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±3σの会
     デフレでいいじゃないか
NPO 21世紀水倶楽部
【2012.8】「速い」と「早い」の混同
速く移動すれば早く着く。速度の「速い」は瞬間値で、速さを積み重ねた結果、目的地への到達の時間が「早い」は速さの積分値になる。日本語だと同じ「はやい」だから、日本人には区別が難しいという説もある。英語だとrapidとearlyと全く別の単語だ。

【2011.8】リスク評価を理解しない日本人

人間は放射線被曝だけで健康を害したり死んだりするわけではない。数多いリスクの一つに過ぎない。放射線を避ける生活で得られるものと失うもの(他のリスク)を比較しなければならない。防護服による熱中症で死んだ人はいるが、今回の被曝で死んだ人は今のところいない。あくまで将来の発ガン確率がどうなるかだけだ。ガンになったとして、その原因は放射線だけでないから、結局は、原因は特定できずに闘病することになる。そのような不確かな危険と目の前のリスクを総合的に勘案して行動を決めなければ、有意義な人生は送れない。

雪は廃棄物、公助の対象

【2011.4】近年、「自助・共助・公助」(の順番)ということが言われている。自分でできるものは自己責任でやり、できなければ、地域で共に助け合う。公共に依存するのは最小限に、という趣旨だ。一般論としては正しいと思うが、いままで自助だと言われていたものが実は公助すなわち公共事業の対象であるべきものもあるのではないか。雪を(一般)廃棄物(家庭ゴミ類似)として扱うべきではないか、というのもそうだ。


上記以前の論文へ
公共事業と経済 deflation ・デフレでいいじゃないか
デフレより悪いインフレ 悪いものを助長するインフレ
右肩下がりの経済  スリムな日本人と日本国
デフレ的環境生活のすすめ デフレ下で環境によい生活をするのも悪くない
道路公団民営化問題に関する私の主張 高速道路を作る是非と有料制の議論がごちゃ混ぜ
国土・交通チグハグ省 道路偏重、貨物自動車偏重
道は広い方がよいか? 「羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」
新しい公共事業と良い公共事業 道路がすいていて何が悪い
車社会・散居村の都市計画 全国画一的都市計画を排す
新幹線から航空網へ 飛行機を乗り換えどこへでも行こう
巨大災害であっても死者ゼロを目標に 死んだ人は戻らない
物言わぬスペシャリスト、土木技術者 ジェネラリストの「青函トンネル・馬鹿査定」よりは良いが
倫理よりも検査が重要 姉歯氏だけの特殊現象
論より証拠・公共事業 壁にぶつかったバカ同士の議論
建築にもの申す 都市計画には「純化」より多様性を
人口減時代と公共事業 成功するつもりのない「少子化対策」
劣化する行政技術者 旧陸軍に似ず、政治にも負けない行政を
雪は廃棄物、公助の対象 雪は邪魔者
リスク評価を理解しない日本人 死因は放射能だけでない
「速い」と「早い」の混同NEW!! DNA損傷は急性傷害(Sv年間値は無意味)
の路上観察 びっくりと疑問で町を見よう
付録 ちょっと休憩、読み物 山の国・ブータン紀行   インド・トイレ事情 アジアの河川
             
ベンガル人の国、バングラデシュ 南アフリカ共和国は先進国
五百字時事評など 短きをもって、存在価値がある
水と環境 water ・多自然研究方法論の一提案
disposer ディスポーザー ・ディスポーザー問題をめぐって・下水とゴミについて
・静脈インフラのもう一つ、下水道から見た廃棄物処理
water life & responsibility 水と安全 ・安全第一国家日本で、厳しさ教える川を見直そう
リスク空間とキャンプ事故と不知火高潮
forest & agriculture 農林業の将来 ・遊休水田に木を植え、平野の森林をつくろう
・里山の自然の価値と中山間地農林業について 
・日本は国土保全のため、農林業に非貨幣経済を用意すべきだ
how to purify water 清澄な水 ・山紫水明の国、日本の水をまもろうとしているあなたへ
    −机上の経験的水質論のすすめ−
分別してはいけない、ほか五小文 混ぜるのが下水道
人為的地球温暖化危機説への諸疑問 これは科学ではない
バイオガソリンの不思議 食料を自動車に使う愚
水と砂漠と文明、それぞれの因果関係 水は豊富なときは「湯水の如く」使おう
水のある風景 NEW!!  国内、世界の水風景と解説、NEW!!ラオスのメコン川

劣化する行政技術者
【2008.8.22】組織文化的に資質劣化が蔓延していることだ。官僚制度の展望として、業務を上へ横へと広げる、政策官庁への脱皮ということがよく言われるが、このこと(の成否)とは違うし、むしろその上昇傾向に反比例し劣化している。このキャリア指向がそのよって立つ基盤業務(いわばノンキャリア的なもの)の弱体化により、砂上の楼閣のように倒壊の危機に立っているのである。

人口減時代と公共事業
【2008.6.9】個別の施策のほうが実際は重要と考えられ、全体施策のほうの少子化対策はあまりうまくいかないのである。だから、人口減は、一時は高齢化による増はあるが、差し引きこれからの必然となる。この人口減を社会の基本として考えるべきであろう。とられている政府の施策は少子化の末の人口減の程度を少しでも緩和したいとの希望にすぎないと理解すべきだ。対策はとるものの、関係者が一致してそれはあまり成功しないだろうと考えているのは不思議だ。

建築にもの申す
【2007.8.24】建築家は何をその商売の力としているか?言い換えると、建築主は何を建築家に期待しているか?建築主は自己の建物を周辺の平均的なものに合わせることを望んでいない。新たな建物は権力・冨の象徴なのだ。出来るだけ、立派に見え、周辺の建物を圧倒するものを望む。その結果、むしろ周辺から浮き上がるようになることが必要なのだ。

バイオガソリンの不思議
【2007.6.5】すべてはエネルギーの元となる広義の「燃料」だ。ただ、(いまは)単なる熱エネルギーを生むだけの石炭などの燃料から、 自動車内燃機関の燃料として回転エネルギーに転換できる軽油、ガソリン、人間の体のエネルギーとなる食料まで「燃料」特性が様々で、後者になるほど代替が少ない高級なものと言える。食料あるいはガソリンを燃やして熱を得ることができるが、逆に (いまは)石炭で自動車は走らないし、石炭を食料にはできない

論より証拠・公共事業
【2007.3.27】公共施設の建設は一品現地生産だから、その出来不出来などについては個々の事業が完成し運用した事後評価しかありえない。各種公共事業の是非に事前の議論が盛んで、完全な納得がえられないままやむを得ず着工しているケースが多いが、出来上がった施設を評価して次の事業の教訓とするという本筋がなおざりにされているように思える。
イデオロギー論争に似ている。20世紀は共産主義イデオロギーが風靡した時代だった。左右に分かれた論争が先立ち、人々は主義主張という頭の中の作業に熱中したが、実際に共産主義を実行し失敗・崩壊したソ連などの惨状を見れば、「論より証拠」でわかりやすかった。21世紀の今、この事後評価の結果はだれにも明らかだ。

人為的地球温暖化危機説への諸疑問
【2006.8.24】二酸化炭素などの温室効果ガスによる地球温暖化メカニズムは定説の理論となっている。これらのガスが、温室でいえばガラスと同じように、入射した太陽光で暖められた地表から逆に宇宙に逃げようとする放射熱をある程度とらえ、地球の温度を一定に保つ作用をになっている。一定に保つには必要不可欠なのだが、その作用が過剰だと、温暖化の方向に進むわけである。金星は二酸化炭素の高圧大気のために480°Cもの灼熱地獄になっている。 ここで疑問なのは、それらガスの「人為的」排出が増加したことにより、地球規模の温暖化とそれに起因する(異常)気象現象が出現しつつあるのか、また、温暖化の結果として海面上昇など諸々の危機がおとずれようとしているのだろうか。

分別してはいけない、ほか五小文
【2006.6.16】「リサイクルしてはいけない」(芝浦工大武田教授)という書があった。挑発的書名だが、リサイクルにはそのための使用エネルギーからいって合理的でない場合もある、という内容だ。私はその意味でリサイクルできるものの分別まで否定はしない。ところが、ゴミの世界では、リサイクルルートがある容器以外の雑多のプラスティック類まで分別させ、結局はリサイクルできず、不燃ゴミとして希少な埋め立て地の容量を食うか、可燃ゴミとともに焼却しているのである。