穴窯を焚く 20回へ続く

平成29年12月12日 来年の窯焚きをめざす
今年も大勢の人達とやきものを楽しんだ。
これから来春の窯焚き準備です。

平成29年12月10日 積雪
9日朝は5センチの雪です。
これで今年の作業は終了してあとは来年の雪解けを待ちます。

平成29年12月8日 玉切
薪を作るのは大変な作業です。
玉切を一日しました。

平成29年12月7日 枝の処理
今週は4日間頑張り、雪の積もる前に何とか枝の処理が終わりました。
後は柴の置き場所をどこにするのか決めます。

平成29年12月3日 枝の処理
柴を作るのは大変な作業です。
連日朝8時から午後3時まで休みなく作業し、疲れ果てて温泉で温まり早寝する。
三日間で小山ほどある枝を半分程処理しました。全部で5年分はあります。

平成29年11月27日 伐採
庭の赤松1本、楢を1本、白樺1本、落葉松9本を伐採しました。
朝9時、5人の樵さんとクレーンが来ました。
太さは太いものが直径70センチ、後は45センチくらいです。
午後3時終了しましたが、大量の枝と幹を明日から処理しなくてはなりません。

平成29年11月5日 薪割り
先日頂いた赤松をパレット2枚の薪にしました。

平成29年10月29日 作品
ヤスリをかけ、底の処理をして水洗い。晴れ間を見て天日干しします。

平成29年10月23日 台風
窯出しが終わると晩秋。
先月の台風でご近所のアカマツがよじきれ、処理を頼まれましたので玉切りし運搬しました。
根元は直径70p、連日の雨降りで濡れていて重い。

平成29年10月22日 窯だし
衆議院議員選挙の投票日だというのに、台風が来るというので早朝から窯だし。
今回は灰被りに置いた生徒さんの大壺が割れたほかは、素晴らしい焼きでした。
長岡さんと岩田さんが雨の中応援に来てくれました。

平成29年10月15日 窯焚き 五日目
日曜日          AM8:00〜PM4:00 1300℃-1320℃
              AM6:00 雨が降り出す。色見にいれたゼーゲルを見ると、7・8番(1250℃)が倒れているので、熱量は十分。
               赤松を1バレット焚き、AM10:00に窯を閉める。焚口・ロストルを閉じて耐火モルタルを塗る。
               煙突を閉め、火がつかないよう周囲に水を撒いて終了。65時間ぶりに15時間寝る。
               薪は7パレッと焚いた。 窯出しは一週間後の10月22日を予定。
ゼーゲルを確認 引出 岩田さん 煙突
透明になる 3日間紅葉を飾る
窯を閉める 空の薪置場

平成29年10月14日 窯焚き 四日目
土曜日          AM8:00〜PM5:00  1250℃-1300℃  朝の気温10℃  ロストルをレンガ3個開ける。
              応援   長岡美由紀・伊藤とし子・古川未和子・宮下茂・阿部真紀子・平林靖久・山口・永田陽一。
              煙道のドラフトを2枚あける。夜に備えて薪を窯の周りに大量に用意する。
              温度目標を手前1300度±30度。奥を1180度±30度とする。
              PM5:00〜10月15日 AM8:00 1300℃-1300℃   応援 岩田信一
               煙突から炎。夜ブルーシートで囲む。
              赤松を3バレット焚き、徹夜、一睡もせず。
              夜、薪の爆ぜる音を聞く。

   土と火という極めて原始的なものに相対していると、無私の境地に近づいていく気がします。
応援の女性 阿部さん 宮下さん
ふみ子さん 平林さん 永田さん
伊藤さん 山口さん 夜の窯 パソコン

平成29年10月13日 窯焚き 三日目
金曜日         気温15度 小雨後大雨 
             焙り焚き AM6:00〜AM9:00  250℃-350℃  ロストルで焚く。
             朝の火前は200℃、3年乾燥した赤松で窯焚きは順調。
             中焚き  AM9:00〜PM4:00 350℃-600℃  焚口開け、ロストルをレンガ4個開ける。
             応援   武井梢・宮坂美奈恵・小松真弓・加藤節子
             見学者  高橋さん
             朝は小雨、11時ころは大雨。女性陣が合羽を着て薪運びしてくれた。
             午後は小雨で3時ころから曇りとなる。

             赤松の割木を一輪車で運び棚に詰め、窯の周りに薪を積む。
             煙道のドラフトを開け、捨て間のドラフトを全部あける。

             攻め焚きPM5:00〜10月14日 AM8:00 600℃-1300℃
             応援 森元康仁  
             このころから、薪投入が大変な作業になります。ほぼ3分ごとに薪は投入されます。
             薪の窯では、最高温度になってからいかに丁寧に対応するかで、作品の出来が変わります。
             この目に見えない努力がないとよい作品は生まれないのです。
             適当な気持ちでいると、やはりよい作品にはなりません。当たり前のことが大切なのです。
             プロとは、当たり前のことをきちっとしている人なんですね。

             朝4時ころ1200℃を超える。夜ブルーシートで囲う。
             森元さんは1週間前風邪で3日間点滴をしていた。
             赤松を3バレット焚き、徹夜、一睡もせず。朝6時には明るくなる。


     ぴいと啼く 尻声かなし 夜の鹿    芭蕉
応援の女性 カッパ 薪運び
ロストル 武井さん 森元さんは風邪
夜の窯場 煙道のドラフト 夜の薪置き場 黒煙

平成29年10月12日 窯焚き二日目
木曜日        焙り焚き AM7:00〜PM4:00   火前600℃  
            2日目は曇り17℃  朝6時起き、火前は140℃。
            焚口を閉めロストル内で長い枝を2バレット焚く。煙道のドラフトを開け、捨て間のドラフトを全部あける。
             大量に用意した柴と枝で二日間焚き、昇温は快調。
            明日からは雨の予報が出たので、薪を窯の横に大量に運ぶ。
            明日からの三日間の応援者用の食料を買い、敬老会で頂いた無料券で温泉に行き九時就寝。
ロストル 七輪で魚を焼く 上手に焼けた
お昼 閉める

平成29年10月11日 窯焚き一日目
昨年までの私は、窯焚きの5日間神経が張り詰め、命をかけた闘いを挑む気持ちでした。
しかし、今年あたりから、[幸せな気持ち]で窯焚きができるようになりました。
今は、薪の爆ぜる音を聞きながら、無心に窯と対峙することに喜びを感ぜずにはいられません。

窯焚きは、おごそかな儀式によって始まります。
注連縄が張られ、神酒が供えられ、二礼二拍手一礼で神に祈り、窯に火を入れます。
薪を入れ、赤々と燃えていく火を見ていると何となし心が落ち着くように思います
   
     秋冷えや 窯守の歩に 火の匂い   青木静江

水曜日  神事  (御神酒・塩・洗米)  火入れ  今回のお酒は新潟の銘酒。
      見学者  大葉
            焙り焚き AM7:00〜PM4:00   火前400℃
            気温16度 晴れ 。焚口を閉めロストルの前で柴を2バレット焚く。
            煙道のドラフトを開け、捨て間のドラフトを全部あける。
            夕方窯を閉め、温泉で温まり、九時就寝。
御神酒・塩・洗米 神事 火をつける 七輪で焼き芋
焚く 昼食の土鍋うどん 閉める

平成29年10月9日 茶碗の話   渡辺 襄
手普段使いの湯呑を選びながら、これは軽い、これは大きすぎると、それぞれの人が自分の好みの寸法を手にする。
また、椀を手に持ち口元へ運ぶ食べ方は日本独特のもので、いうなれば茶碗は、スプーンの役と器を兼ねていて、手に持ったときの
寸法の手取りの良さが勝負なのだ。
何によらず、人間の体で測って作ったものは使いやすく、日本の飯茶碗ほど手に合う寸法を追求された器はないと思う。
身の回りにある器の寸法は結局、湯呑で口径7〜8p、高さ9p、重さ160g、茶碗は口径12〜13p、重さ180gが究極の寸法。
さて、ここで人と同じ方向を向くのを潔しとしない陶芸家志望のあなた。作る湯呑は少し大ぶりのほうがお茶を注ぐ手間が省けるし、
重い方がお茶が冷めないし、手も熱くない。
重さはリハビリを兼ねて230gくらいの重さにすれば、差し上げるにも大きい方が迫力があるし、窯焚き人も喜ぶ、
皆が喜ぶなら大きくて重い湯呑を目指す方がお互いの幸福。
これは大量生産の消費者迎合の寸法からは大きく外れてしまうので、これこそ市販されないオリジナル湯呑とあいなる。
かくて、アマチュア陶芸家とは、寸法を外して作るのが永遠のテーマなのである。
平成29年10月8日 茶碗の話   渡辺 襄
手にも味覚があるという。器を手の中に入れて、手の感触を大切にする文化と、器に取っ手をつけて手から離して食べる文化とがある。
他の国では食器を手に持って食べるのはマナー違反で、日本ではテーブルに置いて食べると「イヌグイ」といって嫌う。
ある人が、ロイヤル・コペンハーゲンの高い器を買って「どうしてこんなに高いのだ」とたずねたら「もし器が欠けても、200年後でも
同様のものをお作り致します。そのために、日本のようにロクロでやらず、型で鋳込んでおります。型は永久保存ですから大丈夫です」
と言ったという。揃いもの、均一ものを尊ぶお国柄と、型ものを否定して変化のあるものに風情があるといって楽しむ日本。
違うもの同士を取り合わせて使うこの曖昧さは、心地よいもので楽しいのだ。これを「不揃いの美」とでもいうのだろうか。

平成29年10月1日 窯焚き
穴窯が出来てから10年が経過しました。
私も、若かった生徒さんも年をとりました。

窯焚きから学ぶものは、たくさんあります。窯焚きに10人が参加していると、10通りのつくり方や焼き方がある。
一緒に寝泊まりして、話を聞いたりするうちに、10回分の窯焚きを体験しているような勉強ができます。
そして「みんなで一生懸命に焼いた」という意識が、次にものをつくるときに、とても重要になります。
たとえ、思った通りのものが上がらなくても、それも勉強になるのが薪窯です。
失敗が成功につながるんです。
あまりにもモノが簡単に手に入るこのご時世で、それはとても貴重な体験なのだと思います。

平成29年9月16日 薪割り
ご近所で伐採した赤松を6本いただきました。
玉切りして家に運び薪にしますが、薪を作るのは大変な作業です。
パレット2枚分の薪割終わりました。

平成29年9月14日 窯詰め5
炙り焚き用の柴を用意しました。

平成29年9月13日 窯詰め4
灰被りの窯詰めが完了しました。
煉瓦で入り口を塞ぎながら、上下二か所の焚口を作り、モルタルで隙間を埋める。

平成29年9月12日 窯詰め3
二日間で前の段の窯詰め完成です。
棚板8枚。6×6 18×15 15×21
前の段一段目 前の段下ゼーゲルを設置 前の段三段目
前の段三段目 前の段四段目 前の段上ゼーゲルを設置 前の段完成

平成29年9月7 窯詰め2
中の段の窯詰めです。
棚板13枚。15×15 10×6 6×6 6×10 10.5×6 0×12
中の段の窯詰め、二日間で終了です。
棚板の設置 中の段一段 中の段一段 中の段
中の段二段 中の段五段 中の段上 中の段完成

平成29年9月2日 窯詰め1
今日から窯詰めが始まります。
棚板を並べ水平と隙間の寸法を測ります。
ゼーゲルは奥の段の下(7・8番)と、前の段下(9番)、前の段上(10番)の合計3ヶ所。
さま穴に備前の徳利をおいてみます。
奥の段の窯詰め開始しました。棚板9枚。12×12 12×12 12×6 6×0
奥の段の窯詰め、二日間で完了です。
ゼーゲル サマ穴の備前 窯詰開始・奥一段 窯詰開始・奥一段
奥の段一段 奥の段二段 奥の段上 奥の段完成

平成29年9月1日 窯焚き準備
窯詰に使う材料をそろえました。いつもの、わら、貝、もみ殻、炭、灰、道具土、サヤです。
道具土で作品の下に置くセンベイを作りました。

平成29年8月30日 穴窯を開ける
8月30日、半年ぶりに穴窯を開け中を掃除しました。
棚板にアルミナを塗り、ツクをサイズ別に並べました。

平成29年8月27日 作品完成です
7月から作品作りを始めて、350Kgの作品が出来ました、やっと完成です。
生徒さんと、窯焚き応援の人たちの カップ、ぐい呑み、麦酒コップなど作品も集まりました。

平成29年8月20日 作品もう少し
7月から作品作りを始めて、300Kgの作品が出来ましたが、もう少しです。
お盆のあいだ大きな作品を作りました。というのは、5月に作って秋に焼く予定で工房に置いていた高さ80センチの大甕を、
上から物を落として割ってしまったからです。大壺は4個作りました。

平成29年8月15日 始動
極端な話かもしれないが、焼き物というのは、作るのが半分、焼くのがもう半分。
私の窯焚きはお祭りのようで、プロの人から見るとあきれるだろうが、素人の強みというか恥知らずというのか、物が出来上がるためのお祭りです。

      風鈴や 今日あることに 身を任せ    井上静江。

平成29年8月6日 次の窯焚きを目指す
早いものだ。
私がどうじたばたしようがしまいが、時間はきっちりと過ぎてゆく。
あきらめずに焼き物を作ってきてよかったと、正直に今は思っている。
時の流れとはそうしたものであろうと思う。