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五百字時事評など
(短かきことをもってよしとしていますが、中には長いものが・・・・)

2007よりブログ±3σの会へ移行

2006
昭和天皇の本旨
仏、初期雇用契約は若者のため
竹島の日

2005
東アジア三ケ国の馬鹿騒ぎ
野田聖子議員などはいまからでも離党すべき
二大政党か野党か
近代的政党になるか自民党

単なる反米と反米テロが区別できない
中国は副首相にドタキャンまでさせて打つ手なし

NHK・朝日の水掛け論

2004
イラク・ファルージャの市民とは
香田さん事件で貴重な勉強

親日行為が悪いとするのは勝手だが、その子孫は無関係
隣国と仲が悪いのが普通
現代日本の「パンとサーカス」

アラブ交渉術を理解しない人々
「罪作り」秘書給与制度

2003
怯めば思う壺

藤井総裁解任は単純に
コメ支援は武器支援
東ティモールは独立して良かったのか?
天に唾する
隣の国の蜜がなくなる
一イラク司令官の良識
反米の自由
テロはどこでも人民の敵

Peace without Justice
サダムと無関係
バグダッド陥落
世論も間違えることがある

2003以前のテーマ別索引

2002

2001

Jul 21,2006 :昭和天皇の本旨

元宮内庁長官の手帳から昭和天皇の靖国神社A級戦犯合祀に関する発言メモが飛び出した。

A級戦犯のうち三国同盟に関わったもの(二名)と合祀をした元宮司への不信の言葉だ。マスコミはこれをもって靖国神社不参拝の理由だとしている。

しかし昭和天皇あるいは今上天皇が過去慣例となっていた靖国参拝をしていないのは、国民の間で議論の対象となっているからではないか?昭和天皇の不信の対象かもしれないが、A級戦犯は戦勝国による東京裁判の結果であり、国内的評価はいまだ定まっていないのが現状だ(占領からの独立当時は国内法では無罪だったが)。

ここは、諸外国の影響なしに、国内的議論を重ね、戦犯の評価と靖国神社に国として参拝する是非を結論づけたらよい。そうしたら、今上天皇もその国民の声のもとご参拝の判断ができる。

Mar 22,2006 仏、初期雇用契約は若者のため

フランスの若者雇用促進政策「初期雇用契約」で若者の反発が激しくなっている。

二年間の試用期間の制度とすれば、雇用者は若者を雇用しやすくなる。この制度がなければ、若者を雇用しなくなるので、試用され能力を発見されるチャンスすらも失う。

昔あった最低賃金制度も(同様に逆説的だが)労働者の敵だった。最低賃金以下でも(若者が)新規雇用される道を閉ざしてしまうからだ。現に雇用されている労働者の既得権擁護であることは明らかだ。

Feb 24,2006 竹島の日

竹島の日2月22日が島根県議会で定められて一年後のその日がやってきた。

日本が領有権を主張すること自体が不満な韓国民はまた大騒ぎだ。かろうじて続いている一部自治体どうしの日韓交流行事のニュースで、彼の国側の全員は韓国の正当性を当然のように主張する。友好の最中でもお構いなしだ。

誰かが言っていたが、日本人、韓国人は見た目は似ているが、所詮は異民族。すぐには理解し得ないのが当然、という考えでいた方がよい。

中国人とはさらにそうだ。

麻生外務大臣が言っていたように、隣国どうしは仲が悪くて当たり前、を覚悟してかからなければうまくいかない。

Nov 18,2005 東アジア三ケ国の馬鹿騒ぎ

ブッシュ米大統領は、アジア歴訪を前にホワイトハウスで記者会見した(11/8)。以下その部分抜粋。

『日中韓の首脳に対話で過去から離れて前進するよう呼びかける。

過去の出来事の結果として、大きな緊張があることを理解しているが、敵同士だった日米は今は友人だ。過去を忘れることは難しいが可能だ。』

第三者の正確な見方だ。かって、マレーシアのマハティールも村山首相(当時)に、日本が50年前に起きたことを謝り続けるのは理解できない。過去のことは教訓とすべきだが、将来に向かって進むべきだ、と言った。

Oct 17,2005 野田聖子議員などはいまからでも離党すべき

夏の郵政民営化国会第一幕で造反した自民党議員の大部分が秋の第二幕で賛成に転向した。

そのうち衆議院で再当選してきた野田聖子議員などは、選挙論点であったこのことに対し、民営化反対を支持した有権者への責任を感じることなしに転向したのだろうか?

また、自民党に戻りたいのなら、少なくとも小泉総裁のままの党には戻るべきではない。(いまとなれば)軽い気持ちで反対し、また、軽い気持ちで賛成に転じたのだろうと、政治家の資格を問われる。

平沼赳夫議員あるいは国民新党等所属議員だけがこの原則を守った。政策の良し悪しを言う前に。

Sep 22,2005 二大政党か野党か

小泉劇場で敵役・民主党が自滅した。劇場の主テーマ「郵政民営化」の演技をしなかった(対案を出さなかった)のが、理由のほとんどだ。

かっての社会党のような野党に徹するなら、自民党の分裂を高見から見物し、政局を作り出すのが常道だが、二大政党の一つとなるなら、分裂騒ぎ(議論)に加わらなくてはいけ ない。

是々非々の対案、すなわち、小泉民営化と同じくするところを明らかにし、違う部分を際だたせることが必要だ。

Aug 23,2005 近代的政党になるか自民党

郵政民営化法の賛否について自民党内で喧喧囂囂の議論が行われた。そのあと党議としてまとめる際には、多数決によるべきだ。全員一致の結論を求めるのはおかしい(イザヤベンダサン)

多数決で決められた党議に反して議会で行動するときは、離党したうえで反対投票すべきだ。

それが政党というもので、自民党は「政権与党」にいたい議員が勝手なことを(自由に)言える政党だと勘違いしている。

9/11以降、にわか新党を含め、離合集散が始まるが、以上の近代的政党の原則は守ってほしい。

May 31,2005 単なる反米と反米テロが区別できない

イラク暫定政府軍による首都バグダッド掃討作戦が行われている。テロリストは市民のなかに隠れているからだ。

一般市民の反米はわかる。でも、テロリストのように自爆テロまではしない。巻き添えを食っている市民もいるし、主張したいことがあれば選挙もあると知っている。投票率も高かった。民主的に反米国家を作ることもできる。

反米は、自由な国になったのだから、誰でも主張できる。だが、暴力はいけない。ここの区別が日本の一部マスコミ、学識経験者にはできないらしい。

中国の反日も同じだ。どこの国も隣国に対しては愛憎半ばする。反日デモはしてよいが、破壊活動は許されない。この区別、前記の方々にはできない。

May 24,2005 中国は副首相にドタキャンまでさせて打つ手なし

中国の副首相が小泉さんとの会談をドタキャンしたのは、やはり靖国参拝問題からだった。

小泉さんは参拝は不戦の誓いのためだと何度も言っている。そうなのに、参拝してはいけないと、(内政?)干渉(厳命)するのも非常識だ。国家間でも個人間と同じ。

中国国民を傷つけたと言っているが、日本国内のことだ。お得意の報道管制で国民に教えなければすむ。

相手に命令までできないことをして、結局できなければ、傷つくのは自分だ。

Jan 24,2005 NHK・朝日の水掛け論

4年前の教育TV特集の作成過程に政治的圧力があったかどうかで、NHK・朝日の主張が食い違っている。

問題となっているのは、当時取材を受けたNHK局長が何を言ったかだが、いまとなっては取材した側より受けた側の主張が通るに決まっている。録音テープなどの証拠がなければだが。

朝日の記者も悔しいだろうが、聞き間違ったと言うことにしたらどうか。内心では、前言を翻されたのだと、納得していればよい。

証言の証拠がなければ、証言本人の記憶が勝つ。意図的な虚偽記事を書いたとされてしまう。

秘匿すべき情報源たる元局長が名乗り出て、政治的圧力がなかったと(感じなかったと、の主観を・・・政治的圧力は主観でしか感じられない)述べたのだから、勝負はあったも同然だ。

Nov 15,2004 イラク・ファルージャの市民とは

ファルージャに立てこもるテロリスト撲滅の米軍による作戦が成功裏に終わろうとしている。

一般市民の巻き添え死傷があれば、反米感情がさらに高まると世(界)論は危惧するが、一般市民って何だろう。
一斉攻撃の前に退去を呼びかけられて、なおもとどまるのは、テロリストのシンパか、テロリストに半ば拘束されているかだ。かりに後者だとしても、過去多く殺された人質と同じだ。テロリストをファルージャの街に自由にさせたのは市民が自らを人質にしたことにならないか。

反米感情と簡単に言うが、感情だったら今の韓国民にもある。テロをしてまで米軍を追い出そうとする反米イラク国民は少ない。

Nov 1,2004 香田さん事件で貴重な勉強

今回も小泉首相が即座に自衛隊撤退を拒否した。前回の三人の事件とは、相手が違った。小泉さんが真剣なら、相手もそうだった。良い悪いは別にして。

要求を拒否したので、約束通り殺したのだ。

前回の誘拐犯は要求が通らないのに解放した。世の中そうは甘いことばかりでない。

次回は起これば三回目になるが、三度目の正直ならぬ三度目は勉強済み、というところになるだろう。相手が真剣ならきっと殺されると、日本人全員が勉強した。

だから、イラクなどへの不要不急の海外ボランティアはやめることだ。中越地震被災地区こそボランティアが行くべき場所だ。

それにしても、今回は、一部マスコミ、一部政治団体が無体な騒ぎ方をしなかったのは、勉強の結果なのか、それとも、お仲間の災難でなかったからなのか、よくわからない。

Aug 27,2004 親日行為が悪いとするのは勝手だが、その子孫は無関係

韓国盧大統領による光復節8月15日のメッセージに波紋が広がっている。

演説では、日韓併合の「恥辱の歴史」での親日行為などを正すことが必要だとしている。

日韓併合には支配側の日本による多くの献身行為もあった事実を忘れている。それらも含めて「恥辱」だとしているのだろう。

そうだとしても、正すには遅すぎる。当時の親日派はほとんど生存していない。だから、死者にむち打つのかと思ったら、大統領与党のウリ党の要職にある親日派子孫が名乗りを上げて、責任を感じて辞職した。

民主主義国家では親の責任を子が負うことはあり得ない。そのようなものは、江戸時代以前とか独裁国家のことだ。

野党ハンナラ党との政治抗争で、反日親日の争いを演出しているに過ぎない。それにしても「恥辱」はこのようにしか晴らせないものか、隣国民として、毎度うんざりする思いだ。

Aug 12,2004 隣国と仲が悪いのが普通

前回のサッカーワールドカップ2002で、ホスト国日本国民が各国選手を分け目なく応援したのは、世界で言えば特異現象だった。

今回のアジアカップで、ホスト国中国国民は隣国日本に敵愾心を抱いたのは、普通の現象だ。ただ、スポーツなのだから、ほかの政治的なことまでを持ち出すのには、非常識なところはある。

韓国と中国が高句麗の歴史を自国のものとする争いを始めた。これも普通のことだ。日韓で同じことがあるが、同様だ。ただ違うのは、反日日本人の存在だ。これが日本の特異現象。

Jun 8,2004 現代日本の「パンとサーカス」

日本のいまはローマ帝国が衰亡する時代に似ている。

パンとサーカスにうつつを抜かし、ローマはローマであることを徐々に失っていき(塩野七生)、滅びた(ローマでなくなったから当然)のだが、日本も日本であることを急速に失いつつある。

国会内外での年金騒ぎは「パン」と似ている。年金のもとは掛け金と税金だから、払うべき掛け金、もらう年金額に手品のようなことはあり得ないのが、わからないらしい。
それより、自分の富の行方が関心の第一というのは、大国の市民として、豊かさを獲得した後の、末期的状況だ。

「サーカス」は小泉首相の「サプライズ」行動だ。政治が劇場化している。

「坂の上」に到達し、かつて「坂の上の雲」を目指した日本であったことを急速に失いつつある。

Apr 11,2004アラブ交渉術を理解しない人々

三邦人解放予告のFAXが中東TV局に届いた。

誘拐直後、国内の声を一部代表し「自衛隊撤退しないと最初からなぜ言うのか?人質が殺されたらどうするのか?」と言った絶滅危惧政党党首がいた。

結果は、自衛隊撤退がなくても、解放されることになった。世の人々の言うことは、あとで検証したらよい。事実が正しさを証明してくれる。「殺す」という誘拐の効果を最大化する(誘拐犯にとってきわめて当たり前の)脅しにびっくりしただけなのだ。

アラブでは、買い物をするときなど、値引き交渉の駆け引きが大変だ(真剣に行われる)。小泉首相は今回の一種の駆け引きにおいて、「撤退しない」と、最初に条件を提示した。提示がいつまでも遅れたり、国内の議論に引っ張られて、提示条件がはっきりしないと、相手方はハードルをあげてくる。
小泉さんはアラブでの尊敬される取引者(買い物客)の資格がある。

もちろん、国内議論(自衛隊派遣の是非)を誘拐犯の力を借りて優位に進めようとすることは、日本国民の許すところではない。

Mar 7,2004 「罪作り」秘書給与制度

佐藤観樹前代議士が秘書給与詐取の疑いで逮捕された。

でも、一番悪いのは秘書給与制度を作った国会だ。秘書の給与だから、秘書個人に直接渡さなければおかしい。議員を経由したら、(金欠)議員のよこしまな出来心を誘発する。もらいすぎだから少し戻せとか、ほかの秘書(私設)とワークシェアリングだとか(本当は給与シェアリング)要求されたら、秘書にとって雇い主だから抵抗などできない。

働くのは議員のもとでも、給与は我々税金からだから、実は公務員なのだ。

お金を議員を通すのは、議員の潔白を試す、意地悪なテスト、ひっかけではないか。うがった見方で言えば、このテストを無事パスすれば、サバイバルできる議員といえるのだろう。

Dec 9,2003怯めば思う壺

日本人二外交官が暗殺された。

テロリストは、日本国民が「怯む」ことをねらって、罪もない二人を殺した。

ここで、自衛隊の派遣を断念すれば、結果的に「怯んだ」ことになり、相手の「思う壺」になるわけだが、それでいいのだろうか?

テロリスト(の悪事)が日本の派遣反対派を勢いづけることになる。共闘だね。テロリストではなく「レジスタンス」であると位置づけた人もいる。いつ、サダムが好きになったのか?反米もホドホドにしないと。独仏もサダムを評価してはいない。

Oct 18,2003藤井総裁解任は単純に

昨日、全国民注視のもと藤井総裁解任聴聞の手続きが行われた。藤井総裁のほうもいろいろと理屈はある。理屈を言い合ったら、白黒がはっきりしないだろう。

大臣が任命したときは、「ふさわしい」との考えでしたのだから、解任するときも(民営化の時期に)「ふさわしくない」(別のふさわしい人に代わってもらう)だけでよいのではないか?

解任理由を事細かに、解任されるものの人権に留意し、説明するのだが、それがかえって解任されるものの面子にさわる。

ここは、辞めてもらいます、の一言ですませればよかったのではないか?

May 24,2003コメ支援は武器支援

韓国が北に40万トンのコメ支援を考えている。その際、飢餓の一般民衆に行き渡るようにと要請するという。

飢餓国民に支援米が行くはずはないと思うが、たとえ行ったとしても、同じことだ。

北の総食料に40万トンが加われば、その分、前に比べれば、余剰になる。韓国から行ったコメではなくても、玉突きで、余剰になった分を輸出すれば、武器を買う金になる、支援米の市場価格分。

似た話で、湾岸戦争の時、日本からの多額の分担金の使途について議論があった。戦争に直接使わせないと。でも、お金はコメ以上に天下の回りものだから、以上の理屈と同じで、(直接は関係していないから免罪されるという)自己満足以外の何でもない愚かな議論だ。

May 20,2003 東ティモールは独立して良かったのか?

東ティモールがインドネシアからの独立戦争の結果、新国家をスタートさせてから、ちょうど一年となる。

国がスタートしたばかりで多難だが、未だに経済不調で、国民の生活は以前よりも悪いという。
植民地の宗主国が蘭・葡と違い、宗教も回教・キリスト教の違いだけで、多民族を容認するインドネシアから独立するまでの理由があったのだろうか?
もともと経済的結びつきがある隣の大国と友好でなければ、経済はうまくはいかない。その意味では元の鞘に戻った方がよい。

だから実は、沖合の未開の石油資源が独立の真因だという。
旧ソ連も「悪の共産主義帝国」が70年も続いたのは、人々が働かなくても、石油などの国内資源の収入があてにできたからだという。

May 16,2003天に唾する

北朝鮮のミサイル部品の90%が日本製だと、脱北技術者が語った。北朝鮮のミサイルは日本をねらう。だから、日本が日本を滅ぼすことになる。

日本はかつてのカルタゴのごとく滅びるだろう、このままでは。

国内の敵をあぶり出すことだ。国が滅びようとしているときに、基本的人権とやらの隠れ蓑で、脆弱な自由日本を危うくしてよいものだろうか?日本が滅びれば、権利とか何とか言っている場合ではない。

イラクを見てごらん。日本も1945年に学んだはずだ。

May 15,2003隣の国の蜜がなくなる

有事法制が衆院の圧倒的多数で可決された。安保以来国を二分する問題だったが、隣の軍事大国、ならず者国家の現実に、日本国民も目覚めたのだ。

隣の国にしてみれば、日本国内の争いで、蜜を味わっていたのが、今後は日本が普通の国になる。

近隣諸国のコメントで、中国は「日本は引き続き専守防衛に徹して欲しい」とさ。軍事大国が何を言うか。
朝鮮半島の南北の国は、日本の数少ない有事法制に基本的人権の観点から絶対反対の社民党と同じコメント。基本的人権がない(少ない・・・南)国がよく言うよ。

April 24,2003一イラク司令官の良識

イギリスBBCインタビューにイラク共和国防衛隊(元)司令官が答えていた。
「バグダッド市街戦を戦いたくなかった。破壊されるのは我々の財産だから。戦うなら市外だった」と。

比較されるのは、過去の中国兵だ。日中戦争での蒋介石軍は便衣兵(制服を脱ぎ捨て市民の振りをした一種のゲリラ)の方法で上海、南京などの市街を結果的に破壊し、市民虐殺の真因となったからだ。

便衣兵となるのは非戦闘員である市民を危険に陥れる恥ずべき行為だった。
毛沢東の人民の海・ゲリラ戦術はその類だ。ベトナムも。

日本は本土戦争(人民戦争)を避け、結果的に世界第二位の繁栄のもとにいる。

April 21,2003反米の自由

イラク開戦後一ヶ月になる。イラク国民を「解放」したはずの米軍・米国だが、シーア派イラク人などからはアメリカへの感謝の声どころか、反米デモがおこなわれる始末だ。

イラク国民が全体としてどう考えているかは、自由な選挙によるしか知ることができない。

でも、反米を言えるのもイラクが自由になったからだ。戦前は、独裁・サダム体制に反対など、言えるはずもなかった。
アメリカは「反米」の声が「解放」の証拠だと、割り切ったらよい。

April 15,2003テロはどこでも人民の敵

テレビ東京「ガイアの夜明け・・・バリを救え」を見た。昨年のテロ以来、観光客の激減で、観光に頼るバリ島経済は壊滅的だと言う。

思い出すのは、イラク戦争開始しばらくしての英ブレア首相の演説の次の部分だ。
「攻撃行動を起こせば、私たちがテロリストの目標になると言う人もいます。真実は、全ての国家が攻撃目標なのです。バリは、今まで一度も対テロの最前線にはありませんでした。米国も、アルカーイダを攻撃していませんでした。しかし、彼らは米国を攻撃したのです」

ブレアの言うとおりだが、それ以上の矛盾は、テロ首謀とされるイスラム一部勢力が、結果として、インドネシア国民を苦しめている現実だ。テロは(敵の?)日本人(豪州人)を苦しめない。我ら(彼ら)は不要不急の旅行をしないだけだ。

April 13,2003Peace without Justice

peace without justice(抑圧下の平和)のもとに暮らさざるを得なかったイラク国民が三週間の戦争のあと本当の平和な生活に戻ることができた。

手術のようなものだ。痛さを少し我慢すれば、健康な体に戻れる。

世界中今も続くNO WARの運動は、イラク国民にno justice の圧制下に暮らし続けろと言う、気持ちだけのありがた迷惑だ(実際はありがたくもない)。

April 11,2003サダムと無関係

イラクの国連大使ドゥリがNYで「ゲームは終わった。私はサダムとは関係ない」と言った。

とても、人間的でいい言葉だ。利益でつながっていたもの同士の一方(サダム)の力がなくなったら、離れていくのはアラブ人の常識だ。人間というものはそういうもので、その点、アラブ人は正直だ。

シラクもドイツもブッシュに色目を使いだしている。

一方の反戦世界国民はこれからどうするのだろうか?実態のないイデオロギーを主張しているばかりでは、「流行は終わったのに」と言われても仕方ない。

April 9,2003 バグダッド陥落

バグダッドがほぼ陥落した。TVで見る限り、解放されたのだ。

サダムの独裁体制を米英軍が崩壊させたのだ。イラク国民にそれができないほど、強力な体制だったのだから、外部の力で強制するのは仕方のないことだ。

それを内政干渉だというのは、実態を直視できない、頭の中の虚像の作業にしかすぎない。

April 3,2003世論も間違えることがある

小泉首相のNHKでのインタビューを見た。
イラク戦争開始時のブッシュ会見後の首相コメントが言葉足らずだったのをフォローするのに「日露戦争後の世論が継戦を要求し、日比谷焼き討ち事件まで起こしたのは、あとになって見たら、世論が間違えていた例だ」と言いのけた。

十代二十代の若者の間で(ファッション的な)反戦運動が盛んだが、彼らは戦争というものを日露戦争どころか、太平洋戦争までも知識としても良くは知らないから、人類が歴史に学び、「戦争(の覚悟)が平和をもたらす」という逆説を理解し、賢明な行動をとるはずだというのも、世代が変わったらリセットされるのかもしれない。

それにしても年輩の人まで「単純反戦」なのは、その人の勝手としか言いようがない。
それとも、人類には反戦のDNAがビルトインされているのか?

 

 

以下(以前)のテーマ別索引

北朝鮮
日本はもともと海賊国家
拉致を白状
拉致その2
拉致生存5人帰国
北朝鮮・大本営発表を見抜く


イラク・北朝鮮
北の同盟国・韓国
非力な「ならず者」
ここは米国に協力の場合だ
独裁国は米のシグナルを理解するだろう
パックス・アメリカーナ
在日って何だ

韓国
日韓中新時代
日本は韓国の座標軸か?
日韓高校生の良識
韓国がんばれ
韓国は日本よりずっとうわて

親日派のための弁明
「親日派のための弁明」読了

中国
中国という国と支那という地域
中国の崩壊

ベトナム
米は越に負けた
ベトナムの交通ルール
一番近い東南アジア大陸

アメリカ
イチローがルーキー?
自由の国アメリカ

日本、日の丸
日の丸を掲げる学校と掲げない学校
国立市小学校の卒業式

ロシア戦で君が代、日の丸が

9.11
すでに戦争状態
欧米人の馬鹿
戦争で人が死ぬ
「目には目を」は民主主義
金ですませるその金がない
テロリストのしもべ、日本人
中国はテロの土壌

おくびょう自衛隊?
世界ののけ者日本人
ドイツは「平和」国家というゴカイ
ゲリラの限界

異敵とは3度目の遭遇
アメリカ流民主主義、文明の衝突
Kill the messenger!
「慎重に」という言い訳・ずるさ
何もしない危険…ブレア
あやしいNGO
論より証拠…反米は「論」
絶対の幸せはない
非当事者の気楽な議論
一般市民という隠れ蓑
ウサマが犯人
平和を愛するムスリム
戦争が平和をもたらす

BSE
とうとう菜食転換か?
魚も危ない?
野生と家畜の違い
国産食料は安全というデマ
牛食・西洋の没落
差別用語「風評」
国産崇拝の誤り
牛食最後の晩餐?

シンヨウ
卑屈な日本人
だらしない日本国

ヤスクニ
靖国不参拝という踏み絵
靖国よりゴジラ

イラク戦争 New !!
人間の盾、再来か
人間の盾に志願?
平和を叫ぶ危険
平和世論も間違える
人間の盾にTV社も見習え
ブレア首相の決意
第三の勢力?
個々の事実と全体

そのほか
日米安保50年の今、社会民主党は
ニューオータニは最低

蟹壺
柔道猪熊氏の悲劇
マルクスおぼっちゃま
考える葦が行きすぎると
「臭い物にふた」はダメ
軍隊の制服が平和を守る
ノモンハンの夏
新ゴーマニズム宣言を読んで
ローマ人の物語]
防衛庁作成ブラックリスト
非核三原則は日本人のもの
大国自称病
全共闘運動とは何だったのか?
NHK変革の世紀オピニオンボードより
広島県民だけが平和追求?
 

 
April 1,2003 :個々の事実と全体
 
もう一つの戦い、情報戦がたけなわだ。
双方とも多かれ少なかれ「大本営発表」的だが、真実は終わってみないとわからない。
戦場外の人を如何に多く味方にできるかが勝負のしどころだ。
 
一つ一つの事実の報道にウソはないのかもしれない。問題は、伝えられた個々の事実が全てを代表するものかである。テレビの専門解説者が怪しい。彼らも、知っている事実関係は視聴者と同じレベルだが、それらから全体の戦況を語るのは、あくまで「独断と偏見」からかもしれない。「独断」はよいが「偏見」ではどちらかに利することになる。
 
読者の主義主張に合わせるのがマスコミの本性と言ってしまえば簡単だが、かたや新聞の朝毎TVのTBS、対する新聞の産読、TVのNHK,NTV,FUJIというところか。TVのTV-Aはイラクと北朝鮮の間で揺れている。

 

Mar 29,2003 :第三の勢力?

開戦後10日になろうとしている。しかし、世界各地での反戦の声は衰えない。
 
米英とイラクが真剣に戦っている。どちらかの味方をするというなら少しはわかる。
 
イラクにだって、少しの理屈はある。生物化学兵器の恐怖で、世界制覇をするというのはひとつの考えだ。
 
世界で世論調査をしたら、少なからぬパーセンテージをとるかもしれない。
 
でも、前記反戦の声は、そのイラクの主張を支持するものではないらしい。
米英側にいながら、真剣勝負をしている米英軍に反対する運動ができるのも、自分が戦場でなく、安全な場所にいるからだ。戦場に関係するものにとって、第三の立場などとれるはずもない。
 
アメリカという大きすぎる存在に対してだから、安心して反対を叫ぶことができる。

 

Mar 21,2003 :ブレア首相の決意
 
英国ブレア首相は対イラク戦争(武装解除)の昨日の開戦から少し遅れて、今日TVでメッセージを国民、世界に発信した。
 
「将来の脅威に対処するためには今、目の前にある脅威に立ち向かわねばならない」と述べてフセイン政権打倒への断固たる決意を示した。

戦争の覚悟ができず、躊躇するような「弱さ」を見せるようでは世界の将来のためにならないとの意だ。
 
英国内に依然として存在する反戦世論に、対テロ戦争に向け、団結するよう発信したのだ。
 
この名演説にイギリス世論はどう変わるのだろうか?

Mar 19, 2003 イラク戦争開戦

Mar 18, 2003 人間の盾にTV社も見習え

ブッシュ大統領がサダムに最後通告を突きつけた。バグダッドより国連職員も撤退。

それはそうとして、日本のTV各社の現地取材スタッフも隣国ヨルダンの首都アンマンからの中継となった。
問題は、未だバグダッドにいるフリーの記者に取材を頼っているTV社もある。それは「人間の盾」をもてはやしている社だ。その主張からすれば、自社の記者を残すべきだと思う。

 

Mar 11, 2003 平和世論も間違える

仏露もイラクの大量破壊兵器隠匿の疑いを持ち、最終的には武力で解決することを辞さないと言っている。独政府は国内世論で身動きがとれない。中国は?米国に勝手な真似をさせない、と言っているだけ。

世界は平和を追求する世論が大勢だとしているが、平和には誰もが異存があるはずがない。問題は、サダムが独裁的に支配するイラクの悪事に世界がどうして対処するかと言うことだ。戦争反対とは「茶の間の正義」を気楽にTV越しに、言ってみるだけのことではないか?

日露戦争時、伊藤博文公のところへ、いろいろと戦争の「べき論」を言ってくる世論バックの学者達がいて、公は、「私の欲しいのは、諸君の卓論でなく、日本が生き延びるための金、弾薬をどうして手に入れるかだ」とこぼしたという。

小泉首相にとって、戦争反対と国民からあたりまえのことを言われてみても何の助けにもならず、それよりもこの弱肉強食、日本国憲法前文と正反対の信義なき世界の中で日本国の生き延びる知恵が欲しい、と言いたいのだと思う。

国益を考えるのが政治家の最大の(唯一かもしれない)仕事だ。経済は学者、官僚に任せておけばよい。

その意味で、八割を超える戦争反対の世論を「間違えることもある」と切り捨て、日本国の方針を決める姿は、政治家として立派だ。国益を守ることが、国民の幸福につながる。
隣の韓国の近代史上の不幸を見たらわかる。かのくにには政治家がいなかった。前大統領がいつも捕まる国だからね。金大中の運命は?

 

Mar 3, 2003 平和を叫ぶ危険

遠い国での人のことを思って、戦争に反対するのは、そのことだけだったらいいことに違いない。世界中誰も反対しない。ブッシュ大統領もだ。

問題は、独裁者がそれを利用して、自分の立場を有利にしていることだ。

日本にとって重要なのは、近間の問題だ。米国の軍事力がなければ、国を守れない。いま、危機が目の前にある。そうだったらどうすればよいか、自明のことではないか。

平和を守るかどうかという「純粋まっすぐ君」の議論は、この期に及んでは、不必要なばかりか、有害だ。

関係ないことに自分の気持ちを大事にするだけで、結果として身が危なくなって良いのだろうか。

 

Feb 27, 2003 在日って何だ

今晩のTVで、朝鮮総連の地方支部の人が、拉致犯罪に謝罪すると言っていた。
それはそれで良いニュースだが、国内朝鮮人の言い方の中に、「在日」という言葉があるのが奇異だ。

終戦前は日本人だったから、半島と列島を往来する自由があった。たまたま、終戦時に日本にいて、自分は半島人だと思ったら、南か北のどちらかに帰国する自由はあったはずだ。
北へも帰国運動があった、結果的に不幸になったが。

いまでもどちらかに帰国することはできる。でも今となっては、北に行く人は皆無だとは思うが。

日本にずっと暮らすなら、日本国籍を取得するべきだ。戦前から居た人には取得は全く自由だ。

日本語しかしゃべれず、日本人の間で生計を立てるひとを日本人と言う。なぜ、日本国籍を取得しないかは、不思議の一言だ。外国人のままをわざわざ選択し、世界標準の外国人指紋押捺を拒否し、あまつさえ日本の参政権を要求するのは大いなる自己矛盾と言わざるを得ない。

 

 
 
 「安保理が新たな決議を採択すべきだ」との川口外相の不変の答えは、壊れたレコードのようだ。 官僚出身の大臣だが、それに関わらず、外交というものは国会であれこれ議論するものではない。外国に伝わるから、それだけで国益を損なう。
 
きょうの安保理公開協議では「アメリカを支持し安保理が…」に変わった。安保理が…すべきだ、では あまりにも国際協調主義にすぎる。内容がどうでも、新決議が出れば、それに従うというのでは、日本国の意志はどうなっているのか、と馬鹿にされる。
 
むかし、会社の採用面接を受ける若者が、長良川河口堰の問題をどう考える、と聞かれ、賛成反対双方がよく話し合うべきだ、という珍答をしたのに、すごく似ている。
 
アメリカが大事だから、その意志に従うというのは、立派な意見だと思う。みんなで決めるべきだというのより。

 

   
世界同時反戦デモに対し、小泉さんは「イラクが正しいという誤ったメッセージにならないと良いが」 と感想を述べた。
 
それにしても、いつもならイラクが入国ビザを発給しない日本の活動家がバグダッドに行って (受け入れられて)何ができるのか。うまく利用されるだけだ。

 

Feb 16, 2003 :人間の盾、再来か
   
イラクへの武力行使に反対するため、日本人がバグダッドへ行くという。でも、行くのならワシントンの間違いではないか。

湾岸戦争の時、サダムは在留日本人などを人間の楯として利用した。今度は、楯に志願するつもりなのか。アメリカはお構いなしに攻撃するだろうから、 サダムと心中するつもりでなければ、このような変なことはしないことだ。
 
独裁者サダムは民主主義国の自由な言論をうまく利用して、民主主義を倒そうと思っている。対する、 民主主義側では、民主主義を否定して防衛することはできないから、圧倒的に独裁者側が有利だ。
 
民主主義がもろい理由となっている。
 
ギリシャ、ローマの共和制もそのようにして帝政に変わった歴史がある。

民主主義の恩恵に暮らしている人々は、このことに十分心して行動する義務がある。民主主義の結果としての破壊者にならないように。

 

Feb 13, 2003 パックス・アメリカーナ

パックス・アメリカーナの世界になったのは、大戦前、ワシントン体制確立の頃だそうだ。

パックス・ロマーナのように一つの世界大国による体制が維持されれば、人々にとって、その善悪を言う前に、平和が保たれる利益が得られている。

現在、アメリカが世界の警察官として平和を「強制」している。今度のイラク問題で、仏独はそれにささやかな「異」を唱えているが、最後まで抵抗はしないだろう。サダムを排除するという目標は同じだからだ。

世界の平和を確保するためなら、少々の異論・矛盾には目をつぶるべきだ。単に「戦争は反対だ」と言うのはパックス・アメリカーナでの繁栄下で暮らす人の言う「偽善」に過ぎない。

猪瀬直樹氏がなるほどという解説をしていた。「世界各国は、アメリカという座標軸のうえで、何かを言っているに過ぎない。座標軸は文句を言わないから、そこでの自分の位置を確かめるように」

 

Feb 7, 2003 独裁国は米のシグナルを理解するだろう

北朝鮮は自から先制攻撃をすることもあり得ると言っている。

しかし、対するアメリカは日本周辺に空母一隻を残し、グアム島に長距離爆撃機を配置し、イラクとの二正面作戦もできるとの意志を示した。

将軍様は米国のこのシグナルを理解するだろう。独裁国では国家意志は明確だ。一人がすべてを決めることができるからだ。

米国のこの意思表示で、東アジアでは何もないだろう。

イラクに武力行使をすべきでないと絶呼することでは、中東での平和が得られないどころか、東アジアでは将軍様が誤ったシグナルを受け取り、冒険に出、平和でなくなる可能性が大きいことを理解すべきだ。

戦争を覚悟することが平和への近道という現実を理解できない、平和(を唱えるだけの)主義者がいまだにいることが不思議でならない。

日本は独裁国ではないから、仕方がないが、独裁国の国家意志の明快さには負けてしまう。

 

Feb 3, 2003 ここは米国に協力の場合だ

ブッシュ大統領はあさって証拠を見せると言っている。でも、決定的なものは出ないだろう。なにしろ、アメリカはイラクに大量破壊兵器が「ない」証明をしろと言っているくらいだから。

だけど、決定的な証拠が必要なのだろうか?独裁者は退位してもらわなくてはならない。自国民がそれをさせることができない(やらない)なら、国際社会が代行しなければならない。

独仏が独自の立場で米とは一線を画すと言っていることに対し、日本もと言う向きがあるが、我が国に「証拠があれば」とか理屈を言っていられる場合なのか。

潜在的核保有の独裁国・北朝鮮、仮想敵たる軍事大国・中国、韓国と言えば北の友好国で、それらに囲まれて、東アジアで専守防衛で我が国が生きて行くには、日米同盟、米の核の傘がどうしても必要だ。

そのアメリカがイラクのサダムを追い落とすと言っている。

東アジアで世話になるなら、中東では理屈抜きで協力しなければ、国と国との関係が保てない。

 

Jan 30, 2003 広島県民だけが平和追求?

厚木基地で騒音が問題になっている米軍夜間離発着訓練の広島・大黒神島への移転に、広島県藤田知事が「平和を希求する広島県としては移転・建設に反対する」と表明した。

島の地元、沖美町が「誘致」した話しだ。騒音被害があるとしたら、その無人島以外には、せいぜいその町(ほかの島の区域)だけに違いない。

知事が主導する広島県民の「平和を希求するから反対」というのは、実体のない観念論にすぎない。

厚木市のある神奈川県民は「平和を希求する」気持ちがないのか、それともあってもあきらめているだけか。

日本のどこかに軍事基地が必要だったら、原爆被害の当地だけはお断りとは、いかなる理屈からなのだろうか。

 

Jan 30, 2003 非力な「ならず者」

イラクのサダムも北朝鮮の将軍様も「無法者」(Outlaw)国家を率いていることは間違いない。

国と言うより、犯罪集団だ。かたや、国内のクルド族に化学兵器を使い、もう一方は、凍土の半島を収容所だらけにしている。

でも、12年前に大敗、打ちのめされ、また一方は、国民を餓死させる状態で、大層な軍備が築けるのか?

到底、アメリカのまともな敵になりえない。

解決すべき課題は、国家的犯罪を根絶すること、両国の虐げられた国民を国際的な力で助けることだ。

独立国の国内のことだから、と何もしないことの理由になりえない。独仏韓は何をしようというのか。

 

Jan 15, 2003 靖国よりゴジラ

昨日のことだが、小泉さんがなぜこの時期に参拝したか?首相は年の初めだからと言っている。

マスコミは裏の事情を解説しないと商売にならないから、色々政治的な憶測を加えて報道している。

真相は、私の見るところ、次日のゴジラNYでのデビューにある。

松井選手が今日、米国で記者会見し、大ニュースになることは誰でも予想できた。もちろん小泉さんにも。

靖国神社に参拝して、それを近隣国が批判するのは自由だ。

問題は国内マスコミが百年一日のごとく付和雷同し、「変な」報道をくり返すこと。ほかに大きなニュースがあれば、彼らも商売だから、「変に」ならなくてすむ。

そのように(繰り返)して、社頭での「不戦の誓い」が(変な)ニュースにならなくなる日が来るだろう。

 

Jan 14, 2003 靖国不参拝という踏み絵

小泉さんが首相として三度目の靖国参拝をした。例によって(条件反射?)中韓・日野党が抗議のコメント。

小泉さんは不戦の誓いのため参拝したと言っている、今回も。それだけだ。

半世紀以上前の先祖が起こした戦争の悲惨さを僕らはくり返さないと言っている。素直に。

でも、日本人は好戦的(好戦教という宗教?)だから、靖国神社にお参りしないことで、そうでないことを証明せよと隣国人は言い始めた(最近のことだ)。

これぞ、現代の隠れ好戦教を暴き出す「踏み絵」。愚劣で理性的でない行為だ。

 

Jan 10, 2003 北の同盟国・韓国

NPT脱退にまで、北朝鮮は瀬戸際攻勢をかけている。米日など関係国はこの脅しに動じないだろう。

問題は韓国。廬武鉉次期大統領は反米・親北で当選したも同然。北が反米で朝鮮同一民族意識をあおったら、ひとたまりもない。反日でもすぐに盛り上がるだろう。血は水よりも濃い。

拉致された日本人が殺されたり、日本人妻が迫害されるのは反日感情の現れかもしれない。反日民族意識を高めるためにわざわざ日本人を連れてきて、さらし者にしていじめる。そんな構図だ。

 2003(平成15)年

 
 
今日の夜のTVはNHKをのぞきすべてが、拉致帰国者の言動の不自然さと裏にいる同行(監視の)北朝鮮赤十字の存在を問題視していた。
 
昨日の祝賀ムードとすっかり変わった。今の日本では情報操作なんて無駄なことだ。むかし、大本営発表にだまされた経験・反省がものを言っている。
 
だから、横田夫妻対策など北朝鮮のこざかしい細工なんか「頭隠して尻隠さず」でないか。日本人から見たら、お笑いだね。

 

Oct 15, 2002 :拉致生存5人帰国
 
羽田空港のチャーター機から降りた5人を迎えたのはたくさんの日の丸の旗だった。
 
強制的に連れて行かれて24年。異国の国旗のもとでの生活から、祖国へ帰還することが出来た。弱い個人を苦しめるのは強大な国家権力だ。それを許した怠慢な日本国政府、鈍感な政治も同罪だ。
 
日の丸というと国家を想起させられるが、羽田空港のそれは、日本国民がもう二度とこんな事を許さないと、意思表明をする日の丸に見えた。

 

Sep 26, 2002 :拉致その2
 
朝鮮中央通信(北朝鮮)は「騒ぎが大きくなると問題が複雑になる。(従軍慰安婦の)強制連行と比べると大したことはない」と今回の拉致について今日になって外国向けのみに伝えた。
 
従軍慰安婦(の虚像)の問題は、このような反論に使うために今まで伏線とされていたのかと思うと、同調した日本人は不明を恥じるべきではないだろうか。

 

Sep 21, 2002:拉致を白状
 
「拉致」なんか証拠があるのか?と言っていた人がいた。でも、金正日はせっぱ詰まって、白状した。
 
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」し、「われらの安全と生存を保持しよう」(以上、憲法前文)としたが、見事裏切られた。何と甘い民族、日本人か。
 
従軍慰安婦の問題も逆の意味で同じだ。こちらは証拠が全くないのに、あるようにねつ造されている。従軍慰安婦問題をでっち上げ、拉致を無視したものは、「事実」の前に恥ずべきだ。 

Sep 17, 2002 小泉首相訪朝・平壌宣言

 
0914 ⇒ 0909 上司は自分よりバカしか推薦しない
marines 20代 会社員 埼玉県 2002/06/13
世の中が変わるとき、若者の不満・怒りは大きなエネルギーです。しかしそのエネルギーを生むには「まったく最近の若いモンは・・・」と頭ごなしに叱ってくれるガンコオヤジが必要です。ケンカには相手がいりますからね。
私達の世代はちょうど親が戦後生まれになり妙にものわかりがよくなった世代、ゆえにこぶしの突き上げ方がわからないのです。そして今ちょうど親の世代が会社の上司として部長・課長になっている、ものわかりはいいが何もしない、 若者もものわかりがよくなるだけで元気が無くなるわけです。若者はガンコオヤジと戦ってこそ、鍛えられ、実力をつけることが出来ると考えています。私は叱ってくれる「ガンコオヤジ」募集中です。
 
一昨日のNHKスペシャル「変革の世紀」でインターネット討論が紹介された。
 
その中の「上司は自分よりバカしか推薦しない」のスレッドを追っていたら、以上のような意見が見つかりました。
 
戦後生まれの親とは団塊の世代のことだが、耳痛い話しだ。団塊の世代はどこで闘争心を失ったのか?

 

 
昔、直言文相藤尾正行氏が、日韓併合後「日本は韓国に悪いことをしたかもしれないが、良いこともした」と言って、中曽根総理から罷免された。著者キム氏は併合はそもそも良いことだったと、明確に言う。
 
当時、大韓帝国の無能力さに韓国民衆から日本への合併を望む声が圧倒的だったが、伊藤博文が消極的だったのが、ハルピンで暗殺されてからは、日韓併合へと進んでいったのだ。
 
朝鮮の人達へは関東大震災時の虐殺など、悪いこともあったが、良いこともしたのは「事実」だ。この厳粛なる事実をなかったかのように否定するのは、そちらこそ「妄言」ではないか。
 
この「妄言」癖の韓国社会で、「親日派」のレッテルを貼られることはどんなに勇気のいることだろうか。
 
日韓併合で日本人になった韓国人が、8月15日に、もとの韓国人に戻らざるを得なかったショックの後遺症が、嫌日現象であり、その反作用が、日本人の嫌韓意識だ。韓国も世界の常識国となるよう目を覚ますべきだ。
 
この間、竹島の韓国自然公園指定の動きがあった。ますますエスカレートしてくる世界の嫌われ者だ。

 

 
キム・ワンソブ氏の同書を図書館で借りて読み始めました。図書館ではリクエスト集中図書なので、速く読まなければ迷惑になります。
 
冒頭に、韓日が反目するのは、アメリカ占領政策の意図が今も続いているためで、アングロサクソン流の「ディバイド アンド コンカー」の影響が今もある、と言うことです。敵同士を争わせるのが自国にとって有利、という白人の論理です。
 
韓国人の嫌日感情は世界の特殊現象で、このままだと、韓国は世界から取り残されてしまう、と心配しています。

 

 
テレ朝シリーズ・戦後史を辿る旅「全共闘運動とは何だったのか?」を見た。
 
討論で、「あいまいな日本」に対する異議申し立てだった、と名解説があった。でも、政治運動になりえず、百姓一揆みたいなものだったという。一揆というのは、直情的で、仲間うちの団結に重きを置くからだ。連合赤軍はそのやりすぎの部分だ。
 
全共闘世代の猪瀬直樹が、その時代の前を評して「たいくつだった」と言っていた。それが「何かを壊したかった」になって、運動が燃えさかる。「経済成長で、学生がすぐには働かなくても、生活できたことが、経済的要因」、全共闘の学生は、その後の時代の学生像の始まり、とも。
 
以上の猪瀬の感想は、われわれと同世代、運動に実際に参加したものの感想として、うなずける。
 
この番組を制作する過程で、全共闘闘士であったいまは名をなしている人に取材を申し込んだが、全て断られたという。その理由は、彼らの心の中で、「全共闘運動とは何だったか?」の整理が未だに出来ていないからだという。
 
当時持った情熱が、当時から今に至る経済大国日本の「豊かさに負け」続けているからではないか?

 

Jul 8, 2002 :大国自称病
 
イギリス病というのがあった。大英帝国は大国だったが、今は違う。大国意識だけで凋落していたのをサッチャーが救った。でも、国名は今も、Great Britain。懲りない国民だ。
 
デーハーミングッ「大韓民国」とは、先のワールドカップの国威発揚スローガン。よく見ると「大」の字が。ワープロで、「たいかんみんこく」と打つと、退官民国と出る。なるほど。官が退く民衆の国だ。その気持ちが重要。
 
中華(人)民(共和)国という名の国がある。自分で「中華」と名乗るな。今は日本の方が世界の中心。日本が「中国」。「自国」という意味なのだから。そこに「華」の字までつけて。
 
大国に値しないから、屈折した気持ちで、せめて自称だけは「大」の字をつける。もっと謙遜したらいいのに。
 
日本国も昔は大日本帝国と背伸びしていた。

 

Jul 4, 2002 :中国の崩壊
 
ゴードン・チャン「やがて中国の崩壊が始まる」を読了しました。
 
共産主義政治体制が続く限り、市場経済は、共産主義の象徴たる国有企業の扱いに困り、WTOの圧力という引き金で、「経済」のほうを選ぶ中国人民の前に、共産中国政府は崩壊するというもの。
 
そのことよりも、中国で問題なのは、清朝以来の他国からの支配の恥辱の歴史を意識しすぎることだ。
 
それ以前は、西洋の大航海時代のはじめといえども、中国(支那)が世界の中心だった。食いはぐれたヨーロッパ人が危険を冒して、東アジアにまでたどり着いたのが、実状だ。そのあと大国意識にあぐらをかいていたから、支配される原因となった。幕末日本が抱いた「危機感」が政治の中心になかった。
 
恥辱の歴史は、共産革命後まで続く。毛沢東「大躍進」の悲惨な社会、文革のすさんだ社会で終止符が打たれる。ケ小平がすべてを終わらせたのだ。
 
いま中国は「恥辱の歴史」を挽回すべく、政府人民ともに焦りに似た前進を続けている。ワールドカップあるいはインターネット上での極端な愛国心はその焦りからきているのか。他国の首相に、その行動を厳命できると考えるのも、そこからかもしれない。
 
そのようなことでは、経済だけからよりも、政治・文化の非健康性からも、国が崩壊することは間違いない。
 
過ぎた歴史をどうのこうの言っても、得られるものはない。かえって足かせになるだけだ。韓国も同じ。
 
インドはイギリスへの恨みを持つが、それには何も言わないで国の発展を目指す。国民が幸福になればよい。

 

 
在中国北京韓国大使館にも北朝鮮親子が亡命のため駆け込んだ。シンヨウの場合と違い、韓国大使館員は中国警察官ともみ合って、2人のうち、1人は大使館で保護した。
 
その後、両国間で外交問題となったが、双方遺憾の意(何が遺憾なのだろうか)を表明し、他の館内保護中の北朝鮮亡命者全てと共に、韓国に移送になった。
力の信奉国・中国は同じく力を行使する国・韓国を同等の相手として認める。
 
一方日本は国益を守るという気概が欠け、「帽子拾い」という相手に迎合することでしか行動できない。それでもって中国は、日本を「下に見た」のは確実だ。

 

Jun 15, 2002 :韓国がんばれ
 
植民地主義の被害国・韓国が先駆国の「ポ」と戦って、手負いにしてまで打ちのめした。
 
武力を用いない戦争としてのサッカー・歴史文化論からの解説は以上だが、いま、北京で中韓が争っている。こちらは若干のけが人が出たという。
 
韓国は中国にも遺恨はあるだろう。白村江の戦いで、唐に助けてもらって以来、中国を宗主国として仰ぎ見なければならなくなった。以来、千数百年。蒙古(元)には国土を蹂躙され、元寇の先兵として日本と戦う羽目になった。
 
近くは、朝鮮戦争。北が攻めて始まったが、国連軍の介入に、共産中国が介入し、朝鮮半島の国土が焼け野原になった。韓国は中国に「謝罪」を要求すべきなのだ。
 
そのこともあるのかないのか、韓国大使館員は激しく中国警官に抵抗したのだろう。
 
日本領事館員の中国に対する「友好的」態度とは大違いだ。日本は中国に怨みはない。

 

 
韓国につづき、日本も対ロシアで初勝利。韓国は苦節28年だが、日本は初出場が4年前だから…
 
横浜では君が代の大合唱、顔にペイントの日の丸までが揺れた。国の名誉のために戦って、勝った。日の丸はその喜びを日本人同士共有したという象徴の旗なのだ。若い人に過去のことは関係ない。ましてや、小学生に過去の悪事を日の丸に結びつけて教えることはない。旗を振る人、国歌を歌う人の気持ちの問題だ。横浜では純粋だった。
 
ついでに言うと、靖国神社に不戦の誓いで参拝する人、中国の地域を「支那」と便宜上呼ぶ人、皆その人の気持ちの問題。もし悪意の気持ちだったらその時は反撃すればよい。

 

 
官房長官が非核三原則の改訂の「可能性」について言及したことで紛糾している。
 
改訂のつもりはないのだから、問題にするほうがおかしい。非核三原則は我々日本人が選択した政策だ。だから、改訂する自由も我々日本人にある。将来仮に核武装するとしたら、その可能性をあらかじめつみ取っておくのは、日本人の大切な権利を放棄することになる。
 
このように当たり前のことがわからない人々が日本にはいる。いわゆる「蟻の一穴論」である。自陣営が不利な状況だから、少しでも押し込まれそうになると、ダメなものはダメと、全否定戦術を採る。日本人のとるべき結論は中間にあるのだが、そこまで妥協する度量がない。
 
不思議の国、ニッポンだ。

 

 
防衛庁の某三佐が情報公開窓口に訪れる市民の詳細なリストを作成していたことが判明。国会で問題となり、中谷長官も遺憾の意を表明しているとか。
 
ここで、注意しなければならないのは、何のために防衛庁あるいは自衛隊を我が国は持っているのかと言うことである。一旦ことがあった場合、すみやかにその紛争を収めて、秩序を回復する、そのために、軍隊というものはある。
 
「こと」はあらわれるのを悠長に待っていたのでは、間に合わない場合もある。「こと」を起こしそうな国を前から監視している必要がある(例えば北朝鮮)。「こと」は何も国が起こすとは限らない。日本国民あるいは外国人居住者の場合も十分あり得る。密かに監視するのは優秀な軍隊の義務である。ただし、監視のために作った資料を平時(の言論統制)に使ってはいけない。
 
エシュロンという地球規模の監視も公然の秘密となっている。今日的なグローバル・テロには、グローバルな監視がないと、防ぐことができない。いいわるいの問題を通り越している。
 
今回、防衛庁の失態は、ただ一つ、密かに監視していたことが漏れたことだ。この点は追求されなければならない。
 
以上のことは正論だと思うが、今は誰も言わない。

May 31, 2002 FIFAワールドカップ日韓大会開会

May 19, 2002 :日韓高校生の良識
 
昨土曜日のNHKスペシャル日本の選択・日韓友好特集を見ました。
 
なかで日韓両国の高校生の交流の話があった。大人達で問題になっている両国間の対立について、自分たちの目で見て考える運動だ。
 
日本の高校生が実際に韓国に行って、見て、考えたのと同様、韓国の高校生も、日本に来て、靖国神社も見た。もちろん、不戦の誓いをたてるために犠牲になった戦没者に祈るという説明に疑問は呈していた。
 
実際に見て、自分の頭で考えることは是非必要だ。謝罪世代の大人にとっても。大事なのは、事実を明らかにすること。これは両国で一致するはずだ。
 
従軍慰安婦の「連行」に国家の関与があったかどうかは、「事実」の問題だ。慰安婦が何人客を取ったかとは関係ない。そういう悲惨な話に若い人と女性はショックを受けるが、それと国の関与とは別の話だ。
 
靖国神社社頭で不戦の誓いをたてるのは、小泉さんの信条の問題。ウソだろうと言ったって、本人がそう言っているから。黙って突然戦争を仕掛けるヒトラーもいた。だから、指導者が何を言っているかは重要だ。
 
もうひとつは、歴史認識の問題。事実以外にその事実に対する考え方によるから、万人一致することはあり得ない。国が違えばなおさらだ。高校生はそこのところが分かって、冷静だ。かっか来るのは、謝罪世代。若い人に見習うと良い。

 

May 18, 2002 :だらしない日本国
 
 
シンヨウ事件だが(カタカナでシンヨウがふさわしい)、テリー伊藤の評価で、悪い順というのがあった。一位は北朝鮮、二位は中国、三位が日本だと。でも、韓国も悪い。韓国在中国公館に同胞(北朝鮮難民)が駆け込んでも追い返すそうだ。口外しないように金を包んで。1.5位?
 
だらしない順を考えた。勿論一位は日本(外務省)。二位以下なし。世界の笑い者だ。

 

May 11, 2002 :卑屈な日本人
 
在中国瀋陽日本国総領事館への北朝鮮難民駆け込み事件の真相は現時点ですべては明らかになっていない。
 
今日5/11昼のニュースでは、中国政府の声明として、日本国領事から武装警官に領事館内へ入境の要請があり、5人の拘束に対しては、事後、武装警官への感謝の言葉もあったという。
 
事実関係はさらに調べる必要があるが、以上の中国政府の「強弁」による「事実」は、ひょっとしたらあり得ない話ではないように思う。
 
日本外交の中国に対する「土下座的」態度というか、それよりもそもそも日本人の精神構造が問題だ。相手との友好を継続するためには、できるだけ相手の言うことに耳を傾け、ぎりぎりまで譲歩する。これが友好だと信じている。武装警官には日ごろ領事館を警護してもらっている、身近な中国の当局者だから、波風を立てずに、そこでも「友好」を継続したい。その日ごろの気持ちが、突然の危機に際して、外交官として選択すべき当然の判断を間違えさせたのではないか。
 
もし、仮に中国政府の言うことが正しいとしたら(そうでないと思うが)原因は以上のことからではないかと思う。
 
一般化して、日本国ばかりでなく、日本人個人としても、他人との友好の在り方におなじ事が言える。時には相手の耳にさわることも直言するのが、真の友人関係には必要だ。なあなあにしていては、いつか破局を迎える。当面の友好を無理して継続し、結局の破局を待つのは賢明でないし、第一相手に失礼だ。

May 8, 2002 在中国瀋陽日本国総領事館への中国による侵害事件

 
タイのバンコクから成田行きの便に乗ると、最初はインドシナ半島の陸地のうえだが、しばらくすると南シナ海の海上ルートとなる。ベトナムのダナンの海岸で海に抜けるのだ。
 
秀吉時代の御朱印船貿易の時も海上は同じルートで、平戸を出た船は台湾海峡膨湖諸島を通過し、海南島の東を直航すると、大陸インドシナにたどり着くのが、ダナンの地になる。トンキン湾には海南島を回り込まなければならないので、ダナンが一番近い。貿易船はダナンの少し南のトゥボン川をさかのぼり、川港ホイアンに荷揚げする。
 
そこには今も日本人町の遺構がある。日本橋と別称される屋根付き橋・来遠橋は観光名所だ。ベトナムの地、それも中部ダナン付近は昔から日本人の一番身近な東南アジアだった。
 
今回、4月に運用開始になった成田新・短滑走路を飛び立ったB767飛行機は、3時間後台湾島最南端ガランピ岬を右真下に見ながら、巡航すると、ダナンの南、旧サイゴン、ホーチミン市タンソニュット空港に出発5時間あまりで到着する。一番近い東南アジア大陸にたどりつき、空港連絡バスに乗るまでの外熱気35度を実感する。
 
それにしても、ダナン、サイゴン、タンソニュットなどはベトナム戦争世代には懐かしい地名だ。

 

 
ベトナムには道路交通法がないという。ないのは遅れているからだが、かえってその方が、自然のルールが出来上がって良いのだそうだ。
 
ツアーのバスの最前列に陣取って、交通の流れを見ていると、その凄まじさに頭がクラクラする。何しろバイクの群が雲霞の如くすれ違い、あるいは抜き合っていく。砂糖を目指し行進するアリの如く、次から次へとわき出てくる感じだ。バイク交通量が、四輪車の数十倍はあるから、彼らは二列三列で車線一杯に疾走する。二列三列になるのは、よく見ると遅いバイクを速いのが追い越しているからでもある。バスが彼らを追い越すときは完全に対向車線(左)に出なければならない。そうなると、向こうから来るバイクの大群があわてふためく。向こうから稀に四輪車が来ようものならパニックだ。
 
運転手の気持ちになって、前方を注視していると、自分が曲芸的な運転しているような錯覚に襲われ、ドット疲れを覚えたので、後席へと目の休息のために移動して、ベトナム特別道路事情の視察は終わった。
 
考えてみれば、運転者同士あるいは歩行者は事故になるのは皆困る。だから、最低右側通行を守り、はみ出さざるを得ない場合でも、中央線から半分の各々の優先権は守るようになる。危ないときスピードを出さないのは当たり前だ。危なくないときスピードを出しても大丈夫。危なくないからだ(変な理屈)。歩行者が横断する場合でも、遭遇する車、バイクは彼らの動きを見てスピード・方向を決めている。
 
法律で勝手にルールを決めて、それを交通警察が守らせようとすると、それに人々は頼るようになるから、かえって危険性が増すようだ。

 

May 6, 2002 :米は越に負けた
 
ホーチミン市郊外のクチ・トンネル。ベトナム戦争でのアメリカ敗退の象徴だ。
 
そのツアーガイドのフォン(香)氏。「ベトナムは蒙古(元)、明、フランス、アメリカ(韓国)、中国に攻められたが、結局勝って追い返した。日本にもちょっぴりだったけどね」と日本人グループには言いにくそうに言う。「世界最強の米軍に攻められて、勝ったのは、アメリカにやる気がなかったのね」と当時赤ん坊だったくせに、知ったように言う。でも「今、アメリカと戦争したら、1日で降参よ」と、現在は友好国であるアメリカの実力を持ち上げる。
 
ガイド・フォン氏が言うように、アメリカは国民の反対があり、戦争に挙国一致といかなかった。ホー・チ・ミンもそこを狙って、アメリカのマスコミ対策の戦争をした。
 
ベトナムは自主独立の国で、他国の干渉を許さず、フォン氏の言う民族自立の戦いの歴史を繰り返してきた。共産主義と自由主義との戦いなんかでは決してなかった。そこをアメリカの「Best and brightest」は間違えた。
 
現在ドイモイで活気のあるベトナムを訪れると、愚かなアメリカの時代・20世紀後半だったと、実感できる。
 
岡崎久彦氏によると、20世紀の世界の争いは、すべてデモクラシー・アメリカの「国民」の「過誤」から説明できるという。
 
また、ベトナムと朝鮮は大国支那と似たような地理関係にありながら、どうしてこうも違うのか?は次なるテーマ。

 

Apr 27, 2002 :ローマ人の物語]
 
ローマ人の物語]「すべての道はローマに通ず」(H13.12刊)を読了しました。
 
社会のインフラをローマ人は大切にし、その代表がローマ街道作りなことはあまりにも有名です。
 
作者塩野七生は「ソフト」なインフラとして教育システムも話題にあげています。ローマの遺跡には学校跡は見つけられません。私塾的なものが大半だったからです。ローマの国としては施設に補助するのではなく、教師にローマ市民権を与えることで優遇し、自由競争により教育を盛んにしました。
 
そのローマが東と西に分裂し、キリスト教を国教として、もともとの多神教を迫害しだしたころ、教育も公営化されました。キリスト教という一つの考えで、社会を統一しようとしたときから、ローマそのものも衰退し始めました。もともとあった研究機関(いまでいう大学院大学)のアテネのアカデミア、アレクサンドリアのムセイオンも廃校になりました。
 
塩野女史は次の言葉でローマの衰退を葬送(おく)っています。
「疑いをいだくことが研究の基本だが、世の中は、信ずる者は幸いなれ、の一色になったからであった」

 

 
日の丸・君が代で例年もめた国立市の3つの小学校での卒業式が、今年は平穏に進んだそうだ。
 
歌いたくない生徒、先生は着席のままだったそうだ。強制すべきものでないから、それで良かったのではないか。両論ある時にどちらかに無理じいするのは、自由主義に反する。たかが、旗、歌のことだ。

 

 
渡部昇一「国民の教育」を読み進んでいます。
 
彼は教育の選択の自由を主張している。品川区での複数の小学校から通う学校を選ぶとの先進的な試みはその方向だ。
 
そこで思いついたのが、国立市の小学校の国旗、国歌問題だ。皆が人間性を失ってまで争っている。学校を2つ作ればよい。一つは、国旗国歌を無視する学校。もう一つは、従来の学校。親はどちらか好きな学校を選択して通わせることが出来る。先生も自分の主張に会わせそれぞれに分かれる。
 
これですべてが解決する。どちらの学校に大勢集まるかは見ものですね。
 
選択の自由があるのが、自由主義国家日本の良いところではないか?

 

 
韓国の人にとって、日本への憧れと嫌日の気持ちは同居している。かっての日米関係と似ている。
 
韓国は近代史において多大の引け目を感じている。李氏朝鮮の政権の歴史的な責任が大きいが、それをいま取り戻そうという熱意において理解は出来るが、何かにつけ、日本との比較で物事を考えるのはどうにかならないか。
 
日本という存在が不動の座標軸のようであり、韓国はそれに対しどの位置にいるのかを常に確かめるようなことだ。座標軸、原点だからと尊敬されているわけではない。そのような大きな存在であることを表面では認めたがらない反動が常にある。
 
日米関係はそれと明らかに違う。日本人は大きな存在に常に正対してきたところがある。正当な対米批判の自由もあった。韓国人もそうあって欲しいが、日本国内の反日的日本人の存在が邪魔をしている。
 
アメリカにはそういう人はいない。相手の国と組んで自国を攻撃するとは理解の外だろう。

 

Jan 3, 2002 :日韓中新時代
 
昨年来の近隣諸国との問題について考えた。
 
中国、韓国、台湾だ。北朝鮮については馬鹿らしくて問題提起するほどののこともない。
 
台湾と朝鮮に対し、戦前戦中ほぼおなじ事をしたのに、なぜこうも違うのか?好き嫌いは相互作用だから説明にならない。韓国まして中国は、文化、伝統の長さから言って、日本より明らかに上だった。その両国が近代化に乗り遅れた。持てる文化があって、そのポテンシャルからしか西洋文明を見られなかったことが原因か?下と見ていた日本が列強グループにまでのし上がって、両国を支配にかかったことは、とうてい許せることではない。それも長幼の序を重んじる儒教の両国だから。
 
台湾はもともと化外の地。日本によって文明が与えられた。でも、新世紀になって、戦争世代も半世紀を経て退場し、過去にとらわれる必要のない新世代が中心となりつつある。
 
ことしは世界杯蹴球両国開催の年。夏にかけても、大騒動でトップの一投足を監視するような「踏み絵」はやめてほしい。

 2002(平成14)年

 
ソウル発 26日 ロイター電によると、 
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は、鹿児島県・奄美大島沖での不審船事件について、日本政府の対応を“海賊行為”であるとして非難した。朝鮮中央通信(KCNA)は、他国の海域で犯罪行為がなされたことを、許し難いテロ行為であると非難。日本にしかできない、国際法を無視した不法な海賊行為であると述べた。また、日本の反動勢力は不審船を北朝鮮のスパイ船であるかのような観測を広げようとしていると指摘した。
 
むかし倭寇というのがあった。日本は本来海洋民族だ。中国朝鮮沿岸まで出かけていって、商売がうまくいかなくなると、海賊に変身した。スペイン・ポルトガル、イギリスも同じ。
 
いまは、不審船あるいは密航船にいいように沿岸を荒らされている。海洋国ニッポンがんばれ。
 
それにしても、朝鮮という国は不思議だ。自分ところの船でないのに海賊に沈められたと抗議する意味があるのかね。

 

 
小林よしのり「新ゴーマニズム宣言」の一冊を読み終わりました。
 
従軍慰安婦は国家によって強制連行されたのか?「国内」において色々議論があってしかるべきだと思います。
 
とくに、祖父の時代のことですし、兵隊に行って慰安婦を実際に「買春」したわけですから、彼ら一番の当事者から聞いてみないことには真実は分かりません。慰安婦の彼女たちが強制的に連れてこられたのかは彼女たちと接していたものが一番よく分かる。
 
いま、どちら側でも真実が分かったと言えるには証拠が少なすぎる。
 
祖父の時代の数多い国内関係者の証言を聞かないで、何しろ謝るべきだ、というのは、戦後生まれあるいは女性で関係のないものの「偽善」としか思えません

「偽善」とは「見せかけにする善事」。もし、祖父達の犯罪がなかったとしたら、日本人の先輩達を無実の罪に陥れて、自分だけいい子になろうとする、人間性を疑う行為と言わざるを得ない。関係のないものが、日本国の名において「何しろ謝った方がいい」というのは大それた事ではないでしょうか?それも新聞を読んだだけの薄っぺらな知識でもって、人を断罪するなんて。とてもできない。

 

 
カンダハルが陥落し、さすがのタリバンも潰えた。テロリストを一掃し、安全な世界を作る第一歩となろう。
 
戦争が始まる前、平和な手段でないと解決しないと、絶対平和論者は言っていたが、「戦争が平和をもたらした」ことは終わってみれば事実だ。
 
人が何かを主張して、それが議論になるが、主張が正しかったかどうかは、議論によってでなく、結果の事実が証明する。それら検証がいつも必要だ。

 

 
秦からChina、支那という地域名が生まれたそうだ。
 
国名は、四千年の歴史で、易姓革命により、激しく変わつた。清の次は中華民国、中華人民共和国、略してどちらも「中国」。漢字の他国民が呼ぶときはそう理解するしかない。
 
「中国」とは自国民が「我が国」と言っているのと同じだから。(日本人も日本のことを中国と言った例がある)
 
「支那」は差別語扱いで、ATOK,IMEからもはずされたが、中国人(支那人がここでは正確な言い方)に強制しているわけでない。外国人が何と呼ぼうと勝手ではないか。例えば「イギリス」。イギリス人には何のことか分からないが、それに反対しはしない。いまさら、イングランドを日本語に出来ない。ミャンマーと呼ぶことを強いたビルマも同じ。
 
韓国人(韓国語)というのもおかしい。韓国(大韓民国の略)は国名で、朝鮮が地域名だ。朝鮮という地域に、過去、新羅、百済、高句麗など数多くの国が盛衰した。だから、朝鮮人、朝鮮語というのが正しい。
 
北朝鮮が長い国名の中に「朝鮮」という文字を入れているからというのとは関係ない。
 
日本だけは地域名と万世一系の国名(ただ一つ)が一致している希有な例だ。

 

 
自由な国で一握りの決死のテロリストが隠れて行動したら、その社会の安全は成立しない。安全のため、自由の行き着く先が「不自由」とは何ともやりきれない。
 
でも、ムスリムは平和を愛する宗教だ。一握りの決死隊はアルカイダ、昔は神風特攻隊だけだ。
 
ジハード(聖戦)の誘いに乗って、パキスタンからアフガニスタンに義勇兵が渡ったが、みな命は惜しい。利にさとい。パキスタン国内のデモは単なるポーズだったことが分かる。シンパとはそういうもの。アラブもそのように人間らしくて、とてもほっとした気分だ。

 

Nov 26, 2001 :ノモンハンの夏
 
今頃になってやっと、半藤一利「ノモンハンの夏」を読みました。図書館主義なので、書棚に何気なく見つけたから。
 
石原莞爾の満州国建国までは、それなりに目的があった。しかし謀略だから、中国の人には言い訳は出来ない。満州を押さえた日本軍はその後ダメになった。それまであった自己の目的(坂の上の雲?)すらもなくなった。
 
半藤氏は戦略も政略もないと書いている。あの悪のヒトラー、スターリンと比べて、いい悪いの問題でなく、目的がなく、戦略戦術すらもなく、「失敗の本質」どおりの敗北へ向けてまっしぐら。スターリンは勝った。70年後には負けたが。
 
若手将校の下克上が直接の原因だが、一番悪いのは、それを放置した、元帥、大将クラスの高級将校。自分たちに定見も能力もないのに、日露戦争の大山元帥のマネかしらんが、大物ぶったことだ。参謀の児玉源太郎がいたから出来たことに気が付かない。参謀も、服部、辻では児玉と大違い。

 

Nov 12, 2001 :ウサマが犯人
 
ウサマ・ビンラーディンが関与した証拠はあるのか?と以前誰かが言っていた。証拠、証拠と言うのは悪い奴の居直りに違いないと、前に主張した。
 
でも、動かぬ証拠がある。 ウサマの演説ビデオだ。その中で彼は、自分は濡れ衣だと一回も言っていない。カタールの独立メディア経由だから、編集カットはされていないはずだ。彼は、自分はテロの黒幕で、アメリカ等のキリスト社会に挑戦していることを、正直に言っている。
 
ウサマに味方する人たちは、アメリカに対抗するためには無差別テロのように手段を選ぶ必要がないことを、主張しているのと同等であることを、考えるべきだ。たとえ心情的支持であっても。

 

 
4年前の5月、エジプト・ルクソールのハトシェプト祭葬殿に回ったとき、軍人がカービン銃を手に、厳重警戒していた。何の騒ぎかといぶかっていたところ、そのあとの夏には、イスラム原理主義者による観光客大量虐殺が、その場所であった。観光客を守るべき軍隊が手をゆるめたからに違いない。
 
石光真清にも、軍隊の警備の話が出てくる。日本軍のシベリア出兵は、ロシア革命で秩序が混乱していた当地に、現地のコザック政府が要請したものだ。日本軍の規律正しい兵隊が来れば、秩序は回復する。武装した制服兵士への信頼は厚い。軍隊は戦争を思い起こさせると言うけれど、秩序が回復して、平和への力の象徴でもある。
 
勿論、市民を圧迫する力となってはいけないし、日本軍もシベリアに居座り続けたのがよくなかった。

 

 
一般市民を傷つけてはいけないというが、「一般市民」って何だろう。
 
オマル師の親戚が爆撃死したという。彼らは一般市民なのか?疑わしいほうから言うと、タリバン戦士が平服でいた場合。戦士の家族。シンパ。…
 
あれだけ爆撃を予告したあと、カブールなどの危険地域の標的建物のそばに残留する人は、何らかの訳ありの人で、彼らを「一般市民」と呼んでいいものか?
 
昔風に言えば、南京攻略時の「便衣隊」。一般市民のふりをして、だまし討ちをする「兵士」は国際法上戦時保護を与えられない。最近風に言えば、ゲリラ戦法になり、平服を着て戦う戦術は普通になったが、彼らのことを決して「一般市民」とまで言うことはない。
 
ドイツあるいは他の先進国の無知な国民はそのことを知らない。
 
以上は、三浦朱門氏の論調でもある。「有名人」だからいいことを言う(のかな)。猪瀬直樹氏もそうだったが。

 

Oct 14, 2001 :自由の国アメリカ
 
NHKスペシャル「イチロー」を見た。
 
彼は素直だね。昔の祖国の同業者が、やくざの大物、チンピラ風が多かったので、すがすがしい気分になった。日本にいるときより格段にのびのびしている。
 
アメリカという国はどういう国なんだろうと考える。ベースボールで言えば、プレーヤーも観客も自由そのものだし、能力を大切にする。日本とか欧州の家柄、生まれつきの身分というものがない。そんなもので野球は出来ない。日本には一茂とかカツノリとか居たね。信じられない。
 
それと、移民の社会だから、人種の違いを気にしない(ようになった)。MLBの選手の半分以上が異人種だ。
 
だから、日本から来たという特別視はない。記録を作ればわがことのように喜ぶ。
 
先の大戦の時、日本人は誤解され排斥された。イチローのおかげもあり、今後はそのようなことは決してないだろう。
 
無差別テロのあとのミサでも、イスラム教の司祭がお祈りをささげていた。自由の国アメリカは素晴らしいと感じた。

 

 
ドイツ政府は今回の米英軍のテロ撲滅作戦に軍事行動を含みいかなる支援も惜しまないとしている。戦後それまでの「平和国」ドイツが2001年9月から変わったのだ。
 
変わらないのはドイツ国民の一部。テロと同様、空爆にも反対。一般市民を傷つけるから。デモのスローガンだ。
 
米軍だって、好きで一般市民に被害を及ぼしているわけではない。空爆等の軍事力以外で、テロを撲滅できるなら、そちらを選択している。
 
安全な欧州にいて、当事者でないものが、無責任な議論をしている。日本にもいるがデモまではしていない。
 
似ているのは、日本における試験管ベビーへの反対議論。自分の子供がすでにいる人の議論で、子供に恵まれない夫婦の切なる思いを分かろうとしない。自分は高みにいて、とってつけたような神学議論にうつつを抜かしている。
 
山小屋の所有者が新たな山小屋の建設を自然保護を理由に反対する議論もある。

 

 
タリバン攻撃が始まって1週間も経っていないというのに、世界のニュースは、その悲惨な「人殺し」を中心にしなくなった。日常の生活があくまでも大切なのだ。でも炭疽菌のテロ?が追い打ちをかけた。日常の平和に戻さないぞというが如く。
アメリカは世界がうらやむ繁栄のもとにあった。でも、絶対の幸せはない。
 
結核で死ぬ人が無くなったが、ガンは今でも不治の病。幸せぼけのニッポンにも、オウムサリンの恐怖があった。
 
アフガンで極貧、死と隣り合わせの人々がいるというのに、アメリカ、日本での「絶対の幸せ」は許さないぞ、という神の(アッラー)の配慮なのか。

 

 
長野県警諏訪署原元巡査部長が停職6ヶ月に。
 
「元」の意は、当初は懲戒免職だったから。例の、暴走族をいさめるため、拳銃を抜いた熱血警官が原氏。当時、各県警で不祥事が発覚。長野県警もピリピリしていたところ、この事件が発生。すぐに懲戒免職の発令となったが、「綸言は汗の如し」一度発した公務員の言葉は、いったん吹き出した汗が体内に戻せないように、取り消すことが出来ない。
 
原「元」巡査部長は人事委員会に提訴し、めでたく停職に返り咲いた(もう停職期間を過ぎているので意味はないが)次第。教訓としては、世の中の流れに迎合するだけが公務員の能力ではない。よーく考えて、判断を下すべきですね。

 

 
ハンチントンの「文明の衝突」はよく読まれている。名著だが、今回の戦争をそれで説明するには難がある。
 
今回はキリスト文明とイスラム文明との衝突との「論」は本当だろうか?北部同盟はイスラム教徒だ。彼らはキリスト「十字軍」たる米軍の大攻撃を歓迎し、それに乗じて、「ア」国の支配を奪取しようとしている。
 
我が輩も個人的にイスラム教徒に接することが多いが、多数はこの北部同盟と同じ考えだ。敵味方を自分の実利ではっきりさせる。聖地メッカを擁するサウジでさえも、湾岸戦争では、アメリカの助けがなければ、サダムに蹂躙されそうになったから、アメリカを友とした。みな合理的なのだ。
 
今回民衆レベルで反米デモなどがあるのは、無責任な彼らには「論」がまだあると言うことで、戦禍で生死の境になれば、「証拠」たるアラブ特有の実利が顕在化するはずだ。
 
そういえば、日本にも今も昔もファッションとしての「反米」がある。平和の時にしかないものだ。

 

Oct 10, 2001 :あやしいNGO
 
米軍空爆で、国連NGOの現地スタッフ4人が死亡したとのことです。おかしいと思いませんか?
 
地雷除去の活動をしていたとのことですが、戦争中にそんなことをしても仕方がない。平和になってからやるべきです。戦争中は、地雷の設置ばかりでなく、除去も戦闘行為と見なされます。
 
絶対善と言われる、国連とかNGOとかも疑ってみることも必要です。  

 

 
Compared with danger in action,danger in NO action is far and far dangerous! とは英国ブレア首相声明の「何もしないことが危険」の原文(少し間違っているかもしれないが)。名言だ。世界最強の米軍を支援する意気込み。
 
ドイツは国を挙げて、(武力でも)支援すべきとしている。
 
日本は多数の同胞が殺されたのだから、そもそもは独自の考えで対応すべき。何もアメリカについていくばかりが能でない。
 
ウサマ(ビンラディン)の声明。米国が東京空襲あるいは原爆で一般人を無差別に虐殺した罪は重い。だから自分たちも同じことをしている…と言っている。昔のことだ。
 
その米国を支援する「被害国」日本だが、独自の道を歩む権利と義務がある。ウサマも日本には何も言い訳できない。
 
それにしても、ウサマは上の声明で自分の犯行だと白状したのも同然だ。 

 

 
小泉首相は北京で中国朱首相と会った。そこで、自衛隊の今回のテロ撲滅作戦への貢献について「理解を求めた」。
 
自己の信念の行動について無関係の隣国に理解を求めたり、他国に了承してもらう必要は独立国日本にはないが、それはさておき、中国側は自衛隊の行動範囲の拡大には「慎重に」対応すべきだと注文を付けた。
 
中国の今回のテロへの対応としては、真っ先に米国の行動を支持した。自国もウィグルイスラムのテロの悩みがあるからだ。日本にも積極的にと言えないのは、不思議の一語だ。
 
たぶん、日本の友党あるいはその支持者に遠慮があるし、その注文で仮想敵日本の中(国会)が混乱することは中国の国際関係をより好ましいものにできるからにほかならない。

 

 
「人間は考える葦」との名言があった。しかし、現代では、この考えるということが行きすぎ、自己の精神「作用」に押しつぶされそうになっている人が多いのではないだろうか?
 
精神障害の人を見ていると、この考えすぎということがなく、純粋無垢な気持ちの人が多いことに気づく。山下清画伯は純粋だからいい絵を描けた。人が犬猫のペットを愛するのも、彼らが余計な考えを持たないからではないか。
 
一方、通常人はストレスの多い社会での他人との(精神の)格闘で、気持ちが押しつぶされ、文字通り気を病む「病気」になってしまう。人間には生物体防御本能が備わっているから、ちょっとの菌、ウィルスは撃退できる。だけど、気を病むとその防御能力も減少してしまい、本当の病気にかかってしまう。
 
あまり考えないことだ。
 
カーネギーによると、死刑囚のうち8,9割は死刑執行の瞬間まで「自分は正しい」と本当に思っているそうだ。人間の気持ち、考えは、究極のところ自分を守るためにある。自分「勝手」な考えでよいのだ。

 

Oct 3, 2001 :牛食最後の晩餐?
 
国会議員による「牛肉を大いに食べる会」は噴飯ものだった。いつまで消費者を馬鹿にすればすむのか?
 
「風評」というのは当たらないとまえに言った。われわれ消費者は、誤解して、牛肉を食べないのではない。生産者・行政側が、詳しい情報を提供しないから、やむを得ず、自己防衛でボイコットしているに過ぎない。
 
武部大臣は「こんなに美味しいんだ。大丈夫だ」と訳の分からないことを言って、消費者の不安をさらに高めた。
 
人身御供になるなら、もっと危険なものに立ち向かうべきだ。非加熱製剤とか。議員は高齢者が多いから、たとえ危険でも発症する前に寿命が来てしまうから、人身御供にはならないが… 

 

 
たまにはスポーツ根性もの。
 
イチローが大リーグで新人最多安打とか。日本球界のFA寸前だった選手をつかまえて、ルーキーとは、馬鹿にした話ではないか。戦後馬鹿にされた、日本人未成年説か。それにしても、1901年の記録と比べるとは、大リーグの歴史はわかるが、攻守の方法が大違いだろうし、意味があるのかね。イチローもそのあたりがわかっていて冷静さを装っている。のか?
 
一方、日本の本塁打記録では、ローズに対する四球責めは見苦しい。肝腎の王監督がすぐにやめさせるべきだった。すぐにアメリカに帰る人にやれないとか。イチローは日本にいずれ帰るだろうが、球場満座の立ち拍手(米国最待遇のStanding obeisance)だったという。
 
MLBは真っ向勝負だから、イチローもゴロにでき、何本かは間を抜くだろうし、足でヒットにもできる。ピッチャーの方も致命的な点を取られなければ、ヒットあるいはスチールは気にしないそうだ。スチールに認定されない場合もある。
 
要はアメリカは勝負第一で、日本は記録第一と言うことか。  

 

Oct 3, 2001 :Kill the messenger!
 
新聞によると、社民党土井タカ党首はテロ対策の国会質問で「靖国神社で不戦の誓いをしたばかりなのに、なぜ戦争に加担するのか?」と首相に迫ったという。小泉さんは、今度は世界の仲間はずれにならないと、少しはずした答弁をした。
 
土井タカさんに代表される「絶対不戦論者」には「戦いを拡大させない戦い」のあることを到底理解できない。
 
ローマ人の物語にも、平和を愛するアテネの記述がある。繁栄を極め平和ぼけとなったアテネ市民は、平和でないことを嫌い、やがてはそれが事実でも耳にしたくないと思うようになった。表題の"Kill the messenger!"はそのときの有名な言葉だ。遠くで戦争に負けつつあることを伝える使者を殺せば、とりあえずはその厳しい事実を知らないで済む。いっときの平和観に浸れると言うことだ。
 
逆に、ローマ人は武力でパックスロマーナを勝ち取った。ローマ人が帝国内すべての人の平和を確立した。えらい違いだ。
 
キリスト日本教にもそのたぐいがあるのでは?「世界が平和でありますように」と何回言ってみても、テロリストに通じるはずもなく(異教だし)、かえってテロリストの思うつぼであることに気がつかない。彼らの戦術はジワッと恐怖を増すことにある。通常の戦争であれば、誰でも自衛はする。本能的に。
 
しかし、テロみたいに、日常生活の中で、ゆっくり攻めてこられると、のんきな対応になる例が、宗教者ではないか。
 
本家西洋のキリスト教は今回どうなのか知りたい。

 

 
戦後権力を握ってきたのは、実はマスコミ等アメリカ型きれいごと世論だ。最初の頃は戦後左翼運動盛んなりし頃のゼネスト勢力。今も、自治労とかにその残党が残っている。一般組合員のなけなしの金を流用するなんて。今は、権力も失ったし、落ちぶれたものだ。
 
すべてはアメリカという強大な権力に踊らされていたのだが、マルクス的ボーイ(ガール)はうぶだったのでしょう。
 
日本共産党の方がずっと骨がある。投獄覚悟で、武力闘争の地下活動までした。善悪は別として、社会の一勢力ではあった。今でも、妥協を知っている。小沢自由党と友党になることも。
 
自民党小泉一派が権力を奪取して以来、マルクスお坊ちゃまには何もできないでいる。社会の勢力とはなりえず、せいぜい「権力は嫌いだ」とほざいているしかない。  

 

 
テロの被害国に全面的に理があるわけでない。一面の非があるものだ。
 
話は20世紀に戻るが、前世紀は「戦争の時代」だったと言われる。戦争の原因は主にイデオロギーの対立からだった。「正義」の名の下に人は争い、不幸な百年を過ごさざるを得なかった。とくに共産主義はマルクスの予言通りに先進資本主義国の繁栄の矛盾から生まれることをせず、人々にその主義を強いるという全体主義から生まれた。ナチスの国家社会主義と同類だった。
 
それらの「主義」との戦争、抗争も大戦あるいは冷戦では片が付かず、平和的な経済戦争で、人々が自由に選択した結果、共産主義は人々の魅力とならず、朽ち落ちていったのが、結末だ。歴史は教訓とならなければならない。決して人に強いるものではない…
 
(唯一)勝った大国アメリカはその後何をしたか。アメリカ民主主義というイデオロギーを世界中にばらまき、強制した。東京裁判等で、先の大戦は日本が全面的に悪い、だから、原爆を落としたのもやむを得ないと強弁する。戦争に100%の責任なんかない。双方に理非はある。アメリカ民主主義は、そんな単純な考えで、世界に広められた。
 
その優秀な生徒は日本にもいる。S党に代表される戦後(アメリカ流)民主主義の担い手。古い日本の勧善懲悪的な考えがアメリカの西部劇的な悪人退治と結びついている。
 
アメリカおよびS党が信ずる唯一絶対の価値なんかない。そのような「イデオロギー」が人を不幸にしてきたことをもう忘れている。
 
唯一の価値の保持者となったアメリカはその後、悪辣なヘッジファンドで東南アジア経済等に被害をもたらし、CTBT、京都議定書にも反対し、おごりの頂点に達している。
 
テロはよくないが、テロを受ける方にも一面の非はある。ハンチントン「文明の衝突」の衝突する文明の片方はつねにアメリカだ。

 

Sep 30, 2001 :柔道猪熊氏の悲劇
 
柔道猪熊氏が自殺した。出身東海大学の関連会社の経営に失敗したのが原因らしい。
 
スポーツ選手の第二の人生って難しい。
 
だから、野球なんか、コーチの多いこと。選手一人に何人ものうるさい先輩が付いたら、野球が下手になってしまう。オリンピック種目も4年に一度ではなく、なぜ毎年世界大会をするか分かった。国体の存続理由も。
 
すべてが、OBを食わすため。
 
相撲のちゃんこ屋とか、色々考えないと。  

 

Sep 28, 2001 :蟹壺
 
「蟹は自分の甲羅に似せて穴を掘る」だったっけ、昔「日本共産党の研究」というのが、「角栄研究」のあと出た。共産党が反対陣営を攻撃するやり方が、自己の発想の域から抜けきらないことをおちょくった言葉だ。
 
今日のニュースで世界各国の市民の声が紹介されていたが、平和ぼけニッポンの若者は「話し合えばいいのでは?」だし、アメリカは西部劇の世界から抜け切れていない報復スピリットだった。所詮人間は自己の現在どっぷり浸かっている環境からしかものを考えられない。
 
今回の事件で何を主張するかで、その人の「甲羅」のかたちが分かるヒントになるのは面白い。我が輩は、以上の人間の限界から抜け出すことを最大の努力目標としている。それには、「想像力」の研磨が必要だと思っている。想像力とは如何に自分の現在の環境にとらわれない考えが出来るかだ。

 

 
アメリカは今回で3回目の異敵と戦うことになる、と猪瀬直樹氏は言う。「異」とはアメリカが近代だとすると、敵はあたかも中世の如くの意味。
 
先の大戦末期、日本軍は特攻隊で決死の体当たりをした。アメリカはそのような戦術を想像だにせず、日本人最後の一兵とまでこのような戦いをするのかとパニックになって、原爆を落とした、と言うのである。真珠湾の復讐では決してない。
 
ベトナムでは最強のゲリラ「ベトコン」を相手に負けたが、枯れ葉剤とか、虐殺とかを繰り返した。これも異敵との非対称の戦争でのパニックの結果だという。
 
今回は、3度目の正直になるのか。ジハードとか旧日本軍の戦術と似ているが、アメリカはうまくやるだろうと言っている。  

 

Sep 25, 2001 :国産崇拝の誤り
 
農水大臣は問題の肉骨粉の輸入を禁止すると言った。一方、国産肉骨粉は豚鶏用に必要なので、禁止は見合わせるという。
 
これって、逆なのではないか?EC諸国などの管理の方がずっとましだ。日本は例の狂牛病の牛を肉骨分に加工していたことを隠していた(農水省は知らなかった)。えらい違いだ。豚鶏用の肉骨粉飼料を良さそうだからと、牛に与えていた畜産農家もあった。
 
吉野屋、マックでは米豪産の牛肉を使用しているから安全と、いままでは低級感を隠すためわざわざ言わなかったことまで、PRに使う始末。
 
いま、農水省など農業生産側の横柄さの前に、国産のイメージが地に堕ちた。国産という名前だけで勝負できると考えたのが誤りだ。
 
昔のように「舶来がよい」時代となったのか。

 

Sep 24, 2001 :ゲリラの限界
 
ゲリラは人民の海で不敗だと言ったのは、毛沢東だ。でも本当だろうか?
 
肝心の重慶国民政府は日本に対抗したが、実は援蒋ルートでビルマ経由で米英からの補給があった。ベトコンは北ベトナムから、北ベトナムは中ソから補給を得ていた。ゲリラとて人間だから、食料武器弾薬の補給がなければ、永く戦うことが出来ない。アフガンのソ連侵攻もそうだ。ゲリラを助ける隣のパキスタンそしてその後ろには米国がいた。だからソ連は負けた。
 
ゲリラとかえらそうなこと言っても、大国同士の代理戦争でしかない。ポルポトは国際的に孤立無援になったから壊滅したのではないか。
 
タリバンは報道によると、国内的にも評判が悪いし、世界のどこからも補給を受けることが出来ないから、難攻不落と見える岩山を背に戦っても、近代兵器の米国の前に壊滅するのは明らかだ。

 

 
ドイツ・ヴァイツゼッカーの(過去に反省すべきという)「お言葉」を日本サヨクは金科玉条にしている。でも本人の考えを誤解しているので、迷惑なようだ。
 
ドイツはもともと先の大戦の戦争責任に謝罪なんかしていない。謝罪したのは、ナチの個人犯罪たるホロコーストにだ。戦争観で言えば、国土で戦争したから、平和を獲得するには何が必要か知っている。平和主義者チェンバレンがヒトラーに甘かったので、戦争を拡大した教訓も。戦争そのものに謝罪していない証拠だ。戦争責任はいつでも両方にある。
 
日本(とか韓国)は国土が戦場になっていない(沖縄と朝鮮戦争は例外)から、戦争の本当の恐ろしさは知らない。焼夷弾と原爆は恐ろしいが、そこでは悪意ある敵は見えず、敵と戦ったわけではない。だから8/15以降は見事に親米に変わることが出来たし、そのあとは、国内左右別れて疑似冷戦の平和ぼけの状態を続けていられる。
 
ドイツは欧州各国の常識として、平和をかちとる戦争というものもある、という考えで国内一致し、ユーゴに派兵したに過ぎない。今度のタリバンに対しても同じだ。ドイツだけが平和を志向するという誤解が日本にはびこっている。
 
タリバン大戦後のテロ撲滅恒久平和へ向けての始末は誰もが考える(べき)事だ。

 

 
世界サロンの中の日本人奇言録
 
 その1「証拠がない」…ビンラディンをかくまうタリバンがテロには反対、しかし、客人を引き渡すには証拠がいる、と言っている(当然言い逃れだが)。同じく日本のS党も確たる証拠が必要な論者らしい(当然戦争を忌避する小理屈だが)。
…最近の若者が悪いことをして大人に見つかったときに必ず口に出す言葉だ。
 
 その2「報復合戦になる」…実は次に自分がテロの目標になることを恐れている。卑怯者・臆病者というより、自分だけ安全ならよいという身勝手者というか。
…暴力団対策を困難にしている、お礼参りを恐れ被害を告発しない小市民達に似ている。
 
 その3「死んだ者はかえらない」…生き返るはずはないから、仕方がない。6000人と20数人とで規模は違うものの、アメリカほどに復讐の念がわかない。すぐにあきらめの境地にはいる。次の犯罪を防止しようという考えがない。過去F首相が、人命は地球より重い、と言って、テロリストを釈放したが、そうすれば他の犠牲者が出ることが想像できない。
…元の木阿弥。ご破算。謝ればいいよ。これらは日本社会をあらわす何と甘い言葉か。

 

Sep 23, 2001 :差別用語「風評」
 
「風評」って、誤った情報による消費者の商品忌避のことだ。
 
でも今回は、誤りでなく本当だった。消費者を無知の状態にして、風評で片づけたかったのかもしれない。
 
食べ物など健康(厚生省という役所があったね)の問題については、情報公開を徹底して、賢い消費者を馬鹿にしないことが重要だ。消費者からの「風評」というボイコットで困るのは、大事な生産者ですぞ。
 
無力な消費者にとって、ボイコットしか強大な生産者側に抵抗するスベがない。

 

Sep 22, 2001 :牛食・西洋の没落
 
牛の肉を食する民、西洋でも菜食に移らざるを得ないという。もともと草食の牛に「肉と骨の粉」を与えるなんて、一般には知られないうちに、畜産農家で商業主義の行き着くところとなっていた。
 
豚と鶏は大丈夫とか。彼らはもともと人間と同じ雑食。でも、我が輩は人間種のうちでも少し違うのか、焼き肉を食うとすぐ下痢になる。腸が長い原日本人種なのか、あるいは、禁断の掟を破って(アダムの林檎と同じように)肉を食らったせいなのか。
 
世界の各種宗教では肉食のタブーが様々だ。今のところ、イスラムの教えの通り、鶏肉はこの科学でも安全だが、それではブタをなぜ忌避するのか。ヒンドゥーの牛を神聖視するのは、まさか狂牛病を大昔から予測したわけでもあるまい。
 
いずれにせよ、科学万能の現在でも、食べ物あるいは食べ物の食べ物(飼料)には保守的であれということか。 

 

 
今晩のNewsステーションで、安倍副長官と久米宏が「武力行使と一体化しない活動」の議論をしていた。
 
法律議論が厳密になると、より後方でも一体化の恐れありとなりがちだという。そしたら、ナイチンゲールの看護活動もそうなると、笑い話で終わった。
 
自衛隊が、なぜ武力行使現場に行って支援(武力ではない)活動が出来ないのか?それは、そこで戦闘行為に巻き込まれると、旧日本軍のように暴走して、平和憲法をないがしろにしてしまうという。でもシビリアンコントロールがあり、命令で戦場から離脱すればよいはずだ。それより、笑ってしまうのは「危ないから」という主張があった(S党)。「危ない」から武力集団の自衛隊が派遣される。危なくない補給だったら、民間運送業者の商売の邪魔になる。
 
ことほど左様に、法律屋(家でない)のすることは、?の一字だ。
 
小泉さんは、まずは内閣法制局長官を馘(くび)にすればよいとの議論まで出ている。

 

Sep 21, 2001 :中国はテロの土壌
 
タリバンはバーミヤンの石仏を破壊した。それは仏教徒の立場で極悪のことだ。それと今度の無差別テロとは話が違う。イラクのサダム以外の国家指導者で、無差別テロを是認している人はいない。タリバンもそう。民衆レベルではいろいろあるが、それはどこの国でもある。
 
アラブ=テロと考えることが一番危ない。アメリカ人にその傾向があった。先の大戦で、日系「アメリカ人」を隔離した。今回は、その反省もあるのか、米国内アラブ社会との協調をまずはかった。敵はテロリストとその支援者だということを常に思い起こさなくては。金だけ出してのうのうとしている富豪の支援者がどこかにいるのだろう。
 
社民党はテロを起こす土壌をまず解決しなくてはと言う。きれい事だが、それを言うなら、まずは隣の大国に言うべきだ。
 
他の民族、異教徒を無理矢理漢民族の国に統合して何がおもしろいのだろう。

 

 
街角インタビューによると、2〜3割の日本人が武力報復への自衛隊による(後方でも)支援に反対みたい。理由は、テロに報復される危険があるから、が本音のようだ。口では、報復の繰り返しになるからと言ってはいるが、アメリカだけが報復の対象なら関係ないのだろう。
 
テロリストの狙うところが日本人の一部にはある程度成功しつつある。(臆病だから?)脅しがきく。アメリカ以外の国をこうして屈服・離反させていくのが彼らの作戦。今回は日本人も被害にあっているのに。
 
このままだと、「日本人は卑怯だ」と、世界の除け者になってしまうだろう。かってのユダヤ人のように。
 
このような日本人の不安感をうまく利用しているのが、社民党だ。どこまで合憲かと、長い議論に巻き込んでいる。
 
法制局の官僚の法匪も共犯者。

 

 
日本以外は階級社会だから、ホテルのグレードも階級に基本的には対応していると思う。問題は、最近わかった日本のホテルのインチキグレードだ。豪華ホテルに高い金を払うようなハイクラスの人は日本に少ない。だけど外務省御用達の豪華ホテルが活況を呈するのは、国丸抱え(国営ホテル)だから。内外の高官はもちろん外交公務でただ。課長補佐は、ホテルマンとつるんだからくりで、やはりただ。公費天国だから、実態のないホテル料金だ。
 
誰も自分の懐から出さないので、東京のホテル料金が異常に高いのを知らず、問題にならないのではないか。銀座のバーもタクシーも同じだったが、社用族が激減し、最近は商売方法を変えざるを得ない。
 
三等車の話で似ているのが、マダガスカルの「タクシーブルース」。長距離バスで、おんぼろ牛詰め長時間の三重苦だが、雨期で泥にはまった場合は、もち、乗客全員で押すことになる。全員四等乗客か?最南端から真ん中の首都まで、三日三晩かかる(これは乾期の話で、雨期は一週間かかる)。

 

 
アメリカは、敵は死んだ実行犯だけでなく、支援した(金を出した)全ての人、国がテロ同罪だと言っている。戦争とはそういうものだ。金を出す人がいなければ、戦争は出来ない。小泉さんは今夜、日本もアメリカを支援するため、自衛隊を後方支援に出すと表明した。湾岸戦争の時、金だけで世界の笑いものになったからだ。
 
対する反対マスコミは、金だけで良いではないかと今回も主張する。
 
でも、金を出すことと、自衛隊等の人的貢献をすることとは、戦争相手のテロ組織にとっては同じ事、テロ組織の敵と見なされる。味方の理屈は敵の理屈でもある。
 
今回も金だけで対応すると、日本人は臆病だから、との悪評は世界的に定着する。それが心配だが、日本のマスコミ人は国内のことしか考えない。それほど視野が狭い。

 

 
米国が必ず報復すると言って、小泉さんもできる限りの支援をするとしているのは、一市民としてみてもごく常識的な、民主主義社会でも当然の対応だと思うが、日本の社会の特殊性なのか、それらに反対の人がいるらしい。理屈は、報復は報復を呼び、泥沼化する。だから、できるだけ話し合いで解決する努力を、というもの。
 
でも、今回のテロリスト達の主張はそれなりとしても、それを認めさせるため、相手に対し犯罪という手段をとったあと、こちらから話し合ってみても得られるものはない。話し合いという方法はまずは彼らがとるべきだったのだ。
 
我が国では、犯罪者の犯罪的行為を棚に上げ、犯罪にいたった心理から犯罪者を理解すべきだ、という議論が必ず出てくるが、民主主義を全く理解しない行為だ。各自が何を主張しても良いが、それを暴力的方法でしてはいけないという、「プロセス」の正しさこそが民主主義だ。
 
教科書議論の際もあった。物理的力での暴力ではなかったが、「暴力的」言論の方法ではあった。


 

 
NHKスペシャル「狂牛病」を見ました。日本の食をあずかる農林水産省のでたらめが分かった。
 
千葉の狂牛病を疑われている牛を焼却処分しないで、問題の肉骨粉にして(狂牛病を広めようとして)いたなんて、商業主義が日本の食料生産に蔓延していたことが分かった。国産(牛肉とか)は安全なんて誰が言い出したのだろう。EUでの対応と比べると、日本が一番危ない。農産物でも。
 
潮来の農業地域にいたときの経験。隣は米作農家だったが、見ていると、自家消費米は特別の田で作り、出荷用とは絶対に混ぜない。野菜農家も同じだと思う。安直な輸入飼肥料を使い、危険だけれど見栄えがよく、姿形が出荷用に高く売れるものを人様に食わす。自分の家族には絶対に食べさせない。恐ろしい話だ。
 
国産が安全だというのは、それを食糧自給率を高める理由の一つにして、食産業を輸入の競争から守り、国民に高いものを売りつけようとする、業界の巧妙な宣伝だ。
 
まともに信ずる人達はかわいそうだ。今回のことで、目が覚める人も出てくる。

 

Sep 14, 2001 :戦争で人が死ぬ
 
今度のが戦争だとすると、それで死者が出るという常識がアメリカ人にもわかったということか。
コソボ戦争では、米兵の死者は零。コンピューターゲームのように戦争をやられたら、相手はたまったものでない。死者とかの痛みが双方に出てこそ、抑止力になる。それと、米本土に被害が及ばないというのが良くない。
モンロー主義とかいうのも、それに近い。旧大陸の紛争を対岸の火事のごとく見る。そういう意味で、今回の「戦争」はアメリカ人を変えるのではないか。

 


 

Sep 14, 2001 :欧米人の馬鹿
 
今回のことを、何かと、日本人の行動と比べる。それはよいが、見当違いばかり。
 
まずは、真珠湾との比較。宣戦布告が外務省の怠慢で遅れたのは当方のミスだが、あれは軍同士の「立派な?」戦時国際法にもとずく行為。今度のは犯罪者が、非戦闘員を相手にした「無差別テロ」。ドイツ国民の間で、それらを混同しているのを、シュミット元首相が糺したとか。
 
もうひとつは、わが特攻隊との比較。特異だが、自己の命のみを犠牲に相手に大打撃を与えるという戦法の一つだ。
 
今度のは、関係ない航空会社の飛行機を強奪し、たまたま居合わせた乗客を道連れにした。せめて、自家用飛行機で突入するなら、少しは我が特攻隊と比べてやってもいい。
 
欧米人って、頭が良さそうで、馬鹿の集合だ。


 

Sep 13, 2001 :すでに戦争状態
 
必ず報復をする、とブッシュは明言した。法治国家の国内では法を逸脱したこのような発言はあり得ないが、ワイルドな国際社会では未だ、一部不法状態だから仕方ない。紛争を解決する手段として、武力行使(による報復)が唯一かつ最有効なことは、残念だが認めざるを得ない。小泉さんも、アメリカを支援すると、力強く言っている。
 
話し合いがダメならその先は戦争か、と言うけど、戦争で押さえ込まなければ解決しない問題がたくさんある。
 
「平和を愛する諸国民の正義に期待し」という憲法を持つ(押しつけられた)国民にはわからない現実だ。
 
日本の勇敢な特攻隊は有名だが、今度のは非戦闘員が突撃の対象。これは力で押さえつけないと、アメリカそして世界の社会が成り立たない。

 

Sep 12, 2001 :野生と家畜の違い
 
西洋人(とくにグリーン何とか)が鯨を偏愛するのは、知能が高いとかより、「野生」動物の象徴だからだ。
 
牛だって、ジョーンバエズの歌でもないけど、知能はあり、めんこい。でも、食肉用の「家畜」だから、そのために生まれ、死んでいく、と理解しているのだろう。自らが、鯨を、油をとるためだけに、大量に殺してきた、という反省・贖罪の気持ちもある。他の野生生物の過度の保護にしても、過去に絶滅させた罪償いの側面が強い。
 
比べて、日本人は木を大切にする。もののけ姫もあった。神聖な奥山のもととなるのが原生林だ。伐れば、山が荒れるというような見栄えの問題だけでなく、治水上の問題があることを「木を切ってはいけない」の伝承にしたのだろう。
 
でも、最近の誤解は、植林された木も大切にし、なるべく伐らない方が、環境のためによい、というもの。動物で言えば、家畜と同じ。地球環境のCO2削減で言えば、木を伐って木製品にし、あとに植林した方が、CO2の固定になる。
 
人間は西も東も誤解をする動物だ。

 

Sep 11, 2001 :魚も危ない?
 
日本人の魚好きは、世界トップクラス。なるほど、海を見たことのない民族も多いから、彼らに海の魚が好きになるはずもない。
 
でも、魚には、PCB、ダイオキシン(DXN)など有害物質が濃縮されているのはおわかりか?海の生物の食物連鎖は多重にわたるから、最上位のマグロ等にはかなり濃縮される。
 
でも、千才まで人間生きるわけでないから、気にすることはない?
また、海の水の容量は莫大だから、少々有害物質が入っても、濃度的には微々たるもの。金(きん)ですら濃度は微少でも総トン数は莫大に海に存在するという。そのうちの重いものは深海に沈殿するし、上記の有害有機物は分解されるかもしれない。まさに海は「清濁併せ呑んでくれる」母なる存在。
 
その母からの贈り物、魚を皆でいただこう。獲る漁民はロシアでも韓国でもいいじゃないか。

Sep 11, 2001 米国同時多発テロ

 
我が国もやっと、狂牛病の流行において、西洋に追いついた。というのは冗談。人間の食べ物の食肉の生産に、安価な飼料のクズ肉タンパクを、商業主義のなれの果てで、安易に使ったつけが来た。肉は大丈夫と言っているが、「?」と言ったら混乱するからではないか?牛乳は?

 

 
今年2001年は、講和条約締結50周年でもある。連合軍の占領から日本が「独立」した1951年から半世紀。その年すぐに日米安保が締結された。国民生活はどん底で、誰もそのことに注目しなかった。それが改定時期の60年70年には大騒ぎ。当時の闘士・猪瀬直樹氏は「間違えていた、というか、無知だった。非武装中立なんて当時も今もあり得ない」と回顧する。日本社会党のスローガンに純粋な学生がだまされた。
 
そのなれのはて、社会民主党は村山政権で安保を是認した。当時だました学生(いま団塊世代のおっちゃん達)に謝罪すべきだ。罪名は根拠のないことでの扇動罪。世界の究極は非武装だろうね。でも今はできない。そこのところの区別ができない。お坊ちゃんとお嬢さんの集合だ。根性だけは、日本共産党を見習ったらどうか。  
 
 
   
 Sep 3, 2001 大きく網をかける

司馬遼太郎は国全体の仕事をしたわけではない。S新聞(偏見を持たずに)より文筆活動に入った。

国全体を見る立場にあった東条英機は、官僚として優秀だった(文書係長として)が、世界の中の日本の位置、行く末を見る目、資質はなかった。

一市井の人、山本七平は前線にいても、戦争全体のことを類推する能力があった。人間、与えられたポストではないと思う。「視野を広く持つ」ということでいいのでは?

なお、A新聞には「偽善」というより、「無知蒙昧」という形容詞がぴったりだ。視野が狭い。
それも大衆を(から)扇動して(されて)。ポピュリズムそのもの。

 

 Sep 3, 2001 鬼畜米英

「地を這う」って、グラスルーツ(草の根)のことでしょう。世の中がインターナショナルになって、何が変わるって、前にも書いたが、各国入り交じって友達になれば、戦争は起きないよ。昔は「鬼畜米英」とか恐怖の宣伝をして、人間と戦っているのではないという気持ちを持たせ、戦意高揚をはかったが、今は無理。第一アメリカ人で、日本語の上手な親しみのもてるタレントがいる。鬼だ畜生だと誤魔化せない。

ソ連崩壊でやっと、イデオロギーの時代は去ったと言われる。人間はイデオロギーという名の下に抽象的に相手を決めつけるから、20世紀は不幸な戦争の時代だったのだ。今は世界に友達を作るから、具体的に外国の人を理解できる。

だから、抽象的に相手を決めつけることはなくなった。第一、相手の国の人すべてを抽象的にひとくくりすることなんかできない。

 

Sep 1, 2001 空気を克服せよ、マスコミ

戦争の勝ち負けは官僚組織の優劣で決まるところがある。その典型はドイツ参謀本部の優秀さだ。かれらは兵站(ロジスティック)を重視した。四方の国境はどこでも戦場になりうる。そこへ、兵力、補給を迅速にまわせた方が勝つ。

将棋と同じだ。

アウトバーン、鉄道網は元来戦争のためのものだった。日露戦争のロシアもシベリア鉄道での補給の合理化のため、帰りの木製貨車は運行せずに、燃料にしたと、坂の上の雲にもあった。

当時も、現在も、この「ロジ」軽視は日本の官僚の弱点だ。外務省で悪い意味に使われる始末。南方の島を占領しても、そこへの輸送船が米潜に沈められる、ロジの弱点を想定しなかった。苦肉の策は「現地で自活せよ」だって。無茶だ。

ロジ軽視と言うことは、現場(の事情)軽視と言うこと。東京で将棋の駒を動かすように戦争は出来ない。現地事情(山本下級将校などから)を知らなければ、有効な戦いは出来ない。

もうひとつ、情報軽視だ。情報の英訳はIntelligence(知恵)であって、Information(知識)ではない。前にも書いた。

敵の暗号を解読し、味方のそれはされないようにする。レーダーの開発は日本の方が進んでいたのに、上層部の意識が足りなかった。戦地国事情も同じ。敵は宣伝が実にうまい。日本はこれ以上下手はないくらい。

現在の日本の官僚も同じ。官僚組織がいけないのではなく、良い官僚組織を持てないのが問題。官僚の悪の最大のものとしてよく言われる、縄張り根性は、上に立つ政治家がしっかりしていれば無くなる。小泉さんがやっている。

問題なのは、上記日本人の弱点を優秀な官僚も未だ克服できていないこと。国民、マスコミあげて馬鹿なことを言っている。官僚もそれらに乗るばかり。

もうひとつ。日本人は情念で物事を決めがち。先の戦争も「追い込まれる恐怖」という情念だけで、破滅の道を最初から進んだ。ルーズベルトの策略に乗って。

以上の日本人の短所を見ると、また同じ事を繰り返すような感じがする。だから、それら日本人の「空気」に異議を唱えるべきマスコミの責任「も」重要だと言った。それが出来なければ、マスコミの存在価値がない。

 

 Aug 31, 2001 歴史は公平な目で

マスコミが協力して戦争に突入したのは紛れもない事実。現在、マスコミはどう変わったかというと、国民大衆におもねる、権力には最終的に負ける、これらはいずれも、商業主義のなせる業だが、いざという国の行く末を決めるときに、一番ずるい役回りに逃げるだろう。

新聞社などのトップ論説等が軟弱団塊世代(全共闘崩れ?)の人達に占められているうちは改善しない。日本国のためあるいは世界の平和のためには「命を懸ける」という「マスコミ人の基盤」からほど遠い。

フィリピンにアメリカがどんな非道いことをしたか、ご存じでしょうか?あのマッカーサーがですぞ。米西戦争でキューバとフィリピンを帝国主義的に奪い取って、あとは先輩国のまねをした。キューバは未だに怒っていますよね。

フィリピンも、基地を追い出したよね。忘れっぽくなっては困ります

 

 Aug 30, 2001 エリートの責任

ノモンハンは官僚主義的軍隊の欠点をさらけ出した事件。日本軍が陸海軍に分かれ、官僚のなわばり争いに狂奔していたことは前に書いた。軍を効率化するには官僚的手段が必要なので、難しい。やはり上に立つ人の問題か?

「ベストアンドブライテスト」を以前読んだ。エリートが机上で戦争をやると、ベトナムのようになる。自動車をつくることと、きわめて人間的要素が強い戦争をやるのとはわけが違う。一兵士の体験は山本七平のが抜群。一兵士のことを考えて作戦を練った司令官がいたか?

現在の日本は日本軍の時代と全く変わっていない、というのが我が輩の持論。世の中を引っ張るエリートの責任。

学校秀才は視野が狭い、この一言だろうね。A新聞も含むマスコミ・エリートの責任も重大だと言うことですよ

 

Aug 30, 2001 チャウシェスクの教訓

ルーマニアのチャウシェスクが北朝鮮に亡命するという話があった。金親子は頭がよいから、教訓としてその後の行動を決めているはず。ソフトランディングはあり得るのか?南にとっても死活問題。一番良いのは、宮廷革命。ケ小平みたいなのが出現すれば解決する。文革時代をのりきって、開放政策に移行した。いまの北朝鮮は中国で言えば文化大革命時代かも。

でも、朝鮮の建前を大事にする人に、中国人の柔軟性はもてるか疑問。

 

 Aug 29, 2001 金大中の矛盾(さらに)

韓国の矛盾は追及しがいがある。

太陽政策が何を意図しているのか?「ならず者国家」を相手にするときは、力を持って対応しなければならない。チェンバレンの弱腰がならず者ヒットラーの侵略を助けた。歴史の教訓は生かすべきだ。みんなで仲良く融和して、という考えで、平和になったためしがない。イスラエルvsパレスチナで現に実証中。

金大統領の考えは、いま南北統一すると、ドイツみたいになるから、北の抑圧された人々はならず者金正日にしばらく預けておこう、とのようだ。人道主義に反する行為だ。ノーベル賞なんてとんでもない。

 

Aug 28, 2001 金大中の矛盾

世の中の矛盾探偵団としては格好の題材を韓国に見つけている。

またニュース。金大中大統領はベトナム大統領に対し、ベトナム戦争当時の韓国参戦を謝罪したという。ベ大統領は問題にしていない。一方韓国野党ハンナラ党は兵士の名誉のため、謝罪すべきでないと言う。
以上三者三様の対応を材料に、以下に、彦左衛門の韓国国情解説を重ねる。

謝罪のしあいが好きなのは、金大中さんの一味だけだったことがわかる。ハンナラ党は立場によって意見を変える。

これが人間だ。ベ大統領は「勝ったから…」と言う。これも人情。以上の事実を見ると、三者の人間性が出て、おもしろい。表面だけ見ていてはわからない。

いずれにせよ、我が国としては、隣国政治がおもてで言うことだけに振り回されないことが肝心だ。

 

Aug 27, 2001人を民族で判断しない

戦後生まれの我々にはぴんとこないが、戦前戦中派で、植民地政策と共に生き、戦後は第3国人に逆にいじめられた、上の世代の人の深層心理って理解しがたい。ある民族の人すべてに共通する特性あるいは人間性なんてあり得ないのに、ひっくるめて差別するなんて。

きっと、同和とも関連すると思う。江戸時代、穢た(?ATOKにない)非人を差別することにより、その上の最下層の人達を満足させたのに似ている。

我が輩のマインドは、世の中の矛盾を見つけだすことにある。むかし大久保彦左衛門っていたよね。

韓国の人中国の人は個人個人は好きだ。問題はその国とマスコミだ。向こうの人も同じ事を言っている。日本の国とS新聞が悪いと。ここは正々堂々と議論したらよい。隠れて、反省したら訪問して良いとか、小泉に言うんでない。

教科書靖国について議論するために相互訪問したらよい。小泉さんは不戦の誓いのために参拝したと言っている。

それが議論のスタートになる

 

Aug 25, 2001 韓国の民主主義は?

日曜恒例のサンプロを見ました。韓国民主主義の危機の特集です。

例の朝鮮日報等の社主逮捕劇の真相の解説です。金大中大統領の北朝鮮に対する「太陽政策」が行き詰まっている。
金正日は朝鮮日報等の対北強硬主張のマスコミを黙らせろと要求している。金大中も支持率降下で、金正日はいっこうに来ないし、焦って今回の弾圧に出たとのこと。

太陽政策って何だろう?相手が馬鹿にしているよ。拉北者(韓国版の北朝鮮への拉致者) 数百人もいるというのに、返還要求もせずに、脱出帰国した人をスパイ呼ばわりする。それが国民を守る国家といえるのか?それら相手の無体に全て目をつぶって「太陽政策」をとれば、相手が図に乗るのは明らか。

金大中にとっては、全てがうまくいかない。あと2年で辞めたあと逮捕されるかも知れない。そういう国が現在の韓国。

民主主義になっていない。

だから、教科書靖国で国民の目をそらそうとしているのは明白だ。被害者は韓国国民。打倒金大中へがんばれ

 

 Aug 25, 2001 Nスペ教科書採択みましたか?

Nスペ「教科書採択」見ました。公平な報道態度だったし、杉並区など東京の教育委員会での採択審議を見ていると、外部(外国)の圧力に屈せずに、民主主義的に運営されているので安心しました。中野区は教師の教科書推薦があったのにそれに影響されない審議だった。

このことに先立ち、杉並区の教育委員の補欠を区議会で決めるときに、その候補者はどの教科書の側の人かで選ぶべきだと大騒ぎになったのですが、騒いだ人達は民主主義のなんたるかが分かっていない。ソクラテスの故事を知っているのか?とあきれました。

結果はどうでもいいのですが(最初からよくない人は両側でいますが)、Nスペによると、唯一自虐史観のN書籍は選ばれず、つくる会の方も選ばれなかった。あいだのT書籍T書院のどちらかになった。つくる会を採択しなかった理由(教育委員5人全て)も、A新聞が隣国に配慮したそれとは全く違った。中野区も教師が推薦した自虐史観N書籍は落選した。

要するに、外国にもマスコミにも影響されることなく、本当に次代の子ども達のためによいと考えられた教科書が親の代表たる教育委員によって選ばれた(プロセスだった)ことは確かなようです。

だけど、A新聞に影響されて(結果を求めて)運動する人って不思議です。石原知事は「全ての物事の本質には立体的な事情があるのに、表面しか分からず盲目的になっている」そんな人とは口をききたくない、と言っています。

ところで、小泉さんが訪韓する条件として、今回のことを反省しろって。何を考えているのかね、韓国って

 

 Aug 23, 2001日本の意固地な老人、補足

若い人が老人に席を譲ろうとしたとき、嫌な思いをしたことがある。だから、もう老人を相手にしたくない。あるいは、もうシルバーシートにはあいていても座りたくない。そういう若者もいます。目の前の明らかな年寄りに席を譲ろうとして立ったが、その老人は「次で降ります」とか、嫌な顔をして「大丈夫です」とか言って(一応?)断る。でも、もう一度勧めてみてもダメなときもある。空けた席がそのまま空席になる。また座りなおすわけにもいかず、気まずい空気になる。そんな嫌な思いです。

日本の老人は、好意を素直に受け取らない。自分がまだ若いと思っているのか、日本の社会が過度の謙譲で成り立っているのか?「過度」ってイヤだね。

韓国はみな素直でよい。でも、いっせいに米搗きバッタになるって(本当かな?)、右へならえの社会も少し怖い

 

Aug 23, 2001 最近の老人マナー

通勤に京王バスに乗っています。どのバスも似ているが、乗り口と降り口の間の進行方向左側の乗り降りしやすい場所に、赤いシルバーシートが3席ある。

問題は、ここに、明らかに老人に部類される人たちが座らないことだ。他があいていたら、決まってそちらに座る。だから、若い人たちがあとで乗ったら立たされる。シルバーしかあいていないときは、渋々座るが、一般席があくとそちらに移動する。いったい自分の歳をどう考えているのか?

話は変わるが、以前、韓国の著名な年輩の人が来日したとき、両国の若者の(シルバーシートの)マナーに関し「私は日本では若く見られるが、国に帰ると年にみられる」と皮肉を言われた。我が輩も日本の若者のマナーのなさに同感だが、日本の意固地な老人にはもっとあきれかえる。団塊の世代もいずれ年をとる。若い人に以上のように言われないようにしたいものだ。日韓とも長幼の区別は重要だ。

ちなみに、家族血縁を呼称する名詞で、日本は長幼の順がはっきりしている。兄と弟などがそうだ。英語では、brotherだけだから、どちらが年上かそれだけではわからない。西洋の考えでは、どちらでも支障はないと言うことか?

韓国ではもっと細分化していると聞く。言う人(の男女の違い)によっても違うとか。

 

 Aug 22, 2001 オージー

オーストラリアの人は「オージー」の名で呼ばれ、気さくなことで有名。でも、根には人種差別の気持ちが見え隠れするはず。そういう点について感じてくるのも、海外旅行の一つの成果か。

僕が昨年北欧に行ったときも、人種的な何かを感じた。北欧諸国は、日本に対抗する対外施策を数々持つことで有名だ。ひとつは、日本のODAが、ひも付きであると非難する国の最先鋒だ。日本が金を出し、仕事は北欧の会社が請け負う。そんなおいしいことを考えている。

豪州は、少数民族「アボリジニ」の問題がある。シドニーオリンピックでも優遇はしていたが、先住民族を虐げて、イギリスからの植民が繁栄した歴史はカバーできない。だから、その負い目もあって、有色人種を特殊な目で見る。

日本人は違うよ。名誉白人(やだね)だ。お客さんなのだから、お客さんらしく、行動したらよい。

 

 Aug 22, 2001 本アカシアとばおばぶ

大連のアカシアは、実は偽物だって。かわいそう。名前を考えるのが面倒なので、似ているアフリカのその木の名前を借り、でも、違うことは確かだから、「ニセアカシア」とは、いやはや。

サバンナで、動物たちに木陰を提供する木って、アカシアのこと?あの木の葉は棘があるけど、草食動物が好んで食べる。

低いところは食べ尽くされ、ついにはキリン様が食べることができる高さで、枝葉の面が水平になる。だから、木陰をつくる木のようにさせられたわけ。涼しげだね。ライオンもハアハアいいながら涼んでいる。

変わって「マ」島のバオバブは枝だけで葉らしいものがない。それから遙か上空だし、木陰のイメージはない。更に「マ」島は亜熱帯から温帯に位置し、アフリカサバンナほど暑くない。

バオバブが役に立つのは、その太い幹の皮。人間が届く範囲で、1/5周ほど表面だけ剥げば、一軒の家の屋根が葺ける。

それ以外は、神聖な木として、一切痛めつけることはしない

 

Aug 22, 2001 マダガスカルその6みどりの国ニッポン

最貧国マダガスカルから最富国ニッポンへ。中継地シンガポールからは6時間あまり。ジャンボ機の翼の後ろ、左の窓際を占拠。窓際だから、トイレが不便なので、飲み食いはあきらめ窓外の地球を楽しむ。

「シ」空港と成田との直行空路は、通常はマニラ上空コースだが、この日は少し左のコースをとり、南西諸島コースみたい。風景が楽しみだ。

半分の3時間で、左かなたには台湾最南端のガランピ岬がわかる。もうすぐ日本領。日本は面積が狭いが、南北東西には広い。しばらくするといきなり小判形の平坦な島が真下に目にはいる。人の住む日本最南端の島、波照間島だ。すぐに石垣三島、西表、竹富それに石垣本島。しばらく何も見えない。宮古とか沖縄本島は右の窓らしい。左は、久米島、奄美大島だった。あとは洋上に出て、本州が見えたのは、紀伊半島からだった。勿論我が富士山も。波照間から成田まで三時間、たっぷり遊覧飛行を楽しんだ。

「マ」国を空から見た、茶一色に比べ、日本は陸の緑、海の青、その接点の珊瑚礁、目を楽しませる色彩だった。

でも、成田から再入国後は、あの退屈な「日常」。それも世界の「非常識」。それらとつきあう毎日が始まる。

 

Aug 21, 2001 マダガスカルその5ばおばぶ

バオバブの木を知っていますか?若い女の人だったら常識みたい。星の王子様関連かな?

木を根っこごと掘り返し、逆さにしたような木です。アフリカ大陸にはその1種類くらいしかないが、マダガスカルには全数種類あり、ゴンドワナ大陸がかなり昔に分離した証拠となっています。「マ」島では西海岸のモロンダバという中都市(それでも人口は数万?)の近郊に分布する。島の西部は中央山脈に東風を遮られ、乾燥地帯となっている。
西海岸の海は別名モザンビーク海峡。アフリカ大陸対岸の国がモザンビーク。でも最小幅で、400キロ。鳥以外の動物、植物が渡れる距離でない。「マ」島の動植物が特異な理由となっている(豪州も同じ、インドネシア・ウォーレス線の存在は有名)。

バオバブの「並木道」には、日没時に行った。遠景の真っ赤な夕日を見つめると、中景の「バ」木はシルエットになる。

シルエットでもそれとわかる。太い幹がかすかにエンタシス状態だ。ギリシャのパルテノン神殿の夕景を思い出させる。

帰りに通るモロンダバの町はもう真っ暗。路側の市場の明かりが懐かしい

 

Aug 18, 2001 マダガスカルその4きつねざる

日本の1.5倍の面積のマダガスカル島。その南端に近いベレンティ国立公園ロッジに泊まった。夕方到着してから、ナイトサファリ。相手は猛獣でなく、拳ほどのねずみきつねざる。目が赤く可愛く光る。「マ」島の猿は全てこの「きつねざる」。一番原始的な種。
いつの間にか真っ暗に。天頂には日本では南の水平線にしか見えないさそり座。主星アンタレスの赤が素晴らしい。南十字星も。

次の朝、朝食のレストランの建物へ。テラスタイプのテーブルでコンチネンタルブレックファースト。誰かが、わお(輪尾)きつねざるを一匹発見。カメラのシャッターがうるさい。また一匹。テーブル近くに来て、食べ物を狙っている様子。気が付いたら十数匹の彼らに取り囲まれていた。アラブの食卓下で見られる猫と同じ。シャッターチャンスはいくらでもあった。朝食タイムが終わり、日が昇りつつある頃、彼らは屋根の上に登り、手を広げおなかを精一杯ひろげて日向ぼっこ。例の写真で見るポーズだ。とてもおかしい。地上では、ボスを先頭に数匹が輪尾をピンとたてて、一列行進。人間は無視されている。
他にも横飛びをする「シファカ」。茶色きつねざるもいる。

実は国立公園の森林の中に彼らのすみかがあり、そこに人間様のロッジも同居させてもらっていると言うことだった。
世界で見ると、珍しい動物に違いはないが、現地では「猫」なみにいくらでもいる。
(参考)世界の島の大きさの順
1.グリーンランド 2.ニューギニア 3.ボルネオ 4.マダガスカル
5.バフィン(グリーンランドの西隣の島) 6.スマトラ 7.本州島 8.ブリテン島

 

Aug 18, 2001 今回の不毛な気配り

識者の主張で「今回は誤解を増す不毛な気配りがあった。誤解や意見の対立があった場合、相手の気持ちを尊重するために、自分の気持ちや考え方まで抑えていたのでは、対話は成立しない。対話がなければ、問題を解決しようがない」というのがありました。

とくに小泉さんのことを言っているのではないと思いますが、日本人全体には言えることで、国際人になるため(日本人同士でも人間関係をゆたかにするため)には、まずは自己主張の習慣をつけることだと感じました

 

Aug 17, 2001 歴史検証

1995年、戦後50年の節目での村山総理談話(抄)
…わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。…心からのお詫びの気持ちを表明いたします。…

2001年8月15日小泉首相(抄)
また、先の大戦において、我が国は、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。国民を代表して、ここに改めて深い反省の意を表するとともに、犠牲となられた方々に謹んで哀悼の念を捧げます。

僕のコメント:戦後、講和条約はアジア諸国とも結んだから、賠償あるいは謝罪も含めてすべて終わっていると考えられる。 それが50年をすぎてもいろいろ蒸し返されるのは、村山総理談話にもある「植民地支配と侵略」については、歴史上の評価が定まっていないからだろう。1941年からの大戦で戦場になったアジア諸国に損害と苦痛を与えたのは確かで、小泉首相もそこだけに言及している。だが、その前の日韓併合、満州事変、支那事変、日中戦争の評価が「支配と侵略」だけだったのか?この評価如何によっては、帝国主義列強すべて同類同罪となってしまう。日本も含む帝国主義国からは「損害と苦痛」だけでなく、一方では「植民地経営での開発利益」も与えたとの反論が出そうです。
いずれにせよ、日清、日露と続いた対外戦争から上記事変、大戦に至るまで、どこまでが自衛戦争(司馬史観もある)で、どこから侵略戦争だったのか、まずは国民的な合意を見て、近隣関係諸国とも認識を近くすることができなければ、いつまでも同じ騒ぎの繰り返しになります。
一つ留意すべきは、中華民国とは宣戦布告なき戦争状態にあったことです。ただ戦場になっただけの他のアジア諸国とは扱いが違います。また、韓国は大戦では戦場にはならなかった。厳しい戦禍を被ったのは、米ソがおこした冷戦を原因とする民族同士の内戦、朝鮮戦争ででしょう。

 

 Aug 17, 2001 マダガスカルその3フランス

旧植民地の国は旧宗主国との関係が濃厚だ。その点で見ると、フランス人との関係では、マダガスカルは愛憎いろいろではないかと感じた(他の国でもそうだが)。もちろん、「愛」のほうも少しはある。フランス人だって、現地人につくした人はいただろうから。でも、当然だが「憎」の方が圧倒的だとは推測される。

旅行者の数ではフランス人が大半。何しろ外の世界への唯一の手段である航空路線はシンガポール便が週2、パリ便が週3しかない(アフリカ対岸と隣島を除き)。だから、フランス語は結構通じる。ただ、クレオール化している(クレオール:現地と混ざること)。英語より通じる。さすが偉大なるフランス。アメリカの影響をよくぞ排除した。とは言っても、アメリカ人はここまでは遠すぎて来ない。アフリカと同じく、ヨーロッパ圏内だ。憎き旧宗主国の言葉を使用しなければ、観光収入が得られない。生きるためにはそういう苦渋もある。

フランスがマダガスカルのために何をしてくれたか?1.5車線の名ばかりの国道は、1956年にフランスが舗装したという。作り方が粗末なのか、いや、耐用年限もすぎているので、穴ぼこだらけ。かえって舗装がないほうが走りやすい。マダガスカルの悪路は世界的に有名。今、最大の援助国は日本。援助対象は、日本では評判悪い、道路建設。首都アンタナナリボから、島内各主要都市に至る(近代的)旅客交通手段は、事実上飛行機のみ。空港は起終点につくればいいだけだから。後進国はどこも同じだ。(近代的という意味:歩くこともできるし、おんぼろバスで3日3晩という手もある)

フランスはこの国から奪うだけだった。人の命も。ヨーロッパの戦争に植民地兵としてかり出した。関係ないのに。

でも、19世紀末に植民地にされたのは最後の王朝メリナ国の女王とその夫たる宰相の責任。そう思わないとやりきれない気持ちになる。フランスが悪いと言ったって、相手がフランスでは通用する話ではないことは皆知っている。

でも、明るいニュースがあります。欧米諸国の黒人奴隷制度を糾弾する雰囲気が最近出てきました。奴隷制度こそは人類史上もっとも恥ずべき人間のしわざだからです。ここで贖罪をしないと白人は天国にいけない。

 

 Aug 16, 2001 anybody(承前)

先の選挙で棄権白票した人は山崎正和氏言うanybodyの気持ちにさいなまれる人だ。そこいらのミーハーと同じ一票、馬鹿な右翼とも同じ一票しかない自分は「誰でもよい」anybodyな存在か、ということに耐えられず、棄権という抗議しかできない。小泉人気のある部分はポピュリズムで、それはそれで危険だが、このanybody症候群の人の存在が民主主義の将来にとって一番気がかりだ。民主主義に不参加という格好で、実はポピュリズムに手を貸している。

ドイツワイマール共和制の末路もそうでなかったのか?日本の戦前の議会政治をつぶした直接犯は軍部だが、軟弱インテリ層が手を貸したのではないか?インテリこそが勇気を持って抵抗すべきなのに、逆に、A新聞等のアジに乗せられポピュリズムに走った(あるいはそれを苦々しく傍観した)のではないか?

民主主義は脆いものだと言われる。ローマ帝国で実証済みだ。紀元前の共和制が、元老院貴族制、帝政と変わって、ローマは「安定し繁栄」した。民主制(共和制)に耐えられず、効率の良い皇帝(第一人者)政治に国をゆだねた。

日本もこのまま行くと、小泉皇帝にすべてを決めてもらうしかなくなるよ。

小泉が嫌なら、現実にいる政治家で誰がベターなのか決めて、その人を支持すべきだ。僕はかっては小沢一郎だった。

でも彼は、国連(戦勝国組合)を信頼しすぎる。でもほかにはいなかったから。

君たちには菅直人かな?誰もダメと言うばかりで、ベターな選択をしないと民主主義が危うくなる

 

 Aug 16, 2001 教科書騒動総括

8/15はもう一つの終戦、教科書騒動の終戦記念日。あの騒動は何だったのだろう。理性に耐えないことばかりだった。

中国政府はすべての結果を見て「ほぼ満足」ときた。やっぱりね。結果さえよければよかったのだ。

全体主義国家だから、達成すべき目標の前には、そのプロセスはどうでもよい。どこかで聞いた議論だ?日本は民主主義だから、プロセスこそ重要。その意味で、政府与党はよくやった。最小限の検定を通った教科書であれば、あとは、教育委員会の判断に任せる。外圧、内圧(A新聞一派)に微動だにしなかった。民主主義日本健在なり。

比較して、土井タカの「蟻の一穴論」って、この問題の中国全体主義と似ている。民主主義プロセスは、戦争への道の第一歩と彼らが決めつけるあらゆることを阻止する戦術の前に、無視されるからだ。PKO阻止の騒ぎは笑止だった。

 

Aug 16, 2001 歴史認識に大した違いがないのに

小泉さんも15日にアジア諸国に謝罪した。戦争相手の英米蘭には講和条約でケリは付いているから、何もなくて良いが、アジア諸国は戦争の場所になって、迷惑をかけたから、いつでも謝るべきだ。ついでにいうと、アメリカはフィリピンに、イギリス、オランダはそれぞれの旧植民地に同様の主旨の謝罪をする必要がある。ま、しないね彼らは。図々しいから。

米英の主張は日本の戦争は「不正義」の戦争だと見ているからおかしなことになる。戦争に正義不正義はない。あるのはいかに国際法に則って正々堂々と戦ったかだ。坂の上の雲でも日本は日露戦争をそうして戦った、と書いてある。

東条英機などの戦争責任は日本国民が裁くべきだった。軍が独走して、日本国民並びに関係ないアジア諸国民を苦しめた責任を国内的にとらせる必要からだ。だけど、アジアの人がましてや戦勝国が東条を裁く権利はない。戦争責任はあくまで日本の国にある。だから国家賠償もした。国と国とはそれで終わり。

セルビアのミロシェビッチも同様。西洋人は頭がおかしいのでは?あれはユーゴ国民が被害者だから、EUの法廷は関係ない。ユーゴ国民が裁くべきだ。

謝るのはいいけど、問題は、歴史認識が少しでも違うと、重箱の隅をつつき大騒ぎする。反省が足りない、本当に謝っていない、と言うわけだ。つくる会もほかも大した違いはない。歴史だから少し違わないと、官製の歴史となってしまう。

まるで古事記(勝者天皇家の歴史)の世界。でも、中韓ではそれが当たり前?

過去の日本の猛者(自民党内?)は「迷惑をかけたことは間違いない。だから謝るけど、歴史認識で譲れない部分はある」と言っているのではないか。

 

Aug 16, 2001 ずるいドイッチェ

ドイツのことにコメントしておかなくてはいけません。大切なことです。前に議論しましたが…

ドイツ国民はニュールンベルグ裁判で、第2次大戦の責任をヒトラー一派に押しつけることに成功した。自分たちは一つも悪くない。ナチスにだまされただけだと。

前にも書いたけど、中国(蒋介石)あるいはアメリカもこのドイツのずるさを日本にも奨めた。A級戦犯だけの責任にしなさいと。

だけど優秀なる日本国民はだまされていない。A級戦犯を裁いた東京裁判は不法(法律に基づかないもの)で、講和条約後は、すぐに釈放。処刑されたものは、靖国に合祀、遺族に恩給も与える、という日本人の知恵が見られる。

ここのところの理解が、中韓とあっていないから、話はいつも平行線なのではないか?

前にも書いたが、戦争を東条一人でおこせるわけがない。戦争責任は、A新聞も含め当時の国民全体だ。

もちろん後世の我々では絶対にあり得ない。我々が謝るというのは論理的に破綻している。

 

Aug 15, 2001 山崎正和氏論文ポピュリズム

たしか「諸君」9月号の山崎正和氏論文だったと記憶しているが、小泉政治はポピュリズムかどうかの特集で、氏はいいことを書いていた。以下…

民主主義社会はその構成者たる「個」のもろさが同居し、その典型が、ナチスドイツの台頭であることは既知のことだが、現在でもその事情は変わらない。

結論は、、小泉はポピュリズムを体現する意味でのヒトラーではないとしているが、それでも現代マス社会の個の立場の危うさは変わらない。個は専制時代の「nobody(無視される存在)」から「anybody(誰でも良い存在)」に変わっただけだ。ここはsomebody(ひとかどの人)として認められなければ、個は窒息状態におかれてしまうであろう。一票は誰にでも「平等に」与えられ、それがanybodyとしてしか個が認められない、一つの証拠だが、それを解決するにはどうしたらよいか。社会の細グループでの討論活動もその一つだとしている。

 

 Aug 15, 2001 たいじんチャイニーズ

中国人は偉い。やっぱりいちばん大切なのは自分の金儲け(幸福)だ。小泉が参拝してすぐに戦争になると考える非常識さは持っていない。

靖国なんか何の金にもならない。北京の日本大使館に押し掛けたのは、金儲けができない学生20人だという。ちなみに韓国は異常な(形而上学的価値を大切にする哲学のドイツと同じ?)民族か?

一方のチャイナは日本の小泉に脅しがきかないことがわかると、すぐにあきらめる。金儲けの時間が惜しい。

問題は中国人の脅しにいつも遠慮する日本のA新聞の読者だ。

我が輩も日本の右翼と左翼過激派放火犯はよくないと思う。それらの輩と良識ある小泉さん並びに靖国批判の人々とは区別しなければならない。

 

 Aug 15, 2001 マダガスカルその2…チップ

昔、新潟に行ったときガングロ娘がマツモトキヨシの前に群がり、北海道では、地元経済がどうなのかなとの心配をあざ笑うかのように、セブンイレブンが路側に目に入る。
そんな画一的日本の「日常」から脱出するのが外国旅行の目的だ。

その「非日常」的世界が「常識」で、日本の「日常」は世界の「非常識」。

マダガスカルでの現地日本語スルーガイドの女(日本語?)学生に「ポーターにチップはいくらくらいが適当か?」と聞いたら答えてくれなかった。何故そういう質問をするかの意味が理解できなかったようだ(6日間の最後まで)。

日本人が群がる東南アジアのような所では、日本人の発するこの質問の意味はだんだん分かってきたようだ。でも不思議さは残っているようだ。
チップの額は自分で決めろ、というのがチップの意味だ。これが世界の常識。

もう一つ他国での常識は「溺れる犬をたたく」こと。韓国に許可した北方4島水域の漁業権を、ロシアは北朝鮮、台湾にも許可するという。日本に対する嫌がらせの追い打ち。

膝をつめて話し合っても結論は出ない。ここは一発、靖国問題で騒がれた報復に、日本人観光客の渡航制限(危険を理由に)ぐらいすべき。相手に日本の真剣さが分かれば、実り多い話し合いが始まる。

マダガスカルでは民芸品を購入したが、その値引き交渉も同じ事だった。提示された不当な値段をディスカウントさせることにも命を懸けるくらいでないと相手から認められない。みんないい人で、ぼることなんかしない、と考えるのは日本人だけ。隣の国はみないい国だと考えるのも。

 

 Aug 14, 2001 マダガスカルその1

マダガスカルで、靖国参拝がどうなったか新聞TV(ヨーロッパ系)で知ろうとしたが、完全に不可能。世界のニュースでは(ゴミのニュースでも)なかった。

こんな事を繰り返していると、東アジアは駄目になる。帰国本日のニュースでは米国もノーコメント。アジアの問題諸国間の(くだらない)争いには、触らぬ神にたたりなしか?

台湾の街頭の人もいいことを言っていた。「 行きたければ行けばいいのでは? 」台湾政府もあわててコメントを出す有様。問題の所在を最初から知らない様子。フィリピンに至っては、靖国問題そのものが存在していない。貧困にあえぐ「フィ」国にとってはそんなことを騒いでいる場合でない。

「マ」国も同様だ。旧宗主国フランスに怨み楯突いてもよいが、経済的損失の方が大きい。だから、そんなことは決してせず、国民の現在の幸福の方を選択する。

 

Aug 6, 2001 原爆を落としたアメリカ

今日は広島原爆の日。
原爆を落としたのはアメリカだ、ということを確認しておきたい。広島が悪かったという人がいるからだ。「過ちは繰り返しません」という主語がはっきりしない言葉がある。日本人が言うなら「過ちを繰り返させません」が正しい。

終戦当時、日本は核兵器を持っていなかった。世界で唯一持っていたアメリカがそれを使った。防衛的に使ったとはとうてい言えない。それも、非戦闘員の虐殺を狙った(結果としてかもしれないが)。

戦後56年、核兵器は使用されることなく、むしろ核のバランスのもと、大戦争は起こっていない。核兵器を持つことが結果として平和に寄与した。でもCTBT始め核兵器削減は進めるべきだ。

だから核を最初で最後に使ったことになるアメリカの責任を唯一問うべきだ。そのことが平和への道となる。

 

Aug 2, 2001 中国の人たちの幸福

長ネギ等農産物3品目の緊急輸入制限(セーフガード)が発動中です。日本国内でのそれら生産のコストが高いため、意識ある日本人が中国に行って生産指導し、中国人の仕事となっていたのにです。
いずれタオルも同様になるとのこと。
ユニクロの安価な製品も同様、あらゆるものが中国製です。世界の生産地になってしまった観があります。中国人は優秀な働き手なのです。(韓国人もおなじだが、唯一の欠点は過度の労働争議)

中国の人が幸せになるには、この貿易体制が「正常に」続くことです。日本国政府は猛省する必要があります。

ひところ、アメリカが日本にやっていたことを今度は日本が中国に繰り返すなんて、当時の苦境を忘れてしまったのか。

教科書靖国はスローガンにすぎません。口先だけのことで、仕事が増えるわけではありません。いまは、きわめて両国民のためにならない事態になっています。もっと、実利を考えるべきです。

中国にも苦言。安全がただのはずの我が国で、ここのところ「不法入国した三国人」(石原知事)によるピッキング犯罪が、多発しています。大部分は中国人です。日本の入国管理も大変ですが、中国からそれら犯罪人を出国させないようにすることも有効です。

それは中国政府の日本に対する国としての最低限の義務です。靖国問題で、日本国民に命令(厳命?言明?)する前に。

 

 Aug 1, 2001 韓国漁業の横暴

北方領土がすぐに返ってこないのは、ロシアという国が相手で仕方ありませんが、考えようによっては悪いことばかりでないと思うようになりました。

だいいち4島周辺の漁業資源の保全になります。ロシア人の漁業技術は貧弱ですから。
また、人件費の安い彼らが獲ってきたカニ、ウニなどを日本は安価に買うことができます。日本の漁民が獲ったらそうはなりません。現地日本人漁民もそれら海産物の流通に携わったりで、結構潤っています。島のロシア人もハッピーです。世界中の海で獲れた海産物を安く買えれば、何も日本人漁民が獲った高いものでなくても結構です。

でも、今回の韓国漁船の北方4島海域でのサンマ漁には断固反対します。
日本とロシアが争っている領土の海域ですから、ロシアから許可をもらうということは、日本の領土の主張は尊重しないということになります。両国に対し友好を保ちたいのなら、日本が代わりに提供する三陸沖漁場で我慢するのが、隣国同士の礼儀ではありませんか。場合によっては、教科書靖国以上の問題になるかもしれません。

 

 Aug 1, 2001 真紀子外相は逆効果

外相VS次官経験4人組との戦いは、国民の目から見て、野次馬的興味を満足させられる。

今、VSの相手は官房長官あるいは小泉首相になりつつある。4人組にしてみれば、どうせなら常識ある男に首を切ってもらいたいと思うのは当然だ。

その(非常識?)真紀子大臣が、靖国問題で中国韓国の代弁をしているわけでないと、わざわざ言ったのは、やはりそうなのかと国民の目には見えてしまう。人は自分のやましい点について、つい言い訳をしてしまうものだ。

いつやめるか(大臣のほう)トトカルチョしますか?

 

 Jul 31, 2001 ドイさんシイさんは気の毒

小泉ライオンの痛みつき改革について方法論の差異で戦った政党はすべて勝った(ハトも)。「痛みは何しろダメ」と言った政党は負けた。争点は他にもあったが、争点ごとにどちらが勝ったかはよくわからない。国民投票でないから。

でも、となりの国々とは緊張感をもってつきあうべきだとするライオンの政策は支持を得たのではないか?

対する「何しろ配慮してつきあうべき」というのは、はっきりしているところドイシイあわせて投票者の10%(全有権者の5%)程度か。棄権した45%の意志は?

新聞におもしろい観測記事があった。今回白票が増えた理由について。選挙制度の改正がわからない人が続出。投票所に行ってもわからなかったので、未記入のまま投票箱に入れざるを得なかったというのだ。そうでない人もいるのにね。

白票派は誤解され気の毒だ。だから棄権白票よりもドイシイに入れた方が良かったのでは?ベストがない場合、セカンドベストという手もある。

レフト(サヨクのこと)はドイとかシイとか少しの違いなのに細かく分かれすぎている。それも不利だよね。レフトの人は少しの違いに敏感なのかな。となりの国とのつきあい方の政策だけ判断して今回は投票しても良いのに。

センターライトはライオンの政党だけで守っている。守備範囲が広い。イチローもかなわない。

大同小異という言葉もあるのにね。

 

Jul 29, 2001 小泉さんはこれからもがんばれ

ただ今、日曜日の夜10時過ぎです。選挙結果をTVにて観戦中。

野党第一党の政策を掲げた与党第一党の党首・総理率いる現政権が圧勝とのこと。どちらもが勝ったのだ。

不思議の国日本かな。島国故の妥協策か。

対する隣国は前政権の元・前大統領2人が死刑宣告を受けた歴史がある。何という違い。我が国の元首(その国では日王と呼ぶらしい)はその故を以てその国を訪問すべきでない。

 

 Jul 27, 2001 A級戦犯って何だろう

東条英機がその代表。広田弘毅みたいな文官もいた。近衛文麿も自殺しなければ。

A級だから、国の行く末を誤らせるような大物という意味か?BC級は現地裁判だったが、A級は東京。現地という意味は、戦争行為における個々の(残虐)行為をとがめたからよいが、東京では戦争そのものが問われた。

前にも書いたが、東条だけが戦争を起こしたわけでない。当時の政治家、国民、マスコミ(A新聞も)あげて、対英米戦争に踏み切ったことは明らかだ。唯一日共が反対したことは認める。でも国を動かす力にはならなかった。

連合国は日本国民とA級戦犯とを分離しようとした。日本国民は悪くなかった(ことにした)。

中国も同じ態度。日本国民は悪くなかったから、賠償を請求しない。だから、毎年、靖国参拝はするなよ、と。

日本は講和に際して、東京裁判(とくにA級)を認めていない。今でも日本国の東京裁判への態度は決まっていない。
A級戦犯の靖国合祀とかいう問題の前に、そこのところが議論されるべきだ。小泉さんも知っていて言わない。

 

 Jul 26, 2001 サヨクって懐かしい言葉

「サヨク」って、僕の辞書では、便宜的な言葉です。日共民青とか、ゼンガクレンとか、新左翼とか、中核革マルとか頭がこんがらがってしまったので、今はいっしょくたに使っている「概念」です。

前に書いたけど、田原総一朗「日本の戦争」によると、北一輝などの右翼も戦前ではサヨクと同じことだったそうです。
それらをいっしょにしてなんて呼ぼうかと思案中です。

君たちはサヨクでなく、市民派(菅直人の)あるいはアナキ予備軍かな。いずれにせよ、団塊の世代は国家意識が希薄。生い立ちを考えればそうなるのかなぁ。

今度の選挙で小泉さんがもし勝つとすれば、土井タカの平和主義が日本人の間で人気がないということがわかる。

 

 Jul 26, 2001 簡単に謝ると日本国がダメになる

マダガスカルの本を読んでいます。
結局はフランスの植民地になってしまったけど、ブラックアフリカと違い、マレー系住民がほぼ全島を支配する「メリナ王朝」が続いていた。英仏のバランスの上に、国内問題を解決しようとしたのが、長い過程で結局は植民地に転落する主因だった。もちろん植民地にしたフランスの方がもっと悪い。協力したイギリスも。でも、英仏が謝ったとは聞いていない。謝るわけはない。英仏国民もそれを当然と思っている。当時の国際関係だから、する方もされる方も当然だと思っている。それが国際常識。

もちろん、ナチスのユダヤ人虐殺は違う。ヒトラーとその取り巻きの「犯罪」だ。戦争とか国家行為とは区別されなければならない。そのことはドイツ国民もよくわかっている。

日本軍による南京の非戦闘員殺傷事件はナチスとは違うのではないか。中国軍が非戦闘員を装い、ゲリラ(便衣隊)として、日本軍を襲撃するのでは、もちろん国際法違反だし、本当の非戦闘員を区別できない。戦争行為の中で、ある程度残虐なことが起きるのは、避けられない。それと、ナチスみたいな人類に対する罪とは厳然と区別すべきだ。

ソ連はポーランドの将校を大量に虐殺した(クチン事件)。「ポ」国を壊滅させるには軍隊のかなめをつぶすその方法が合理的だからだ。でも、ソ連がポーランドに謝ったという話は聞かない。あの国が謝るはずがない。

日本は、納得していなくてもすぐ謝るし、国民の意見も割れているから、それでは謝らせて、金でも取ってやろうか、という国が出没するのは当然だ。

 

 Jul 26, 2001 靖国神社


悪魔の40年間に日本の国がしたことは誰が(司馬遼も)見ても悪いことだった。でも、悪いのは国であって、ひとりひとりは死んだらみんな神になる、という考えで、個人のことは曖昧にするのが日本人だ。極悪人でも、死んだら、罪一等減ずる、ようなところが日本にはある。捕虜虐待のような戦争犯罪は個人の罪として明らかだが、A級戦犯って個人の犯罪なのかな?講和条約でも日本はそこのところを認めていない。

靖国神社にそう目くじらをたてずに、参拝したい人は勝手にすればよい、くらいの度量を持ちたい。もちろん国立墓地もいいのでは。それもこれも軍国主義につながらなければ、いーんじゃないの?小泉さんもそう言っているよ。
ここはひとつ素直に考えよう。

 

 Jul 26, 2001 棄権・白票はダメ

もし比例区で10の政党が名乗りを上げているとしよう。棄権(白票も同じ、白票なんか何の意思も表さない)したとすると、各政党に1/10ずつの投票をしたことになる。

自分は今の俗世間に関係ない、と高みの見物を決め込んでいるのが、一番危険。国家意志が暴走するとすると、そういうことも原因の一つになるだろう。

一番落としたい政党の有力対抗政党に投票するという考えもある。

 

Jul 25, 2001 日本のシステムがよい

日本は300諸侯の封建体制が、国の基本だった。

中国は易姓革命の結果、一つの血族による王朝がつづき、また革命で変わる。人民を支配する手段は科挙によって選抜された官僚による。彼らには忠誠心などないから、王朝が滅びるとき、皇帝に従うものは皆無である。最後は、裸の一人になって反乱軍に虐殺される。司馬遼の「ダッタン疾風録」に詳しい。

日本は万世一系の天皇家。赤穂浪士の主君への忠誠など、国情は中国と正反対だ。

朝鮮は、ミニ中国。科挙制度もあるし、両班制度など身分の違いが厳しい。近代化に遅れた原因になったことは、ご説の通り。

日本の江戸時代の「封建制度」が、逆に近代化の基礎となった。今の小泉革命も、300の自治体による完全な地方自治がゴールではないだろうか?

中国が日本の首相に向かって、靖国参拝をしてはいけない、というのは、元キリスト教徒に毎年踏み絵をさせるのに似ていない?もう侵略戦争をしないといっている(するとしたら中国の方:核兵器、ICBMを持っているから能力はある)のに、なぜ信用できないのか?信用させる証として、毎年靖国参拝をしないよう見張る、というのは国と国との関係としては「奇観」ですらある。

 

 Jul 24, 2001 マダガスカルと日本

来月マダガスカルに行きます。孤立した島(世界で4番目、本州島は7番)の独特な動植物が目的だが、フランスの植民地になってしまったわけも興味あり。今、関係の書物を読みあさる予習中。

たぶん日本の場合、幕末戦争で、徳川慶喜がフランスの助力を断ったのが、その後の日本をよりよい方向に導いた。

「マ」国の場合は、英仏をもてあそんだところに失敗の原因がある。イギリスの不在の間にフランスがそれまでに結んだ不平等条約を更に不平等にして、植民地としてしまった。

不平等条約といえば、日本も金子堅太郎とかいたが、鹿鳴館まで国民の不評を覚悟で作って、苦心の末、平等条約に変える作業をし遂げた。

「マ」国はその忍耐に欠けていた。

ちなみに李氏朝鮮は全くその努力をしていない。最終的にアメリカ及びソ連が日本を破り、代行してくれただけだ。

そのことだけでも、日本と韓国の先人の努力の差は歴然だ。

 

Jul 23, 2001 敵の敵は味方、日本

NHKのマハティール首相インタビューを見て、表題のことを考えました。

マレーシア国内には華僑問題がある。民族融和を図るため、あえてマレー人優遇策を採っている。マレーシアとシンガポールには対立がある。「シ」国は華僑の国だ。だから、マレーシアから独立した。

インドネシアも同様の事情がある。暴動が発生すると、華僑の店だけがやられる。日本人は表面上は敵だが、あぶないとき実際はみんなでかくまってくれたりする。

トルコの宿敵はロシア。ロシアを破ったトーゴーのいた日本はもちろん大好き。
エジプトに行ったとき、地元のピラミッド観光の学生は、日本人のわれわれの回りに集まる。決して欧米人のそばには行かない。植民地の主人・英仏のことをよく思うわけがない。それらに対抗できる日本は人気が高い。

インドもそうだ。日本人を好きな理由の大半は、中国に対抗できる国だからだ。ベトナムも同じ。共産主義は関係ない。

日本にはこれだけの熱烈な味方がいるのに、知らんぷり、薄情なものだ。

併合された側にも悪いところはあった。帝国主義で植民地になった国々の悲哀と正義を説く向きがあるが、何もない国をいきなり武力で占領するなど、不可能だし、当時と言えども国際世論が許さない。植民地に(あるいは併合)される理由はあった。勿論する側の理由も。どちらも100%正しいとは思わないが。

 

 Jul 22, 2001 今も続く人種間戦争

クリストファー・ソーン「米英にとっての太平洋戦争」を読み始めた。

あの戦争は勝ったものの側から見て、「人種間戦争」ではなかったのか?との筋書きのようです。戦争の結末はというと、戦後しばらくしてアジア諸国は全て独立を達成したから、日本を含むアジア人種の勝ちだったのではないか?

今も人種間戦争は終わっていない。マレーシアのマハティールがEAEC構想(東南アジア版EC)で、日本を加えた大アジアを志向したのに、アメリカがじゃまをして(日本もそれに同調して)、APECなるものに変えさせ、環太平洋の白人国家を加えさせた。その仕返しか、白人金融資本がアジアに金融危機をもたらしたのもマレーシアへがトップだった。
ルックイーストを標榜し、日本を目標とする国に、日本はなんと冷たいことか。

冷たい例をもう一つ。東チモールのPKOで、インドネシアは、オーストラリアが警官面して来られるのに、国民感情が許せなかった。日本が行けば同じアジア人で、友好的なインドネシアと言うことで、理想的だったが、日本は国内事情等を理由に「イ」国の要請を無視し続けた。

極論かも知れないが、日韓、日中の仲がしっくりこないのも、白人国の陰謀だという。アジアでまとまってもらうと困るからだ。北朝鮮の金正日はCIAの金で暮らしていると考えるのは、考え過ぎかな。

 

 Jul 21, 2001 アメリカの鏡・日本、読了

ヘレン・ミアーズは白人のアジア支配の身勝手さを諄々と説き、日本は悪くないという。

第一次大戦後の孫文による「三民主義」も引用する。「ベルサイユ会議で日本はアジア問題の代弁者だ。白人に出来ることは日本人にもできる。知能に違いはない。日本の台頭はアジア全民族の地位を高めた。いまわれわれは日本がヨーロッパから学んだことを見、われわれも日本と同じように西洋から学べることを知ったのである」

そのアジアが優等生の日本につづき、学習を始めようとしていた戦争中だったが、もとの先生たる欧米各国が新しい先生たる日本をうち負かしたあと、再び植民地支配者として戻り、時代を逆回転させ、昔の圧政の夢を追った。
そんなことは続くはずはないが、アジア諸国の不幸な状況は更に続いた。インドシナではフランスとの独立戦争とそのあとのベトナム戦争、カンボジア内戦。

肝心の朝鮮半島はというと、米ソの代理戦争で、朝鮮民族同士が戦わされ、現在でも分断され、離散家族が生きているうちにはとても再会できそうにないという。これほどの悲惨なことがあるか。朝鮮民族の真の敵は米ソであることは明白だ。

仮に日本への併合が続いていたとしたら、朝鮮は統一のまま新国家となっていたであろう。

 

 Jul 21, 2001 アメリカの鏡・日本、さらに

ヘレン・ミアーズ女史は戦勝国アメリカの国民として、戦後の日本の扱いについて、戦前世界が何をしたかを確認した上で、冷静な見方をしている。

曰く、日本は欧米列強への新入生として、日清、日露の戦争そして、第一次大戦と優秀な生徒の様に振る舞った。日英同盟に従い、英国の対露政策の一翼をアジアで立派にし遂げた。韓国併合までは英米とも世界秩序に貢献するとして、了解していた。
問題は、満州国建国からだ。満州事変までは、欧米各国が中国(租界)内で自国民を保護するためにする当たり前のこととして、米国すらも了解していたが、満州国を傀儡にするにいたって、優秀な生徒の域を飛びだすことになる。
師弟関係からライバルになるから、たたき合いが始まった。日本としては、それまで優等生でいて、欧米からほめられていたから、その間の相手の変化にとまどったことであろう。

問題は被害者韓国のことだ。
もし、日本が韓国に進出しなかったら、100%ロシアが来ていただろう。英国はそれでは困る(日本も)から、日本に対韓の始末(併合)をさせた。韓国は当時の世界情勢、国内の実力からいって、独立国として存続が不可能だったから、「歴史の解釈」としては、日本による併合が「セカンド・ベスト」(ロシアの「植民地」になるのがワースト)の選択だった。

以上のことは、当時世界の常識だったにもかかわらず、アメリカは日本占領に当たって、全て忘れたように振る舞ったのはおかしいと、彼女は書いているのである。

「マ」総司令官がこの書を日本国内で発禁にした理由もよく分かる。このように歴史には、常にレビュー、あるいは違った見方を加えることが必要と言うことか。

 

 Jul 19, 2001 真の友好にはまず自己主張から

国と国との友好とは何だろうか?それぞれ利害が違うから、まずはそれをお互いが認めるところからスタートする。利害調整が必要な場合は、ねばり強く交渉する。

日本(人)みたいに、相手が強く出た場合に、うろたえてしまうのは、恥ずかしいことだ。お互いに主張すべきは主張する。主張する前に、相手のことをおもんぱかって、自ら譲歩するのは良くない。それでは真の友好にならない。

アラブの「値切り」の話で、買い手が言い値で買うと、売り手は、もっと高く言っておけば良かったかなと、あとで悩み、眠れなくなるそうだ。何遍か値切り交渉があったのちの価格であれば、双方満足し、あとでぐっすり寝ることができる。

日本人は交渉事など、自己主張は慎むべきことと考えているようだ。他のすべての国が、少しでも自分の有利になるようにと、最初は無理難題をふっかける(ポーカーに似ている)なかで、日本がいると「ゲーム」にならない。

 

 Jul 18, 2001 外交は国と国の真剣勝負

元駐日ペルー大使アリトミ氏を日本に帰化させたのは良かった。義兄のフジモリ前大統領は日本国籍を持っていたから、これからは日本が2人を保護してやれる。

日本人(日系人)の生命・財産を守るのは日本政府だけだ。とくにペルーは政権交代毎に前政権の関係者を迫害してきた。そのサイクルをフジモリ氏が終止させようとしていただけに、今回の措置は必要だった。そうでなければ、永久にペルーの悲劇は終わらない。

ペルーがなんと言おうと、日本の外交は筋を通すはずだ。日本国憲法の前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し…」という世界は、当時のアメリカの「マ」総司令官の世間知らずの部下にしか思い浮かべることは出来ない代物だ。

そのアメリカは今、世界を相手に京都議定書を拒絶し、ミサイル防衛も強行しようとしている。今でも外交とはそういうものだ。

日本人だけが、相手の国の無体な要求に右往左往するおかしな民族になっている。

小泉首相はいいね。外交の筋を通す。もちろんねばり強い交渉の末に、妥協もいずれはするが。

 

 Jul 17, 2001ナニヲイマゴロ、イツマデモ

ニホンジンノダイブブンニツグ。チョウセンハントウナラビニチュウゴクノヒトニ、アヤマルヒツヨウハナイ。 キミタチハ、ソノトキ20サイイカ、アルイハウマレテイナカッタカラ、ニホンノシタコトニドウシヨウモデキナカッタデハナイカ。シソンニムカッテマデトヤカクイウノハオカシイコトダ。

中華民国の蒋総統は「怨みに報いるに徳を以てせよ」と言ったではないか。朝鮮半島の人は責任のない(若い)人にまで謝らせて、そんなに得意なのか。謝るいわれがない人に謝ってもらっても意味がない。

それならばこちらにも考えがある。元寇のお先棒を担いで、九州の罪もない人を殺した、高麗の人の子孫に謝ってもらおうでないか。 

 

 Jul 17, 2001反面教師的家永裁判

むかし教科書裁判というのがあった。家永とかいう人が一生の仕事で頑張っていた。かれが反対を主張する「検定制度」は基本的には良くないものだ。教育の質を確保するための最小限のものにすべきだ。

それが最近は、土井タカ率いる社民党(家永応援団で懐かしい日本社会党のなれのはてです)までが、一部教科書について、国が指導して内容を改めさせよ、との大合唱。これって「教科書検定を強化せよ」ということでない?

自分のときはダメで、人のときはいいというのは、理性に反しますよね。日本を率いていこうという政党あるいはA新聞などがこのようにIntelligentでないと、アメリカに負けてしまう。

CIAのIはIntelligent(知恵)の略。単なる情報・知識のInformationではない。Informationは、かの森首相も(日本人の全ても)馬鹿の一つ覚えで口癖だったITの一字目のもと。

 

Jul 17, 2001 僕は韓国問題にはしつこい

金大中大統領の困ったような顔のわけ。

彼は日本通だし、頭も良いから、日本の教科書検定制度の仕組みはよくわかっている。その彼が率いる韓国が日本のできないことを要求し、振り上げた拳の下ろし場所に苦しんでいる。韓国の朝野をあげた混乱は、日本発のものだ。きっとA新聞が日本の世論形成に失敗し、外圧だよりの戦法に出たのだろう。いつものパターンだ。

以上は、S新聞にも出ていた情勢分析だ。これが有名なAS戦争。
皆さんはどちらの新聞をとっていますか?それとも両方?両方を読むべきでしょうな。

 

Jul 16, 2001教科書会社の罪と罰

帝国書院とか日本書籍とか(?正確かな)いろいろ雁首を並べているが、次代の子供を育てるために、まじめに努力しているところは少ない。商業主義一色だ。何しろ採択校を多くするにはどうしたらよいか?企業だから仕方がないが、あまりにも社会的義務を放棄しているのには、憤慨の一語だ。

去年までは「左翼」教師の歓心を買うため、同和のこととか中韓への贖罪のことを何しろ多く書く。これが商売だった。
今年は教育委員会相手だから、全く逆な傾向になった。(左にならえから)右へならへの一斉行動だ。

教科書はいろいろあった方が、親の選択肢が増えてよい、ということを全く理解しない行動だ。

まっ、僕らの時もひどい教科書だったが、成人した僕らをみれば、教科書の内容は関係なかったね。

 

Jul 15, 2001 日本人は誇り高い民族だ

教科書に「従軍慰安婦」の記述をせよと、かの国は要求する。強制連行された「従軍慰安婦」の意味だ。そんな事実はひとかけらもない。

これが、日本人のプライドを痛く傷つけたのは間違いない。何も知らない純粋無垢な子ども達に自国がこんな非道いこと(それも濡れ衣)を教えて、国の文化が成り立つはずがない。

そこで最近は、他の教科書にもこの記述は少なくなってきているが、栃木県のある地方で新しい歴史教科書を採択する動きになっているのも、理由はその意味では分かる。

「従軍慰安婦」はどこの軍隊にもいる。韓国がベトナムで戦っていたときもいたはずだ。言い方は悪いが、売春だから商行為で従事希望者は五万といた。日本軍の場合はもちろん日本人女性の数が多数だ。半島の女性だけを選んだはずがない。それも連行しなくても。

「従軍慰安婦」を同行していた軍隊の欧米諸国が、その事実を子供の教科書に書くはずがない。日本だけ何故書かなくてはいけないのか?

河野官房長官(当時)が謝ってしまったのが、誤解の始まりだ。謝ったから、それは事実だったのだろうとの誤解が進む。

虚像に「万犬」がほえる状態となってしまった。自分で調べもせずに付和雷同する人達を見ると、まさに「犬」と表現するのが適当だ。

 

Jul 14, 2001 隣の騒ぎは密の味

今回のことに関し猪瀬直樹氏は「マレーシアは先の大戦で日本との間で色々あったが、ただ一つ今言っていることは、日本がイギリスを弱体化してくれたから、戦後早く独立できた、ということだ。日本との関係をよくしたいという努力がマハティールには見られる。比べて日韓は近すぎるのかな?」と言っていました。

なるほど、過去のことをいつまでも言っていても、何の利益にもならない。日本は国を挙げて平和を守ると言っているのだから、それは諒解した上でもうご破算にして、日本との関係では、現在の国民の利益と将来のことを考えて進めた方がよい。

韓国は日本と違って、外交上手(日本以外全ての国にあてはまるが)と言われる。今回のことはいくら主張しても、日本政府がOKするわけはないことは十分分かっているはずだ。数ある教科書の一つに対し、国民に選択の自由を与えない、ということは民主主義国としてはあり得ないことだ。

ロシアが不当にも北方4島を占領し続けても、プーチン率いるロシア国内情勢で、島がいま帰ってくるはずがないことは、日本国民はよく分かっていてあまり騒がない(一部右翼は例外)。プーチンの苦労も分かってやらなくては、良い結果は
得られない。日本の小泉首相の国内事情からの苦労を陰で理解するのが、韓国にとっての外交だ。小泉さんにできないことを延々と言っていても、韓国にとって少しの利益にもならない。

そうなると、韓国政府の目的は、となると、日本国内世論の分断作戦か?新聞読者のAS戦争をあおり立てるのか?

ローマの昔から「隣の国の内紛は密の味」と言うではないか。

または、レイムダック金大中政権末期の政情混乱を、仮想敵日本を作って国民の視線をそらそうとしている、いつものパターンか?

 

Jul 14, 2001アメリカの鏡・日本つづき

アメリカは日本を「征服」しようとしていた。
ミッドウエイ以降は日本の補給がダメになって、作戦活動が満足いかなくなっていたのは、アメリカ軍にも分かっていた。フィリピン奪回までは自国の植民地だったからよいが、南洋諸島は日本の国連信託領だったのに、なぜ血眼になってまで攻めたのか?アメリカ自国には一つの脅威もなかったのに。

沖縄を攻略するのは理屈にあっていない。制海権は完全にアメリカのものだから、放っておいたら島内の軍は立ち枯れるだけだ。硫黄島も同じだ。何故自軍の多大な犠牲を払ってまで制圧する必要があったのか?沖縄の洞窟の中の軍民は、近寄らなければ、脅威となり得ない。穴の奥にいる人々を火炎放射器でなぶり殺しにするとは、いくら戦争といっても、非人道的と言わざるを得ない。

最後には、東京大空襲、広島長崎。非戦闘員を大量に虐殺した罪は、ゲルニカに比される。黄色人種の興隆日本に対し、脅威の虚像を育てていたのではないだろうか?

「虚像」と言えば、教科書問題の韓国もそうだ。「虚像」が育ち、最後は大変なことになる。

 

Jul 12, 2001韓国よもっと冷静に

韓国の人々にはどうも誤解が多いようです。人々というより、韓国のマスコミかな。最初の誤解が大きくなった。

日本の教科書検定制度の意味を理解していない。色々な教科書があってよいことを。その中からどれを選ぶかは、親の(教育委員会に委託しているが)義務で権利だ。親が自分の子をどのように教育したいかは、親の全くの自由に任せるべき。外交問題とは全く関係ない。教育委員会が選ぶ際に問題があれば、親同士が議論すればよい。地方自治の問題となる。

もちろん、国が歴史認識をどのように整理するかは、国同士の関係になるかも知れない(でも水掛け論になると思うけど) 。

報復(?)に日本文化の解放を遅らせると言うが、韓国民の利益を制限することだけになるから、報復にならない。

やるなら、自分のところの歴史教科書に日本のことをもっと悪く書くぐらいかな。

 

Jul 10, 2001 アメリカの鏡

ヘレン・ミアーズ「アメリカの鏡・日本」を読んでいます。

彼女は1946年に来日。上記の本はそのときの米国日本占領政策の批判。マ元帥は混乱を理由に和訳を厳禁。最近の1995年に初めて我々日本人も読めるようになった、当時としては超過激な内容だった。

戦争を戦った同士は、どちらも悪いところはある。アメリカはもう一つの日本だ。

ところがアメリカ人の多数はそれがわからず、日本人をアメリカ民主主義で教育してやろうと、単純に信じていた。彼女はそこがたまらなく嫌だったのだろう。

 

Jul 9, 2001中韓にはうんざり

中韓は内政干渉をまたもしようとしている。教科書では昔、侵略を「進出」に変えたといって大騒ぎした前科がある。
日本の新聞にそういう記事が載ったのが発端だ。「進出」に変えた教科書など無かった。新聞の誤報に、宮澤官房長官までだまされ、以後そのままだ。

事実をよく見て自分の意見を形成しないと失敗する。我が社の新入職員にもそういう輩がいる。世の中のことについて、面接時に意見を求めると、新聞のオウムがえしのことしか言わない。深く追求すると、新聞以上の考えはないことが分かり、赤面するに至る。

中韓も日本との友好についてもう少し大人になって考えないといけない。

日本の新聞の友達の存在も害だ。

 

 Jul 2, 2001 社会が子供を教育する

昔は大家族で、富山の合掌造りの住宅なんかを見ると、親戚の何家族も一緒に生活していたことがしのばれる。核家族と違って、親と意見があわなければ、ほかの親もいるし、お兄さんお姉さんもいる。小さな社会を経験できた。

戦後高度成長期以降は、この大家族を経済成長のためバラバラにした。子供は大人の姿行いを見て育つから、身近な大人である親が駄目だと、どうしようもない。社会一般の風潮も問題だ。友達が靴下をだらしなくはき、奇妙な化粧をすれば、まねをしないと大変なことになる。

それでも正しく生きる子供もいるけどね。

 

Jul 1, 2001 深夜電車の風景

現代に戻ります。深夜の電車には人生の目的を失った人、持つことが最初から無い人のオンパレードです。男女とも疲れきった顔、はては傍若無人の振る舞い、迷惑を顧みない泥酔状態などを見るとそう感じざるを得ません。だから、つい些細なことでも争いになってしまうのでしょう。人生の目的など将来が無いから、その日その日を感情のままに過ごしてしまう。

この国を皆で作るのだと意気込んでいた頃とは大違いです。生活は格段に豊になったが、心は貧しくなった。

今そのようなことを「城下の人」を読み進み、考えています

 

 Jul 1, 2001 石光真清つづき

石光真清「城下の人」の途中まで読みました。

氏は明治元年生まれ。氏の死後ご子息によって遺稿が整理され出版されたのが、上記を含む4部作です。ですから本人は公表する意志が無く、維新後の激動期を「一市民」としてただまとめたものとして、大変重要なものだと感じました。

著名人が出版するものとなると、後世の人が読むことを念頭に置き、それなりの意図、若干の虚飾が入りがちですから。

このような市民手記のものは、江戸時代にも少しはありましたが、本格的なものは氏のものが初めてではないでしょうか?

明治初年の熊本城下で、廃刀令など新旧入れ替わる価値観を経験しながら、神風連の乱、西南戦争を一少年として見聞きするのですが、彼ばかりでなく、回りの誰彼と無く、時代にもまれながらも、真摯に生きていたことが分かりました。

これが、司馬遼の「翔ぶが如く」だと、歴史の主役達だけの表の華やかな物語となってしまうのでしょうね。

新しい歴史教科書にもこの庶民的視点が必要だと感じました。

 

 Jun 26, 2001 ゴミ出しの苦労

江藤淳は鎌倉市の住民相互監視によるゴミ分別収集の過酷さへの心労もあって、命を絶ったと言われています。老人家族にはとてもできないと、ある雑誌に書いてありました。絶筆に近い時期です。

文化国家日本で、ゴミくらいで皆が苦労している。何かおかしいのではないか?

ディスポーザーはこのゴミの運搬あるいは環境問題の解決策の一つとなる。

我がマンションでは戸数が多いのと、管理費を高くしているので、専門のゴミ収集整理の人がおり、君の悩みのような問題はない。でも、その人がうるさい。ゴミ置き場の部屋に袋を持っていくと、大きな袋に十分入っていないとしかられる。2人家族だと一袋ためるまで、ベランダに置くことになり、悪臭、ハエの問題がある

 

Jun 25, 2001 ローマ人の物語の佳境

塩野七生女史はローマには皇帝制がふさわしいと言っている。

アンチテーゼの共和制あるいは貴族制がいかにローマにあわなかったかが、最初の方の巻には延々と述べられている。先行するギリシャでも直接民主制で国が衰弱した経緯があり、ローマはそれを学び取ったというわけだ。

皇帝という言葉からは中国の専制皇帝と同じ漢字で紛らわしいが、ローマのは「第一人者」という意味だ。

現代で言えば、小泉総理みたいなもので、人気がなければ当時は民衆の支持を得た次の皇帝候補によって殺されてしまう運命が待っている。皆で選んだが、皆でやめさせることもできる。

民主制では何も実効的なことが決められないことをギリシャあるいは自国の当初の共和制で学んだローマ人が、生み出した実効的な政治体制がローマ帝国だった。帝国支配のパックスロマーナにより地中海地方は以後数百年の平和を享受できた。

現代の日本でも小泉皇帝がリーダーシップを持ち、とりあえずは任せてやらせてみよう、と言うことになっているが、同じことだ。

第一巻のギリシャあるいはローマの共和制の退屈な説明はあとの伏線だ。ポエニ戦役の巻になると手に汗を握ることになる。クライマックスはカエサル皇帝誕生の巻だろう。

 

Jun 21, 2001 石光真清「城下の人」

明治元年生まれの石光真清著の「城下の人」四部作(中公文庫)を読もうと思っています。

この作は、日清・日露戦争時代の「坂の上の雲」が陽とすれば、陰の部分にあたる、と言われています。両作を読むことにより、明治という時代の情熱、近代国家建設の息吹が感じられると、書評にありました

 

Jun 20, 2001 航空自由化

AIRDOの話は逆だと思います。民間会社同士がいじめあう(激しく競争する)のは、当たり前のことです。道民が道の会社であるAIRDOを愛用してくれるだろうと言う考えでは航空会社をやってはいけない。

国際線を見ればよくわかる。小生もつい最近まで、JALよりTGの方を愛用した。

あくまでも、料金が主だが、サービス合戦によるべきだ。もちろん安全を確保した上でのこと。

既存大手航空三社が放漫経営に甘んじているなら、AIRDOが入り込める余地がある。でも、お雇い外人パイロット等の高い人件費がセーブできなければ、勝負は最初から無理。

国側の問題は、羽田の発着枠の制限。新規参入者に優先配分しているが、増加分が少なすぎる。

AIRDOとしても一日片道6便以上飛ばさないと、利用者の便に答えられない。そうすれば2機体制となる。

自由化していない代表は建設業界だろうね。道への建設補助金は俺達だけのもの、という考えではパラサイトそのもので、いつまでたっても中央大手ゼネコンを相手にできない

 

 Jun 18, 2001道州制つづき

北海道のことです。道州制でも北海道はそのままですが、国全体との関係が大きく違ってくる。

いまの北海道は「バラサイト」になっている。北海道開発法という、後進地域の優遇が始まって、半世紀にもなる。未だにTake offできない。親のもとにいつまでも寄生する息子娘(これがパラサイト)と同じだ。

国の中央に文句を言うことだけは立派だ。道州制にして、自立すべきだ。そのときになって「立派なこと」を言う資格ができる。

人口6百万、面積は日本の1/5強。寒冷だが気候は優しい。欧州で言えば、デンマークくらいかな。立派に自立できる条件を備えている。日本国の下にぶら下がっているからできない。

沖縄は別です。

Mochitsuboのページの散居村の話も参照してください。

 

Jun 16, 2001 道州制

社会を構成する各組織(会社とか省とか) がそれぞれ競い合うのは、全体が発展するためには必要不可欠なこと。

問題は、それが行きすぎて、全体はどうでも良くなってしまうこと。

それと、国が大きすぎると、社会に寄生するだけの「ぶら下がり」の人がどうしてもふえてしまう。1億2千万の国は大きすぎるので、道州制ぐらいがちょうど良い。外交防衛以外はすべてこの道州に分けたらよい。

例えば僕がもと働いた北陸州だが、4〜5県の集合ぐらいで人口1千万くらいだから、欧州で言えば小国、マイステーツと皆が感じることが出来る。

ユナイテド・ステーツ・オブ・ニッポン。

 

 Jun 15, 2001 封建制をおとしめる維新政府

江戸時代の藩というのは、封建時代のこととして今の教育では評価が少ないが、対する近世(中世封建制ののちナポレオンなど)の欧州諸国あるいは中国は四千年ずっとそうだが、(封建制ではない)中央集権の絶対王制があって、専制王が国民国家と称し、民衆を徴兵し戦争に明け暮れていた。

その時日本は、確かに鎖国ぼけはしていたが、300諸侯が幕藩体制の平和のもと、藩どうしが殖産興業あるいは学問の普及などを競いあっていた。その積み重ねが、明治維新後の坂を上る原動力になった。

隣の朝鮮は李氏朝鮮の絶対王制で、支配階級の両班制度の弊害があり、日本みたいな近代化の素地が不足していた。

中国は封建制が無く、科挙制度による官僚帝国が続き、易姓革命の連続そして異民族帝国の支配の動乱の歴史で、民族の力が疲弊した。

「封建制が悪い」という歴史教育は、明治政府が維新革命の正当性をPRするため、前時代の江戸期をわざとおとしめるための作り物だったと思う。

昭和の陸海軍の争いは薩長という藩同士の争いではなく、軍の官僚同士の単なるなわばり争いに過ぎないと思う。長州の児玉源太郎は同藩の山県を嫌い、薩の大山巌に心酔した。

 

 Jun 14, 2001 犯罪の抑止がなくなる

宅間容疑者の殺人は精神病が原因でなかった。触法精神病患者が無罪になる対応を見越したものだった。

少年法の存在が、少年犯罪を助長しているのと同じ。

精神病患者あるいは少年の人権は大切だが、それだけしか主張されないと、おかしなことになる。

全然別だが、似ていると思うのは、戦前の軍隊のセクショナリズムだ。「日本の戦争」によると、海軍が戦争に反対しなかったのは、海軍予算が増え好都合だからと言う。それだけの理由で1年しかもたない対米戦に同意したというのだ。陸軍は陸軍で、蒋介石相手の戦争を講和したくなかったから、対米交渉に同意せず、両軍あわせて個別の要求が通って、日本全体が破滅に向かったとのことです。

今度の犯罪も先の戦争でも、日本という国は、個別の意見が通って全体が駄目になるという、おかしな国だと言うことでしょうか?

 

Jun 13, 2001 ダイオキシンのこと書き忘れた

ダイオキシンは旧式炉とか野焼き(家庭用焼却炉など)の燃焼環境がコントロールできない場合発生する。

ゴミに塩ビとかの塩素源が入ることも原因だが、食物残さなどにもあり、塩素での対策は不可能。燃焼温度を800度以上にし、排ガス処理施設のところでは200度以下にすることでDXNはほぼ発生しない。

今、平成14年の期限までの改修工事で各自治体で忙しい。

さらには、ガス化溶融炉というのがある。ゴミを蒸し焼きにして、出てきたガス分を理想燃焼させる仕組み。灰は、高温燃焼のため、ガラス状になって出てくる。再利用できない雑多なプラスティック類も無害に燃焼できる。折角分別したのにという奥様方の声が聞こえそう。

でも、不燃物でそのまま埋め立てするより、衛生的な灰にしてかさを減らし埋め立て地の寿命を延ばす方がよい。

 

Jun 12, 2001 「日本の戦争」読了

ついに標記書を読了しました。

日本が如何にして数々の戦争にかかわり、最後は無条件降伏のフィナーレを迎えることになったのか。ポーカーでも最後に負けるのが本当の負け。

昭和天皇が、ついには仕方なく、他に人が居なくなったので、東条英機という能吏(有能な小役人)を首相に据えざるを得なくなったか。東条内閣はいかにして、米国ルーズベルトに暗号電報をすべて解読された上で、アメリカの都合の良い戦争に追い込まれたか。戦争に追い込むのに都合の良い首相だった、東条は。国を指導できる器でなく、その場その場は処理する男だったから。その「恩人」たる東条を絞首刑にした。アメリカもよくやるよ。法理論上あり得ない事後法で裁くとか、原爆を試験的に使い、多数の非戦闘員を殺戮したのに、罪に問われていない。

逆に、日本人は広島は軍事都市だったからやられたのだという、米国に都合の良い理屈をわざわざ展開する始末。

日本(人)ももっとしぶとく生きなければと思った

 

 Jun 12, 2001 リサイクルしてはいけない?

このテーマはゴミ問題(に出口なし)にも関係します。

出口は再資源化のためのリサイクルしかない。燃やして灰にして埋め立てても、狭い日本にもう埋めるところもない。

しかし、むやみにリサイクルしても不合理なこともある。リサイクルの常識を疑ってみることも必要、というのを、「リサイクルしてはいけない」と何かのまねをしたキャッチフレーズとなったのであろう。

一例ですが、再生紙の値段はバージンパルプを使った白紙に比べ少し高い。値段が高いということは、輸送費なり、処理費なり、をより浪費することになっているからだ。だから、この場合、古紙をリサイクルする方が資源の無駄遣いとなる、というもの。紙は燃やしてできれば熱回収した方がよいのでは、という問題提起をしている。

この理屈はおかしいことが証明されるのではないかと考えますが、皆さんはどうですか?
また、ほかに似たような格好の例はありますか?
ペットボトルは燃やした方がよい?溶鉱炉で還元剤(コークスの代わり)とする方法もあります。

 

Jun 10, 2001 日本に戦争は出来ない

田原総一朗「日本の戦争」を読み進んでいます。坂からの転落の40年の中間すぎまで来た。

本格的に転落したのは北支事変の時(1937年)からだろうね。
その前の石原莞爾の満州国建国(1931年)はことの善悪は別として、列強に支持はされていた。松岡洋右は国際連盟を脱退するまでのことはなかった。北支事変の廬溝橋での最初の一発は国府軍からのものとしている。それはどうでも良いことだが、現地部隊の不拡大方針に東京が許可しなかったという。
石原莞爾作戦課長(陸軍本部に復帰していた)も満州では暴走したが、このときは不拡大を主張したが大勢に負けて、以降泥沼の戦争に引っ張り込まれていった。蒋介石の思うつぼでもあった。

ターニングポイントはここだったが、日本には強力なリーダーシップがなかったのがそもそもの原因だ。軍も政党も勝手なことをそれぞれしでかした。既成事実を作ってしまうことがその後の最大の政策決定理由となった。明治憲法のその点での欠陥は、天皇の統帥権が国家元首との関係で曖昧だったことだ。

逆説だが、ドイツ共和国で合法的に独裁者となったヒトラーなみに時の政府の権限が国民から与えられていたら、たとえそれが独裁であっても、あのような「国家意志無き」戦争に突入して、最後は天皇の一声を頂く(これは立憲君主制に反する)しか、無条件降伏ができなかったということはなかった。

リーダーシップがないのは戦後55年変わっていない。小泉さんはどうかな?

 

 Jun 9, 2001 池田小無差別殺人

昨日の池田小の無差別大量殺人は無惨だった。

原因は犯人の精神病によるものかよく分かってはいないが、動機無き殺人であることは確かだ。

社会的存在としての人間にこの犯人を加えてはいけないと思う。

例えば猛獣のライオンだ。ライオンが人を殺すからと言って、ライオンを死刑にするのはばかげている。檻の中に隔離するのは当たり前だ。

ハンセン病の患者さん達は病気が解明されたあとも怠慢により隔離状態が続けられた。これは恥ずべきことだが、今度の犯人こそ、抹殺するのでなく、隔離すべきなのだ。

戦後民主主義は犯罪人の人権ばかりを主張しすぎた。安全な社会を守っていくためには、この考えを改める必要がある。戦後、アメリカがもちこみ我が国で進歩的と自称する人が固執した権利社会の行きすぎた面だ

 

Jun 4, 2001 ローマ人のインフラ観

塩野七生はローマ帝国の繁栄の基本はローマ街道などのインフラストラクチャの充実だと言っている。

ちょっと脇道。
国土交通省の略語は、mlit.ミニストりー・ランド・インフラストラクチャ・アンド・トランスポーテイション。

軍事力の基本は、将棋と同じく、戦いの地点に如何に速く多くの戦力を投入できるかにかかっている。ナチスドイツも国内にアウトバーンを整備し、東西両戦線での兵力配置を自在にした。鉄道もそうだ。

日露戦争時のシベリア鉄道は単線だったため、木製貨車は帰りは邪魔となるので、上部は燃料用として廃棄し、車軸だけにし、まとめて送りかえしたそうだ。

菅幹事長あるいは小泉首相が公共事業削減を言っているが、必要なインフラは今後とも当然整備するという前提で不要なものを中止することは、ローマ人の知恵から言っても当然だ。

ローマ人の物語を読んで、それが成功の秘訣の一つであると感じました。というか、彼女がそう書いている。

 

Jun 3, 2001 大連旅順にてその3

坂の上の雲を目指して40年、峠までたどり着いて(1905年)から先は下り坂転落の40年(1945年まで)。

司馬遼は後半のこの間の小説をどうしても書けず、ただ一つ書きたかった「ノモンハン」のことも永遠の未作となってしまった。いま小学館刊の田原総一朗「日本の戦争」を読んでいます。

「なぜ負けるとわかっている戦争に突入したのか?」がテーマです。安重恨に暗殺された伊藤博文が一番に韓国併合に反対したが、帝国主義の世界の潮流あるいは小村寿太郎など次世代の大勢の意見に負け、「坂」を転がり落ちる最初となったことなど。

日清日露の両戦争は小国が無我夢中でやっと勝ったが、その後の戦争は大国だと慢心の末の当然の敗退というところでしょうか

 

Jun 1, 2001 大連旅順にてその2

以下、中国連邦国家論。

江沢民ひきいる中国は自身が反対する軍事覇権国家そのものだ。世界の諸国間でもっと協調していけば、優秀な中国人のことだから、過去の不幸な王朝時代から真に脱皮できること間違いない。現在は清末期からの軍閥割拠(国共時代も含み)混乱の時代をへて、毛ーケ「王朝」であると位置づけられる。この間、毛とケの間で内戦(内紛…大革命)があったが、疑似共産党王朝に代わりはない。

ヨーロッパでは同じ面積に数十カ国がひしめき、近代には国民国家が誕生した後、切磋琢磨し中国まで支配下に置く力を付けた。中国だって、数カ国に分かれていても良い。お互いに競争しあえばよいのだ。

東北地方旧満州の大連でそんなことを考えました。大連の人のエネルギッシュさを見て、石原莞爾の王道の国造りが良い意味で続いていたらそうなったのかなと想像しました

 

May 31, 2001 大連旅順にてその1

大連の現地ガイドさんがケ小平は偉大だったと言っていた。もちろん毛沢東の大革命ではさんざんな目にあったことも。

12億人の国民を満足させ引っ張っていくのは大変だからだ。毛沢東はそうする気がなかった。

旅順の水師営記念館などに日本帝国主義の横暴さのPR掲示があった。主に日本人が見るとわかっているのにね。12億人の心を一つにまとめるには、申し訳ないが日本が憎まれ役になってくれ、ということか。
敵役がロシアでは駄目なのでしょうね。仕返しが怖いし、そのうえ不幸な国だから嫉妬感情がわかない。

真紀子大臣には中国政府は悪口を言わない。国と国の関係には自重が求められることは知っている。

だから国内向けは外向けとは違っても仕方がない。教科書もだ。小泉さんの考えは中韓に伝えてあるから、公式にはそれで満足すべきだ。

翻って中国の教科書は日本に対する記述がさぞひどい内容なのでしょうね。お互い様と言うところだ。

それでうまくいっているならそれでよいと感じました。

相手の国でどうなっているかは、あえて知らぬふりをすればよい。上記横暴掲示も漢字が読めなかったことにしよう

 

 May 30, 2001 子は親の背中を見て育つ

団塊の世代とその子供たちすべてが悪いとは言っていません。

17才の事件が多発したとき、学校の責任を云々されていたけど、週40数時間だけの学校だけでは無理です。

親がいけない。9割方は親の責任。子供の手本とする大人はまずは両親。17才の親のプロフィールを紹介すべきだ。大体はとんでもない人か、インテリであっても無責任性格だろうね。親は未成年でないから公表してよいし、育てた子供に対し社会的に責任があるよ。

今の若者(そして親たる団塊の世代)の不幸は、アイデンティティの欠如だ。坂の上の雲の時代には当たり前のようにあったものだ。今は「豊かさに負けた」のですね。

豊かになろう、昨日より良くなろうという目標が達成されてしまうと、並の人間であればあとは下り坂。

勇猛果敢だったニューギニアの現地民を文明の前に連れ出し、服を着せて、酒の味を覚えさせると、しまいには廃人同様になってしまう例と今の日本の若者の無気力とは似ている。

団塊の世代は豊かになろうという目標があったのだから、子供にもその時代の苦労体験あるいは目標達成まで「我慢」が必要なことなどを教えないと

 

 May 28, 2001 旅順にて考えた


戦後アメリカ式民主主義が日本人を駄目にした。今の若者の問題は、団塊の世代が人の親そして先生となってからだ。

坂の上の雲の世代の価値観を次代に伝えないと。旅順の遺跡を見てそう感じました。

大正、昭和戦前世代が、いいかげんで、そのあとアメリカの占領で、戦後団塊世代に変な価値観が蔓延してしまった。「ゆとりの教育」とかいうのが一番いけない。厳しく教えるべき年齢の時期もあります

 

May 24, 2001 台湾の悲劇、つづき

台湾はもともと清国化外の地で、日清戦争後日本にわけなく割譲された。大戦後、連合国は中国による信託統治を考えていた。しかし、蒋介石一派が押し入ってきたため、沙汰やみになったそうな。だから、法的には敗戦日本が正式に引き渡した相手はまだいないわけ。

だから、中国(漢人の国)があって、台湾(台湾人)がある状態が続いている。チベットもそう、ウイグルもそう

 

 May 21, 2001 台湾の悲劇

扶桑社刊「日本よ、台湾よ」金美齢、周英明夫妻著を読んでいます。

台湾に戦後押し入ってきた中国人(外省人)の人非性に改めて憤りを感じます。前にコメントした2.28事件をピークとする「台湾人」迫害の歴史です。

台湾人と中国人の関係は意外と知られていない。

以下解説。
グループとして、中国政府「大陸」、中華民国の以前の政府「国民党」、台湾人民「台湾」、と中国大陸の人民の4者が相争う登場者です。「大陸」VS「国民党」の争いだと思っていたのが、現在は「大陸」+「国民党」VS「台湾」の争いになっている。
李登輝総統以降、「大陸」と「国民党」は陰で手を結んでいる事実は知られていない。
…続く

 

May 17, 2001 ビザ発給せず

台湾の「小泉」、金美齢女史の話。

小林なにがし、とかいう人の話が以前ありました。
ここで問題なのは、台湾政府が彼を、その言論のせいで、入国禁止にしているということです。

一方深田祐介氏は「敵は中国なり」という論文を書いているが、中国の方は入国には全く影響なしとのこと。

気にくわないから嫌がらせをしようという、肝の小さい人が日本だけでなく、台湾にもいるのかな。それは、外省人だそうです。中国からわたってきて、台湾の人を迫害し(2.28事件)、当時の権益に未だにしがみついている人たちです。金女史は彼らの存在が台湾を駄目にしていると言っています。

 

May 15, 2001 お笑い外務省

テリー伊藤は真紀子大臣の肩を全面的にもっていたが、我が輩に言わせると、大臣も攻める議員も世界の笑いものだね。

「うそをついている」と言ったって、証拠がないから水掛け論で、大臣は「ウソと言われたら、答弁しても、あなたに対する信頼がないと言うことだから、これ以上続けられない」とでもかわしておけばよいものを。

「敵はあなたに何をしてはいけないかを教えてくれる」という有名な格言がある。

建設省、厚生省、県庁、警察…みな敵を持つことによって成長した。外務省もいずれこの言葉の意味が分かるようになるだろう。外なる国民共通の敵が一番危ないが。

橋本元総理も中国女性と仲良くなったスキャンダルを外なる力で問題にされなくて済んだ。以来、中国政府から泳がせられているという。

外交のトップが「何をしてはいけないか」を理解していない国だ。

 

 May 13, 2001 台湾は偉い

日清戦争で割譲された台湾でのその後の統治で、日本人は実に台湾のために献身した。土木施設、特に農業土木施設の建設が顕著で、司馬遼の「街道を行く」にも書いてあるが、八田與一という土木技術者が作った台南の灌漑施設に対し、現地の人は、銅像を造ってまで、感謝の気持ちを表している。
食料を与えるだけでは、それだけで終わりだが、農業土木施設は後々の食糧増産に役立つ。

小泉総理の「米百俵」の長岡藩の話しも、後に残る(こちらは教育だが)ことを選択した。賢明だ。

つい最近では地震があったが、日本からも技術協力が盛んになされた。感謝されたのは言うまでもない。

現在の台湾の人の対日観は、李登輝前総統が日本人に抱く気持ちと同じではないだろうか?

この間のビザ発給は良かったね。

中国になんか遠慮することはない。日本をよく思ってくれる人、国を大事にすべきだ。

その点、井戸を掘った人の娘、真紀子外相は心配だ。監視していきたい。

国と国との関係は所詮人と人との関係の積み上げだ。韓国の人とも問題があったが、W−CUPを機会に、台湾との関係みたいになると良い。

 

May 11, 2001 日本人が次代の子どもを教育する

教科書問題で騒がしいけど、日本は自由な国で、教科書の記述もある程度の幅があって良いと思う。

中国などではそれが許されないと聞く。

君は教師に教科書の選択権があるような言い方をするが、これは絶対に父兄(国民)の方にあるはず。つまり石原知事が言うとおり、教育委員会にある。ここのところをはっきりしないと誰に教育権があるのかという根本問題に帰ってしまい、混乱する。

わが国民が次代の若者を教育する義務そして権利がある。他の国が言うことではないことは確かだ。他の国の意向により判断するのは論外。

ただ、歴史上の明らかな間違いは排除しなければならない。それが、社民党も今回賛成に転じた教科書検定の趣旨。

韓国の言い分はほとんどが歴史上の解釈の違いの部分でしかない。解釈権は日本国民にある。

ここは国内で大いに議論したらよい。

 

 May 10, 2001 失敗の本質という本

先の戦争の正義不正義ということになると、日本も英米も大体同罪だが、戦争の技術からみて、日本は数等劣っていた。

インパールしかり、ミッドウェイ、ガダルカナル、レイテ、沖縄と日本軍は組織としてアングロサクソンとの戦争に勝てる状態でなかった。

表題の本は戦争を組織の面からみて、日本軍はなぜ負けたのかを冷静に解説する、いわば日本人の組織論となっている。

組織が駄目な事情は、戦後50年以上たったが、まったく変わっていない。

 

Apr 18, 2001 国民の道徳

西部邁「国民の道徳」を読破(実感が出ている言葉だ)した。

かの有名な「国民の歴史」の姉妹本だが、似ても似つかない内容だった。現代の人間は過去より「進歩」するという不遜な考えを持ってはならない。伝統の方が正しい場合が、日本の現状から見れば、多いとし、戦後似非知識人による進歩史観を全面否定する内容でした。

小生は著者と全面的には同じ意見ではありませんが、ああ、すごい内容だった。

 

Apr 16, 2001 北か南か

渡部昇一も言っている。アルプスの北は水は澄んでいるが、プロテスタントの陰湿さが支配しているのに対し、南(すなわちイータリア)は川は濁っているのに、カソリックの陽気さ、社会の明るさがあると、彼一流の比較をしていた。

一昨年北欧に行ったけど、日本人なんか相手にしないという雰囲気が充満していた。でも、日本だと北の仙台にいたけど、なんていうか、鷹揚としていて良かったね。自民党宮城県連土井幹事長(例のTVCMで有名)の言うこと聞いていたらよくわかる。大都会みたいな足の引っ張り合いはない。