![]() |
![]() |
![]() |
令和5年12月31日 | 除夜 |
「年々歳々 花相い似たり、歳歳年年 人同じからず」 と唐詩に歌われるように、自然は再生をくりかえすが、人は成長し、また老いていく。私たちが忙しさに追われ漫然と費やしている日常のなかでの時間は、恐ろしいほど早く過ぎ去ってゆきます。 一期一会という言葉がありますが、生きることは一期一会の積み重ねでしかないと私は思います。 一日の中で、小さな花に出会ったことも、人と出会ったことも、すべての出会いには、同じ数だけの別れが伴われています。 この小さな出会いと別れを重ねて、人生は過ぎ去ってゆくのです。 たまたまこの時代に生まれ、この場所にいたから出会えたたくさんの命を、「あっ」 という一期一会の感動を、消えてゆくままにせず、このページにとどめたい・・・。このページは自分が生きたという記憶、そこに他者の命が存在したという記録を残すということにほかなりません。 陶芸にハマってしまった私。ハマって抜けられなくなった私。陶芸の本当の面白さは"つくる" ことです。 故山田師匠ご指導の陶芸を杖に、もう少し穴窯を焚き続けたいと思っております。 |