奈 良 時 代 の 金 箔 の サ イ ズ
必要な箇所を右のように拡大しましょう。
東大寺の大仏を造仏し、日本に初めての金が発見された当時の金箔のサイズが、
ここに読み取れます。
金箔123枚
内
2寸3分平方 60枚
2寸平方
63枚
と書いてあります。
現在の日本の金箔のサイズは3寸6分平方ですから、それよりは小さいものの、
東南アジアの金箔のサイズである1寸平方よりは格段に大きい、と言えます。
大仏に金アマルガムを塗布するときに、水銀に金を溶かすわけですが、金箔を
使うこともあるのです。また、それとは別に、木彫の仏像を漆箔加工したさいに
このサイズの金箔を使用したのかも知れません。
写真:
天平勝宝四年(752)、書写所雑物請納帳『大日本古文書』十二 P240