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Trio:Andante(第三楽章)


フルート、ヴァイオリン、通奏低音によるトリオソナタの第1楽章。
いくつかの楽節とその反復によって構成される曲です。

曲冒頭に示される楽節1はこの曲の主要楽節になります。
ここで上声部、中声部に示されるモチーフ1は、
後にほかの楽節の中でも活用されます。



楽節1は、ほぼそのままの形で18小節〜および28小節〜に、
また、幾分変形されて7小節〜にも見られます。

楽節1に続き、3小節〜に楽節2が示されます。
楽節2では、下声部に先ほどのモチーフ1が示されたのち、
上・中声部がモチーフ1の16分音符の音形を繰り返します。
それぞれ下の楽譜に青い音符で示しました。



楽節2は、若干変形されて20小節〜にも示されます。
その際、上・中声部が入れ替えられています。

楽節2の後、楽節1の変形をはさんで、
11小節〜に楽節3が示されます。楽節3には新たに
モチーフ2が登場し、モチーフ1と交互に示されます。
モチーフ2を下の楽譜に青い音符で示しました。



11小節で最初に中声部に示されたモチーフ2が、反行形で
上声部に模倣されています。逆に13小節では
先に上声部に示され、中声部が反行形で模倣しています。

楽節3に続いて、15小節〜に楽節4が示されます。
楽節4の上・中声部には、モチーフ1の16分音符の音形を
織り込んだメロディーが見られます。
16分音符の音形を下の楽譜に青い音符で示しました。



楽節4は26小節〜にも示されますが、その際
上声部と中声部が入れ替えられています。

曲は28小節〜の楽節1で締めくくられます。

この第3楽章には、ほかの曲に共通して用いられている王の主題が
明確な形では登場しません。楽節3に見られたモチーフ2が
主題の断片ではないかと言われるほか、いくつか説があるようです。

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