金箔と仏像
目 次 3
画像:勢至菩薩像
法隆寺大宝蔵殿、木造、白鳳時代?
台座までクスノキの一本造りで、その上
に漆を塗り、金箔をおく。当初のままの
漆箔(しっぱく)である。
原色日本の美術第二巻『法隆寺』
久野健、
小学館、昭和41年
前書
1. 金
金(かね)と金(きん)の違い
金の特性
美術に使われるときの金の特性
スキタイ文化の「櫛」
Elihu Vedder
Enguerrand
Quarton
Fra
Angelico
Simone
Martini
快慶、観世音菩薩
美術作品に使われるときの金の特性
2. 金箔
金箔の製造(日本の場合)
金地金の製造と圧延
澄(ずみ)の製造
縁付箔の製造
金箔の用途
金箔の生産にかんする問題点
生産コストに影響する諸問題
甲山古墳から出土した金糸
百済から輸入された仏像
韓国の弥勒菩薩半跏思惟像
広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像
中宮寺の弥勒菩薩半跏思惟像
截箔、裁文、截金とはなにか?
法隆寺の玉虫の厨子 - 截箔
法隆寺金堂広目天像-裁文と截金
法隆寺、勢至菩薩像-漆箔
高松塚古墳壁画-金箔と銀箔
東大寺戒壇院四天王像-截金
正倉院宝物金薄押新羅琴
正倉院文書から読み取る有賀祥隆氏の見解
金薄工の生活実態
「金工」の賃金と米の値段
金箔製造材料
奈良時代の金箔のサイズ
奈良/鎌倉時代の金箔のdimension
正倉院文書
『二中歴』
宇治拾遺物語
各時代の金箔の厚み(推定)
資料1/ 資料2/ 資料3/ 資料4/ 資料5
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4. 金箔の歴史(中国)
仏教渡来以前の使用例
殷墟/三星堆/金沙/臨淄/長沙
南京にのこる金箔伝説
葛洪(Ge Hong)と呂洞賓(Lu Dongbin)
仏教伝来とその後の仏教の伝播状況
東漢の明帝、永平十年(紀元67年)
ガンダーラ
中国人の目から見た西域
中国における仏教の伝播
塚本善隆著『支那佛敎史研究 北魏篇』
南京における金箔製造の歴史
中国の仏像の初め
金銅仏の出現と金箔を使った仏像
東晋(265-420AD)の時代に始まる?
『天工開物』にみる金箔の製法
南京金陵金箔
南京金陵金箔
南京金陵金箔の歴史
中国の金箔の製造方法
中国金箔との競合
現代の中国の金箔装飾実例
天壇、北京
皇窮宇、北京
南普陀寺、福建省厦門
5. 世界の金箔
福建省福州(台湾系)
ミャンマー、マンダレー(1)
ミャンマー、マンダレー(2)
国体の初め、仏教哲学の確立
聖徳太子
「空」の哲学
「和」という行動規範
東大寺大仏にかけた聖武天皇の意図
華厳経
蓮華蔵世界
盧舎那仏造顕の詔
大仏の鋳造と金の発見
大仏の鋳造に使われた材料
なぜ大仏は金色なのか?
三十二相八十種好
『華厳経』
黒い大仏はみずからの大仏
たることを主張できるか?
黒い大仏は罰当たりか?
平清盛の指示による焼失
治承の兵火