次章予告ッ!
・・・とは言っても、見せ場は前回の予告で言っちゃったけど。
リディア:結局オーディン戦まで届かなかったしねー。
ろう:うっ。・・・でもでも、予告するネタは他にもありますし。はい台本。
ん。・・・ええと―――コホン。
エブラーナからファリス達が帰ってきたと聞いて、早速会いに来たバッツ。
バッツ:ファリス、帰ってきたんだって―――って。
ファリス:バ、バッツ!?
カイン:・・・フン、何か用か?
しかしそこで見たのは、抱き合い、口付けし合うカインとファリスの姿だった。
ファリス:ちっがーう! “合って” ねえッ! カ、カイン兄様が強引に・・・
カイン:フッ、照れるな。
バッツ:てっ、てっ、てっ、てめえええええええっ! ブッ倒すぞこの野郎!
カイン:はっ。倒す? この俺を? ―――面白い、やってみろ!
そんなわけで始まったカインVSバッツ。
その勝敗の行方は―――・・・?
ベイガン:・・・何故、カイン=ハイウィンドが “最強” だと言われているか解りますかな?
バッツ:強いから、じゃないのか?
その夜。
バッツはベイガンから “最強の称号” の意味を聞く。
ベイガン:単純な話です。カイン殿はかつての “最強” を倒した。だからこそ “最強” と呼ばれるのです―――
そして、その最強が蘇る!
オーディン:セシル・・・カイン・・・私はお前達を、倒す・・・!
カイン:そのために戻ってきた、か。
セシル:・・・・・・カイン。あいつを殺すぞ――― “天地” を仕掛ける!
カイン:応ッ!
セシルの怒りが燃え上がり、その怒りにカインが応えた時、 “最強” が顕現する。
とびっきりの最強対最強! 果たして勝利するのはどっちだ!?
―――てなわけで次章。
ファイナルファンタジー4 IF(仮)
第21章 「最強たる者」
読んでくれないと―――
リディア:ねー、思ったんだけどさ。まだ使ってない白魔法あるじゃん。リフレクとか。
んー、リフレクじゃネタにならないし。
リディア:なんで? 魔法を使われたら、跳ね返さずに素通り、とかでいいじゃん。
いや、それ意味無いし。
あとがきがわりの座談会ッ! 第二十話「王様のお仕事」
ろう・ふぁみりあ(以下ろう):とゆーわけで、ようやく終わりました “王様のお仕事” 。
セシル=ハーヴィ(以下セシル):ホントようやくだね。 “一ヶ月” と言い、オリジナルエピソードになると、なんでこんなに長くなるんだか。
ギルバート=クリス=フォン=ミューア(以下ギルバート):原作の話なら、ある程度解ってくれるだろうけど、オリジナルなら一から説明しないといけないからね。
ろう:まあ、これ以降はオリジナルエピソードは・・・・・・二個しかないんで。
セシル:二個もあるのか!?
ろう:具体的に言うと、一つはパロポロの復活話。まあ、これはそんなに話数かけないつもりですが。
セシル:もう一つは?
ろう:セシルさんが生まれた頃の話。DS版で追加された話と差し替える感じで。
ギルバート:DS版の過去話は使わないんだ。でもなんで?
ろう:・・・・・・試練の山で、クルーヤさんのことうっかり忘れてたじゃないですか。
セシル:そう言えば、父さんの声聞かずに、自力でパラディンになっちゃったなあ僕。
ろう:そんなわけで、クルーヤさんのことどうしよう・・・って、考えて、色々と設定変更しました。てへ。
セシル:・・・いつもの事だから多くは言わないけど。
セシル:いきなり話が巻き戻ってるけど。
ろう:今回の話、元々はもっと単純で、 “貴族が反乱起こした → セシルさんがバロン軍を指揮してあっさり鎮圧” って話でした。
セシル:策謀まみれって話じゃなかった?
ろう:うい。そもそも、この話って “セシルさんに王様っぽいことさせてみよう” と考えた話なんで。
セシル:僕が王様っぽくないとでも?(笑)
ベイガン=ウィングバード(以下ベイガン):ご自身でよくお解りになっているでしょうに。
セシル:・・・う、ベイガン、居たのか。
ベイガン:しかし使い魔殿。一つ宜しいか?
ろう:な、なんでしょう?
セシル:・・・なんで緊張してるんだい?
ろう:・・・いや “殿” とかつけられて呼ばれるの初めてなんで。
ベイガン:確かに今回の話はセシル王が貴族の反乱を鎮圧する話でしたが・・・・・・もうちょっと、王としての威厳を持って行動できなかったのでしょうか。
セシル:やってることは毎日のように城から抜け出して、遊び歩いていただけだもんなー、僕。一応、ちゃんとした意味があったんだけど。
ベイガン:それは解りますが、敵を探るならば何も陛下でなくとも―――
ろう:ストーップ、ストップ! まだプロローグの話なんスけど!? それはまたあとでお願いします。
ベイガン:・・・む。申し訳ありませぬ。
セシル:(・・・ほっ)
ベイガン:それでは陛下、また後で問いただしますので。
セシル:ていうか、最初はろう君に聞いていたはずなのに!? どうしていつの間にか僕が問いただされてるんだろう・・・?
ろう:改めまして。
セシル:それで今回のプロローグってさ―――
メルビア=カルバッハ(以下メルビア):おーっほっほっほ! ワタクシが優雅に登場する話ですわね。
セシル:いきなり時間巻き戻したのは “一ヶ月” で伏線張ってなかったから?
ろう:そです。さっきも言ったとおり “一ヶ月” 書き終えた頃は、こんなに面倒な話にするつもりはなかったんで。
メルビア:ちょっと! ワタクシを無視しないでくれませんこと!?
セシル:・・・で、なにコレ。
ろう:まあ、貴族がなんか企んでるぞー、ってことを表現させるために出してみました。コレ。
メルビア:コレ扱い!?
ローザ=ファレル(以下ローザ):ねー、なんか私と知り合いみたいだけど・・・結局、なんなの?
メルビア:こ、こ、このワタクシを忘れたと仰いますの!?
ローザ:うん。
メルビア:――――――(←怒りで言葉にならないらしい)。
ろう:一応、ローザさんとは貴族学校の同級生で、学校のリーダーシップとってた人という設定。
ローザ:・・・?(←思い出せないらしい)
ろう:実はローザさん、学校では密かに人気あったんですよ。没落貴族だったんで、他の貴族の子供達は素直に接することができませんでしたが。
セシル:ああ、それで、その人気を妬んだコレが嫉妬して、一方的に敵意を持っていたと。
ろう:ホントはもうちょっとコレとローザさんの掛け合いとかやりたかったんですが、やる余裕なかったですなー。
メルビア:だからコレ扱いはやめて頂けませんコト!?
ろう:意外と好評だったFF学園編いんたーみっしょん。なのでまたやろうと思ってます。
セリス=シェール(以下セリス):・・・いつの間にか私が学級委員長・・・。
キスティス=トゥリープ(以下キスティス):けれど、歴史の授業でバロンのコトをやるなんて・・・実は学園編って、FFIF本編の未来の話?
ろう:・・・などということは一切ありません。単なるネタです。
リディア:てゆーか、どうしてあたしがあたしだって解るのよ!?
セシル:えー?
ローザ:そんなこと言われても。
セシル&ローザ: “なんとなく” としか言いようがないし。
リディア:なんとなく、で納得できるかー!
セシル:だって、君の母親、ミストさんにそっくりだったし。
ローザ:ブリットとか連れてたし。
セシル&ローザ:あと子供の成長って早いし。
リディア:だからそんなんで納得できるかああああああああッ!
ロイド=フォレス(以下ロイド):俺は・・・バブイルの塔でどうすれば良かったんでしょうね・・・?
セシル:なんだロイド、もしかして罰されたことを気にしているのかい? あれは―――
ロイド:策だった、としても、言われたことは事実でしょう。俺の判断が正しければ、ヤンさんやギルガメッシュを失うことは・・・
セシル:ギルガメッシュは確実に生きているけどね。
ギルガメッシュ:おう、勿論だ!
ロイド:いや、本編の俺や陛下はそんなこと解らないでしょう。
セシル:解らないけど確信してるよ。ギルガメッシュが自分を犠牲にして仲間を守った? そういうキャラじゃないだろう。
ロイド:キャラって・・・。
セシル:絶対になにか裏がある、と本編の僕は思っているわけだけど、確信していても確証がないから言えない。
ロイド:ですねー。下手にそんなことを言ったら、まずバッツさん辺りは反発するでしょうね。俺も、それを素直に信じられないかもしれない。
セシル:だろうね。バッツは誰かが犠牲になることを―――特に、自分のために誰かが死ぬことが、父親のことでトラウマになっているから・・・。
キャシー=リン(以下リン):すみません、奥様。私がどこぞのくされ外道王の命令を受けたばっかりに、家の仕事をさせるなんて。
セシル:・・・それは僕のことかな?
キャシー:他に誰が居ると? やれやれ、遂に存在だけではなく脳味噌まで腐ってきたようですね。
セシル:君、僕とローザがラブラブになってから、僕に対して風当たり強くなってないか?
ディアナ=ファレル(以下ディアナ):キャシー、気にしなくて良いわよ? 昔の事懐かしく思いながら、楽しんでやっているから。
セシル:そう言えば、ディアナさんって昔はメイドさんだったんだよね。
ろう:そう。武器屋の娘で、幼い頃から武器戦闘を仕込まれていたんだけど、それが嫌になって家出。メイドの穴に入門し、メイドになった、と。
セシル:・・・・・・メイドの穴って何かえっちだよなあ・・・・・・あ。
ロック=コール(以下ロック):(ひそひそ)・・・うわー、聞いたかよ今の。
キャシー:(ひそひそ)・・・オゲレツにも程がありますね。
ロイド:(ひそひそ)・・・陛下って意外にムッツリッスからねー。
セシル:ちっがーう! 今のはつい! ぽろっと!
ロック:普段からぽろっとそう言うこと考えてるんだよな? うんうん、解る解る。
セシル:誤解だ! 濡れ衣だ! 僕はそんな・・・・・・。
ローザ:ねえねえ、セシル。
セシル:ロ、ローザ! 君は信じてくれるよね!
ローザ:よく解らないんだけど、何がえっちなの?
セシル:え、ええっと・・・(視線を反らす)。
ロック:おいおい、恋人からのご質問だぜ? 答えてやらないと。
セシル:う、うるさいよ!?
ディアナ:だから “メイド” という単語そのものがエロいのだと何度言えば・・・(溜息)。レイアナーゼ様も、何故それが解らないのかしら・・・。
セシル:なんでそこで、バロン城のメイド長が出てくるんですか?
ろう: “メイドの穴” の創設者にして、ディアナさんの師匠なんで。ただ “メイド” か “使用人” かの呼び方の違いで口論になり、ローザさんが生まれる前に決別しています。
レイアナーゼ:決別、と言っても今は普通に友人として付き合っていますが。
ディアナ:未だに、呼び方の話になると喧嘩になるけれど。
セシル:・・・とゆーか、FFIF本編に関係ないところで変なドラマができてるなあ・・・・・・。
バッツ:うぃ〜・・・ひっく・・・(←酔っぱらい)
ギルバート:バッツってお酒飲むんだ。意外と言えば意外だよね。
バッツ:なんだよお、俺が酒のんじゃわりーのかよお・・・・・・。
ギルバート:・・・あんまり強くないみたいだけど。
ろう:ちなみに、誰が酒強くて弱いかっていうのは、ざっと考えています。
セシル:君も酒飲みだからねー。・・・ちなみに僕は全然駄目。嘗めただけですぐ寝ちゃう。ギルバートは?
ギルバート:(苦笑)一応、吟遊詩人だからね。下戸じゃやっていられない。
セシル:ああ、そうか。主に酒場で演奏するんですよね。
ギルバート:うん。人が集まるからね。昼間は路上、夜は酒場って感じかな。
ロック:ところで、なんでカインは “間違ってない” んだ?
カイン=ハイウィンド(以下カイン):バブイルの塔での分岐の話か? 簡単な話だ、あの時の俺達の目的は何だ?
ロック:そりゃ、ゴルベーザを倒す―――もしくは、ゴルベーザの目的を探り、それを阻止する、ってトコか?
カイン:そうだ。目標はセフィロスではなく、あくまでもゴルベーザだ。
ロック:成程な。あの場合、セフィロスは無視して先に進むのが正解だったってわけだ。
カイン:その通り。ツンツン頭と金髪デコが勝手に暴走しただけで、それを助ける義理は俺にはない。
ロイド:そうですね。あれは俺の判断ミスです。優秀な指揮官なら、二人を見捨ててゴルベーザを目指したでしょうね。
バッツ:見捨てるって・・・そんなこと出来るわけねえだろ!
セシル:まあ、ロイドが見捨てようとしても、バッツやキスティスは聞かなかっただろうね。
バッツ:じゃあ、別に判断ミスって訳じゃないだろ。
セシル:いや、判断ミスだよ。
バッツ:どこが!? じゃあ、お前だったらどうしたんだよ?
セシル:ロイドと同じ判断しただろうね。
バッツ:はああ?
セシル:ロイド=フォレスは僕じゃない。ロイドじゃあ、バッツやクラウド、サイファーを御することは不可能だ。
ロイド:何せ、普段俺が見知っているバロンの兵士とは規格が違う上に、俺はこういう部隊の指揮を取ったことはないッスからね。
バッツ:そうなのか?
ロック:ロイドのヤツは、近衛兵から赤い翼になったからな。飛空艇の指揮は取ったことあっても、歩兵を扱ったことはないってこと。
セシル:で、正答って訳じゃないけれど、あの場面、ロイドはセフィロスを追わずに、代わりにセリスかヤンを向かわせるべきだった。
ヤン=ファン=ライデン(以下ヤン):私やセリスなら部隊を率いた経験があるからな。
セリス:現に、対セフィロス戦はバッツに任せっきりで、ロイドはなにもしてないものね。
キスティス:ちなみに私はロイドが言ったとおり、バブイルの塔の技術を多少でも理解できるから、サイファーの方に行くわけには行かなかった、と。
ロイド:ううううう・・・・・・。
セシル:ロイドが上手く指揮して、バッツ達を上手く連携させられれば、もう少し楽に勝てたはずだけど―――
ロック:そこまで言うのは酷だろ? バッツの動きを見切れるのはセシルくらいなもんだし、他の三人も素直に言うことを聞くとは思えねえ。
ロイド:・・・それでもミスはミスだ。少なくとも、ヤンさんがセフィロスの方に向かっていれば、ヤンさんを失うことは・・・・・・。
ヤン:代わりに、ドワーフ城が消し飛んでいたかもしれんがな。
キスティス:・・・サイファーがデレてるわね。
サイファー=アルマシー(以下サイファー):デレてねえ!
ろう:実は私の中のサイファーさんってこんなイメージ。悪ぶっていて、唯我独尊、ゴーイングマイウェイな我儘だけど、実は面倒見が良いっていうか。
ロック:なんか昭和の不良って感じがするな。雨の日に猫拾ったりしてるぞこいつ。
キスティス:傍若無人な割に、無視されたり除け者にされたりするのが嫌いなのよね。さびしんぼさん♪
サイファー:っだああああああああああああ!
ろう:ルディさん初登場。
ルディ=フォレス(以下ルディ):ルディ=フォレスです。・・・・・・ウィルさんとは同じ貴族という以外に接点がありません。よろしくお願いします。
ろう:うっ・・・。
ロイド:あー、そう言えば後の話で、ルディの名前をウィルって間違えてたなー。一話丸ごと。
ろう:直しましたがね。さて、ルディさんですが、最初はもっと悪党になるはずでした。ぶっちゃけ、今回の黒幕。
ロイド:でもかなり良い子になっちまってるし。まるで俺の弟とは思えない。
ろう:なんでかなー。書いてるうちに気に入っちゃったからかもしれない。彼の、というかフォレス家のバックストーリーも考えたし。
ルディ:バックストーリー?
ロイド:お前は聞かない方がいいぞー。
ルディ:そ、そんなこと言われても・・・気になりますよ。
ろう:ま、その話はまた後で。
ロック:いや、幾らなんでも長すぎだろ。どんだけ広いんだ、ロイドんち。
ロイド:ちなみに急ぐ時は室内チョコボを使ってたり。
ロック:・・・室内チョコボ。初めて聞く単語なんだが。
ろう:いやー、なんかフォレス家が大貴族だって事を表現しようとしたんですよ。
ロイド:俺が言うのもなんですが、大貴族=でかい屋敷って頭悪すぎじゃないですか?
ろう:うぐっ!? あ、あとは雇った傭兵を匿うなら、それなりの広さが必要かなーとも考えて。
ロック:だからそれにしたって広すぎだってーの。
ロイド:・・・・・・。
ろう:酷いですよねー。恋人を道具扱い。
セシル:酷いよなー。演技にしたって、もうちょっと言い様があるだろうに。
ロイド:あんたらが言うなああああああああああっ!
リサ=ポレンディーナ(以下リサ):あたしなら大丈夫だよ、ロイド君。信じてたから。
ロイド:リサ・・・・・・。
リサ:すっごく傷ついたけど。
ロイド:だから俺は悪くねーーーーーっ! 全部、策を立てた陛下とこんな話を考えた使い魔のせいだあああああああっ!
セシル:ま、少しフォローしておくと、策は関係なしに、リサを守るためにわざと突き放したって言うのもあるんだよね。
リサ:え?
セシル:だからさ。中途半端な言い訳しただけだったら、リサはどうする? 気になって、もう一度屋敷に来ようとか思ったりするかもしれない。
ろう:ロイドさん的には、リサさんを巻き込みたくなかったんですよねー。
リサ:そ、そうだったんだ・・・。あたしのことを考えて・・・・・・。
ロイド:まあ、な(←照れてる)。
セシル:だからって道具扱いは言い過ぎだけどね。
ろう:本当に酷い人ですよねー、ロイドさん。
ロイド:だからあんたらなああああああああああああああああッ!
K.「女子供には・・・」
L.「焔のサラマンダー」
M.「スケープゴート」
ろう:サラマンダーさん再登場ですな。本当は、こんなに早く再登場させる気はなかったんですが。
サラマンダー=コーラル(以下サラマンダー):・・・おい。なにか俺の扱いが酷い気がするんだが。
セシル:やられ役だね。
ロイド:やられ役ですね。
バッツ:やられ役だな。
サラマンダー:何故だ・・・。
ろう:でも原作でもそんな感じしません? ジタンさんの引き立て役―――
サラマンダー:―――殺すぞ。
ろう:ひいいっ、すいませんすいません!
セシル:ま、相手が悪すぎたね。
ロイド:というかバッツさんって、剣じゃなくて体術も凄いんですね。
バッツ:そうか?
セシル:体術の極みとも呼べる ”無拍子” を自然に使いこなすようなヤツだからなあ。
ヤン:単純な体技だけならば、私やマッシュの師匠であるダンカン殿よりも上だろうな。
ロイド:だけどそんなバッツさんを、陛下はあっさりと抑えつけましたけど。
バッツ:う・・・・・・あ、あれは―――。
セシル:作中でも言ったけど、あの時はバッツは殺気を発していたからね。
ろう:気配を察するというだけではなく、殺気がこもればその分余計な力が入ってしまうんですよ。そうなれば無拍子が崩れてしまいます。
セシル:ファブールで、激昂したバッツがレオ将軍にあっさりとやられたろ? あれと同じ事だよ。
ろう:そういうわけで、黒幕さんへと話は転じます。
ファス=エルラメント(以下ファス):うー・・・・・・疲れた・・・・・・。
エニシェル:ほれ、もうちょっとシャンとせぬか。一応は、トロイアから派遣されてきた大使なのじゃろう。
ファス:だ、だからってなんで私がこんな役目・・・。
ろう:いや、F.「カイン君ちの家庭の事情」の辺りで ”そう言えばファスさんとかエニシェルさんとかの存在忘れてたなー” と思いだし
エニシェル:唸れ我がダークフォースッ!
ろう:ぎえええええええええええええっ!?
エニシェル:・・・つまり、妾達はテキトーに厄介払いされておったわけじゃな?
カーライル=ネヴァン(以下カーライル):それで私はそのお目付役と。
ろう:いやまあ、黒幕の話は書く必要があったんで。当初は、公爵達が「クックック」とか笑いながら密談しているシーンで済まそうと思ったんですが。
エニシェル:丁度良く忘れていた妾達のことを思い出したんで、使ってみたと。
ろう:ト、トゲがありますが、そんな感じ―――まあ、セシルさんとしても、貴族が悪巧みしてるのを解っていて、放置しておくわけにはいきませんでしたし。
カルバッハ公爵:しかし・・・私達の出番は、もう少し多くても良かったのではないかね?
ろう:あー、ちょっとそれは反省点。話が長くなりすぎたんで色々と端折ったんですが、もうちょっと公爵サイドを掘り下げたかったなーと。
メルビア:そうですわ! 折角、ワタクシとローザが “ライバル” という設定があったのですから、そこをもう少し表現していただきたかったですわね!
ろう:は? ライバル? そんな設定はありませんが。単に貴女がローザさんの事を、一方的に敵視しているだけで。
メルビア:むきいいいいいいいいいっ!
ろう:・・・・・・何故か、ロックさんとセリスさんがいちゃついてる話。・・・なんで?
ロック:イチャついてねえよ!
セリス:私は・・・イチャついてみたかったんだけど。
ロック:な、ななななっ!? 変なこと言うなよ!
セリス:変な事ってなに!? 私は自分の気持ちを確認したかっただけなのに!
ローザ:オッケー、解ったわ!
セリス:ローザ?
ロック:解ったって・・・なにが?
ローザ:今度、私とセシルとセリスとロックでダブルデートしましょう!
ロック&セリス:なんでそーなる!
ローザ:え、なんとなく。やってみたくなったから。
ロック:我儘かよ!?
セリス:・・・もしかして、 “解った” っていうのは、ダブルデートしたくなったって事が解ったって事?
ローザ:そうよ? 自分の気持ちを理解するって大切よね!
セリス:確かに、その事で私は悩んでいたんだけど・・・・・・あ、そうだロック。
ロック:な、なんだよ。デ、デートの話か?(どきどき)
セリス:ううん。ふと思い出したんだけど、街中でローザとセシルを見かけた時―――
ローザ:あれは私とセシルじゃないわ。エレンとジョンよ!
セリス:・・・エレンとジョンを見かけた時、もしかしてジョン・・・セシルの変装を見抜いてた?
ロック:当然! あれが本当に浮気だったら、何が何でも後を付けるに決まってるじゃんか。
セリス:だったら私にも教えなさーーーーーーーーーいっ!
ジョン=コラルレイン(以下ジョン):ああ、エレン。今日の君もとっても素敵だよ。
エレン=ファーマシー(以下エレン):そういうジョンだって。今日の貴方は昨日以上に素敵だわ。
ジョン:エレン・・・!
エレン:ジョン・・・!
セリス:ファイナルスト―――
ロック:だああああああっ! 気持ちは解るがそれは止めとけ!?
セリス:だってだって! こいつらのせいで、私がどんな気分になったか・・・・・・!
ろう:ちなみに、このジョンとエレン(笑)の話は、 “一ヶ月” の時に小話の一つとして考えていたネタだったりします。
ジョン:ちなみに、その時は僕はジョンではなくロックで、エレンがセリスって名前だったんだよね。
ロック&セリス:なんで!?
エレン:プロローグで、私がロックって言う、知り合いと同じ名前の素敵な人と知り合って、だから私も偽名に友人の名前を借りた見たいな出だしだったから。
ろう:ここら辺から、ルディさんが完全に “苦労人” になってます。
ルディ:それまではまだ僕が “黒幕” になる可能性があったんですけどね。
ロック:なあなあ、なんかルディって実の父親から疎まれてねえ?
ロイド:・・・色々あるんだよ。
ルディ:だからその “色々” が気になるんですが。
ろう:これも黒幕サイドの話なんですが、もうちょっと深く掘り下げたかったなーって感じもします。
セシル:深く掘り下げたら、この章終わるの夏頃になっていた気もするけどね。
ろう:いやそれは・・・・・・あり得たかもしれませんが。
エニシェル: “妾が望みたる知識よ、今ここに集え!” ―――『グーグル』!
ろう:だからそんな魔法はありませんて。
エニシェル:今にして思えば『ウィキペデ』でも良かった気がするな。
ろう:しません。ていうかこれはちょっと調子に乗りすぎた気が。今は反省してます。
エニシェル:くっくっく・・・ファスがまさか「お上手ですね」なんて言葉を使うとわな。
ファス:むう・・・何その言い方。嫌な感じ!
エニシェル:悪い悪い。何、妾はただ嬉しいのだよ。そうやってお前が頑張っている姿を見るのはな―――なあ、カーライル?
カーライル:どうしてそこで私の名前が出てくるのですか!?
エニシェル:そう言えばファス、二人乗りした時に妙なイタズラされなかったか?
カーライル:してません!
ファス:・・・(///)
カーライル:って、なんで顔を赤くして居るんですか。
ファス:だ・・・だって、お、男の人と一緒にチョコに乗るって、初めてだったから・・・・・・(顔真っ赤)
カーライル:あう・・・(赤面)
ろう:・・・実はさりげに考えてるカップリングだったり。本編にゃ無関係ですが。
セシル:全く。まさか王家の人間に生き残りが居たとはね。
ロック: “偽物” を用意してくる可能性は考えてたが、まさか本物を連れてくるとはなあ。
ベイガン:少々よろしいですか? 陛下は、アレックス殿を本物の王家の者だと思っているようですが、何故でしょうか?
セシル:飾ってなかったからかな。
ベイガン:は?
セシル:偽物だったらそれらしく飾り立てる必要があるだろう。それなのに、アレックスは使用人姿のままだった。
ベイガン:つまり、本物だったから飾る必要がなかったと?
セシル:というより、本物だと証明する自信があったんだろうね。カルバッハ公爵には。
ベイガン:そう言えば証拠がどうのと言っておりましたな。
セシル:後は、アレックス本人の “覚悟” かな。目を見れば、どれだけの覚悟をもってあの場に居たかは解るよ。
ろう:一つ、うっかり説明し忘れてました。
バッツ:なにを?
ろう:いや、バッツさん達、バロンの周囲にある砦に伝令したじゃないですか。
バッツ:あー。
ろう:解った人も居ると思いますが、実はあれ “貴族軍が来たら即逃げろ” という伝令だったりします。
バッツ:そういや後でアレックスが、砦の兵士達が全く抵抗せずに逃げ出しておかしいなあ、とか首を捻ってたっけ。
ろう:ちなみに “督戦隊” のネタは、某エレンシア戦記から拾ってきたネタだったりします。
ロック:エロゲーかよ!?
ろう:失礼な! コンシューマーでも出てますよ! ・・・・・・私がやったのはPC版ですが。
ロック:エロゲーじゃねえか!
セシル:まあ、督戦隊っていうのは、現実にも存在したみたいだけどね。
ろう:この話書いてて思ったんですが、FFIFのキャラの中で、ベイガンさんが一番好きかも知れない。
セシル:ああ、少し解る。ていうか原作の原型が殆どないもんなあ。
ろう:近衛兵長という役職上、操られる前はバロン王から信頼されていたハズだ、って想像だけで、こんなキャラになったんですよね。
セシル:愚直で誠実。原作のイベント考えると、殆ど逆じゃないか。
ろう:ま、FFIFって、割と正直過ぎる人が多いんですが。ローザさんとかバッツさんとか(苦笑)。
セシル:なんにせよ、ベイガンが居て助かっているよ。作中で言った言葉―――生きていてくれて良かった、というのは心底本音だよ。
ベイガン:あ、あの、そこまで言われると照れますが―――
ろう:というかセシルさん、ベイガンさんが居るからこそ色々と好き勝手してますよね。
セシル:だね。ベイガンが居なければ、僕はもう少し真面目に王様やってる気がする。
ベイガン:ちょっ!? それは一体、どういう意味ですか陛下ーーーーーー!
AA.「ファレル邸襲撃」
AB.「暗殺冥土神拳」
AC.「ファレル邸の決着」
サンダーボルト:ぬうっ!? ここは!
メイドフェチ:知っているのかサンダーボルト!?
サンダーボルト:むう、間違いない! ここは “あとがき代わりの座談会” FFIFキャラが本編の枠を外れて好き勝手なこと言い出す場だ!
メイドフェチ:な、なにいいいいいいいいいいっ!?
ろう:・・・なんか、妙にキャラ立っちゃったなあ、この二人。
ローザ:そう言えば、拍手コメントで “サンダーボルト” じゃなくて “ライトニング” の方が正しくないかってツッコミきたけど。
ろう:いや “雷” で辞書調べたらサンダーがあって、“電” で調べたらボルトだったんで。だからサンダーボルト。
サラマンダー:・・・そして、俺はここでもやられ役、か。
バッツ:いや、まあ、俺との戦いの怪我も治りきってなかっただろうし・・・仕方ないだろ。
ろう:だ、大丈夫です! 活躍できますから、そのうち。
サラマンダ:・・・・・・。
セリス:スピニングシザース!
ろう:スピニングインパルス、スピニングフレイムに続くスピニングシリーズ第三弾。
セリス:は、いいけれど、コレって効率悪いのよね。
ろう: “アクセラレイター” 使いますからね。それなりに強力ですが、直後戦闘不能になること考えると、あんま使えないかなー。
ロイド:・・・あん時は流石にビビッたぜ。まあ、陛下は読み切っていたようッスけど。
セシル:あはは、まあね。
ロック:にしてもヒデェ父親だよな。実の息子を斬るか、普通?
ロイド:ま、そこら辺はちょいと事情があってな?
ロック:事情?
ロイド:ウチの母親、実は平民ながら成り上がりの出身でな。その財産目当てに、うちの親父は政略結婚したわけだ。
バッツ:金目当てで結婚? 貴族なのに。
セシル:当時はエブラーナとの戦争が終わったばかりで、貴族の中には領地を失い力を無くした家も多かったわけだ。
ロイド:ウチもそのウチの一つでな。母方の実家の資金力のお陰で、なんとか以前と同じ力を保てたわけだ。
バッツ:ふーん、それで事情って?
ロイド:ウチの母親ってのが、実はかなりの才女でな。知能運動、作法や社交性、何一つ親父は母親に勝てなかったわけだ。
ロック:成程なー。それで劣等感バリバリで―――あれだろ? ルディって母親似だったりするわけだ。
ロイド:まあな。ルディが物心つく前に、母親は病死しちまったが。
バッツ:病死? お前のおふくろさんも身体が弱かったのか?
ロイド:・・・いいや。健康な方だったさ。
バッツ:え? じゃあ、なんで・・・・・・。
セシル:・・・そういうことか。
ロイド:・・・そういうことです。
バッツ:だからどういう―――
セシル:解らないのなら解らない方が良い・・・・・・気分が悪くなる。
バッツ:・・・・・・?
セシル:やあ、ご苦労だったね。ありがとう。
近衛兵:いえ、陛下のご命令とはいえ―――これは私もはっきりさせておきたかった事なので。
セシル:ふむ。それで、はっきりと結論は出たかい?
近衛兵:―――ハッ! 今ではベイガン様と同じ気持ちであります。 “オーディン王の息子” ではなく、“セシル王” にこの身この命を捧げる所存です!
セシル:そこまで気負わなくてもいいんだけどなあ・・・。
近衛兵:それでは、門番の仕事がありますので、これで!
セシル:ああ、頑張ってくれ。
ベイガン:・・・陛下、今のは・・・。
セシル:例の、貴族側についていた近衛兵だよ。AG.「王位継承者」で、噂話の真偽を問いただした近衛兵と言った方がいいかな?
ベイガン:まさかとは思っていましたが、やはりあれは陛下が仕組んだことで?
セシル:ああ、僕が頼んだ。
ベイガン:何故そのような事を? あれを噂話と押し通せば、誤魔化せたのでは―――
セシル:―――そうやって兵達を誤魔化し、けれど僕のことを信じて認めることを押しつけるのかい?
ベイガン:そ、それは・・・・・・。
セシル:嘘を吐きながら自分を信じろと言うのは王ではなく詐欺師のやることだ。バロンの王は詐欺師でも務まるものなのかな?
ベイガン:・・・わかりました! 私が間違っておりました。
セシル:あっはっは、ちょっと意地悪だったね。でも、嘘はいつかばれるよ。ばれた時、致命的になるような嘘はつかない方が良い。
ベイガン:ハッ、肝に銘じておきます!
セシル:・・・・・・いや、ベイガンの場合、嘘つくこと自体が難しいだろうに・・・(苦笑)。
ベイガン:しかし陛下もよくよく無茶をされる。どうしてそう傷つこうとするのですか!
ロック:マゾだからだろ。
ろう:マゾだからですよね。
セシル:おい! さりげに妙なことを言うなよ!
バッツ:なあなあ、ところで結局、なにが “外道” なんだよ?
ベイガン:あ、そうですな。そう言えばそのことを聞くのを忘れておりました。
セシル:・・・忘れてて良いのに。
ベイガン:特に陛下が自嘲しなければならぬようなことはないと思いますが・・・カルバッハ達への処分も寛大でしたし。
セシル:・・・寛大、ね。カルバッハ達の末路を考えれば、その評価は全く正反対のものになるよ。
ベイガン:末路・・・?
ろう:ま、そこら辺は、いつか外伝として書こうかと。
セシル: ”いつか” かあ・・・・・・。
バッツ:そういって結局書かないんだ。
ロック:よし、書けない方に1000ギル!
ろう:書きますよッ!
ろう:ようやく終わりです。
セシル:ていうか、エピローグが無茶苦茶長いんだけど。
ろう:あはは。このエピローグ単にタイトルフォローしたかっただけだったりします。
セシル:ああ、最後の辺りの僕の台詞――― “王様のお仕事” ね。
ろう:うい。この章は、ホントに王様としてのセシルさんを書きたかっただけなんで。
ベイガン:・・・その割には、表面上はあまり王様らしくない行動をとっておりますが。
ろう:う、最初は本当にもう少しシンプルな話で、もうちょっと王様っぽかったですよ?
ベイガン:それが何故・・・・・・。
セシル:ま、それだけ僕は “王様” が似合わないってことだよ。
ろう:まあ、そうなんですが。
ベイガン:くをら使い魔! 作者の分際で、陛下になんという無礼なことを!
セシル:作者って、本来は一番偉い気が・・・。
ろう:いや、なんというかセシルさんは “王様” じゃなくて “セシル=ハーヴィ” であるんだなあと。
ベイガン:む。
ろう:悩んだり苦しんで後悔したり、それでも自分が正しいと思ったこと、やるべき事をやり遂げようとする―――ここら辺、最初からあまり変わっていないつもりです。
セシル:まあ、ね(苦笑)。
ろう:結局、セシルさんは “王様” だから国を護ろうとしているわけじゃなくて、 “セシル=ハーヴィ” だから自分の大切な人達を守りたい、と思ってるんだろうなあと。
セシル:そうだね。悪いけれど、僕はベイガンほどに愛国心があるわけじゃない。
ろう:だから、必要ならば―――それが正しいと思ったなら、即座に王を辞めてしまうんだろうなーと思ってみたり。
セシル:あ、ちょっと、そんな事を言ったら・・・・・・。
ベイガン:陛下、まさか・・・・・・?
セシル:いやまさか、別に王様辞めるなんて考えてないよ。今はまだ。
ベイガン: “今は” !? ・・・・・・そう言えば陛下、王家の血を引くアレックス殿が現れたこと、喜んでいたように思いますが、まさか―――
セシル:えっと、ちょっと用を思い出したんで、僕はここらへんでっ!
ベイガン:陛下! お待ちくだされ、陛下ああああああああああああっ!
ろう:・・・ええと・・・・・・・・・セシルさん達も行っちゃったし。今回はここら辺でお開きって事で―――
ティナ=ブランフォード(以下ティナ):それじゃ、また、次回のあとがきでね♪ 読んでくれないとトランスしちゃうぞ♪
ろう:あ、ティナさん。すっかり忘れてました、あっはっはっは―――
ティナ:忘れないでよライオットソーーーーーーーーーーーーーーーーードッ!
ろう:んぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!?
―――使い魔の悲鳴と共に、幕。