セシルは剣を振り上げた―――その瞬間に気がつく。
「あれは―――」
空。
天へと伸びる緑の木々が枠となって取り囲む空の中に、雲以外の何かが浮かんでいた。
それはセシルには見覚えのある赤い影。
ギルバートの竪琴と、ファーナの子守歌が響いていたために気がつかなかったが、良く耳を澄ませば慣れ親しんだプロペラがばたばたと風を打つ音がかすかに聞こえた。「赤い翼・・・」
セシルが呟いた瞬間、空に浮かんだ赤い飛空艇から、誰かが飛び降りた。
・・・いや、誰か、などと曖昧な表現などする必要はない。
高々度を滞空している飛空艇の上から、空の色よりもなお蒼い竜気を身に纏って飛び降りられるような人間は、バロンの精鋭たる竜騎士団においてもただの一人しか居ない。「カイン!」
セシルが叫ぶ。
空気を引き裂きながら落下してくるカインの耳には、セシルの声など届くはずもないが、しかしまるで自分の名を呼ぶ声を耳にしたかのように、カインは自然落下からさらに加速して、あっという間にセシルへと迫ってくる。「―――ッ!」
セシルは振り上げた剣を降ろし、素早く後ろに跳び退る。
その直後、セシルが立っていた位置を、カインの銀の槍が貫いた。槍が地面に突き立つと同時、カインが纏っていた蒼い竜気が膨張、爆発する!
後ろに跳ぶのに合わせ、その爆発に押されて、セシルはカインと距離を置いて着地した。「避けたか・・・」
カインはふむ、と頷くと、地面から槍を抜いて一振りしてからセシルへと向き直る。
「どうやら、土のクリスタルは手に入れたようだな?」
「お陰様でね―――さあ、ローザを返して貰おうか」
「良いだろう・・・」飛空艇が空からゆっくりと降りてくる。
木々の高さまで高度を下げるとそこでホバリング。そして、上から長い縄梯子が降ってくる。「乗れ。 “塔” まで案内してやろう」
「塔?」
「って、ちょっと待て!」声を上げたのはロックだった。カインは、ロックの方を虫でも見るような目つきで見やり、
「なんだ?」
「お前らの飛空艇に乗って、お前らの本拠地に連れて行かれるってことだろそれ! 取引したいなら、人質をここに連れてこい!」
「・・・なにか勘違いしていないか?」
「なに・・・?」
「俺たちは取引したいと思っているわけじゃない。ただ、手間を省きたいだけだ―――そっちがこちらの条件を呑めないというのなら」カインは手にした槍を、ロックへと向ける。
「このまま叩き潰すだけだ」
「くっ・・・」
「・・・まあ、これが人質の正しい使い方だろうね」はあ、とセシルは嘆息。
人質は最後の手段にしてはならない。何故ならその場合、人質は切り札であると同時に生命線でもあるからだ。つまり、人質としての意味が失われた時、人質を取った者の命運も尽きる。
加えて、人質とは相手に晒すものでもない。直に見せれば効果も高いが、対応される可能性も高くなる。そう言う意味でも、ローザをこの場に連れてこなかったカインの判断は正しい。(・・・なんて冷静に考えてる自分がイヤだなあ)
セシルは苦笑して―――それから再び険の入った鋭い目つきでカインの方を―――その向こうにあるスカルミリョーネを睨付ける。
「わかった・・・けど少し待ってくれ。僕はそいつを許せない」
「残念だが・・・そう言うわけにもいかんな。こちらの手駒をむざむざ失わせるわけには・・・な」
「そいつは、オーディン王の身体をゾンビ化したんだぞ!」
「だからどうした?」
「なっ・・・!?」カインの反応に、唖然とするセシル。その前で、カインは傍らに倒れ伏していたオーディンの遺体に近づくと、鉄靴で頭を踏みつける。
「所詮は死体。ゾンビとして有効利用されるのが相応しい・・・そうは思わないか?」
「カイン!」思わずセシルは剣を握り直し、カインに向かって飛びかかろうとして―――気がついた。
「!?」
カインの身体に、蒼と黒の燐光が纏っていた。
蒼は竜騎士の使う “竜気” と呼ばれるエネルギーだろう。そして黒は・・・「ダークフォース・・・! カイン、君は・・・!」
「気がついたか、セシル。素晴らしいだろう・・・ゴルベーザ様のお力で、俺も闇の力を手に入れた。・・・もう、貴様如き俺の敵ですらない」
「・・・・・・」邪悪な笑みを浮かべるカインにセシルは何も応えない。
代わりに、ヤンが呻く。「邪悪に魂を売り渡したか・・・・・・!」
「なんとでも言え。弱者の遠吠えにしか聞こえんな」
「おのれ・・・!」ヤンは拳を握りしめ、重心を低くして構える。いつでもカインに向かって飛びかかれるような、戦闘態勢だ。
だが。「・・・わかった」
「セシル!?」
「カイン、僕を “塔” とやらに連れていけ。そこでクリスタルとローザを引き替えだ」
「ばっ、馬鹿野郎! どう考えても罠だろうが! 死ぬ気か!?」セシルの言葉に、ロックが喚く。
そんな彼を、セシルは苦笑して振り返った。「罠だろうと、選択肢はそれほど残されてない。なら、敢えて罠につっこんでみるのも手だ」
「だからって・・・・・・くそっ!」反論しようとして、ロックには何も言えなかった。
クリスタルを守るためならば、ここで相手の手に乗る必要はない。だが、ローザを救い出すのなら、罠と解っていても行くしかない。「なら、俺も行く」
「ロック!?」意外な言葉に、セシルは驚いてロックを見返す。
「君はこれ以上付き合う必要もないだろう? それこそ、死にたいのか?」
「死ぬ気はねえよ。だけどな、仲間を簡単に見捨てられるほど薄情なつもりもない。俺はトレジャーハンターだ、罠を破るのは大得意だぜ。・・・それに」ロックはカインの方を伺い、セシルにだけ聞こえるように小声で尋ねる。
「さっきあいつが “闇の力を手に入れた” とか言った時に何か考えてたよな。それでお前が行くって言うなら、なにか勝算があるんだろ?」
「勝算と呼べる程のものじゃないよ。でも、そうだな―――そう言えばさっきの質問に答えてなかったね」
「質問?」
「君と同じだ。僕も死ぬ気はない」
「それだけ聞けば十分だ!」ばん、とロックはセシルの肩を叩く。
と、ロックは叩いたセシルの露出した肩を見て首を傾げる。
そこは、肩当てが在った場所だが、先程、オーディンゾンビによってはじき飛ばされていた。「そーいえば、この鎧ってお前が聖剣を装備すると出てくるんだよな。これ、直るのか?」
「さあ・・・どうだろう」セシルは首を傾げると、剣から手を放す。
ライトブリンガーの切っ先が地面に落ちると、そのまま沈んで消えていく。
それと同時、セシルが装備していた聖騎士の鎧が消え、洞窟に入った時の軽装じょうたいになる。そして傍らに黒ずくめの少女が現れた。「少しばかり時間が掛かるが、自己修復されておるぞ」
現れるなりエニシェルはそう説明すると、セシルに指を向けてパチンと鳴らす。
すると、セシルの身体に装着された。洞窟に入る前に脱いだ、デモンズアーマーだ。「うわ、こんな芸当が出来たのか」
「便利だろう。聖剣装備の時に、聖騎士の鎧が置換されるのを見て思いついたのだぞ」えっへんと胸を張るエニシェル。思わずセシルはその頭を撫でてやると、エニシェルは不機嫌な顔で手を振り払った。
「ばっ、馬鹿者! 妾を子供扱いするでない!」
「いや、つい」照れたように怒るエニシェルに、セシルは困ったように苦笑する。
「―――そろそろ準備は良いか?」
冷たく響くカインの声に、セシルは表情を引き締め、振り返る。
「ああ、あと少し待ってくれ」
そう断って、仲間達の方を見回す。
「これから僕は “塔” とやらに行く。それで―――」
「私も行くぞ」
「俺もだ」セシルがなにか言いかけるのを遮って、ヤンとマッシュが前に出る。
それを見て、セシルは顔をしかめた。「敵の本拠地だぞ。生きて還れる保証はない」
「ロックとの話を聞いていた。死ぬ気はないのだろう? ならばそれで十分だ」ヤンがロックと同じ事を言って笑う。
マッシュも真面目な顔をして頷いた。「敵を前にして逃げ出したとあっちゃあ師匠に叱られるしな」
「やれやれ、どいつもこいつも命が惜しくないと見える」苦笑しながら前に出たのはテラだった。
「当然、私も行く」
「残れ、と言っても無駄だろうね」
「無論だ。ゴルベーザと決着を付けるのは今しかない」セシルは嘆息する。
おそらくテラは死ぬ気だろう。それが解っているのに止める事は出来ない。
だからせめて、セシルはこう言った。「無駄死にはさせないよ」
「安心しろ。自棄を起こすことはない・・・・・・おぬしらのお陰でな」
「え?」セシルが言葉の意味を聞き返すが、テラは答えない。
ただ、この中でギルバートだけが気がついていた。アンナを失った直後のテラを知っている彼だけが。(張りつめたものが無くなっている・・・)
ゴルベーザに対する復讐心が無くなったワケではないだろう。
だが、今のテラは復讐の為だけに生きているわけでもないように、ギルバートには感じられた。
以前のテラなら、復讐を果たそうと果たすまいと、そのまま死んでしまいそうな危うさを感じられた。だが、今のテラならば―――(いつか・・・お義父さんと呼ばせて貰える日が来るかもしれないよ、アンナ・・・)
そんなことを考えて―――呼んだ瞬間に攻撃魔法が飛んでくる情景しか想像できず、ギルバートはテラから視線を反らす。
視線を反らすと、セシルと目があった。「ギルバート王子は・・・」
「僕はまた留守番だろう?」先んじてギルバートが苦笑して言う。
気まずそうにセシルは頷いて。「申し訳ありません。ただ、死ぬ気はなくとも全滅しない保証もない。だから―――」
「条件が1つだけある」
「条件?」
「そろそろ “王子” というのを止めてくれないか? ギルバートで良いよ。実は自分が王族という自覚があまりないんだ。なのに、王子とか呼ばれるとむずがゆい」ギルバートはポロン♪ と竪琴を鳴らす。
「ただの吟遊詩人。僕にはその肩書きがお似合いなのさ」
「いや、でも・・・」
「イヤだというのなら、僕も君のことをセシル王と呼ぶことにしよう」
「・・・・・・解りました、ギルバート」
「まだ口調が堅苦しいね」
「呼び方なんて、一度定着したらそう簡単に変えられるものでもないでしょう」セシルは苦笑を浮かべ、リックモッドとギルガメッシュを見回す。
「そういうわけで、リックモッドさん達は引き続き王・・・ギルバートの護衛をお願いします」
「解った。任せておけよ」
「そういって、あっさり人質に取られたけどなー」
「てめえが言うなああああああっ!」
「ぐお! 殴ったな!? 親父にもぶたれたことないのにー!」軽口を叩くギルガメッシュに、リックモッドが殴りつけ、さらにギルガメッシュが殴り返す。
取っ組み合いを始める二人に、少しばかり不安を感じつつ、セシルは次にロイドとシドの二人を見やる。「二人はギルバートやトロイアの人達を送り届けてくれ」
「了解ッス」
「・・・なんか、妙に素直だな。いつもならもっと反対するのに」普段のロイドなら「罠です、危険です、絶対駄目です」とか喚くところだ。
だが、ロイドはロックの方に視線を送り。「まー、あいつに殆ど言われちゃいましたしね。あ、そうだ」
ロイドは何かをふと思いついたように声を上げると、木々の方へと向かう。
それから、こちらを振り返り、「ロック! ちょっと来い!」
「は? なんだよー!?」
「いーから来いよ!」
「・・・なんなんだ・・・?」ロックは頭を掻きながらロイドの待つ森の方へと向かう。
二人は森の方で何か話しているようだが、当然、セシルにはなにも聞こえない。
少し気になったが、わざわざ遠くに行くと言うことは聞かれたくない話なのだろう。「せしる・・・」
ロイド達の方を伺っていると、手を誰かに引っ張られた。みれば、不安そうな表情でファスが見上げてきていた。すでにアストスはファスの中には居ないらしい。
「わたしも・・・行ったらダメだよね」
「駄目だよ」即答。
ファスはしゅんと項垂れる。「ファス。君には行く理由がないだろう? 洞窟にはファーナを助けるという目的があったかもしれない。でも、今はない」
「わ、わたしはっ、せしるが悪いことしないかどうか見張ってなきゃいけないから!」
「それはトロイアの中での話だろう? 安心しなよ、ファス。悪人はもうこの国を出て行くから」
「う・・・・・・」セシルの言葉にファスが泣きそうになる。
それを見て、言い過ぎたかなーと後悔するが、ファスは泣くのを堪えてセシルを見上げた。「大丈夫だよね?」
「さあ、それは・・・」
「大丈夫って言って!」
「ファス・・・」
「せしるが嘘つきなのは知っているもん! だから、大丈夫って言うくらい簡単でしょ!」ファスの叫びにセシルは苦笑する。
「そうだね。大丈夫だよ」
「絶対に帰ってくるよね!」
「絶対に帰ってくるよ」
「ホントだよね!」
「いやウソだけど」セシルの切り返しに、ファスは顔をしかめてセシルを睨む。
「嘘つきなのに、どーしてこういうときに嘘つけないの!」
「ファスにこういうときに嘘つきたくないからだよ」
「む〜・・・! せしるっ、嫌いっ」ファスはセシルに背を向けると、後ろに居たファーナに向かって飛びつく。
ファーナがファスを受け止めると、ファスは首だけセシルの方へ向けて、舌を出してあっかんべーをする。「こら、ファス。人に向けてそういうことしちゃいけません」
「ふんだ。意地悪なセシルにはこれで良いんだもん」ファスはあっかんべーを止めて、ファーナの身体に顔を埋めた。
そんな妹を見下ろしてファーナは苦笑して、それから柔らかな微笑みを浮かべてセシルをに視線を向ける。「セシルさん。ファスのこと、色々と有り難う御座いました」
「礼を言われるようなことは何もしてないけれど」
「そうですね。どちらかというと、文句の1つも言いたいくらいです」
「え?」
「だって、人見知りなこの子が、私以外にこんなに懐くなんて・・・それもたった数日で」何故か、その言葉には妙な迫力が籠もっていた。
「思わず殺意とか怒りとか憎しみとか感じてしまっても、仕方ありませんよね?」
「さ、殺意まで・・・!?」
「ま、それは冗談ですけれど」(じょ、冗談に聞こえないぞ・・・)
にこやかに微笑むファーナ。その背後に、嫉妬の炎が燃えさかるのが、セシルにははっきりと見えた。
「この子のために・・・絶対に生きて帰って来てとは言いません」
「むしろ死んでくれた方がラッキーとか」
「いえまさかそんな」
「なんで視線を反らすんですか!?」
「・・・まあ、とにかく。もしローザ様を無事に救出して、生きて帰ってこれたなら、ファスに会いに来てください。私も御馳走作って歓迎しますから」毒とか入れないでくださいよ―――と言いかけたが「ああ、それは良いかもしれませんね。隠し味にちょいっと♪」などと言われてしまったら反応に非常に困るので、言わないでおいた。
「じゃ、頼んだぜ、ロック」
「お前も色々と大変だなー」
「まあな、なにせ・・・」森の方から話し込んでいたロック達が戻ってきたらしい。
なんとなしにセシルがそちらに目を向けると、ロイドがセシルを顎で指して。「ああいうのを上司に持つと、どうしてもなあ」
「・・・なんの話かな」
「いえ、別に。なんでもないッスよ」
「そのトボケ方には無理があるだろ!?」セシルは嘆息すると、ロイドに向かって、
「ロイド、もう一つだけ頼まれてくれないか?」
「頼み?」
「オーディン王の遺体をバロンに持って帰って欲しい」
「了解ッス」ピッ、と敬礼するロイドに頷くと、セシルはカインを振り返った。
カインの後ろに居たスカルミリョーネの姿はすでに消えている。おそらくバロンで偽バロン王を逃がしたように、あのバルバリシアという女性が連れ去ったのだろう。「さあ、そろそろ行くとしようか―――ああ、そう言えば確認するのを忘れていたけど、僕一人で行かなければいけない、とは言わないよね?」
「群れたければ好きにしろ。誰が何人に来ようと、クリスタルさえ持ってくるならば関係ない」
「OK。なら、行こう」セシルは “赤い翼” から降りてきている縄梯子に手をかけると、それを登り始める。
(ローザ、君を絶対に救い出す―――なんて普通は決意するんだろうけど)
登りながらセシルは苦笑する。
(ま、やるだけやってみようか―――)
第14章「土のクリスタル」 END
次章予告ッ!
長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い、この章もようやく終わり。
今回も私の出番がまるでなしっ!? ヒロインのはずなのに、ひーどーすーぎーるー!
ティナ:ふふふ・・・あなたも私のようになるのよ・・・
いやー! ティナはいやー!
ティナ:どういう意味!?
でも、大丈夫。次こそ私が完璧にヒロインだからっ♪
囚われのお姫様って、王道よね!
バルバリシア「しかも時間制限付き。あと30分で助け出さないと、ローザ死んじゃうわよー」
セリス「確か、ゾットの塔って、ホントは時間制限付きだったってFF4作った人が言ってたな(豆知識)」
今度出るDS版ではどうなるのかドキワクよねっ♪(12/9現在)
そして、私を助けようとするセシルの前に現れる、三人の噛ませ犬!
カイン「誰が噛ませ犬だ!」
セリス「お前だお前」
バルバリシア「あー、ホントに。なんかカインってば、あっさりセシルに負けるしー」
カイン「・・・ってネタバレか!?」
セシルVSカイン!
でもあっさりセシルの勝ちー。
カイン「だからネタバレするな!」
そして、さらにセシルの前に立ちはだかる最強の敵、セリス=シェール。
セシル「そこをどいてくれ! 時間がないんだ」
セリス「行きたくば・・・私を倒してから行け!」
ダークフォースはセリスに通じず、多彩な魔法剣に苦しめられるセシル!
刻一刻と時間が過ぎ去っていく中、セシルは力無く哀願する。
セシル「頼む・・・セリス・・・僕の命はどうなってもいい! だからローザを・・・!」
セリス「・・・貴様の負けだ。ここで恋人と共に死ね」
セシル「ぐ・・・ちくしょおおおおおおおおおおおおっ!」
非情の刃がセシルに迫る時、決着の瞬間が訪れる。
果たしてセシルは私を救い出せるのか!?
セシル「あ、ゴメン、無理」
ネタバレ禁止ー!
カイン「お前が言うな!」
てなわけで次章!
ファイナルファンタジー4 IF(仮)
第15章 「信じる心」
を、読んでくれないとレイズしちゃうぞっ♪
セリス「・・・即死?」
スカルミリョーネ「フシュルルル・・・・・・ゾンビ化するのだろう・・・・・・」
スカちゃん正解♪
スカルミリョーネ「・・・ス、スカ・・・・・・ちゃん・・・・・・?」
あとがきがわりの座談会ッ! 第十四話「教訓・設定固まってないキャラを話のメインにするのは止めましょう」
セシル=ハーヴィ(以下セシル):タイトル長ッ。
バッツ=クラウザー(以下バッツ):まー、話も長かったしなー。
ろう・ふぁみりあ(以下ろう):えー、タイトルの通りです。この章、前章と同じで繋ぎっぽい話になるはずだったのにー。
ギルバート=クリス=フォン=ミューア(以下ギルバート):どうしてこんなに長くなったの?
ろう:貴様のせいだあああああっ!
ギルバート:愚覇亜゛っ!?(吐血)
ろう:―――というのは冗談ですが。
バッツ:・・・おい、なんか血ぃドバドバ吐いて悶絶してるんだが。
ろう:それはさておき。こんなに長引いたのは、今回のサブヒロインのせいだったりします。
セシル(以下ファス):ファスの?
ろう:原作ではダークエルフに取られたクリスタルを奪い返しに行くーってだけの話じゃないですか。
で、
“ダークエルフがクリスタルを奪った理由”
をつけるためにファスたちを登場させたワケなんですが。
セシル:ただダークエルフが力が欲しかったからクリスタルを奪った、じゃあ駄目なのかい?
ろう:いや、そーすると磁力の洞窟に居る理由がないじゃないですか。クリスタル奪ったなら、もっと遠くに行くなりトロイア滅ぼすなりすれば良いのに。
バッツ:ゲーム的だと困るからじゃないか?
セシル:またメタなことを。
ろう:まあ、そんなワケでファス達を登場させたんですが、まずファスのキャラクター設定がぐっちゃぐちゃで。
セシル:ちゃんと設定しなかったと?
ろう:逆。ちゃんと性格設定とか生い立ちとか作ったんですよ。自分の力のせいで人見知りが激しいとか。大人しいとか。
セシル:・・・・・・大人しい?
ろう:そこらへんは、話の解説で突っ込んでいこうかと。では始めましょうか。
ギルバート:あ、あの・・・誰か、回復魔法を・・・
ろう:なに!? まだ生きていたのか!?
ギルバート:殺ス気デスカー。がくっ。
リックモッド:ギル公のせいでギルバート王子が負傷した話だよな。
ギルガメッシュ:だからギル公とか言うなっつーの!
ギルバート:あの二人ともケンカは・・・
ろう:いつの間にか妙に良いコンビになってるような気がしないでもない二人+ギル公久々登場のプロローグ。
ギルガメッシュ:だからギル公っつーな!
ろう:いや、あなたのことを言ったつもりはないんですが。
セシル:ややこしいなあ・・・
ろう:このプロローグで一番重要なのは実はエクスカリバーだったりします。というかエクスカリ “パ” ー?
ギルガメッシュ:ああ、この使えない駄剣か?
ろう:いちお聖剣なんですが。まあ、選ばれた人間や聖騎士でないと切れ味が全くない鈍器みたいなもんという設定が解ってくれれば。
バッツ:それって、そんなに重要なのか?
ろう:いえ、あんまり。ただ後で、バッツさんが使うことになる予定なので。
セシル:・・・あ、そうか。バッツには最適の剣なんだ。敵を斬れないという意味で。
ろう:地図作るのに、すげえ苦労した覚えがあります。
ギルバート:お疲れ様。
セシル:でもこうして地図で冒険の軌跡を見るとすっごく・・・・・・違和感あるよね。
ろう:ぐは。
セシル:バロンからミストまで歩いて1日ってことは、10数時間歩いたと計算しても、50キロちょっとって言うところだよね。
バッツ:んで、それに当てはめると、フォールスの端から端まで500キロもないって事だよね。日本列島よりも小さくないか?
ろう:だ、だって仕方ないじゃないですか! 最初になにも考えずに、カイポまで歩いて1日くらいでいいやー♪ って書いてしまったんですから!
セシル:何も考えてない時点で「仕方ない」とは言い難い気がするけど。
ろう:ま、まあ、いつかリメイクする時に修正しますし。いつかは。多分きっと―――私の “いつか” ってスパロボの発売日くらいにアテになりませんが。
バッツ:自分で言うなよ。
セシル:残され組の話だね。
バッツ:ったく、勝手に行きやがって。
セシル:でも、僕は知らないけど、君は高所恐怖症なんだろう? 飛空艇に乗れるのか?
バッツ:・・・・・・前章、前々章じゃ大活躍だったからな、俺。出番を譲るのも悪くはないか。
ろう:まあ、そうはいっても、次々章辺りで乗って貰うことになるんですが・・・
バッツ:・・・うう、いやだ。
ろう:B.「おかしい奴ら」はFFIFで一番普通な人、フライヤさんがメインな珍しい話。
フライヤ=クレセント(以下フライヤ):そういう紹介のされ方もどうかと思うんじゃが。
セシル:普通、というかツッコミどころが無い人だよね。ボケないし。
フライヤ:・・・もしかして、少しはボケた方が良いのか?
バッツ:じゃあ、少しボケてみようか。はい、3、2、1、キュー。
フライヤ:ふむ・・・ふとんがふっとんだー、とか。
ろう:・・・・・・
セシル:・・・・・・
バッツ:・・・・・・いや、ボケ、といえばそうかもしれないけどさ。
セシル:なんか、ツッコミづらいね・・・
フライヤ:む・・・すまん。
ファリス=シュルヴィッツ(以下ファリス):俺には妹なんていない・・・
バッツ:じゃあ、レナは校舎の外でアイス食ったりしてるわけだな。そして奇跡は起こらないから奇跡っていうとか。
ファリス:なんの話だよ。
ろう:ここら辺、FF5への伏線です。ただ、この伏線使うかどうかはまだ迷ってます。
ファリス:どういうこった?
ろう:いや、オリジナル設定で、レナさんが実は―――(以下ネタバレに付き隠滅)―――という風にしようかと。
ファリス:あー・・・だから俺はあんな台詞言ったのか。でもそれ無茶がありすぎるだろ。
ろう:そですね。だからまだ迷い中。
ファリス:あと、親父って俺のこと知ってるんだよな。
ろう:うい。シュルヴィッツ海賊団とタイクーン王国は同盟関係にあったりします。その関係で、ファリスさんがフォールスに派遣されてきたわけですし。
D.「トロイア上空」
E.「黒い人白い人」
F.「野ばらの聖女」
ろう:そしてファス登場編。
ファス=エルラメント(以下ファス):わたし?
ろう:ここら辺を読み返すと、ファスの描写に迷いまくってるのがよく解りますね。
セシル:そーいやファスって、最初は敬語だったんだよね。
ろう:大人しめの女の子って設定でした。だというのに、そんな設定も忘れてしまって。
セシル:・・・なんか、初登場時はいっつもテンパってる、落ち着きのない子だよね。
ろう:多分、書く前に某オーフェンの閃光娘のでてくる話でも読んでいたんでしょう。でもって、段々と修正していって。
結局、ちょっと心が幼い女の子になってしまいました。あれぇ?
セシル:というか、章の始めと終わりじゃ全くの別人だよね。ねえ、ファス。
ファス:そ、そんなことないですっ! べ、別人だなんてそんなことは・・・ねえ?
ファス:そうだよ。わたしは変ってなんか居ない。わたしはずっとわたしのままだもん。変なこと言わないで、せしる。
セシル:・・・・・・・・・
バッツ:あと、ここら辺って、FF2との関連も出てるよな。
ろう:いちお、フォールスの前身がFF2の世界という設定。地形が違うのは、地震でも在ったんじゃないスか?
セシル:投げやりにも程がある。
ろう:いや、そんな綿密に設定を考えては居ないんで。というか、私は設定を予め決めたりしちゃいけないと思いました。ビバ、アドリブ。
ヤン=ファン=ライデン(以下ヤン):ぬうううう・・・・・・
セシル:あ、ヤンが怒り心頭。まだ怒ってるのか。
ヤン:当然だ!
メイシーナ=アースハント(以下メイシーナ):ふん・・・そのようなだらしない格好でうろつく方が悪いのです。まったく、汚らわしい。
ロック=コール(以下ロック):って、名字まであるのか、この人。
ロイド=フォレス(以下ロイド):いや、そりゃあるだろ。
ろう:いちおう、八神官全員、フルネームは考えてあったりします。出す必要もなかったんで、出しませんでしたが。
ロック:八神官? 七じゃなくて?
ろう:ファス達の母親の名前も一応あるんですよ。
セシル:・・・あれ? そう言えば、ファス達の母親は病で亡くなったって聞いたけど、父親は? やっぱり病死?
ファーナ=エルラメント(以下ファーナ):いえ、父は神官である母や私の付き人をしていたのですが・・・
ろう:ファーナがクリスタルを奪って逃げた時に、立場無くなって国を逃げ出してたりします。
バッツ:・・・駄目親父か。
ファーナ:父も母も私にとっては甘かったのですが、ファスに対しては良い両親ではありませんでした。
むしろ、下手に国に残ってファスに八つ当たりしなかっただけマシだったと思います。
ロック:毒吐くなあ、美人様。親子の仲悪かったのか?
ろう:悪いというか、不干渉というか。ファスの両親は、ファスを居ないものとして扱っていました。
ファーナ:まあ、両親はいつも神官の仕事でお城に詰めていましたから、家に帰って来ること自体少なかったのですけれどね。
ろう:なんかこの話で、ロックとロイドのキャラクターの方向性が固まってしまった気が。
エニシェル:馬鹿野ローズだな。
ロック:馬鹿じゃねえっ!
ロイド:いちおう、俺たち以外と頭良いんだぞ? 少なくともアレよりかは。
バッツ:俺を指さすなよ!?
ろう:とりあえず謝っておこう。ロックファンの皆様、申し訳ありません。
セシル:謝っただけで許して貰えるもんかなあ・・・
ろう:大丈夫! こんなところまでこんな小説を読んでくれる人は、心が太平洋よりも広いに決まっていますから!
ロック:てゆーかさてゆーかさあ。別に俺らがナンパ失敗するのは良いんだよ。
ロイド:でもなんであんな筋肉がモテるんだよ! おかしいだろ絶対!
マッシュ=フィガロ(以下マッシュ):だから筋肉って言うなああああああっ!
バッツ:ところで、しつもーん。ひそひ草ってどんな植物なんだ? なんで声を伝えられるんだ?
ろう:さあ?
バッツ:さあ? ってお前、考えてないのかよ!?
ろう:いや色々考えちゃ居るんですがね。例えば、雌雄でつがいになって、その草同士じゃないと音が伝達しないとか。
というか、葉を振動させて音を伝えるんですが、その振動には個体差があって、ラジオの周波数のようにチャンネルが合ったもの同士が雌雄になるとか。
で、なんで音を伝えるかと言えば、この草は花を咲かせずに、音で遺伝子情報を伝達して子孫を作るためだとか。
元々は、人の声を伝えるほどではなかったんですが、品種改良によって人の声も伝えられるようになったとか。
バッツ:へー、色々と考えてるんだな。
ろう:・・・というのを、今考えました。
バッツ:またかよ!
ろう:ちなみに、土から引き抜いた状態でも二、三日は人の声を伝えることが出来ます。
ギルバート:だから盗聴器として使えるのか。
ろう:ちなみに、ひそひ草にサイレスの魔法を使えば、声を伝達するのを止められるという裏技もありますが。
セシル:まあ、それよりも燃やしたりした方が早いよね。
ろう:この章で絶対やると決めたネタ。ちなみに私はリアルでこーゆーとこ1回しか行ったことありません。
セシル:・・・僕も二度と来たくないなあ・・・
ろう:てゆーか、なんで自分の分だけじゃなく、店の女の子の分まで飲み代払わなきゃならんのだー! 訴えても良いですか?
セシル:いや、そういうお店だから。
リックモッド:しかし、セシルよ。お前も王になるならこういうのも慣れとかなきゃな。
セシル:王様ってこんな所に来るもんなんですか?
ベイガン:バロン王はあまり好みませんでしたな。ビアンカ様が亡くなる前は結構遊んでいらしたようですが。
セシル:しかし僕はともかく、他の面々は遊び慣れてたなあ・・・ロイドがカード強いのは知ってたけど。
ロイド:ふっ・・・まあ、俺にも色々あったと言うことですよ・・・
ロック:具体的に言うと?
ロイド:ローザさんにフられて、自棄になって合コンしまくったりとか―――・・・って、なに言わせんだ!
ロック:自分で言ったんだろ、自分が!
メグ:ねえ、もう来てくれないの・・・?
セシル:え、えっと・・・(汗)。
ろう:この人、適当にセシルに絡ませるためだけに登場させたんですが、思わず興が乗って書いてるうちに設定が積み上がってしまったり。
リックモッド:あれ、最後は笑い転げた挙句にソファに顔を埋めたりしているけど、実は泣いてたりするんだよなー。
セシル:・・・う・・・やっぱりそうなんだ。顔を上げないから、もしかしたらって思ったんだけど。
ろう:実はこの人はファーナさんの幼馴染で、その関係でファスの面倒も少し見てたりするんですが、そこら辺書くと長くなるので省きました。
メグ:ちなみにメグってのは源氏名ね。本名は秘密。
ファス:メグリーナお姉ちゃん、名前秘密なの?
ファーナ:まあ、ファスったら。メグリーナは秘密って言っているんだから、本名言っちゃ駄目でしょう。ねえ、メグリーナ?
メグ:あ、あんたらね・・・
ロイド:てゆーか、誰かと名前の韻が似ているような・・・
メグ:あ、メイシーナ神官っているじゃない。あれ、叔母。というかアタシの名付け親。
ロイド:へえ、どうりで・・・
メグ:という設定に今した。
ろう:勝手に設定作らないでくださいよ。
セシル:君が言える立場か。
ろう:ファスの能力の説明・・・・・・なんですが、ここ余分過ぎたような気がします。
ロック:てゆーか、夜の公園で女の子を誑かすセシル・・・思いっきり犯罪者だよな。
セシル:誑かしてなんかないっ。誰が犯罪者だ!
ファス:わたし・・・せしるに傷物にされちゃった・・・
セシル:してない! 断じて!
ファス:えー? 抱かれたら傷物にされたってことじゃないの?
セシル:だから誰からそういうことを聞いてくるんだ!?
メグ:あ、それアタシ。
セシル:あんたかああああああああああっ!
ろう:で、ここら辺でようやくファスのキャラクターが固まってきたんですが・・・少し失敗。
セシル:失敗?
ろう:うい。当初、ファスの能力はもうちょっと強力で、はっきりと見た者の死ぬ瞬間のビジョンが頭に浮かぶというものでした。
セシル:それが、命の流れを見るという能力に変ってるね。どうして?
ろう:さあ? その時の気分ですかね? お陰で、少し解りづらい能力になってしまった気がします。
ただ、ライフストリームと絡められたのはかなり良かったと自画自賛。
L.「朝一番」
M.「無為の絶望」
N.「怒るべき者」
O.「犯人」
P.「勇気ある者」
Q.「本気の意志」
ろう:ここら辺はもう少し短く出来たなと反省。
セシル:僕がクリスタルが奪われた “真相” に確信を持つシーンだね。
ヤン:あと、セシルがファスに徹底的にやりこめられるシーン。
セシル:いや違うだろ!?
ろう:まあ、ファスの設定を固めるためのシーン・・・・・・のはずだったんですが、ここでも性格が二転三転してるなあ・・・
セシル:そう言えば、ファスって姉だけじゃなくて、祖母にも懐いていたんだよね。
ファーナ:はい。私と同じ、ファスの数少ない理解者でした。元神官であり、
“野ばらの聖女”
マリア様の崇拝者でもありました。
私やファスが、マリア様を尊敬しているのも、祖母の影響です。
ロック:あれ? 聖女の崇拝者なのに、元神官? 祖母ちゃんは、アンタみたいにクリスタルの力に反発しなかったのか?
ファーナ:特にクリスタルの事については語ることはありませんでしたが・・・マリア様の事を語る時、時折哀しそうな顔をすることはありました。
思えば、お祖母様はマリア様の理想を胸に秘めながら、国の発展のためにクリスタルを使うことを、心痛めながらも黙殺していたのでしょう。
セシル:あと、エニシェルがスネたり。
エニシェル:スネとらん。
ファス:その・・・あのときはごめんなさい・・・
エニシェル:別にスネとらんといっておろーが。だから謝られる必要もない。
セシル:エニシェル、顔を赤いよ?
エニシェル:わ、妾は照れてなんかおらん! ホントだぞっ!
セシル:・・・まあ、人形の身体なんだから、顔が赤くなるなんてありえないんだけどね。
エニシェル:・・・・・・っ!
ファス:せしるって・・・いじわる・・・
バッツ:フリオニールって、そんな弱いヤツだったのか?
テラ:弱いというか・・・聞いた限りでは、歴史上で “英雄” と呼ばれる者の中では、最も普通の青年だったらしいな。
ギルバート:その一方で、彼が居なければ打倒パルメキア帝国はあり得なかったとも言われているね。
テラ:む・・・
ギルバート:ある歴史学者は、フリオニールという英雄は人と人とを繋げる架け橋のような存在だったと語っている。
テラ:ふん。若造が知ったかぶりを。実際に、その目で過去を見てきたわけでもあるまいに。
ギルバート:え、ええっと、それはそうなんですけどね・・・
バッツ:つか、実際に知ってるヤツに聞けば良いじゃん。おい、エニシェル。
エニシェル:なんじゃ?
バッツ:フリオニールって、どんなヤツだったんだ?
エニシェル:妹君の恋人か。・・・そうだな、少々頼りなく、剣の腕もそこそこ。妹君も、どうしてあんな男に付き合っていたのかよく解らんくらいの凡人だったのう。
バッツ:凡人か。
エニシェル:しかし、そうじゃな・・・頼りないが、どういうワケか、人を引き付ける才能というか・・・不思議と、あ奴中心に仲間達は集っていたようにも思う。
バッツ:ん〜・・・もしかして、セシルににてるとか?
エニシェル:性格は大分違うが・・・纏っている雰囲気は似ていないこともないな。
バッツ:あ。やっぱり。
エニシェル:おそらく宿星は天魁星。
ギルバート:いや、それはゲームが違うから。
バッツ:うーん・・・・・・俺は、セシルってすげえクールっていうか、どんなときでも冷静な判断が出来るやつだと思っていたけど。
セシル:そうかなあ? 結構、感情的だと思うけど。カイポの村なんてまさにそうじゃないか。
バッツ:そー言われればそうだな。
ろう:冷静に見えるのは迷い無く判断するためだからです。感情的だけど、感情と理性で戦わせたりしないというか。
セシル:むしろ、感情を理性で押すという感じかな。感情任せに判断して、理性が最善策を導き出す。
バッツ:まるでセシルが二人いるみたいだな。感情的なセシルを、理性的なセシルがフォローしているような。
セシル:ああ、まさにそうかもしれない。
ろう:作中で、セシルさんは自分が上手くやれて来れたのは運が良かったと言っていますが・・・
セシル:その通りだよ。何か1つでもギヤを噛み違えたら、きっと僕はこうしてここには居ないはずだ。
ろう:でも実際は、感情による即断即決に、それを後追いでフォローできるセシルさんの能力があってこそだったりします。
セシル:いや、それは褒めすぎ・・・
バッツ:でも実際そうだぜ? お前が感情的に動くから、その感情に共感できる奴らがついていく気になるんだ。お前が生き残ってるのは運が良いだけじゃねえ。
セシル:な、なんだ? いきなり褒められると気持ち悪いな・・・
バッツ:いきなりじゃねえだろ。俺は何時も言ってるつもりだぜ? セシル=ハーヴィはスゴイヤツだってな!
エニシェル:セシル、顔が赤いぞ?
セシル:赤くもなるさ。そんな真っ向から褒められたら照れもする・・・・・・ああもう! これだから想いをストレートにぶつけてくる人は苦手なんだ。
ファス:・・・・・・
エニシェル:・・・・・・
セシル:な、なんか気まずい空気が。
エニシェル:別に気まずくなんかなっておらん。ただ単に、話すことがないだけじゃ。
ファス:そうだよセシル、ヘンなこと言わないで。
セシル:はいはい、悪かったよ。
ろう:・・・この二人の絡みも予定外でしたねー。というか、エニシェルさんがスネるなんて予定外。
エニシェル:書いたのは貴様じゃろ。
ろう:いや、そうなんですけど。でも当初の予定では、ファスに何か言われても、エニシェルさんは平然とするはずだったんですが。
セシル:まさかスネるとはね。
エニシェル:だからスネとらん!
ろう:レオンハルトさんに出会って乙女心が芽生えたように、セシルさんに出会って、なにかしら変化が生まれてきているのかもしれませんねー。
セシル;もの凄く他人事みたいな物言いだね。
ろう:いや実際、これからエニシェルさんがどう変化していくのか、それとも変らないのか書いてる本人にも解りませんし。
ファス:無責任・・・
ろう:ただ、エニシェルさんの “辿り着く先” は漠然と考えていたりします。
エニシェル:妾の辿り着く先・・・? なんじゃそれは。
ろう:それはエニシェルさん自身が知らない、エニシェルさんの過去の話―――おっとこれ以上は言えませんな。
エニシェル:妾の過去・・・・・・・・・・・・い、いや別に気になるわけではないが。
ろう:まあ、FF4IFが終わるころには解るはずです。多分。
T.「予期せぬ敵」
U.「迷うこと大切なこと」
V.「朽ちた橋」
ろう:さきほどは、迷うことなく即断即決のセシルさんとか言いましたが。
セシル:レベルアップして迷うということを覚えたよ。
バッツ:それ、レベルアップなのか・・・?
ろう:当初、FFIFの主役は二人に設定してたじゃないですか。
バッツ:なんだ突然? ・・・ええと、俺とセシルの二人が主役って話だったっけか。
ろう:で、バッツさんは “成長していく” キャラクターを書きたかったんですよ。リディアと出会ったり、レオさんに敗れたりして、心身共に成長していく、と。
セシル:うん? 僕は?
ろう:セシルさんは “完成された” キャラクター。確固たる自分というものを持っていて、成長、変化することのないキャラクター。・・・だったんですが。
セシル:色々と考えも変って来たような気がするね。基盤となる部分は変ってないと思うけど。
スカルミリョーネ:フシュルルル・・・ようやく私の出番だ・・・
ろう:ホブス山以来、試練の山でも出番がなかったスカルミリョーネさんです。
セシル:というかどうして、試練の山で出てこなかったんだ?
ろう:いやあ、ただ単にゴルベーザさん達が、海に落ちてミシディアまで流れ着いたセシルさんを補足できるもんかなーと疑問だっただけなんですが。
カイナッツオ:俺の能力なら、補足することもできるはずだがな。
バルバリシア:確かにアンタの能力なら、水のある場所なら捉えることは出来ても、索敵することは難しいでしょう。
ルビカンテ:広い海を端から探し回らなければならんからな。最初から位置が解っているならばともかく。
ろう:はい、四天王の皆さん、解説どもでした。まあ、そんなわけで試練の山では未登場だったりします。
スカルミリョーネ:代わりにカイナッツオやルビカンテ以上に見せ場があったから、結果的にはラッキー・・・
ルビカンテ:私の出番はこれからだ。
カイナッツオ:お、俺だって、俺だって・・・
ろう:カイナッツオさんの見せ場は予定していませんが。
カイナッツオ:なにいいいいいっ!?
W.「ダークエルフの王」
X.「苦笑」
Y.「歌」
Z.「不運」
アストス:質問だ。
ろう:はいはい。なんでしょうか、アストスさん?
アストス:どうして私が出てくることになったのだ?
ろう:そりゃもちろん、FFごちゃまぜ小説とか銘打ってる以上、シリーズの色んなネタを使いたいじゃないですか。
セシル:にしても、今回は流石に危なすぎたな・・・もしかして、アストスって今までに出てきた敵の中で一番強いんじゃないか?
ろう:というかラスボス級です。セシルさんが作中で言ってたとおり、フルコンディションで戦っても真っ向勝負では太刀打ちできません。
ヤン:私達の打撃も、テラ殿の魔法も全く通用しなかったからな。
テラ:運良く、セシルの策にはまって次元の狭間に落ちてくれたから助かった。
ロック:でも簡単に戻って来たじゃんかよ?
テラ:馬鹿を言うな。次元の狭間に落ちて、すぐさま元の場所に戻ることなど不可能なのだぞ。
ロック:でも実際に戻ってきただろ?
アストス:簡単ではなかったな。お陰で魔力の殆どを使い果たしてしまった。
テラ:あれで魔力が消耗していなければ、油+炎の策も通用しなかっただろうな。
セシル:つまり、大成功が重なったから、追いつめることができたわけだね。
ろう:ちなみにカインさんは、セシルに頼らなくても土のクリスタルを手に入れることが出来るとか言っていますが、あれは相手がアストスだと知らなかったからです。
ゴルベーザ:相手がアストスならば、私とカイン、それから四天王の力を合わせても勝てるかどうかというところだな。
ろう:ただ、セシルさんが聖剣の力を使えば話は別ですが。聖剣はアストスさんを “世界の敵” と認めているので。
ロック:そいや、聖騎士状態のセシルはアストスを圧倒してたな。
アストス:まあ、魔力が尽きていたからな。あれが寝起きでなく、魔力も十分だったなら、如何に聖騎士といえど・・・
ロック:寝起き?
ろう:ま、その話はまた後でー。
ファス:りゅーのくーちからうまれしーものー。
ろう:これ、ミシディアで出すの忘れてたんですよね。すっかりと。
セシル:だから、ここでわざわざ歌にして出したのかい?
ろう:いや、本当は「大地讃頌」辺りを使おうと思ったんですが、どーせまたじゃすらっく辺りが五月蠅そうなので。
ギルバート:まあ、でもこっちの方がFFらしくて良いんじゃないかな。
ろう:貴様のせいだあああああああ!
ギルバート:なにがっ!?
ろう:いや、そもそもここらへん、少しややこしくしたのは、ギル公如きの竪琴で、なんでダークエルフの魔力が封じ込められるんだという疑問があったからなんですが。
ギルバート:ひ、酷くない?
ろう:だもんで、わざわざクリスタルをファーナさんが使っているということにして、ファスの歌声でファーナさんが無意識にクリスタルの力を解除するという展開にしたんですが。
セシル:あれ、でもさ。某布教委員会の台詞集見ると、ちゃんとギルバートが説明してるね。
バッツ:あ、ホントだ。 “以前 吟遊詩人として放浪していた頃・・・・悪しき妖精を戒める歌というのを聞いたことがあって・・・・それでもしやと思って・・・・” とかある。
ろう:それ、知ってれば、話の展開が変っていたかもしれません。
セシル:知らなかったの?
ろう:だって、クリスタル取り返した後、わざわざギル公の所に行かなくても、ストーリー進みますし! つか行かないだろ普通。
セシル:いや、行くんじゃないか、普通は。
ロック:あー、ところでさ。さりげなく、俺の話が入ってるけど。
バッツ:レイチェルが橋から落ちた時に助けてくれた人が居るって話か。誰だ、それ。
ろう:今のところは決めてなかったり。ドルガンさんか、FF8のラグナさん辺りでも面白いかなーとか。
ろう:・・・あ、1つ言い忘れてた。
セシル:なにが?
ろう:ファーナさんが石化していた広い空間。あれ、実は昔のクリスタルルームだったりします。
セシル:え、なに? じゃあ、昔はあそこに土のクリスタルが奉られていたって?
ろう:昔も昔、大昔ですがね。
ろう:「これは○○の分っ!」とか少年誌的なことをやってみたかっただけです。
ヤン:それだけか!?
ファーナ:ごめんなさい、アストス。私は―――
アストス:何を謝る? 人間風情が私と対等であるつもりか。恥を知れ!
ファーナ:! ・・・そ、それでも私は・・・
ロック:シリアスやってるトコ悪いんだけど、ちょっと質問。
アストス:なんだ?
ロック:あんたの瀕死の台詞でさ、呼び覚ましたとかいってるけど、ありゃどういう意味だ?
アストス:どういう意味も、そのままの意味だが。地の底で眠っていた私は、クリスタルの力に惹かれて蘇った。
ファーナ:そう・・・私の助けを求める声に、クリスタルが応えてくれた・・・・・・
セシル:というか、どうして磁力の洞窟に眠っていたんだ?
アストス:知らんな。気がつけばあそこにいた。
ろう:はい補足説明。実はアストスさんは大昔に一度滅ぼされています―――が、クラウンの力で完全消滅には至りませんでした。
そのために地の底で眠り続け、じわじわと自分を治癒していました。
ロック:滅びたのが磁力の洞窟だったのか?
ろう:もっと遠いところですが、トロイア周辺はクリスタルの力を強引に大地に使ってしまっているので、クリスタルの力の及ばない近辺が “歪んで” います。
アストス:私のようなダークエルフは、そうした歪んだ自然力を糧にすることが出来る。
ろう:ちなみに、磁力の洞窟の前は、ファイブル(FF5)の某砂漠の辺りで眠っていたとかなんとか。
ろう:この辺りは、ファーナさんの設定を固めるための話ですな。
セシル:なんか、割と普通の性格だね。正義感が少々高いけど。
ろう:・・・実は、ファーナさんの設定は、ファスに比べて殆ど作ってませんでした。
セシル:へえ、なんで?
ろう:当初、ファーナさんは死んじゃう予定だったので。
ファーナ:死・・・!?
ろう:代わりにアストスさんが生き延びる予定でした。
アストス:なんで、逆転しているんだ?
ろう:それは話の流れというか、その場のノリと気分で。
セシル:いつものことか。
ろう:というか、最初に考えたのがファーナさんが死ぬ展開で、それから色んな展開が派生したんですよ。
セシル:というと?
ろう:A.ファーナさんが死ぬ展開、B.アストスさんが死ぬ展開、C.二人とも死ぬ展開、D.二人とも生き延びる展開。
ファーナ:結局はBになったのですね?
ろう:いや、E.アストスさんが死ぬけれど存在は消滅しない展開。
セシル:確かに、肉体は燃え尽きたけど、ファスに乗り移ったりしてたね。
ろう:まあ、そんなわけで、ファスほど書くのに苦労はしませんでした。やっぱり設定なんて書きながら決めるのが一番ですね。
セシル:いや、それは人それぞれのスタイルだと思うけど。
セシル:だけどここらへん、ロックもだけど、ヤンがはっちゃけてるなあ。
ヤン:おかしいか? 私だって男だ。美しい女性には心惹かれるものがある。
セシル:いやいや、修行僧って言うのはもっとストイックなものだと思ってたけど。
ヤン:人間である以上煩悩はある。重要なのは、煩悩を発生させることではなく、煩悩に流されぬ強い意志を鍛え上げることだ。
セシル:あー・・・言われるとそんなものかもしれないけど。
ヤン:というか、真に煩悩がないというのなら、そもそも結婚などせん。
ロック:結局、セシルはギルバートを見捨てるつもりはなかったんだよな。
セシル:まあね。助けるつもりだったよ。
ファーナ:それを私が駄目にするところだったんですね。すいません。
セシル:まあ、あの神官はファーナに強い敵意を持っていたからね。
ベイガン:少し解る気がしますな。国家を第一に考えている人間にとって、個人の勝手な考えで動く人間というのは忌むべき敵と言っても過言ではない。
セシル:なんか、皮肉られてる気がするんだけど。
ベイガン:特に、今回は国を傾けてしまう可能性もあった。私がメイシーナ神官の立場でも、憎しみは禁じ得なかったでしょうな。
セシル:ええと・・・(←個人の勝手な考えで国を出奔した挙句、他の国をそそのかして母国に攻め込んだ人)
ギルバート:話は戻すけど。でも、セシルも覚悟はしていたよね。
セシル:まあ・・・・・・ね。
ヤン:覚悟?
セシル:ギルバートを殺してしまう可能性は常に覚悟していた。表には出さなかったけどね。
ギルバート:当然、僕も死ぬ覚悟はしていたつもりだよ。実はそれだけギリギリのやりとりだった。
ロック:にしては余裕じみてたよーな気も。あの神官が、殺せ、って叫んだ時には焦ってたけど。
セシル:不安を外にだせばハッタリの意味が無くなるからね。
マッシュ:いやあ、でも皆解ってくれて良かった。やっぱり拳と拳を通じて、人間って分かり合えるものなんだなあ。
ロック:くそう、このスケベ大王め・・・
ロイド:う、うらやましくない、うらやましくなんかないぞ!
セシル:そうやって、いちいち羨ましがったり妬んだりしてるからモテないんじゃないか?
ロック:ほほう、つまり自分はモテる宣言ですか。そりゃあ、子供から幼馴染まで、幅広くモテる人は言うことが違いますな。このカッコマン。
セシル:か、かっこまん? って死語じゃないかそれ。
ロイド:つか、セシル隊長主人公にしてギャルゲーとか作れそうッスよね。ヒロインがローザで・・・
ティナ=ブランフォード:はいはいはいはい! ヒロイン候補その2、それはわたしー!
メグ:じゃ、アタシはその3。
ポロム:わ、私だってその・・・
ファス:ヒロインって・・・なに?
ローザ=ファレル(以下ローザ):で、全キャラ攻略すると、隠しルートでセリスが攻略できるのよね?
セリス=シェール(以下セリス):私を巻き込まないで!
セシル:・・・・・・それにしても。・・・・・・はあ、まただよ。
ろう:どうしたんですか?
セシル:・・・どーしてそんな鼻血を出したがるかな君はあっ!
ろう:いやセシルさんは鼻血キャラですし。
セシル:勝手にそういうキャラを定着させるな!
ろう:というかなんで鼻血なんか出すんですか? 変なこと考えなければ良いだけの話でしょう。
セシル:う、うぐっ・・・だ、だけど僕だって健全な男子なんだよ? 男の子さ! そりゃあ、少しはそう言うことを考えたりも・・・・・・
ファス:もしかして、セシルってえっちなこと考えてたの?
セシル:いや・・・その・・・別にそう言うワケじゃ・・・
ローザ:もー、セシルったら! それならそうと言ってくれれば良かったのにー。そしたら私が・・・
セシル:わ、私が・・・な、なに・・・?
ローザ:・・・CERO的にパンチラまではOKよね?
ろう:うーん、昔、なんかのマンガでNGだとか言ってた覚えがあるんですが。
ローザ:ごめんなさいセシル。レーティング制度の壁は厚かったわ。
セシル:いや、別にどーでもいいけど・・・
AG.「信じられぬ敵」
AH.「絶体絶命」
AI.「反撃開始」
AJ.「子守歌」
エピローグ
ろう:そしてようやく最終決戦です。いやあ、長かったー。
セシル:本当にね。
ヤン:しかしスカルミリョーネ・・・四天王で一番弱いはずなのに、今までに出てきた中で一番しぶとかったな。
ろう:ゾンビですし。ただ、しつこいけれど戦闘能力はそれほど高くありません。
テラ:確かに魔力は高いが、魔力=命である以上、そうそう大魔法を使うわけにはいかぬしな。
ロック:なんだ、じゃあ弱いのか。
ろう:ただ、本人は弱くても、ゾンビたちを操る能力は馬鹿に出来ません。
ヤン:オーディン王のゾンビ・・・確かにあれは危なかった。
セシル:いや、あれは僕が間抜けだっただけだよ。普段の僕なら、あれが王の剣であって王の剣ではないことにすぐに気がついたはずだ。
ヤン:しかし、オーディン王とは老いてもなお凄まじく強かったのだな。セシルのみならず、カイン=ハイウィンドすら手も足も出せなかったとは・・・
セシル;・・・・・・
ヤン:どうした、セシル?
ろう:実はセシルさん、オーディン王に一度だけ勝っているという設定です。
ヤン:なに?
セシル:僕一人じゃなくて、カインと二人がかりでだけどね。
ロック:おお、それは噂に聞くドラマチックモード!
ろう:また懐かしいネタを。あれ、体力ゲージが二人共有だから、気を抜いてると瞬殺されるんですよね。ノーガードでサイコクラッシャー喰らったら一発です。
ファーナ:アストス・・・私は・・・私は貴方に対して何もできない・・・
ファス:・・・大丈夫だよ、お姉ちゃん。わたしの中に入っていたから解る・・・・・・あの人はお姉ちゃんを憎んではいなかったから。
セシル:結局、アストスは滅びたのか? まだ生きているのか?
ろう:どんな命でも、死んでしまえば星を取り巻く生命の流れに合流して、また新しい命として生まれつく・・・というのが基本設定としてあるんですが。
セシル:ライフストリームってヤツだね。じゃあ、アストスはそこに?
ろう:いえ、かつて ”クラウン”
と言われるアイテムを使って強大な力を得たアストスは、すでにライフストリームから逸脱した存在となっています。
例え肉体は滅びても、生命の流れには溶け込まず、アストスとしてまたどこかで復活するでしょう。
ただ、それは何百年、何千年も先の話となるでしょうが。
アストス:エルフである私には大して長い年月でもない。
ろう:で、アストスさんは実はクリスタルの力に呼ばれて叩き起こされた寝起きの状態で、まだ力が完全には戻っていなかったりします。
セシル:あれでまだ完全じゃなかったのか・・・昔のクリスタルの戦士というのがどれほどのものだったかは知らないけど、よく倒せたな・・・
ろう:そこら辺の話は、いつかまた語る時があるかもしれません。
セリス:ひとつ言っておきたいことがあるのだけど。
セシル:なにが?
セリス:貴方の魔封剣では、おそらくスカルミリョーネを倒すことはできなかったはずよ。
セシル:え、そうなの?
セリス:確かに魔法を引き寄せることはできるようだけど、その引力はそれほど強いものじゃない。
バロンの時は、リフレクで跳ね返った魔法―――つまり、特に対象を定めていなかった魔法だから上手くいっただけ。
テラ:なるほど。意志のある魔力を引き寄せられるほどの力はなかったと言うことか。
セリス:私なら引き寄せることも可能だとは思うけど・・・ま、リッチと魔力勝負する気は起きないわね。
ろう:はい。
セシル:ようやくこの章も終わりだね・・・長かった。
ろう:その分、次は短くなる予定です。それではこの辺で・・・・・・
バッツ:って、人気投票の集計は?
ろう:それはまた後日。つかまだ集計終わってません。確認してもないなあ。
バッツ:おーい。
ろう:まあ、少なくとも今週中にはやる予定です。ではではー。
(07/12/11)