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2024.12.31 公開ひとこと
11月7日(金) 四角反柱の平面グラフのあやとり
久々に手順紹介付きのあやとりの話です。
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四角反柱というかたちが好きです。普通の四角柱は底面と上の面が正方形で、上下の対応する正方形の頂点を結んでできますが、四角反柱は正方形の1つの頂点から反対側の正方形の2つの頂点に稜が結ばれています。
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四角反柱 四角反柱の平面グラフ 四角反柱の全ての稜がゴム紐でできていると想像して、底面の正方形の4つの頂点を広げて、上の面の正方形を底面の正方形と同じ平面に乗るようにつぶしたとすると、上の右のようなかたちになります。
なぜこの話を始めたかというと、次のようなあやとり作品があったためです。
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“Bulletin of String Figures Association No.18 (1992)” (1992年のあやとり協会会報 No.18)を眺めていたら、こんなあやとり作品が紹介されていました。四角反柱の平面グラフのかたちです。特に作品名は付けられていないように見えます。(見落としているかもしれません。)
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“Intension vs. Extension --- an inquiry into the aesthetics of string figures” Joseph Ornstein p.29, bsfa 18(1992) 論文のタイトル(内包と拡張 ― あやとりの美学の探求)がかっこいいですね。
久々に手順を含めてご紹介しようと思います。
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sf251107-1
- 人差し指の構え
- 左右の人差し指の輪を交換する
- 人差し指を向こうへ半回転ひねる
- 人差し指の輪を親指に移す(上の輪にする)
- 小指の輪を親指に移す(一番上の輪にする)
- 人差し指・中指・薬指・小指を親指の3つの輪に上から入れ、親指の向こうの3本の糸を掌に握り込む
- 中指・薬指・小指は握ったまま、人差し指で親指手前の3本の糸を取って親指から外す
手の模型に掛けるときには、上向きの親指と小指で外周の四角形を張るようにしました。
手順2と手順3ですが、
- 手順2と手順3を両方ともやる
- 手順2だけやる
- 手順3だけやる
- どちらもやらない
という4通りの変化が考えられます。何がどう変わるかぜひやってみてください。
(つづく)
<おまけのひとこと>
マグネットボードに固定するのと手の模型に張るのとでは印象が違う気がします。手の模型、大活躍です。
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