閲覧室1 閲覧室2 図書室
Musicalisches opfer
音楽の捧げ物
BWV1079

この曲集は、1747年にバッハがフリードリヒ大王を訪れた際、
王から与えられたとされる主題に基づいています。



この王の主題をもとに、2曲の鍵盤用フーガ、10曲のカノン、および4楽章の
フルート・ヴァイオリン・通奏低音のためのトリオソナタが作られました。

2曲のフーガはRicercareと題されています。
一方のフーガは複数のモチーフが模倣され、その名のとおり
古風なRicercareの様相を示していますが、もう一方は
いくつかの楽節を交互に反復する形式をとっています。

カノンには大きく分けて二つのタイプがあります。
1つは主題そのものをカノンとしたもの、
もう1つは主題がカノンの対旋律として扱われたものです。
また様式的にフーガといえるものも何曲かあります。

トリオソナタの4楽章のうち、2楽章はフーガ様式、
他の2楽章はアリア風の二重奏曲になっています。
主題の扱いは、後2者では断片的になっています。

曲集は2回に分けて印刷され、曲順について議論を呼んでいますが、
ここでは印刷された楽譜の順序に従います。
赤字のタイトルをクリックすると各曲の詳細を表示します。

タイトル
調
拍子 声部数 様式 小節数
Ricercare a 3
c
2/2
3
フーガ
185
Canon perpetuus
super thema regium
c
4/4
2+1
8度カノン
Canon 1 a 2
c
4/4
2
蟹行カノン
18
Canon 2 a 2
Violin in Unisono
c
4/4
2+1
同度カノン
Canon 3 a 2
per Motum contrarium
c
4/4
2+1
反行カノン
Canon 4 a 2
per Augmentationem contrario Motu
c
4/4
2+1
反行拡大
カノン
Canon 5 a 2
c
4/4
2+1
5度カノン
Fuga canonica in Epidiapente
c
2/2
2+1
5度カノン
78
Ricercare a 6
c
4/2
6
フーガ
103
Canon a 2
c
2/2
2
反行カノン
Canon a 4
g
4/4
4
8度カノン
Trio:Largo
c
3/4
3
48
Trio:Allegro
c
2/4
3
2重フーガ
249
Trio:Andante
Es
4/4
3
30
Trio:Allegro
c
6/8
3
フーガ
113
Canone perpetuo
c
2/2
2+1
反行カノン
45
※カノンの多くはいわゆる無限カノンで、小節数の特定が困難です。
※カノンの多くは先行する声部(とその対旋律)のみ記されています。

閲覧室1 閲覧室2 図書室