以前の「ひとこと」 : 2021年5月前半
5月1日(土) ゴミ箱のインナーボックス、あやとりのページの準備、他
5月になりました。週末なので今日は軽い話題です。
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お店で買い物のときにレジ袋が有料化されて久しいです。昔はゴミ箱の内側にレジ袋をセットして、いっぱいになると袋ごとごみを処分していましたが、今は新聞紙をインナーとして使っています。きれいに折るとかっこいいのですが、面倒な時には適当に押し込んでそれらしいかたちにするだけです。
以前、こちらとかこちらとかで新聞紙の袋というか箱というかをご紹介したこともありましたが、今回はこんなものを折ってみました。
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Inner box of dustbox folded with newspaper 手順も一応簡単な図にしてみました。
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How to fold the inner box これなら簡単だと思います。新聞紙は表裏はないですが、わかりやすいように片面だけ色を付けています。最後に立体化するところは図を描くのがちょっと面倒だったので省略しました。(過去の折り図でもこのパターンが多いです。)
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双子のあやとりシリーズ、四段ばしごに挑戦してみました。
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Fig.1 : hh210501-1
Twin "Four Diamonds"こんな風に取りました。
- ナウルの構え1(人差指・中指の構え)
- 小指の輪を薬指に移す
- 小指・薬指・中指で向こうから「四段ばしご」を取る
・小指を本来の親指とみなし、本来の最初の2手順(「人差し指の構え」→「親指を外す」)が終わった段階だと考える
・最後の「三角の中に上から指を入れて展開する」操作は、「三角の中に上から指を入れ、隣の指で下からその三角を取る」と良い- 中指の輪を薬指に退避する
- 人差指の輪を中指に移し、続いて親指の輪を人差指に移す
- 親指・人差指・中指で手前から「四段ばしご」を取る
これを取ったときには、それぞれの「四段ばしご」はそれぞれ1本の縄のようによれてしまってかたちがわかりませんでした。マグネットボードに磁石で固定してかたちを整えて、ようやく「四段ばしご」になっていることがわかりました。ボードに固定してかたちを整える、というのはもはや新しいあやとりの遊び方のような気がしてきました。
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この「あそびをせんとや」というサイトを公開を始めて20年以上になります。20年前は、ホームページ(という言い方をしていました)のファイル容量は10MBしかありませんでした。毎月数百円の費用で、10MB単位で最大50MBまで増量できました。そのうちに標準で100MBまで利用できることになりました。これはたいへん厳しいサイズで、いつも気を遣ってファイルサイズが小さくなるように工夫をしてきました。
2017年からは契約している二人目のユーザが利用できるサイトに進出しました。また、昨年からはblogのほうに画像を置いて簡単な記事を書いて、その画像をこちらのサイトから参照することで大きな画像も掲載できるように工夫をしています。
契約では確かもう1アカウント無料で使えるはず、と思って相談してみました。すると、全部で5アカウントまでは追加料金なしで使えるということがわかりました。早速追加の3アカウントを申し込みました。これで当面は大丈夫です。3つ目のアカウントで、新しい「あやとりサイト」を作ろうと思ってせっせと準備をしています。部分的にはこの連休中に公開できることを目標にしています。
<おまけのひとこと>
「あやとりのサイト」を作ったら、そのあやとりの写真や取り方の手順は「あやとりサイト」を参照できるようにしたいなあと思っています。
5月2日(日) パターンあやとりのサイトを作り始めました
あやとりの新しいサイトを作り始めました。パターンあやとりの世界 というコンテンツです。まだ導入部の5ページくらいしか書けていないのですが、ここ3か月ほどすっかりはまってしまった「パターンあやとり」の基本となる考え方の解説をしています。
よろしければぜひご覧ください。
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Inner box of dustbox folded with newspaper 私は5月5日までが連休なので、あと4日(3日半)で「3つの輪の状態」の様々な手法とその組み合わせの紹介までは書きたいと思っています。トップページや目次などもちゃんと作る予定です。この連休の大きな目標です。
<おまけのひとこと>
ついに「あやとり」以外の話題を書かない日が来てしまいました。
ここまで作るだけですでに10時間くらいかけています。図を作って解説を書いて…まるで日常の会社での仕事みたいです。
5月3日(月) パズル「T+3」の試み、飾り結びの試み(その1)
新しいあやとりサイトのための図や写真を作ったり、htmlファイルを編集して体裁を整えたりアンカーやリンクを整備したりしつつ、せっかくのお休みなので他のことにも手を出しています。お休みってすばらしいです。
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T+3 というパズルを紹介しているページがありました。パズル愛好家の間では大変有名な、IPPと呼ばれていたパズルのデザインコンペがあるのですが、紹介されていたのは2011年の入賞作品の1つである、山本浩氏の「T+3」という作品でした。
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T+3 designed by Hiroshi Yamamoto (2011 IPP) この3つのピースでペントミノのTを作れ、さらに別の3種類のペントミノを作れ、というパズルです。
この3つのピースのかたちを見て、「多分こうじゃないかな」と思ったパターンを作図してみたのです。
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Fig.1 : I tried to divide T-Pentomino into 3. うん、これは違いますね。IPP入賞作品ですから、こんなに素直な問題ではないのでしょう。他のアプローチも少し考えてみたのですが、まだ納得がいくところまで到達していません。現物がなくて正確な寸法がわからない状態で、パズルの目的からデザインやアイディアを想像して楽しむ、というのもとても面白いです。でもこれは手ごわくて、納得ができる解に到達するのは難しそうです。
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昨日の日曜日、資源ごみをリサイクルに出しに行きました。妻が不要物を整理してくれて、昔買ったスーツか何かが入っていた立派な紙袋を処分することにしました。袋の持ち手の部分は分別で取り外したのですが、きれいな紐だったので捨てないで何かに使うことにしました。長さが75cmくらいで直径が7mmくらいのすべりのよい紐です。あやとりひもにするには短すぎるし太すぎるので、飾り結びをやってみました。
こちらの満点カーテンというサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございます。
ひもが短かったので、まずは簡単な結び目ということで、以前もご紹介した True Love Knot というのを作ってみました。日本では「総角(あげまき)結び」と呼ばれるそうです。
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Fig.2 : Agemaki-musubi (ture love knot) もう1つ、上記のサイトを参考に「吉祥結び」というのを作ってみました。ひもの長さがぎりぎりでした。
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Fig.3 : Agemaki-musubi, Kissho-musubi 最初に紐をだいたい8等分して二重の十字型にしておいてから、たとう折りのように順に折りたたんで、さらに逆方向に折りたたんでまとめる、という飾り結びです。わかりやすくて覚えやすいと思いました。
ひもが短いので、四角形ではなく三角形にアレンジしてみました。
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Fig.4 : kissho-musubi and
its triangular modificationあやとりひもの切れ端のひもが何本もあるので、それでも飾り結びをしてみたくなりました。
(つづく) ○
あやとりサイト用に、こんな図をいくつか作りました。
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Twist the ring of the index finger and ring finger 指にかかっている輪を1回転ひねるとか半回転ひねるといった操作は重要なので、丁寧に説明をしたくなったのです。ひもの色をグラデーションにして手前と向こうの糸が区別できるようにしたり、糸が指の背を通っていることがわかるように指を半透明の設定にしたり、糸の重なり具合(上下)が場所によって変わることを表現するために別オブジェクトにしたり、いろいろ工夫していたらすごく時間がかかってしまいました。こういうお絵描きも楽しいです。
<おまけのひとこと>
「パターンあやとりの世界」、あと2日半で第2章と第3章(現時点ではグレーアウトしているもの)を作りたいのです。でもこのペースだとあと30時間くらい必要な感じです。
5月4日(火) 吉祥結びとそのアレンジ
新しいあやとりサイト、2章の7つのページを書きました。すごく時間がかかりました。あと1日半で第3章の終了処理、書けるでしょうか。
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吉祥結び、気に入ったのでアレンジしてみました。今日はこの写真だけです。
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Kissho-musubi 黄色がオリジナルの四角形のもの、ピンクが五角形、赤が六角形です。これを作るのに、マグネットボードとチェスピース型マグネットが大活躍してくれました。
(つづく) <おまけのひとこと>
更新がお昼過ぎになってしまいました。お休みもあと1日半です。
5月5日(水) 吉祥結びの作り方の写真、回文
新しいあやとりサイト、第3章の3つのページを書いたところで力尽きました。でも、第2章の様々な開始処理・継続処理と、第3章第2節の終了処理のバリエーションで、これだけでも100種類を超えるパターンが作れるはずです。
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昨日の六角形の吉祥結び(写真右)ですが(地味に写真を変えました)、
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Kissho-musubi こんな風に作りました。
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Fig.1 : Initial position Fig.2 : After 1st round 最初に、六方向に同じ長さになるように紐を繰り出します(Fig.1)。これを順に隣に重ねるように一巡します。最後のものは最初の輪に通します(Fig.2)。2巡目はこれを逆方向に折り返してゆくことで完成します。マグネットボードとチェスピース型のマグネットがあったので簡単でした。
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こんな回文を見かけました。
「数学と理科ばかり解くガウス」
すうがくとりかばかりとくがうす素晴らしい!
<おまけのひとこと>
あっという間の連休でした。でも何をやっていたのか、結果は残った(新しいサイトを立ち上げた)ので満足です。
5月6日(木) 幾何学オブジェ、あやとり「双子のさかずき(箱枕)」
街で見かけた幾何学オブジェの話と、あやとりで遊んでいる話です。
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こんなオブジェを見かけました。
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ゆっくり回転していました。写真を撮ってみたのですが、どんなかたちなのか、まだちゃんと理解できていません。写真の撮影間隔は等間隔ではありません。動画を撮ればよかったのかな、と思いました。このオブジェがある場所は明治大学駿河台キャンパスの10号館の前だと思うのですが、Netで検索しても情報が見つかりません。
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「さかずき」(箱枕)というあやとりがあります。「人差し指の構え」から3アクション(親指で人差し指の向こうの糸を取って、親指をナバホ取りして、小指を外す)で取れるシンプルなものです。
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Fig.1 先日、これを1本のあやとりひもから2つを向かい合わせに取ってみたら長方形の形になった、というのをご紹介しました(Fig.2)。日本の伝承あやとり作品の「紙芝居」を連想しました。
でも、これではもとの「さかずき」が想像しにくいので、向きが逆になるようにして改めて2つ取ってみました(Fig.3)。
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Fig.2:hh210429-2 Fig.3:hh210506-1 折り紙でいうところの「連鶴」みたいだな、と思いました。たぶんもっと糸が長くてもっと指(手)の本数が多ければ、さらに数を増やしてゆけるはずです。そういう多人数の舞踊(ダンスとか新体操とか)を考えたら面白いかもしれません。
「さかずき」が取れる方、ぜひこの「双子のさかずき」に挑戦してみて下さい。そんなに簡単ではないと思います。パズルとして面白いです。完成形は、自分の両手の中ではあまりきれいにかたちが決まらないかもしれません。長い糸があれば、二人で向き合って取ればかなり簡単に作れるのではないかなあと思います。(今度やってみたい)
<おまけのひとこと>
長い1本のひもを用意して、多人数で同じ(でなくてもいいですが)あやとりを一斉に取る、というのは面白いかもしれないなと思いました。もちろん取れる作品には制約があります。どんな作品なら取れるのかを考えるのも面白そうです。
5月7日(金) 通貨記号の箱詰めパズル“Currency R&R”、飾り折り鶴のディスプレイ
隙間のある箱詰めパズルのご紹介と、昨日の「連鶴」つながりでお正月に撮った写真のご紹介です。
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CURRENCY R&R という箱詰めパズルが作られた経緯が紹介されていたのを興味深く読ませていただきました。
このパズルは、こんな5種類の通貨記号のピースを
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Pieces of CURRENCY R&R designed by Rex Rosanno Perez and Stanislav Knot. こんな枠の中に重ならないように納めるというパズルです。
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target frame 1 target frame 2 ピースのほうはいずれも 5x7 におさまるデザインで、フレームのほうは 13x11 の長方形からいくつかのマスを対称的に取り除いたかたちをしています。
解析してみると、いずれもユニーク解のようです。素晴らしいです。実物はかなり難しそうです。素敵なデザインだと思います。上記の考案者のサイトにはこの5ピースのうつ4ピースだけを使って上下左右に動かせない状態を作るという遊び方も提案されています。
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月曜日にご紹介した “T+3” というパズル、いつもコメントを下さる大阪のKさんからメールをいただきました。そのヒントのおかげで、私も4種類のペントミノを作ることができました。ありがとうございました。
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T+3 designed by Hiroshi Yamamoto (2011 IPP) 実は前回、私が最初に思い付いたピースセットだと、こんなかたちができてしまったのです。
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Fig.1 これができたことで、自分の何が間違っていたのかを気付くことができました。(10年前の作品ですし、この程度ならば「ネタバレ」にはならないかなと思って書いていますが、パズル紹介のマナー違反でしたらすぐに削除します。) 4種類のペントミノが作れる、というところがこのパズルの凄いところです。デザインのすばらしさに感動しました。「こんな感じのかたちのピース3つでペントミノ4種類ができるためには…」と考えることそのものが素晴らしいパズルでした。
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昨日の「幾何学オブジェ」の画像はめったに使わないスマートフォンのカメラ機能で撮影していたのですが、その画像をPCに転送しようと思って操作をしていたら、1月に撮ったこんな写真がありました。すっかり忘れていました。
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Fig.2 昨日、「連鶴」の話をしましたが、こういう方向の装り折り鶴もあったなあと思いました。
これは多分茅野駅に隣接する商業ビルの中のお店のディスプレイだった気がします。1月に撮ったもので、お正月っぽい雰囲気です。
<おまけのひとこと>
とりあえず昨日と今日は連休明けの仕事の助走期間かなあと思っています。昨日は会議がありませんでしたが、今日は会議がいくつもあります。がんばります。
5月8日(土) ヘキソミノの話、他
ヘキソミノ(正方形が6つつながったかたち)のちょっとした話と、あやとりの話です。
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先日、ヘキソミノ35種類のうちピースを覆う最小の長方形が 2x4 になっているものを数え上げてみました。(「2x4におさまるもの」ではありません。それだと2x3のヘキソミノも含まれてしまいます。)
Hexominoes with 2x4 rectangles needed to cover この中でドミノ(正方形が2つつながった1x2の長方形)3つで構成できるものはどれだろう? とふと思ったのです。(
「隣接する正方形が異なる色になるように(市松模様に)2色で塗り分けたときに、使われている白と黒の数が3:3になるのはどれだろう?」というのと同じことです。← これは誤りでした。反例がありました。)左下の ShortN と右下の U はドミノ3つでは作れない、市松に二色に塗り分けると、3:3にはならず4:2になってしまうかたちでした。
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35種類のヘキソミノのうち、ドミノ3つで作れるものと作れないものはそれぞれいくつあるのだろう? と思って調べてみると、それぞれ24種類と11種類だということがわかりました。その24種類をピースとしたパッキングパズルを考えてみました。6×24=144 ですから、1辺が12の正方形が作れそうです。調べてみました。
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Fig.1 Fig.1 は解の一例です。パソコンでちょっと探索してみると、すぐにたくさんの解が出てきました。
次に、5x29=145 の長方形の中心の1マスを空欄にしたパターンも調べてみました。これもたくさんの解がありました。
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Fig.2 さらに、7x21=147 の中心3つを空欄にしたものも調べてみました。やっぱりこれもたくさんの解がありました。
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Fig.3 適当にやっていくとできる、かなり簡単なパズルなのではなかろうか、と思いました。確かテンヨーのプラパズルのヘキソミノ版を持っていたと思うので、24ピースを選り分けて12x12を作ってみようかなあと思いました。
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国際あやとり協会(日本)のサイトから、今月公開を始めたあやとりサイトパターンあやとりの世界にリンクをしていただきました。ありがとうございます。パターンあやとりと呼んでいるものでどんなあやとり作品を取ることができるのかがわかるように、「作例集」のページを作ってみました。
とりあえず20種類ほど載せています。実は三本指パターンだけで済むものは少ないです。書こうと思っているものをはやく仕上げてしまいたいと思っています。
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昨日写真をご紹介した「飾り折り鶴」にちょっと似た作品がYouTubeにありました。Feathered Tsuru Origami TUTORIAL (Riccardo Foschi)です。
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Fig.4 あんまり似てないか…
<おまけのひとこと>
朝、少しだけ庭の草取りをしました。いろいろやっているうちに更新が午後になってしまいました。
5月9日(日) ヘキソミノの話(その2)
あやとりサイトの話と、ヘキソミノ(正方形が6つつながったかたち)の話の続きです。
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週末なので朝からパターンあやとりの世界にページの追加しています。3章3節:「ダンスの舞台」と3章4節:「イヌイットの網」を公開しました。ここまでの開始処理・継続処理・終了処理を合わせても10種類くらいかと思いますが、これを身につけるだけでもおそらく100種類を超えるパターンを作れるはずです。いろいろなパターンの組み合わせを試すうちに、自然に操作も覚えてしまうと思います。たいへんお勧めのあそびです。
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昨日、ヘキソミノ35種類のうちでドミノ3つで構成できるものはどれだろうという疑問を書いて、これは「隣接する正方形が異なる色になるように(市松模様に)2色で塗り分けたときに、使われている白と黒の数が3:3になるものと同じ」と誤って書いてしまいました。これ、間違いでした。
ヘキソミノのなかで、市松模様に2色で塗り分けると白黒3つずつになるのにドミノ3つでは作れないかたちがありました。下の図はHexominos という素晴らしいページの図です。
24 "odd" hexiominoes and 11 "even" hexisominoes 右側の、4:2 のほうはドミノ3つにはなり得ないのは明らかですが、左側の24種類の内、1つだけドミノ3つで作れないかたちがあるのです。どれだかわかりますか?
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テンヨーのプラパズルを探し出しました。2セット持っていました。
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35 hexiominoes 黄色いほうは妻が昔遊んだものだそうで、緑のものは私が昔買ったものです。解説を見ると、「このプラパズルNo.600は35個の駒があり、組み合わせの総数が大変多いので電子計算機にかけることができません。」と書かれています。時代を感じさせます。
市松に塗り分けると3:3になる24種類を選り分けて、プラパズルのふた(短辺側がちょうど12単位分です)の中で12 x 12 を作ってみました。24種類を選り分ける時点ですでに「パズルっぽい」というかけっこう大変でした。
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12 x 12 (using 24 odd-hexiominoes) 残った11種類で 11 x 6 は多分できないだろうなと思いつつ、なんとなくやってみました。
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11 even-hexiominoes 6x11は66マスですから、市松模様に塗り分けると33マスずつになります。4:2のピース11個だと、そもそも33マスずつにできないので、原理的に無理でした。
(つづく) <おまけのひとこと>
更新がまた午後になってしまいました。
5月10日(月) 偶数ヘキソミノのパズルの検討(その1)、他
ヘキソミノ(正方形が6つつながったかたち)のパズルの検討の続きです。
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ヘキソミノを市松模様に2色で塗り分けたときに白黒の色の数が4:2になるピース11種類の図を必要に迫られて自分でも作ってみました。
Fig.1 : 11 "even" hexisominoes この11ピース(以下偶数ヘキソミノと呼びます)で66マスのパッキングパズルをデザインしてみたいと思ったのです。気を付けなければいけないのが、色の数が4:2 のピースが11個ですから、目標のかたちを市松模様に塗り分けたときに、66マスのうち白と黒の数は34:32にならないとこの11種類では作れないということになります。 このため、6x11の長方形(これは市松模様に塗り分けると白黒33マスずつになります)は原理的に作れないのです。
66に近い平方数として 8x8=64 というのがあります。これはもちろん白と黒のマスは32個ずつです(Fig.2 の赤枠)。ここに、同色のマスを2個追加したパターンであれば、Fig.1 の11種類の偶数ヘキソミノで作れる可能性があります。
Fig.2 2か所の突起の位置が点対称になっている4つのパターンの解の数を調べてみました。ユニーク解ではないので、それぞれ解の一例を表示します。
Fig.3a : 16 solution Fig.3b : 36 solution Fig.3c : 42 solution Fig.3d : 20 solution なるほど面白いです。
(つづく) ○
以前、神谷和男氏の創作あやとり14のダイヤモンドというのを取ってみたものをご紹介したことがあります。
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Fig.4 最近、このように最後に展開した完成形の四隅の糸が二重になっているあやとり作品は、その後でナウルの終了処理を試みたくなっています。この「14のダイヤモンド」にもナウルの終了処理をやってみました。最後にカロリン展開でかたちを整えています。
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hh210510-1 これも面白いパターンだと思います。
<おまけのひとこと>
日の出の時刻がだいぶ早くなってきています。
5月11日(火) 偶数ヘキソミノのパズルの検討(その2)
偶数ヘキソミノ(正方形が6つつながったかたちのうち、市松模様に塗り塗り分けたときに4マス:2マスになるピース)のパズルの検討の続きです。
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偶数ヘキソミノ11種類でパッキングパズルを検討しています。
Fig.1 : 11 "even" hexisominoes 次に考えたのは、9x8=72の長方形にこの11ピースを入れるという問題です。
Fig.2 これは6単位分の隙間が空きます。この6単位の「隙間」がすべて孤立していて、かつ外周は全て11ピースで覆われているという条件にできるだろうか、と思ったのです。「隙間が孤立している」というのは、6つの単位正方形が辺も頂点も共有していないという条件だとします。これは解がありました。一例を載せます。
Fig.3 この条件は自動でカウントすることができなかったので、解の総数はわかりません。
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では、隙間の6単位を3つのドミノ(1x2)にできるでしょうか? または隙間の6単位をヘキソミノのピースにできるでしょうか?
(つづく) <おまけのひとこと>
今日は時間がなくて簡単な更新です。
5月12日(水) ループタイルの話
ヘキソミノの話はいったん中断して、別の話題です。
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こんなCGを作ってみたのです。
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Fig.1 正方形の隣り合う辺どうしを繋ぐルートが彫られているピースです。(ちょっと溝が深すぎますが)
ランダムに並べてみました。せっかくCGで3次元モデルを作ったので、透視投影法で描画してみました。
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Fig.2 真上から見下ろしてみます。
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Fig.3 数を増やしてみました。
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Fig.4 このCG、昔から作りたかったのです。
(つづく) ○
こんなあやとりを取ってみました。こちらでガイアナの星の取り方を説明しています。
「ガイアナの星」を2回やるのですが、2回目は中指の輪を広げて作ります。その結果、ガイアナの星が2階建てになります。それに対して「小さいアムワンギヨ」の終了処理をすると、糸が斜めの格子になっているパターンと横向きの8の字のパターンが重なった面白い構造になりました。
Fig.6のほうでは最初に「逆ガイアナの星」を取ってみました。親指と小指を逆に取るのですが、最初に人差し指でひねり取る回転方向を逆にします。ただ、「逆ガイアナの星」にした効果はよくわかりませんでした。また、最後の仕上げで内側の2本の指の輪はひねりません。その違いは見て取れます。
<おまけのひとこと>
二階層にする、というあやとりのテクニックも面白そうです。
5月13日(木) LoopTrax(その1)、他
昨日はタイトルなしの更新でしたが(考えているうちに書き忘れた)、今日は更新のタイトルを付けました。
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実は昨日のCGは、LoopTrax(ループトラックス)という二人ゲームをご紹介したくて作り始めたものでした。今日はLoopTraxの説明を始めたいと思います。
LoopTraxはたった1種類のピース64枚を使った二人対戦ゲームです。ピースの表面と裏側に、Fig.1のようなパターンが彫られていて、どちらか必要なほうを使います。
Fig.1 「自分の駒」という概念はありませんが、「自分の色」(白か黒)という概念があります。自分の色の経路がループになれば勝ちです。もう1つの勝ち方は、自分の色の経路がピース8個分の幅まで繋がったら勝ちです。駒は最大で8x8領域までしか置けません。
例えばFig.2の例は 4x4のミニサイズのLoopTraxをやってみたものです。どちらもループはできていませんが、白の経路が上から下まで4単位分の幅の経路が完成していますので、白の勝ちです。
Fig.2 ピースは自分の手番の時に「すでに場にあるタイルに色が繋がるように」1つだけおきます。ただし、置いた結果、空所に置けるピースの種類が確定している場合は確定したピースをすべて場に置いてゆきます。
例えば、実際のプレイではこんなことは起こりませんが、仮に上記の例の場合、4隅のピースを外してみましょう。
Fig.3 左下と右下は、白または黒の経路が空所で隣り合っているので、そこに入るピースは確定してしまっています。一方左上と右上は隣り合う経路の色が違っているので、まだ確定していません。
Fig.4 は白が「当たり」(「詰めろ」「リーチ」)になっている状態で、次が白の手番だったら勝ちです。黒はこの状態を放置すると次の白の手番で負けます。
Fig.4 なぜなら、白が次にこう(Fig.5)プレイすると、右下が確定してしまうので、自動的にループが完成します。
→ Fig.5 Fig.6 今日の説明は時間がないのでここまでです。
(つづく) ○
昨日に続いてこんなあやとりを取ってみました。(こちらでガイアナの星の取り方を説明しています。)
これは比較的かたちを整えやすいあやとりだと思います(パターンあやとりの中では)。これは自分の分類上、どこに位置づけようか悩ましいです。「パターンあやとり」、未整理の素材がどんどんどんどんたまっています。「対称あやとり(双子のあやとり)」の章を設けようか…
<おまけのひとこと>
こんなことをやっていると、貴重な早朝の2〜3時間があっという間に過ぎ去ります。(一日の内で一番充実した時間です。)もう朝5時半を回ってしまいました。今日も仕事が忙しいのです。
5月14日(金) LoopTrax(その2)、他
LoopTraxの対戦例をアニメーションにしてみました。
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昨日、LoopTrax(ループトラックス)という二人ゲームをご紹介しました。こういうのは実際のプレイの例を見ていただくのがわかりやすいです。
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Fig.1 白が先手で、その手番でプレイされたタイルに小さな数字を描き加えています。プレイされた結果、一意に決まるタイルは★印を付けました。
1手ごとの画像と簡単なコメントをblogのほうのLoopTrax対戦例という記事に書きましたのでご覧ください。
勝敗が決まった状態はこうでした。黒の「ループ勝ち」です。白の単純な見逃し、という例です。
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Fig.2 もう少しだけこの話題を続けます。
(つづく) ○
あやとりの話です。「人差し指の構え」のように向かい合う指に輪がかかっているような状態で、注目する指の輪を広げてガイアナの星を取る、というのが面白くて何度か試しています。「ガイアナの星」は2本の指の間にパターンができますから、隣り合う2本ごとに「ガイアナの星」を作るとしたら、5本指ですから最大4つ出来そうだなと思いました。どういう順番でやってもいいのですけれども、手前側のほうが若干楽なので、向こう側からやることにしました。
操作そのものは頭を使っている感じがして楽しいですし、きちんと狙い通りのものができると達成感もあります。マグネットボードでかたちを整えるのも楽しいです。ただ、あやとり作品としてはちょっと(かなり)やりすぎな感じがします。もはや両手の間ではパターンがきれいに見えません(指の間隔が狭すぎる)。何というか、組み紐や編み物に近い感じになってきました。これを引き絞って両手から外して机の上でかたちを整えると、「ムカデ」というあやとり作品になるかもしれませんけれども、あんまり好みではありません。まあこういうこともできるんだ、ということがわかったところで満足することにしました。
<おまけのひとこと>
私が管理している職場で使っていた古いノートPCを廃却する申請をしていたのですが、昨日職場の若い情報セキュリティ担当者が二人、PCのハードディスクを安全に消去するソフトウェアが入ったUSB持ってきてくれて、「PC起動できますか?」と尋ねてくれました。「たぶんできると思うんだけど、長いこと触っていないから…やってみるね」と言って立ち上げてみたのですが、BIOSパスワードを設定してあって、恥ずかしながらそれが思い出せませんでした。「ごめん、ダメだ」と謝ったら「じゃ、分解してハードディスク取り出しますね」と言って、開けにくいPCなのですが手際よく分解してHDDを取り出してくれました。二人で楽しそうに作業をしてくれて、本当にうれしかったです。本来は自分でやらなければいけないはずの作業を快く代行してくれて、本当に感謝です。よくよく御礼を言っておきました。
5月15日(土) LoopTrax(その3)
週末で「あやとりサイト」のほうのページの作成をしているので、こちらは軽い内容にします。
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LoopTrax(ループトラックス)という二人ゲームをご紹介いしています。しまってあった自分のセットを取り出してみました。
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Fig.1 : LoopTrax 確かこのパッケージの中に、昔友人とプレイしてみた記録を一緒に入れて保存してあったはずだと思ったので、探し出してきました。たった1ゲームですが、こんな紙が入っていました。(画像をクリックすると大きなサイズで表示します。)
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Fig.2 これは20年以上前の記録です(もっと前かも)。当時、毎年5月1日のメーデーには地域の労働組合の合同のイベントがあって、そこに動員がかかっていました。その時に一緒だった同期の友人と、メーデーの会場の座席で暇を持て余して手持ちの方眼紙とペンで遊んでみた記録です。
LoopTrax は一度置いたタイルはゲーム終了までそこにそのまま存在しているので、紙とペンで遊ぶのに向いています。ペンの色が2色使えれば良いのですが、1色しかなければこの例のように片方は一本線、もう片方は二重線で表現すれば問題ありません。また、自分の手番の時に置いたタイルに手数の番号を記入していくと、後でゲームを再現できて便利です。
上記の記録をもとに、CGで終了状態を再現してみました。白の「ライン勝ち」です。(8単位分の幅を繋ぐルートが完成している)
Fig.3 マス目のあるホワイトボードにマーカーペンでタイルのラインを描きながら遊んでみたこともあります。このときは赤と黒のペンを使いました。昔、特別な道具が要らないゲームがとても好きでした。でも当時も遊んでくれる人はあまりいませんでした。今や電子デバイスが相手をしてくれるので、こんなアナログな遊び方をする人はほとんどいないのかなあと思います。
<おまけのひとこと>
実はこのLoopTrax、この「あそびをせんとや」というサイトを公開した20年前からいずれはご紹介しようと思ってあたためていたネタなのです。でもなんとなく話を出しそびれていたのです。当時、「紙と鉛筆で遊べるゲーム」を何かとりまとめてご紹介しようと思っていたことがあって、その中でも特に面白くてお勧めのゲームとして取っておいたのですが、そのままになっていました。この話題、寝かせすぎました。