縁付箔の製造

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革袋に包まれたパックを箔打機にて三分間打ち、
十五分間熱を冷まし、このプロセスを数十回繰
返して、厚さ一万分の一ミリ
(0.1μ)まで打ち伸
ばす。

       厚さ0.1μにすると、金箔は青く透ける。
   薄くなり、風で飛ぶ。

       江戸時代にはmoonlight beaterと称するも
   ぐりの箔打職人が現われた。

       下級武士が内職をしたのである。

       通常7匁で1,000枚を作るが、これを6.5
   で作れば、
1,000枚あたり0.5匁の余禄が生
   じる。このようにして金箔は職人の競争に
   より「薄く」なっていった。

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縁付(えんづけ)金箔が完成した。

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1800枚を革袋に包み、一パックを作る。

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仕込みの終わった箔打紙にはさみ、

      余談だが、江戸時代には箔の製造
    は江戸の金座、銀座にのみ許可さ
    れた。

      例外は京都だけだった。

      加賀藩は自家使用分のみの特別製
    造許可を幕府から取得した。

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仕上がり澄を約11,12等分に切り、

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以下の画像はすべて
伝統的工芸材料
『金沢箔』
石川県箔商工業協同組合
出版年度不明
より借用

箔打紙を作るために和紙を打ち、紙繊維を叩解(とうかい)する。

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間紙にはさんで箔が完成する。

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革板の上に移し、竹枠にて規格サイズに
裁断し、

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仕上がり箔を一枚一枚、

『箔打紙の研究』
金沢美術工芸大学美術工芸研究所
平成8年(1996)
を参照のこと。

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滑りをつけるために灰汁と柿渋を含浸させ、箔打紙を製造する。