第6回:エガラウィナゴ ナウルの技法

(2024年9月号:通巻755号)

 お詫び:第6回では誤った記載をしてしまいました。大変申し訳ありませんでした。訂正します。


お詫びと訂正

 第6回の最後に

ハワイの「焼け焦げた葉のククイ」はナウルでは「小さいアムワンギヨ」と呼ばれます。

 と書いてしまいましたが、これは大きな誤りでした。国際あやとり協会の石野恵一郎さんにご指摘いただきました。ありがとうございました。

 今回、この2つのあやとり作品を対比して、上記のような誤りを書いてしまいました。

焼け焦げた葉のククイ(ハワイ)
小さいアムワンギヨ
アムワンギヨ(ナウル)

 これは、「小さいアムワンギヨ」や「アムワンギヨ」が特定の作品の名称である、と私が誤解していたことが原因でした。これらは固有の作品名ではなく、終了処理(a finishing technique) なのでした。

小さいアムワンギヨの作例 アムワンギヨの作例

 これらは作例に過ぎず、「小さいアムワンギヨ」と「アムワンギヨ」というのは中央のパターンを維持しつつ、左右にダイヤ型を1つずつ、もしくは1つ半(=ダイヤ型1つと三角形1つ)ずつ作る手順だったのでした。

小さいアムワンギヨ(終了処理)
左右にダイヤ型1つずつできる
アムワンギヨ」(終了処理)
左右にダイヤ型が1つ半ずつできる

 ずいぶん昔に誤解したまま、出典(正しい情報)を参照することなくこの記事を書いてしまいました。申し訳ありません。反省しています。改めて襟を正して、名称などについて断定的に記載する場合は出典を確認し、記事本文中にはスペースがなくてもこのサポートページには参考文献を記載するようにしようと決めました。

2024.08.14
参考文献:Small Amwangiyo String Figure Magazine Vol.9, Mar ISFA 2004 p.3


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2024.08.14 公開
2024.08.14 更新
長谷川 浩(あそびをせんとや)


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