第8回:n本指の構え 「聖なる円」の一族

(2024年11月号:通巻757号)

 この回は「3本指の構え」「4本指の構え」「5本指の構え」… のご紹介です。画像をクリックすると別窓で大きな画像が開きます。


「聖なる円」の一族

 2本指の状態から全ての指を1回転ひねって「ククイの終了処理」(内側の輪を通して親指・小指の内側の糸を取り合うのですが、2本指の場合は内側の輪が存在しないので内側の糸を取り合うだけ)をしたものです。これを第3回6月号で「3つのX」とご紹介しました。

n=2 :「3つのX」

 n=3、人差し指の構えから全ての指を1回転ひねってククイの終了処理をしたものがハワイの伝承作品「焼け焦げた葉のククイ」です。n=2とn=3は1.8mの長さの紐を輪にしたもので取っています。

n=3の「聖なる円」:「焼け焦げた葉のククイ」

 4本指の構えから始めたものです。「小さな聖なる円」と勝手に呼んだりしています。

n=4の「聖なる円」

 5本指の構えから始めるこれが本家本元の「聖なる円」です。正式にはこの後で終了処理(親指を二重ナバホ、小指を逆ナバホ)をするのですが、今回はそこまではやっていません。n=4とn=5は2.4mの紐を使っています。

n=5の「聖なる円」:「聖なる円」

 6本指の構えから。

n=6の「聖なる円」

 7本指の構えから。n=6とn=7は3mの紐です。

n=7の「聖なる円」

 今回の記事では掲載しませんでしたが、8本指の構えから始めるとこうなります。紐は4mです。

n=8の「聖なる円」

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2025.01.01


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2025.01.01 公開
2025.01.01 更新
長谷川 浩(あそびをせんとや)


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