穴窯を焚く15に続く



平成27年6月30日 季節
山の時間はゆったりと過ぎていくが、季節は急いで変わっていく。
急ぐ季節は冬から春、そして夏はゆっくりと、夏から冬はまた早足で過ぎていく。
自然の中で暮らしていると、風が、雨が、光が、匂いが季節を教えてくれる。
微妙に変化する景色の中の色調は、季節が変わっていくのを知らせてくれる。
季節が作る色の中で、時が過ぎていく。

平成27年6月28日 薪割3
薪割機のタイヤが1つ破裂しました。早速注文し、新品に交換しました。でも、分厚いタイヤがなぜ裂けたのか不思議です。
バレット3枚の赤松の薪割。これてで玉切り材はすべて薪になりました。

平成27年6月21日 薪割2
バレット3枚の赤松の薪割。

平成27年6月14日 薪割
バレット2枚の赤松の薪割。

平成27年6月11日 作品
作品を洗い乾燥して収納です。

平成27年6月10日 生徒さんの作品
作品を梱包して教室へ運びます。

平成27年6月9日 窯出し2
作品を入れている伊藤さん・角坂さんが窯出しの手伝いに来てくれた。
窯の内部を掃除して、コンパネで蓋をする。
作品に灰でくっついた道具土を取り、金剛砂でバリ取り。
中の段 中の上 奥の段 奥の上
空になった窯 奥は7・8完倒 窯を閉める

平成27年6月8日 窯出し
酒や煙草だけでなく、カロリーたっぷりな食事や睡眠不足は、緩慢な自殺なんだって。
ベランダにブルーシート、鉄べら、タガネ、木槌など窯出しの準備する。
ゼーゲルは前上 10番融ける。 前下 9・10番融ける。奥下 7番・8番完倒。
響工房の小池さんと、道家さん、が窯出しの手伝いに来てくれた。
60何時間も寝ない通称『寝ず身じじい』の私ですが、窯を閉めた当日は14時間死んだように眠り、次の日は12時間眠るも悪夢を見て、一週間は体調が戻らない。今回は体重が2Kg減少していた。
レンガを外す ロストル付近の作品 ロストル付近 前の段作品
大壺 前の段 前の段下の9番 道家さんと小池さん

平成27年6月2日 薪割
バレット3枚の赤松の薪割。

平成27年5月31日 窯焚き 五日目
日曜日          AM8:00〜PM1:00 1300℃-1300℃
              見学者 佐藤・中澤・木村、計7名
              
煙道のドラフトを1枚あける。
              蝉の声がうるさい。
              赤松を1バレット焚きお昼に窯を閉める。焚口・ロストルを閉じて耐火モルタルを塗る。
               煙突を閉め、火がつかないよう周囲に水を撒いて終了。65時間ぶりに14時間寝る。
               窯出しは一週間後の6月8日を予定。
夜明け前の薪置き場 木村家 煙突 焚口
最後の薪入れ 窯焚き終わる 窯を閉める 空の薪置場

平成27年5月30日 窯焚き 四日目
土曜日         5月31日 AM0:00 1300℃-1300℃   応援 小池邦明さん・道家さん、森元康仁さん
              窯の前は35度で暑い。夜ブルーシートで囲わない。
             煙突から炎。AM3:00 色見にいれたゼーゲルを見ると、7・8番(1250℃)が倒れているので、熱量は十分。
             赤松を3バレット焚き、徹夜、一睡もせず。
森元・永田・小池さん ロストル 道家さん 窯場
煙突 森元さんと小池さん 煙道 ゼーゲルを見る

平成27年5月30日 窯焚き 四日目
土曜日          AM8:00〜PM5:00  1250℃-1300℃  朝の気温20℃  ロストルをレンガ3個開ける。
              応援 角坂好昭   
                 伊藤とし子、藤村修二、長岡美由紀・古川太郎・未和子夫妻。
              見学者 大場さん、他2名。
              煙道のドラフトを2枚あける。夜に備えて薪を窯の周りに大量に用意する。
              温度目標を手前1280度±30度。奥を1180度±30度とする。昼間はとにかく暑い。
              日が照ると春蝉の声やかましい。
              PM5:00〜PM12:00 応援 永田陽一、森元康仁・小池邦明
              築窯の話がはずむ。
朝煙突から煙 角坂さんと大葉さん 応援の女性 パソコン
薪置き場が空に 古川さんご夫妻 古川さんの愛犬 岩田さん
応援の人達 煙道のドラフト 藤村さん 森元さんと永田さん

平成27年5月29日 窯焚き 三日目
金曜日         気温16度 曇り
             
焙り焚き AM6:00〜AM9:00  250℃-350℃  ロストルで焚く。
             朝の火前は250℃、3年乾燥した赤松で窯焚きは順調。
             中焚き  AM9:00〜PM4:00 350℃-600℃  焚口開け、ロストルをレンガ4個開ける。
             応援 角坂好昭
                 武井梢・中沢智寿・宮坂美奈恵・小松利実・小松真弓・島田博子、加藤節子、林啓子、宮沢寿美子

             見学者  若松さん、大葉さん他3名
             赤松の割木を手渡しで棚に詰め、窯の周りに薪を積む。煙道2枚あける。
             攻め焚きPM5:00〜5月30日 AM8:00 600℃-1250℃
    
         応援   岩田信一
             夜ブルーシートで囲う。
             赤松を3バレット焚き、徹夜、一睡もせず。朝4時には明るくなる。
応援の女性 角坂さん 薪置き場
夜の岩田さん 焚き口 朝の窯場

平成27年5月28日 窯焚き二日目
木曜日        焙り焚き AM6:00〜PM4:00   火前600℃  
            晴れて15℃  昼間は暑い。
            見学者 大葉さんご夫妻、小池さんとお母さん、他2名。
            
朝5時起き、2日目も快晴。朝の火前は150℃
            焚口を閉めロストル内で長い枝を2バレット焚く。煙道のドラフト1枚あける。
            
大量に用意した柴と枝で二日間焚き、昇温は快調。
            駐車場を占拠している玉切り材を薪割し、応援者の駐車スペースを作る。
            三日間の応援者用の食料を買い、九時就寝。
二日目の焚き始め 焚き口 しばしくつろぐ
お昼はペランダで 薪割り 温度管理 閉める

平成27年5月27日 窯焚き一日目
窯焚きに必要なものは、気力と体力。
しかも、出来は窯を開けてみるまで分からない。
出来が気に入らなければ、何カ月もかかった作業はすべてパーだ。
「でも、自分の想像を超える素晴らしい出来もあり、その喜びは言葉では言い表せない。」
注連縄が張られ、神酒が供えられ、「かしこみ、かしこみ」と神に祈り、窯に火を入れ、三日間徹夜する。

水曜日  神事  (御神酒・塩・洗米)  火入れ
            焙り焚き AM6:00〜PM4:00   火前400℃
            気温11度 快晴 窯の前は35度で暑い。

            
見学者 大葉さんご夫妻
            
焚口を閉めロストルの前で柴を2バレット焚く。煙道のドラフトを1枚あける。
            夕方窯を閉め、御神酒の生酒がうまい。
九時就寝。
朝5時 御神酒・塩・洗米 神事 火を付ける
窯焚き開始 お昼 焚く 閉める

平成27年5月25日 一茶俳句と遊ぶ   「笑い」のうしろに「涙」が見える
  春風や 鼠のなめる 隅田川
この間、「江戸名所記」を読んでいたら、谷中の根津権現の説明に、「当社は大黒神を祭る也。根津とは鼠の謂れにて鼠は大黒神の祠者なれば、絵馬などにも多く鼠を画きたり」とあってちょっとびっくりした。
根津の地名が鼠に発するとは。では鼠はどこに発するか。
これが「不寝見」(ねずみ)というので二度びっくり。確かに連中は夜中じゅう寝ずに跳ね回っている。
また、別称して嫁が君ともいうのも、嫁は夜目からきているからという。ホントかな。
私も窯焚きでは二晩連続の徹夜で「不寝見爺」(ねずみじい)といわれています。

平成27年5月24日 薪割り
今週窯焚きに来てくれる人の車を止めるため、駐車場の玉切材をパレット1台分薪割しました。

平成27年5月17日 玉切り
玉切が終わりです。これで、材木に占領されていた隣家の駐車場は元通りです。
最終日は台風6号で午後からは雨でした。
山小屋の薪割場は玉切材で一杯です。

平成27年5月15日 ろくろ
轆轤を1台設置しました。
これで工房は電動ろくろ5台、蹴ろくろ1台です。

平成27年5月10日 薪割り
ご近所で伐採した材木を、立木15本分頂きました。
これから玉切りして薪割場に運びます。

平成27年5月6日 窯詰め5
炙り焚き用の柴を用意しました。

平成27年5月5日 窯詰め4
灰被りの窯詰めが完了しました。
ロストルを作り、煉瓦で入り口を塞ぎながら、上下二か所の焚口を作り、モルタルで隙間を埋める。

平成27年5月3〜4日 窯詰め3
連休5日間は晴天。
二日間で前の段の窯詰め完成です。
棚板9枚。10×10 10×10 12×10 6×0
前の段一段目 前の段 前の段一段目 前の段二段目
前の段三段目 前の段大壺 前の段四段 前の段完成

平成27年5月1〜2日 窯詰め2
中の段の窯詰めです。
棚板12枚。12×12 11×11 6×6 10×6 0×11 0×6 (棚板45×30)
中の段の窯詰め、二日間で終了です。
窯詰開始 中の段二段 中の段二段 中の段三段
中の段三段 中の段四段 中の段五段 中の段完成

平成27年4月30日 窯詰め1
今日から窯詰めが始まります。
ゼーゲルは奥の段の下(78番)1230℃、1250℃と、前の段下(9.10番)℃1280℃、1300℃。前の段上(10番)1300℃の合計3ヶ所。
さま穴に備前の徳利をおいてみます。
奥の段の窯詰め開始しました。棚板11枚。6×6 10×10 0×10 11×11 10×0棚板45×30
奥の段の窯詰め、二日間で完了です。
窯詰開始 ゼーゲル 水平と隙間を計測 窯詰開始
奥の段二段 奥の段二段 奥の段上 奥の段完成

平成27年4月27日 窯焚き準備
枝を整理しパレットに積む。
窯詰に使う材料をそろえました。いつもの、わら、貝。もみ殻、炭、灰、道具土、サヤ、ツクです。

平成27年4月26日 作品完成です
3月から作品作りを始めて、300Kgの作品が出来ました、やっと完成です。
生徒さんと、窯焚き応援の人たちの作品も集まりました。

平成27年4月22日 穴窯を開ける
4月21日半年ぶりに穴窯を開け中を掃除しました。
棚板にアルミナを塗りました。
柴小屋が雪の重みでつぶれましたので3時間で作り直しました。またいいかげんなものです。
の瀬土の作品が20kg、信楽の作品が40kgできました。

平成27年4月19日 細川護煕
常識に捕らわれていてはいい作品は生まれません。
ロクロは早く挽けた方がいいと思われがちですが、私はいかにゆっくりと挽き、単純な同心円をくずして、手捏ねに近づけていくかというところに意を注いでいます。
ただし、ロクロの回転を遅くすると、薄く作るのは難しくなりますから、そのギリギリのラインの見極めが難しいところです。
粘土、万葉20Kg、窯炎20Kg、三河白20Kgを追加しました。
鹿が山小屋の山野草を食べてしまいます。
工房に作品が集まってきました。

平成27年4月15日 作品6
八ヶ岳は雪解けです。4月13日、穴窯は冬囲いがなくなりました。
大きな作品を古信楽、伊賀土、大物土で作りました。
150Kgほど作品が出来ました

平成27年4月12日 作品5
志野茶碗に鬼板で絵付けをして、粉引の作品に透明釉をかけました。
刷毛目の作品と、
古信楽の作品が少しできました。

平成27年4月5日 作品4
もぐさ土の作品が20kgできました。志野釉をかける予定です。
粉引の作品が10kgできました。
作品作り
の粘土を追加しました。
の瀬土20Kg、古信楽40Kgです。

平成27年3月29日 作品3
備前の作品が20kgできました。
山では雪が解けて薪置き場が出てきました。

平成27年3月22日 作品を作る2
古信楽の作品が少しできました。

平成27年3月15日 作品を作る1
黄の瀬の作品が少しできました。
山はまだ雪が50pはありますが、紅万作が咲いています。

平成27年3月1日 始動
3月1日は春本番の暖かさで、冬眠から目覚め作陶始動です。
黒土40kg、古信楽細目40kg、古代40kg、万葉40kg、赤大荒土40kg、もくさ土30kg、赤土40kgを1Kgに小分けする。

平成27年2月22日 粘土
2月16日、2週間ぶりに山小屋へ行きました。山小屋の積雪は70pあります。
別荘地の道は、毎日寒いので雪がサラサラ、スリップなしで快適に走れます。

去年から積んであった黄の瀬60kg、と備前の田土・山土60kg、半端な土を集めたものも60kgを土錬機で練ります。
陶板土60kg、御本土20kg、大物土20kgは手もみです。

平成27年2月8日 小道具
冬は粘土が凍る寒さで工房での陶芸はお休みです。
そこで工房はさながら工作室となります。
穴窯で出た灰をふるってゴミを取り、定番の釉薬を補充し、新しい釉薬(青銅釉・月白釉)を用意しました。
小道具は、割りばしの針20本、切糸を10本、しっぴきを5本作りました。
「こて」は檜と堅木で20個、柄ごてを3本作ってみました。
これから暖かい日に土錬機で粘土を練ります。

平成27年2月1日 雪の薪小屋
山小屋までの道路は、粉雪が薄く積もっていますが通行に問題ありません。
道路から玄関までは50pの積雪で長靴が埋まってしまいます。

平成27年1月18日
諏訪湖岸(岡谷市)から八ヶ岳、と白鳥。
山では現在40センチの積雪です。

平成27年1月1日 正月
これからは、人生の締めくくりとなる時です。できることなら楽しく過ごしたい。
第二の人生である山暮らしを素晴らしいものにするには、同じ価値観を持った新しい友達を作ることです。

私はなんにつけても「まあ、こんなもんかなあ」と ”ほどほど” に暮らせれば良しです。

正月の鏡餅を穴窯の神棚に置きました。
ブルーシートで囲っていますので誰も見られません。
今日から五月の窯焚きに向けてスタートです。
諏訪湖から富士山 雪中の山茶花 雪の山小屋 穴窯の鏡餅

平成26年12月28日
山小屋は現在25センチの積雪です。

平成26年12月21日
22日には20センチの積雪です。今年は雪が多そうです。
12月11日薪小屋に積雪です

平成26年12月14日 新聞
今年は市民新聞と信濃毎日新聞の取材を受けました。
信濃毎日新聞の週刊SUWA  12月12日
市民新聞の諏訪湖だより 9月

平成26年12月7日 冬支度
2日朝は1pの雪です。
3日は雪が積もるまでできるだけ薪割をしたいとパレット2枚の薪割です。
4日朝は雪が5センチくらい積りました。もう薪割は無理と昨年より1週間ほど早く山小屋を閉めました。

穴窯をブルーシートで囲い、冬支度をしました。来年三月までこのままです。

平成26年11月30日 一番窯
11月28日PM7:00〜翌日AM8:00まで岩田さんの窯を焚いてきました。
冬の窯焚きとあって、寒さ対策に厚着をして出かけましたが、季節外れの暖かさでした。
温度は順調に1250℃まで上がりましたが、AM3:00ころから小雨、AM5:00ころには土砂降りで薪運びでびしょ濡れです。
ペンションを経営している道家さんと話が弾み眠気は吹っ飛びました。

平成26年11月16日 薪割り2
14日は寒い日でしたが一日玉切と薪割をして、バレット2枚分の薪を作りました。
15日は藤村さんと平林さんが玉切の応援に来てくれました。
ベテラン二人で切るので半日で全て玉切が出来ました。
積み重ねてカバーして薪割は来年です。薪割場は材木がなくなり広くなりました。
唐松の葉が雨のように降り、窯場はまた赤茶色一色になりました。

平成26年11月9日 薪割り1
ご近所2軒から赤松27本の材木を頂いたので、これから薪割をたっぷり楽しめます。
今週はパレット4枚の薪を割りました。

11月3日は雨で昼間も寒い。翌4日朝八ヶ岳は真っ白でした。

平成26年11月2日 次の窯焚きを目指す
自分の人生の最終コーナーを思い描いてみると、浮かんだのが「自然」の中での暮らし。
花や木を育て、山菜やキノコを採り、薪を割り陶器を焼いて作品を作る、そんな晩年像がある。