日本評論社の老舗の数学の一般雑誌 『数学セミナー』で、2024年4月号(通巻750号)から、「あやとりの楽しみ」というあやとりの連載をさせていただいています。このページでは、用いた画像のカラーの画像や、ちょっとした追加情報や補足情報などを掲載しようと思っています。

あやとり紐について 連載開始時に紐の説明ができなかったので説明ページを設けました。
糸の呼び名など 向きや糸の名称についての説明ページです。
あやとり動画 「数学セミナー」編集部が作成・公開して下さった動画のページです。
 
第1回:あやとりの基礎知識2024年 4月号:通巻750号
第2回:あやとりが「同じ」とは? 2024年 5月号:通巻751号
第3回:あやとりの「交差」と「絡み」 2024年 6月号:通巻752号
第4回:「かたちを整える」ということ 2024年 7月号:通巻753号
第5回:「糸を取る」という動作 2024年 8月号:通巻754号
第6回:エガラウィナゴ ナウルの技法 2024年 9月号:通巻755号
第7回:「テントの幕」の発展2024年10月号:通巻756号 update 2024.10.05
第8回:n本指の構え 聖なる円の一族 2024年11月号:通巻757号

 第7回(10月号)のページに、「材木運び」の和名は実は不適切である、という話を載せました。 2024/10/05

2024.10.05

 あやとりというのは音楽や舞踊に似ています。音楽は作曲家が曲を創造し、演奏家がそれを実体化します。あやとりや折り紙も作品をデザインする人がいて、それを再現する人がいます。昔から伝わる伝承作品は伝承された地域を、だれがデザインしたかわかっている現代あやとり作品は作者を、できる限り表示するようにしたいと思っています。ここの写真のあやとり作品はすべて私が自分で取って、それを写真撮影したものです。

注)私のサイトであやとりの写真を掲載するときには背景を白飛びさせる処理をすることが多いのですが、このページではあやとり紐の様子がわかりやすいように背景を完全に白にはしないようにしています。


本連載の方針

 以下のような連載を目指しています。

  • 「数学セミナー」にふさわしい内容にしたいです
     あやとりの本を見れば載っているようなことだけを書くつもりはありません
     
  • 1回の記事で、複数のあやとり作品が取れるようにします(可能な限り前の号を参照しなくて良いようにします)
     
  • 伝承作品を継承した文化へのリスペクト、現代あやとり作品を研究する先人へのリスペクトを忘れません
     どの地域の伝承作品なのか、だれが創作した作品なのか、できる限り調べて正確に記載します
     
  • 文化人類学的な立場ではなく、紐による図形が興味の対象です
    手順が異なっても完成形が同じなら、手順の忠実な再現にはこだわりません
    作品の名称や由来はごく簡単にとどめます(スペースの節約のため)

     
  • 単なる伝承作品のご紹介にとどめず、図形や手順を分類・整理して記述するという観点での工夫を記載します
     
  • 自分のオリジナルの創作や工夫も一定の割合で掲載したいです
     
  • 現代あやとり研究黎明期に発表された素晴らしい研究や創作をご紹介したいです
     


謝辞・参考

 国際あやとり協会をぜひお訪ねください。

 石野さんのあやとりしてみよう というサイトに大変お世話になっています。糸の呼び方や操作・動作の説明は石野さんのサイトの影響を強く受けています。またあやとり文献の出典情報など、本当に素晴らしいです。さらに、石野さんのサイトは全ての作品の取り方が日本語で記載されている膨大なカタログです。ぜひご覧ください。


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2024.05.22 公開
2024.10.05 更新
長谷川 浩(あそびをせんとや)


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