正倉院宝物金薄押新羅琴

画像:

『国家珍宝帳』に記載される金鏤(きんろ)新羅琴(ごと)
桐の一木刳り抜きで、
槽表に菱形の截箔と松葉状の截金で、賑やかな輪形の草花文様と
その円内に翼を広げ、片足で立ち、嘴に飾り緒をくわえた鳳凰が描かれている。

写真:『大日本古文書』25 (補遺二)付録正倉院御物出納文書(10) P69

部分拡大してみると、右の通り。

左側に書かれているのが、この新羅琴であると思われる。

筆者注:

鳳凰がまったく判別できない。
板面の漂白を含む修復が必要である。

文章、写真ともに

『日本の美術
6
No.373 截金と彩色
有賀祥隆
文化庁他監修
至文堂 1997

より引用。