Trio:Allegro(第4楽章)
フルート、ヴァイオリン、通奏低音によるトリオソナタの第1楽章。
変形された王の主題による3声のフーガになっています。
曲の冒頭に変形主題が自由なバスを伴って示されます。
下の楽譜の上段が変形主題です。主題の原形を青い音符で示しました。
9小節から応答が示されますが、これには対主題が伴います。
下の楽譜の上段の青い音符が対主題、下段が変形主題です。
こののち対主題は、23小節〜、44小節〜、53小節〜
および69小節〜の各主題に厳格に伴います。
この曲いおいて、主題呈示と主題呈示をつなぐ間奏の部分は、
すべて上声部と中声部の相互模倣に始まっています。
下の楽譜は17小節〜の例です。17-18小節の両声部に
示されたモチーフが、19-20小節で入れ替わっています。
この相互模倣に伴って、下声部は同じモチーフを反復しています。
間奏すべてが同様の相互模倣に始まっているのですが、
この中で31小節〜と107小節〜、61小節〜と77小節〜は、
それぞれ共通のモチーフを用いています。
31小節〜と107小節〜の例を下の楽譜に示します。
89小節から呈示される主題には、新たな対主題が伴います。
この2つめの対主題は、続いて示される95小節〜の主題にも伴います。
下の楽譜の下段に青い音符で2つめの対主題を示しました。
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