なお、次について「哲学」欄で説明いたします。日本の民主主義がカイゼル・システムに引き摺られて真の民主主義になっていない理由です。
1. 「カイザー・システムとはなにか」
2. 「伊藤博文がカイザー・システムを取り入れた経緯」
3. 「プロシャの政治システム」
4. 「プロシャの哲学(形而上学)と絶対君主制との関係」
5. 「形而上学の難解さの理由」
6. 「『純粋理性批判』のどこが間違っているのか」
7. 「形而上学は憲法違反」
8. 「日本国の自立性を哲学面から担保する」
写真:Louis Majesty号。2011/05/24 at Patmos
写真:サン・アントニオ、左手に郵便局・裁判所、右手がアラモ
レポートする内容は次のとおりです。
サン・アントニオ アメリカの水の都
ウィリアムズバーグ ジェファーソンが学生時代を過ごした町
ヨークタウン アメリカを英国から独立させた場所
モンティチェロ(1) ジェファーソンの私邸
モンティチェロ(2)
タールトン中佐による襲撃の経緯
シェナンドァ国立公園 紅葉見物
ワシントン(1) ナショナル・ギャラリー
ワシントン(2) フリーア美術館
ワシントン(3) 独立宣言のオリジナルのある国立公文書館
写真:サン・アントニオ、
Buckhorn Saloon and
Museum
そういうわけで、今回はジェファーソンをめぐり、アメリカ民主主義の源泉を訪ねる旅になりました。
テキサス州立大学のwebsiteより取り出した先生の写真ですが、精悍というか、どちらかというと獰猛な顔つきをしていますね。ライオンか虎?
それもそのはずで、米国海軍指導者養成学校の指揮官を勤め、朝鮮戦争とベトナム戦争の際は、海軍所属のヘリコプターパイロットとして実戦で戦っていた歴戦の勇士だったからです。戦後ユタ大学で博士号を取得し、同大学で政治学科の助教授を勤めたのち、1970年にここテキサス州立大学の教授として赴任した。それ以来なんと40年余もこの大学で教鞭をとっておられるのです。
これで私はハッと目が覚める思いがしました。
そして、「10月に会いに行きますからね。」と米国での面会を要請し、すかさず「OK」の返事を頂いたのです。
そういうわけで、私は事前にかなりの準備をして、10月18日に成田を出発し、約16時間をかけて、テキサス州のサン・アントニオにやってきました。
サン・アントニオはテキサス州で三番目に大きい都市で、人口は約120万人です。
写真:
サン・アントニオ、電車スタイルのバスが交通機関
最終目的地はサン・アントニオの北東約100kmのところにある小さな街、サン・マルコス。サン・マルコスにはテキサス州立大学があり、私は、大学のポリティカル・サイエンス担当のProf. Dr. Alfred B. Sullivanに会ってきたのです。
帰国後、この本をAmazonに注文して取り寄せ、ほぼ二ヶ月かかって精読したのですが、素晴らしい本でした。アメリカという国とアメリカの民主主義が自然に頭のなかにインプットされる感じでした。
もう一つ尋ねたことがあります。
「日本は民主主義の国なのに、大学では形而上学を教え込む。形而上学と民主主義はそりがあわないのに、どうしてこうなっているのだろう? 東京大学と京都大学がとくにひどいですね。」
間髪をいれず出てきた先生の答えはこうでした。
「日本はカイザー・システムを取り込んだからね。これを取り込んだのはイトウ・ヒロブミだよ」と。
そして、5月25日の夕食の際、たまたま同じテーブルでこの教授のお隣に坐ることとなりました。ポリティカル・サイエンスがご専門だと仰有るので、トーマス・ジェファーソンによるアメリカン・デモクラシーの話を持ち出したところ、お喜びになり、次の本を紹介してくださいました。
“Jefferson” by Saul K. Padover,
Konecky & Konecky, 1942
画像:Prof. Dr. Alfred B. Sullivan
今回の旅行は、外国に大学教授を訪ねるというまことに珍しい旅行となりました。
本年5月、私はたまたまギリシャへのツアーに乗ることとなり、約2週間ギリシャの各地を見て歩いたのですが、その旅行は後半がエーゲ海クルーズだったため、ルイス・マジェスティ(Louis Majesty)号という名前の観光船に乗船したのです。
ア メ リ カ 旅 行
2011/10/18〜29
ではゆっくりとご覧ください。
写真:サン・アントニオの街、スパイダーマンがスケボに乗っている。なにこれ?
画像:
原画はby Rembrandt Peale, The New York Historical
Society
画像:
サン・マルコスという大学町を赤矢印で示してあります。
画像:
アメリカ海軍原子力空母エンタープライズと ヘリコプター
これこそ日本を護る守護の神。
写真:国立公文書館websiteより