第10回穴窯焚きに続く

      

 

平成24年12月16日 冬支度
10日朝起きると五pの雪でした。
穴窯をブルーシートで囲い、冬支度をしました。来年三月までこのままです。
鹿の足跡 ブルーシート 薪の上に雪 積雪

平成24年12月9日 薪割り5
4日朝は1pの雪です。今年は寒くて雪が融けません。
赤松は凍りついて玉切りできませんので、あとは来年です。

平成24年12月2日 薪割り4
赤松の玉切りをしました。

平成24年11月25日 薪割り3
裏山で玉切りしました。今年はこれまで。
赤松を大量にいただきました。これから春までの晴天の日には玉切りです。

平成24年11月18日 薪割り2
11月11日は雨で昼間も寒い。翌12日朝八ヶ岳は真っ白でした。
唐松の葉が雨のように降り、窯場はまた赤茶色一色になりました。
柴をパレット4枚分準備しました、
13日は裏山で玉切りしましたが暑いくらいでした。
翌14日朝は初雪。2センチくらい積り、例年より2週間は早いと思う。

平成24年11月11日 薪小屋
「薪に」、といただいた板がまだ余っているので、既存の二つの薪小屋の前に新たに薪小屋をつくる。
薪小屋の大きさは、0.9m×5.4m。まず、土を固めるため「ドスン」で設置場所を整備する。
床と壁は部材として組み立ておき、防腐剤を塗っておく。

羽子板付きの束石を8個置き、重量ブロック8個を間に置く。90pほどの傾斜と、木の根などで蛇のようにくねった基礎。
朝8時から始め12時までに組み立て終わり、午後2時間でタキロン張り終了。

平成24年10月31日 薪割り
九月に作った薪小屋の二間分の薪を割る。
今日から長い薪割が始まる。



平成24年10月24日  窯出し2
角坂さんと響工房の小池さんが応援に来る。
昨日がうそのような秋晴れ。しかし寒い。八ヶ岳は雪。
奥の段
下のゼーゲル8番は倒れていないが、備前は十分に焼けて紫蘇色も出ている。
窯の内部を掃除して、コンパネで蓋をする。
作品に灰でくっついた道具土を取り、金剛砂でバリ取り。
奥の段 奥の段 ゼーゲル8番倒れず 奥の段上
空の窯 さやの志野茶碗 灰被りの徳利
緋色 食器 大壺

平成24年10月23日 窯出し1
60何時間も寝ない通称『寝ず身小僧』の私ですが、窯を閉めた当日は14時間死んだように眠り、次の日は12時間眠るも悪夢を見て、一週間は体調が戻らない。今回は体重が2Kg減少していた。

寒冷前線の南下により一日中雨。夜には雨もやむが気温は0度までおちる。
長岡さんと森元さんが応援に来る。
鉄べら、タガネ、木槌など窯出しの準備する。ロストルを開け、灰を回収する。
今回の窯焚きは、奥に備前土をつめたため、火前を1250℃、奥を1150℃に設定。
奥のゼーゲル7番が倒れないが、火前のゼーゲル9番は高温で融けてしまった。
作品の灰は十分に融けて素晴らしい焼けである。
前面のレンガを開ける ロストル付近 灰被りの作品 前の段上
前の段ゼーゲル9番融ける 前の段 前の段 中の段

平成24年10月21日 小池さんの窯
蓼科に小池さんが作っている穴窯を見学。
小屋はカラマツの掘立て作りで大きい。
窯はロストル長く、転がしと、二枚二枚の棚板。今年中に空焚き予定。

平成24年10月14日 窯焚き 五日目
10月14日 日曜日   AM8:00〜PM1:00 1270℃   秋晴れの青空で昼間は暑い。
              応援 小松利実・村上稔子さん他二名。

              日中は温度を落とさないようにしながら、ねらし焚き。
              PM1:00窯閉め開始。焚口・ロストルを閉じて耐火モルタルを塗る。煙突を閉じる。
              火がつかないよう周囲に水を撒いて終了。
               60時間ぶりに眠れる。窯出しは一週間後の23日を予定。
              
火曜日に緑だった木々は、朝の寒さで毎日紅葉が進む。
朝の煙突 ゼーゲル確認 煙道 ゼーゲル確認
小松・村上さん他 窯を閉める 快晴のカラマツ林

平成24年10月13日 窯焚き 四日目
10月13 土曜日   AM8:00〜PM5:00  火前1250℃  奥1150℃  煙道のドラフトを1枚あけ.る。
              応援 角坂好昭・永田陽一・佐原美雪・平林靖久・阿部信一郎・長岡美由紀・高木・古川夫妻・。
                  佐藤・中澤
                  ロストルのレンガ8個積む
              PM5:00〜10月18日 AM8:00 手前1280℃ 奥1150℃  応援 岩田信一 
小池邦明
              
朝から快晴で今回は雨はない。
              火前1250℃  奥1150℃
を維持する。
              
楢の大割りは二年の乾燥で順調に燃える。
              煙突から炎出る。応援の人たちが楢の薪を手渡しで大量に運んだので夜は薪の心配なし。
              PM8:00 色見にいれたゼーゲルを見ると、7番(1230℃)が少し傾いている。
              8番(1250℃)を倒すため、温度を30度上げるよう煙道を閉める。
             気温7℃で寒い。パレット三枚。徹夜 一睡もせず。
角坂、阿部さん 佐藤・中澤・長岡さん 平林・永田さん
全員で 古川さん 楢の5パレット 岩田さん
深夜の窯 火柱 窯の中を見る 岩田・小池さん

平成24年10月12日 窯焚き 三日目
10月12日 金曜日  焙り焚き AM6:00〜AM9:00 250℃-350℃  ロストルで焚く。煙道のドラフトを1枚あけ.る。
             中焚き  AM9:00〜PM2:00 350℃-600℃  焚口開けロストルのレンガ8個詰める。
             応援 角坂好昭・島田博子・浜典子・小松真弓・武井梢・中澤智寿・宮坂美奈恵。
             攻め焚きPM2:00〜10月15日 AM8:00 600℃-1250℃    応援 森元康仁

             
朝五時起床。気温5℃。焚き始めは曇りなれどすぐに秋晴れ。
             応援の人たちが薪を手渡しで大量に運んだので夜は薪の心配なし。
             朝の火前は250℃、毎日快晴は今回が初めて。
             今回は赤松を焚き、土曜の夜から楢にする。
             夜はブルーシートで囲い寒さを防ぐがあまり寒くはない。
             パレット四枚の赤松の薪を使う。徹夜。一睡もせず。
薪のリレー 窯焚き 全員で
角坂さん 夜用の薪準備 パレット四枚 森元さん
夜の窯場

平成24年10月11 窯焚き  二日目
10月11日 木曜日  焙り焚き AM6:00〜PM4:00   火前 170℃〜600℃  朝の気温7℃  見学者一名
            
2日目朝五時に起床。朝から秋晴れ。
            
朝の火前は170℃、ロストル内で長い木の枝を焚く。恒例の焼き芋と昼食の土鍋うどん。
            煙道のドラフトを1枚あけ.る。短時間火吹きを開ける。
             パレット四枚分の木の枝で焚き、昇温は快調。熾きを出して炭にする。
            暗くなったら窯を閉め、温泉へ行き、九時に就寝。
朝の窯 埋もれ火で火がつく 朝日 木の枝を入れる
焼き芋 昼食の土鍋うどん ロストル 読書
熾きを出す 長い木の枝を使い切る

平成24年10月10日 窯焚き  一日目
秋晴れ。暑い
10月10日 水曜日  神事、    御神酒・塩・洗米    朝の気温5℃ 窯の中13℃  見学者二名。
             火入れ、  捨て焙り・湿気抜き  AM6:00〜PM4:00   火前400℃

            朝五時に起床。煙道のドラフトを一枚、煙突のドラフトを全部あける。
            焚口を閉めロストルの前でパレット二枚の柴を焚く。
            朝、梶田さんが散歩に来る。天気は快晴で朝は寒く、昼間暑い。
            カーサの滝脇さんと長崎さんが見学に。
             午後四時窯を閉め、
温泉へ行き、九時に就寝。
洗米・塩・酒 神事 ロストルの前で焚く 御神酒は秋田の名酒
温度管理のパソコン 快晴 滝脇さんと長崎さん 密閉して一日目終了

平成24年10月7日 焼成
陶芸をやっていて避けては通れない工程。それは焼成です。
窯に入れる前には、
きっとこんな風に焼きあがってくるだろうと、勝手に完成図を頭の中にイメージするも、窯から出てきたら全く違う様相を呈しているということは日常茶飯事。
まるで床屋さんに行って
「福山雅治のようにしてください」と言ったのに、別人になってしまったような感覚と似ている?
とにかく、一度作者の手を離れて神様の領域である炎の中をくぐり抜けなければいけない。
窯変とか灰被りのような作品は、炎が作り出す偶然性の比重が大きい。
ただ、炎によってそれぞれの個性がでることよりも、時に
炎によってどれも似たような作品に仕上がってしまう恐れもかなりある気がしてならない。

平成24年9月25日 窯詰め4
灰被りとロストルを詰め、窯前面を煉瓦で閉める。
暖房用の薪ストーブを用意し、窯の周りにあぶり焚き用の柴を積みます。
先日の強風で小枝が大量に落ちたので、柴としてあぶり焚き用に束ねる。

平成24年9月23日 窯詰め3
前の段の窯詰めが完了しました。棚板は10枚。
水平器で確認し、もみ殻を撒いて、作品を道具土と貝殻の上に配置する。

平成24年9月20日 窯詰め2
中の段の窯詰めが完了しました。棚板は10枚。
今回は孫の出産と父の介護で作品が少ない。
生徒さんの作品が棚板8枚分入りました。
サヤに志野茶碗 サヤに銀砂と炭 中の段一段目 中の段二段目

平成24年9月15日 窯詰め1
ゼーゲルは前の上に9番・下に8番、奥の下に7・8番・上に9番を準備する。
炭・貝殻・藁・ わら・もみ殻・灰・道具土・サヤ・水平器・槌・銀砂を用意して奥の段の窯詰め開始。
サマ穴に緋色土の徳利を置きます。
奥の段の窯詰めが完了しました。棚板十枚。
ゼーゲルを準備 炭など サマ穴 奥の段一段目

平成24年9月11日 小枝の小屋
小枝パレット4枚分積む小屋を作る。これで小枝は濡れません。
以前作った柴を入れる柵にも屋根を作りました。
穴窯を開け点検し、棚板にアルミナを塗布しました。

平成24年9月10日 作品
網目の茶碗は、青磁釉を掛けています。
縄文風の土鍋・プレート・飯釜は、パサパサの土鍋土と専用釉薬を使い、本焼き温度1180℃。16個出来ました。

平成24年9月9日 薪小屋
「薪にどうぞ」、といただいた板が有効に使えると、既存の薪小屋の前に新たに薪小屋をつくる。
薪小屋は、0.9m×7.2m。まず、土を固めるため「ドスン」で設置場所を整備する。
羽子板付きの束石を10個置き、重量ブロック12個を間に置く。
90pほどの傾斜と、木の根などで蛇のようにくねった基礎。
床と壁は部材として組み立ておき、防腐剤を塗っておく。
土台を作り、部材を組み立て、タキロンを張る。
一日実労三時間、四日間で完成した。

平成24年9月2日 作品完成です
7月から作品作りを始めて、300Kgの作品が出来ました、やっと完成です。
生徒さん(備前土)と、窯焚き応援の人たちの作品も集まりました。

平成24年8月26日 薪割り
(ぼよ)パレット4枚分積む柵を作る。これで積みづらい柴も濡れません。
唐松を大量にいただきました。涼しくなったら薪割りです。

平成24年8月19日 作品3
穴窯の作品作り
の瀬土20Kg、信楽の緋色土20Kg、伊賀緋色土20Kg、赤土15Kg、黒土20Kgです。

平成24年8月5日 器づくり考  渡辺譲
良い器というのは何だろう。
美しい絵皿や、完璧に仕上げられた青磁の大鉢に盛られた料理を見ると、器のみが目立って、なかの料理がいかにも居心地悪そうである。むしろ陶芸一年生のタタキ皿にのせられた料理の方がうまそうに見えるのはなぜだろうか。
魯山人の器が良いというのも、その仕上がりが完全ではなく、どこか息を抜いたところがあるから。
鑑賞用陶器はお飾りだから百%完璧主義でよいが、普段使いの食器づくりは何か「ちょっと足りないな」と思うぐらいの器作りがちょうどいい。足らないものは花であり、料理であるからだ。
さあ、肩から力を抜いて、手抜き皿の一枚でもひねり出し、うまい料理を盛り付けて友を呼ぼう。
世の中にあふれるこれみよがしの
ゴテゴテデコレーション皿よサラバである。

平成24年7月29日 作品2
穴窯の作品作りをはじめました。
大皿・
信楽の緋色土10Kg
茶碗・もぐさ土5Kgコーヒーカップ・飯碗・花入れ・備前土
16Kgです。
穴窯を開け掃除し、火吹きの煉瓦が傷んできましたので作り直しました。

平成24年7月22日 作品
工房で焼く予定の縄文風の土鍋・プレート・飯釜。 赤土鍋土を60Kgで16個作る。
縄文風水差し・徳利・盃を
三河赤土6Kgで作成する。
泥漿で網目の茶碗を作ってみました。

平成24年7月15日 秋の窯
定年退職した我々団塊の世代。
自分の趣味を持ちたいものですが私の場合、つたないながらもボランティアで教えていると趣味は陶芸とは言いずらい。
生徒さんは、まだ始めたばかりの人から、自分の窯を持っている人まで、さまざまな方がいます。
教えている立場からいうと、初心者だろうが、30年以上の経験者だろうが、趣味の陶芸という点ではどちらも同じです。
趣味の陶芸で
一番大切なことは、楽しむこと、楽しんでさえいれば、みんな平等です。
失敗作ばかりでも、「負けて覚える相撲かな」です。
だから、初心者も
「趣味は陶芸です」と胸を張って言ってくださいね。

秋10月の第9回窯焚きの準備が始まります。
山は紅葉に染まり、夜の窯焚きは寒く、八ケ岳に初雪が降る頃を予定している。
薪を割り、作品を作り、人の手配をする。