第1部分 第3部分 Fuga a 3 Soggetti
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Fuga a 3 Soggetti
第2部分(114〜192小節)


114小節から第2主題が示されます。



第2主題には対主題が伴います。121小節〜のアルトがそうです。
この対主題は、やや形を変えながら、128小節〜のバスの主題や、
135小節〜のテノールの応答にも伴っています。

上の楽譜の119小節にBと記した青い音符のモチーフは、
このあと第2部分を通して頻繁に用いられます。
142小節〜には、このモチーフBによるゼクエンツが見られます。



モチーフBによるゼクエンツは162小節〜などにもあります。

147小節〜の第2主題に伴って、第1主題が現れます。
この第1主題は第1部分の冒頭に示されたのと同じ声部・調性・形です。



こののち第2部分での主題呈示は
常に第1主題と第2主題が結合されています。

167小節〜の主題呈示では、上の147小節〜と比較すると
第1主題が1小節遅れていることがわかります。



この両者の位置関係は次の180小節〜の主題呈示に引き継がれます。
こちらではさらにもう1小節遅れて、第1主題がもう一つ重ねられます。



Contrapunctus8910などでは、主題結合において2重対位法による
声部の入れ替えが行われていたため、この曲のような
様々なタイミングでの主題の組み合わせは見られません。

第2部分は193小節で下属調に終止し、
シ♭で始まる第3主題の導入を円滑にします。



ここではモチーフBの正置形と反行形が見られます。

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