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令和7年7月13日 | 永六輔 |
追分宿の入口に浅間神社があり、ここにもという感じで芭蕉の句がある。 吹きとばす 石は浅間の 野分かな 句碑を建てたのが寛政五年、芭蕉の死後、約百年を経ているが、今から二百年前のものだ。 僕は俳句に興味はないが、旅人としての芭蕉には関心がある。寛政年間、死後百年たって句碑が出来るということは、当時のスターとしても群を抜いた人気がなければ出来るわけがない。 今でこそ、生存中からこの種の文学碑の建つのがブームだが、マスコミどころか、木版画の出版物しかない当時の情報社会である。その知名度の高さが思い知らされる。芭蕉の歩いた道、弘法大師の歩いた道を歩くのは、僕の宿題である |