火吹き達磨
煌 は水性ガス反応と言う反応を利用して、水を分解して燃料を作って自給しています。この水性ガス反応は、ウィキペディア(←クリックで「合成ガス」のページに飛べます)にも「合成ガス」のタイトルで収録されています。火吹き達磨は江戸時代に発明された水性ガス(合成ガス)を作る装置だったのです。
火吹き達磨 の 使い方
まず、囲炉裏の炭(熾き)のそばへ火吹き達磨を置きます。しばらくすると、火吹き達磨の中の空気が温まって膨張するので、吹き出して行きます。火吹き達磨の中は300℃を超える温度になるでしょう。すると、中の空気は約2倍に膨張して、一か所に明けられた孔から噴き出して行くのです。
空気の噴出が落ち着いたところで、火箸(ひばし)で火吹き達磨をつまみ上げて、冷たい水を張った桶の中へ放り込みます。
冷たい水を張った桶に放り込まれると、膨張していた空気は冷やされて、体積が半分くらいになってしまいます。体積が減った分だけ、火吹き達磨の中へ水が吸い込まれます。火吹き達磨の容積のだいたい半分くらいの水が吸い込まれます。
水をたっぷり吸い込んだ火吹き達磨を再び炭(熾き)のそばに置きます。しばらくすると、炭(熾き)の熱で中の水が沸騰して、体積を一気に約1244倍まで膨れ上がらせて(激しく膨張して)勢いよく孔から水蒸気を噴き出します。この水蒸気が炭と衝突して水性ガス反応が起こり、水素(H2)と一酸化炭素(CO)が発生します。そこへ、炭(熾き)の火が引火して勢い良く燃えます。火吹き達磨からの水蒸気の噴出が少なくなってくると、火吹き達磨をふたたび火箸でつまみ水の中へ、そしてまた炭(熾き)のそばへ……これを繰り返すことで、昔の人は燃料を節約していました。
煌 の開発中に、壁にぶつかり…何か良いヒントはないものだろうか?…とネットサーフィンを続けていたところ、ウィキペディアに載っていました。少し残念な気持ち(第一発明者はLab72ではなかったと言うこと)になりましたが、複数の火吹き達磨を常設させて、断続自動給水により、薪ストーブで使えるようにした(次の図参照)のは、Lab72です。古の知恵がバージョンアップされて現代に甦(よみがえ)ったのです♪
All we are saying is give peace a chance. Love
and save the earth. Lab72