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Canone perpetuo


10曲のカノンの中で、唯一謎カノンとしてかかれなかったカノンです。
先行声部(上声部)、後続声部(中声部)、対旋律声部(下声部)からなり、
後続声部は反行形となっています。

明確な楽器の指定があり、楽器編成は4楽章からなる
トリオソナタと共通です。すなわち上声部がFlauto traverso、
中声部がViolino、下声部がContinuoと指定されています。



先行声部、すなわち上声部は変形された王の主題で始まっています。
主題の原形を上の楽譜の上段に青い音符で示しました。

18小節から先行声部に再び王の主題が示されます。
曲の冒頭と同じ変形主題ですが、今度は反行形になっており、
反行形で追いかける後続声部の主題は反行の反行、
すなわち正置形となります。



曲はリピート記号で繰り返され、無限カノンとなっていますが、
フェルマータによって終点が明確に指示されています。

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