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Trio:Largo(第1楽章)


フルート、ヴァイオリン、通奏低音によるトリオソナタの第1楽章。
いくつかのモチーフと、その組合せによって構成される曲です。

曲の冒頭はカノン風に始まります。1小節に見られるモチーフaは
曲中でしばしば用いられる主要モチーフとなっています。
下の楽譜の上声・中声に青い音符で示したのがモチーフaです。



王の主題は下声に登場します。上の楽譜の下声に主題の原形を
青い音符で示しました。主題は断片的で冒頭部分のみとなっています。

6小節〜にはモチーフbが示されます。上声・中声が対になっており、
6小節の両声部が7小節では入れ替わっています。
8小節ではモチーフbが下声に示されています。
下の楽譜に青い音符で示したのがモチーフbです。



9小節から再びモチーフaがカノン風に示されます。
この9-10小節において、下声にはモチーフbが示され、
モチーフaと組み合わせられています。
それぞれ下の楽譜に青い音符で示しました。



モチーフaとモチーフbの組合せは、このあと
また別の形で38-40小節にも見られます。
また43-44小節にはモチーフbが6-7小節とほぼ同じ形で示されます。

13小節からは、新たにモチーフcが示されます。
13小節の上声に示されたモチーフcは、
続く14小節の中声において反行形で示されます。
下の楽譜に青い音符で示したのがモチーフcです。



17小節から、モチーフaが反行形で示されます。
ここでもまた上声、中声においてカノン風の扱いを受けています。
そして19小節ではモチーフaとモチーフcが組み合わせられます。
それぞれ下の楽譜に青い音符で示しました。



モチーフcはこのあと29-32小節に示されるほか、
曲の最後にも見られます。

25小節から再度モチーフaの反行形が示されますが、
このとき下声に王の主題の断片が示されます。曲の冒頭に示された
主題の断片と比べて、長さが1/2になっています。
モチーフaと主題の原形を下の楽譜に青い音符で示しました。



33小節からは、モチーフaが再び正置形で示されます。
33-36小節は1-4小節とほぼ同じ旋律になっています。
下の楽譜と上記1-4小節の楽譜を比較すると、
上声と中声が入れ替わっていることがわかります。



曲の最後にはモチーフcが示されます。
13-14小節とほぼ同じ形になっていますが、
こちらも下の楽譜と上記13-14小節の楽譜を比較すると、
上声と中声が入れ替わっています。



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