穴窯を焚く17に続く

平成28年6月30日 季節
頭上には抜けるような青空が広がり、林ではしつこいくらいに蝉が鳴いている。
今回の窯は温度管理がまずまずで良い焼きでした。
次回の窯も頑張ろう。

平成28年6月12日 道家さん
車山高原ドライブイン夢の道家さんが穴窯を造っています。今年秋には初窯できます。
ヒマラヤの罌粟が咲いていました。
テラヘルツの温熱療法、健康回復炉(健回炉)がありました。

平成28年6月8日 作品
作品に灰でくっついた道具土を取り、金剛砂でバリ取り。
作品を洗い乾燥して収納です。

平成28年6月7日 生徒さんの作品
作品を梱包して教室へ運びます。

平成28年6月6日 窯出し2
窯の内部を掃除して、コンパネで蓋をする。
中の段 中の上 中の段 中の段
の段 の上 の上 空になった窯

平成28年6月5日 窯出し
ベランダにブルーシート、鉄べら、タガネ、木槌など窯出しの準備する。
ゼーゲルは前上 10番融ける。 前下 9・10番融ける。奥下 7番・番完倒。
岩田さんと、林、武井、宮坂さんが窯出しの手伝いに来てくれた。
60何時間も寝ない通称『寝ず』の私ですが、窯を閉めた当日は14時間死んだように眠り、次の日は12時間眠るも悪夢を見て、一週間は体調が戻らない。今回は体重が2Kg減少していた。
朝の窯 レンガを外す ロストル付近の作品 林さん
パソコン 前の段下8番 前の段上の9番 ロストル付近の作品
前の上 前の上 前の上 前の段

平成28年5月28日 窯焚き 五日目
日曜日          AM8:00〜PM1:00 1300℃-1300℃
              煙道のドラフトを1枚あける。応援者 永田さん
              見学者 木村4人、大葉さん、計7名

              蝉の声がうるさい。
              赤松を1バレット焚きお昼に窯を閉める。焚口・ロストルを閉じて耐火モルタルを塗る。
               煙突を閉め、火がつかないよう周囲に水を撒いて終了。65時間ぶりに14時間寝る。
               窯出しは一週間後の6月5日を予定。
若松さんと愛犬てつ 木村家 道家。岩田さん 煙突
永田さん 窯焚き終わる 窯を閉める 空の薪置場

平成28年5月27日 窯焚き 四日目
土曜日          AM8:00〜PM5:00  1250℃-1300℃  朝の気温20℃  ロストルをレンガ3個開ける。
              応援 角坂好昭   
                 長岡美由紀・若松夫妻、塚田、松枝夫妻。
              見学者 松枝さんご家族さん、他2名。
              煙道のドラフトを2枚あける。夜に備えて薪を窯の周りに大量に用意する。
              温度目標を手前1280度±30度。奥を1180度±30度とする。昼間はとにかく暑い。
              日が照ると春蝉の声やかましい。阿部さんご逝去。
5月28日 AM0:00 1300℃-1300℃   応援 岩田信一、小池さん、道家さん。
              夜窯をブルーシートで囲ったが寒い。 
             煙突から炎。AM3:00 色見にいれたゼーゲルを見ると、7番(1230℃)が倒れているので、熱量は十分。
             道家さんの窯の話がはずむ。
             赤松を3バレット焚き、徹夜、一睡もせず。
朝煙突から煙 薪のリレー 薪のリレー パソコン
薪置き場が空に お昼 角坂さんと若松さん夫妻 見学者
応援の人達 ゼーゲルを見る ゼーゲル 道家・岩田・小池さん

平成28年5月26日 窯焚き 三日目
金曜日         気温15度 早朝小雨で霧が深い、朝は曇り、昼から青空出てセミ鳴く。
             焙り焚き AM6:00〜AM9:00  220℃-350℃  ロストルで焚く。
             朝の火前は220℃、3年乾燥した赤松で窯焚きは順調。
             中焚き  AM9:00〜PM4:00 350℃-600℃  焚口開け、ロストルをレンガ4個開ける。
             従弟と小口敏さんご逝去。
             応援 角坂好昭
                 武井梢・宮坂美奈恵・小松真弓・島田博子、加藤節子、林啓子、宮沢寿美子
             見学者  竹村さん二人、大葉さん
             赤松の割木を手渡しで棚に詰め、窯の周りに薪を積む。煙道2枚あける。
             攻め焚きPM5:00〜5月27日 AM8:00 600℃-1250℃
             応援   森元康仁さん
             夜窯をブルーシートで囲ったが寒い。
            朝曇り、温度下がる寒い。
             赤松を3バレット焚き、徹夜、一睡もせず。朝4時には明るくなる。
応援の女性 焚き口 角坂・若松・てつ
夜の森元さん 夜の窯場 煙道

平成28年5月25日 窯焚き二日目
木曜日        焙り焚き AM6:00〜PM4:00   火前600℃  
            晴れて10℃  朝はカッコーが鳴く、昼間はセミがうるさく、暑い。
            見学者 若松さんご夫妻、他2名。
            
朝5時起き、2日目も快晴。朝の火前は173℃。
            焚口を閉めロストル内で長い枝を2バレット焚く。煙道のドラフト1枚あける。
             大量に用意した柴と枝で二日間焚き、昇温は快調。
            三日間の応援者用の食料を買い、九時就寝。
二日目の焚き始め 炭だし しばしくつろぐ
お昼 焚き口 パソコン 閉める

平成28年5月24日 窯焚き一日目
窯焚きに必要なものは、気力と体力。
しかも、出来は窯を開けてみるまで分からない。
出来が気に入らなければ、何カ月もかかった作業はすべてパーだ。
「でも、自分の想像を超える素晴らしい出来もあり、その喜びは言葉では言い表せない。」
注連縄が張られ、神酒が供えられ、「かしこみ、かしこみ」と神に祈り、窯に火を入れ、三日間徹夜する。

水曜日  神事  (御神酒・塩・洗米)  火入れ
            焙り焚き AM6:00〜PM4:00   火前400℃
            気温10度 曇り 山鳩がクークーと鳴く、窯の前は35度で暑い。
            
見学者 大葉さん、竹村さんご夫妻、若松さん
            
焚口を閉めロストルの前で柴を2バレット焚く。煙道のドラフトを1枚あける。
            夕方窯を閉め、御神酒の生酒がうまい。九時就寝。
朝5時 御神酒・塩・洗米 神事 火を付ける
窯焚き開始 お昼 焚く 閉める

平成28年5月22日 窯焚き準備
穴窯焼成はいつでも重労働です。
緋色窯が出来て9年目を迎えました。最初から参加している若かった生徒さんも年を取りました。
薪くべも千度以下ののんびりした対応と、1200℃あたりのピリピリした雰囲気は違います。
昼間は大勢の人がいて休めますが、夜は人が少なく、特に最後の夜は薪を投入し続けなければなりません。
薪の窯では、最高温度付近でいかに丁寧に対応するかで作品の出来が変わります。
適当な気持ちでは良い作品はできません。

緋色窯ではあぶりに特にこだわっている。窯詰後2日間は作品の乾燥と窯の湿気抜きの重要な作業である。
今までの経験から。
穴窯の焼成時間は長い方が良い。少しづつ温度を上げていくと奥との温度差が少なくなる。
穴窯は程度の差はあれ場所により温度差はある。後ろの作品は低火度の赤土系を置く。
薪窯は基本的に還元焼成である。大くべは必要ない。淡々と薪をくへるだけでよい。
灰は自然で十分だが、灰をかき混ぜると後ろの作品まで灰が届く。
薪は乾燥が大切。乾いた薪なら昇温は簡単である。

平成28年5月8日 窯詰め5
炙り焚き用の柴を用意しました。

平成28年5月6日 窯詰め4
灰被りの窯詰めが完了しました。
ロストルを作り、煉瓦で入り口を塞ぎながら、上下二か所の焚口を作り、モルタルで隙間を埋める。

平成28年5月4〜5日 窯詰め3
連休5日間は晴天。
二日間で前の段の窯詰め完成です。
棚板。10×10 6×6 12×12 6×6 10×10 棚板12枚。
今回の窯は大壺を
入れず、毎回入れ残る小さい作品を全部詰めたのでものすごく重い窯です。
前の段一段目 前の段二段目 前の段二段目 前の段三段目
前の段四段目 前の段 前の段四段 前の段完成

平成28年5月2〜3日 窯詰め2
中の段の窯詰めです。
棚板15×12 9.5×6 6×6 6×6 9.5×9.5 12×12 (棚板45×30)棚板12枚+2枚。
中の段の窯詰め、二日間で終了です。
窯詰開始 中の段二段 中の段二段 中の段三段
中の段三段 中の段四段 中の段五段 中の段完成

平成28年5月1日 窯詰め2
奥の段の窯詰め。10×10  6×6  6×6  12×12   棚板10枚。
奥の段の窯詰め、二日間で完了です。
ワラを叩く 奥の段四段 道具土
奥の段 奥の段五段 奥の段完成

平成28年4月27日 窯詰め1
今日から窯詰めが始まります。
ゼーゲルは奥の段の下(78番)1230℃、1250℃と、前の段下(9.番)℃1280℃、。前の段上(10番)1300℃の合計3ヶ所。
さま穴に備前の徳利をおいてみます。
奥の段の窯詰め開始しました。棚板。10×10  6×6  6×6  三段まで終わりました。
窯詰開始 ゼーゲル 水平と隙間を計測 窯詰開始
奥の段のゼーゲル 奥の段一段 奥の段二段 奥の段四段

平成28年4月26日 窯焚き準備
山小屋の工房は作品で一杯です。
窯詰に使う材料をそろえました。いつもの、わら、貝。もみ殻、炭、灰、道具土、サヤ、ツクです。

平成28年4月24日 作品完成です
3月から作品作りを始めて、300Kgの作品が出来ました、やっと完成です。
生徒さんと、窯焚き応援の人たちの作品も集まりました。
粉引の作品に透明釉をかけました。
棚板にアルミナを塗りました。

生徒さんの作品2点。
最後にぐいのみを作って終了です。

平成28年4月17日 作品6
4月13日半年ぶりに穴窯を開け中を掃除しました。
山の工房に作品が集まってきました。
粉引の作品が20kgできました。

志野茶碗に鬼板で絵付けをして、風化長石釉をかける。


平成28年4月10日 作品4
4月5日、穴窯は冬囲いがなくなりました。
大きな作品を古信楽、大物土で作りました。
作品作りの粘土を追加しました。古代伊賀土40Kg、信楽赤20Kg、黄の瀬20Kgです。

平成28年3月27日 作品3
古信楽の壺が少しできました。黄の瀬の作品が少しできました。
もぐさ土の作品が20kgできました。志野釉をかける予定です。

作品作り
の粘土を追加しました。信楽細40Kg、
信楽荒80Kg、万葉80Kg、三河赤20Kgです。

平成28年3月20日 岸本晃
私がいつも思い出す言葉を紹介します。
今年限りで陶器づくりを引退された77歳になられるある職人さんから、私は実に多くのことを学ばせて頂きました。
その方に言われた言葉の中で最も印象に残っているのは、
「君は出来なかったのか、それともやらなかったのか?」という言葉です。
「とにかく何でも試しにやってみろ」というのが口癖で、手足を動かすことなく、頭の中で勝手に答えを出すことを最も嫌う方でした。
作品2    八ヶ岳は雪解けです。
備前、黄の瀬、看板(50×35)の作品ができました。

平成28年3月13日 作品を作る1
備前、赤土、陶板土の作品が少しできました。
備前土 赤土(蓋付向付) 赤土(花入れ) 赤土(三角小皿)
陶板土(ひらめ大皿) 陶板土(らんちゅう大皿) 陶板土(木の葉皿) 赤土櫛目皿()

平成28年3月6日 始動
3月3日は春本番の暖かさで、冬眠から目覚め作陶始動です。

平成28年2月28日 粘土
山小屋に雪はありません。桜の玉切りを頂きました。
去年から積んであった黄の瀬60kgと古信楽荒目100kg、古信楽細目60kgを土錬機で練ります。
黒土60kg、御本土20kg、五斗まき土40kg、赤大荒土40kg、赤7号40Kg、大物土40kgは手もみです。


平成28年2月21日 陶芸家列伝  黒田草臣
じっさい、陶芸は窯出しの時よりも、人の手に渡り、手に触れられ、大切に使われてこそ輝きを増してくる。
その昔、李朝の雑器として使われていた井戸茶碗などが、日本の茶人にみいだされ、数百年もの間、大事に使われてきて味がつき、今日「名品」といわれる重文や国宝となっている。
日本の志野、織部、唐津、萩なども同様であり、焼締陶の備前、常滑、信楽、越前、丹波などにおいても、がさついた地肌が、使われるほどにしっとりとした潤いのある焼き物に変化してくるのは楽しいものだ。

平成28年2月14日 小道具
冬は粘土が凍る寒さで工房での陶芸はお休み、窯を焚くだけです。そこで工房は工作室となります。
穴窯で出た灰をふるってゴミを取り、定番の釉薬を補充ました。
小道具は、割りばしの針50本、切糸を10本、作りました。
これから暖かい日に土錬機で粘土を練ります。

平成28年2月1日 雪の薪小屋
山小屋までの道路は、粉雪が薄く積もっていますが通行に問題ありません。
道路から玄関までは15pの積雪です。今年は1月18日に1度雪が降りましたがそれだけです。

平成28年1月17日
諏訪湖岸(岡谷市)から八ヶ岳。原村から見た八ヶ岳。
山小屋では現在積雪ゼロです。

平成28年1月1日 正月
  春風や 闘志いだきて 丘に立つ     高浜虚子

正月にふさわしい良い句ですが、私の現実は、定年から8年、今少し年を感じています。
今年から穴窯を築けとなったらとてもできないと思います。
やはり、早く始めて良かったと感じています。
実は私、老人ガンバルみたいな晩年はいやだなあと思っていました。
老境に入れば、枯淡の世界に入り、静寂に閉居して、「晴天好日、天下太平、色即是空、ハハ呑気だね、若者よ働け」 が望みだった。
ところが現実は全く逆で、繁忙の毎日です。情けない!

正月の鏡餅を穴窯の神棚に置きました。
ブルーシートで囲っていますので誰も見られません。
今日から五月の窯焚きに向けてスタートです。

平成27年12月27日 暖冬
昨年の今頃、山小屋は積雪25センチでしたが、今年は積雪0です。

今日生きて 明日は明日 紅生姜
四囲枯れて 倚るも支ふも おのれのみ   岡本眸

平成27年12月10日 山小屋を閉める
山小屋を閉めました。
穴窯をブルーシートで囲い、冬支度をしました。来年三月までこのままです。

4日の雪がまだ残っています。

平成27年11月27日
伐採した落葉松の小枝をすべて処理しました。27日に初雪です。

平成27年11月24日 薪割り
11月24日は10月の気温でとても暖かい。
二日間でパレット3枚の薪を割りました。二本ともに
芯が腐っていたので中はボコボコでした。
伐採した2本は全て薪になり、今年の薪割は終わりです。

平成27年11月22日 伐採
楽陶の会の藤村さんと平林さんの応援で2本のカラマツを伐採しました。
まず、木に10m登りロープをかけて引きます。次にチェーソーで切り、楔で倒します。

平成27年11月15日 薪割り
先日伐採した2本のカラマツを玉切りしてパレット2枚分薪に割る。
枝が無いようでも太い木では柴が沢山あります。
庭の落葉松の葉は全て落ちました。今日から長い薪割が始まる。

  「行秋や 紆余曲折を 経し猫背」  小沢昭一

平成27年11月11日 伐採
ご近所の若松さんにお願いして、危険な曲がりくねった落葉松2本の伐採をしました。
朝は前日の雨が凍っていました。まず、切株で40pの細い方の木に15m登りロープをかけて引きます
次にチェーソーで切り、楔で倒します。
直径70センチの木は、20メートル登り、上部5メートルを切り落とし、下りながら枝を全部落とします。
棒になった木にロープをかけて引き、チェーンソーで切ると中が腐っていたのでそのまま倒れました。

平成27年11月2日 一番窯
11月2日PM7:00〜翌日AM10:00まで岩田さんの窯を焚いてきました。
冬の窯焚きとあって、寒さ対策に厚着をして出かけましたが、昼間は雨、夕方から曇り、朝から晴れで寒九はありませんでした。
温度は順調に1250℃まで上がりました。夜明けまでに薪を一度に40本投入する大くべを3回しました。
朝九時に窯を閉めましたが、薪が燃え尽きて1200℃になった時、炭を60s入れて口を閉じました。。

平成27年11月1日 次の窯焚きを目指す
 人生には時がある、といいます。
しかるべき年齢になれば晴耕雨読の暮らしをしたいというのが私の一番の夢でした。
遅まきながら8年前60歳にしてやっとそういう生活が送れるようになりました。
今、晴耕雨読の毎日ですが、耕は工であり、行です。
晴れれば工作し、轆轤を廻し、山に行く。

静かに自然の中で暮らすのは素晴らしい。