諏訪湖(小さく富士山)

   
平成17年12月31日
 1年
ここ3年ほどは、私にとって試練の続いた年でした。
病気をしました。親しき人達が「あ」っという間に逝ってしまいました。

「儚 (はかな) さや 人は夢みる つわの花」 安東次男

そのようなことで、気落ちし、動揺が躯の片隅を占めていた時期がありました。
が、近頃は、神様から私へ
「休養せよ」とのお達しだと思うことにしました。
病気とは上手につき合い、来年は休養あけの元気さでいろいろと、やりたいと思います。
来年もよろしくお願いします。

今年は本焼き23回、素焼き7回と例年の半分しか焚けなかった。
今年の12月は雪が少ないが、真冬の寒さで諏訪湖は全面結氷しました。

全面結氷した諏訪湖 岸に乗り上げた氷 約10p

平成17年12月18日
 
人口減少
人口減少と聞いて若者が連想するのは、「衰退」が52%。続いて「縮小」「さびしさ」。
しかし、世界の人口密度からは一千万人、食糧自給率からは五千万人が適正で、人口減少とあわてて移民を考える必要はない。


日本の借金は770兆円。不良債権を入れると1千兆円と言われる。
役人と政治家が日本の財産を食いつぶした額である。
消費税など国民負担率50%という未来はすぐそこだ。

「親の年金が子供の給料より高い」 若者の年金への不満がこぼれる。
銀行員に聞いたが、月に50万円弱の年金をもらっている人がいるという。・・・役人?
友人の父親は公務員を退職する日に基本給が2階級上げられ、それを基に年金36万円をもらっていたそうである。
教師をしていた人は年金が、働いていたときの給料よりも多いと言っていた。
アパートの家賃で1千万円の年収がありながら月20万円の年金をもらっている高齢者。
いま、遺産で五,六千万円残ることが珍しくないそうである。

若者からのお願い
「富裕層への年金支給をやめるべきだ」

平成17年12月11日
 融雪剤
雪国で使用される融雪剤が、魚や植物に影響を与えている。
北海道や東北などでは「清流を好む魚のイワナがいなくなった」という。
米国の五大湖周辺では、淡水が塩水にかわり、生息する魚の種類が変わっている。
街路樹は枯れ、沿道から10bほどのところでは植物が枯れているのをよく見かける。
鉄の橋や車は錆、家や人にまで被害は広がっているようだ。

平成17年12月4日
 
初雪
3日午後から降り始めた初雪が結構積もりました。

秋は短い。
訪れたかと思うとたちまち終わる。

人生の秋も短い。
私はいま冬を間近にしている。
我が家の
山茶花が冬の寒さに負けず真っ赤な花を咲かせている。

平成17年11月27日
 茶の湯
「茶の湯とはただ湯をわかし茶をたててのむばかりなる事と知るべし」 と、当の利休さんが仰ったそうだから、それで何も恥じることはない。けれどもそのうちの何かに興味を持ってしまったら、その向こうには知と技の世界が海のように果てなく広がっている。
まず主客が交わるに際して「礼法」が必要になる。床には掛軸があるから「書画」の素養が問題になる。掛軸は後半、楚々とした「花」に替わる。「懐石」の調理技術と、いただく作法は必須だ。「和菓子」にもそれぞれ趣向がある。お茶の点前は当然「炭」を覚えなければならない。「香」も焚かれる。器は漆器や陶器の工芸品である。「和装」が正式だから、着物に無知でいられない。それらすべてを「禅」の精神が包括している。−−−
これらの素養を身につけていなければならないから、茶の湯は奥が深い。

平成17年11月20
 人口減少の世紀
日本は人口減少の世紀を迎えた。平均寿命が女性より少ない男性の数は昨年がピークで、2030年(今から25年後)の総人口は1千万人少なくなる。40万人都市が毎年ひとつずつ消滅する計算だ。そんな未来に向けて道や橋を借金で造り続けることは、将来世代への借金転嫁を意味する。今、財政・税制から社会保障や公共事業にいたるまで、あらゆる政策を人口減少仕様に作り直している。
−−−今後は家も土地もどんどん余ってくるようだ。−−−
今、大学は全入時代を迎えたが卒業できるかどうか微妙という。つまり「経営困難校」が倒産するわけだ。
「少子化の影響はすごかった。魚の消えた海で網を投げているようなものだった」昨年廃止した短大の理事長。
2004年に142万人いた18歳人口は、07年度には12万人(約1割)減少する。
今後5年間の破綻大学数予測は48校。15校に1校は消える勘定である。

平成17年11月3日
 
一枚の色紙
     
「私の履歴書」より  仲代達矢
恭子(妻)が亡くなる2カ月ほど前。
恭子からの三十九回目の結婚記念日のプレゼントは一枚の色紙だった。
水彩画でハムレット、リチャード三世、どん底、など私の舞台姿を描き、それぞれに台詞(せりふ)の一節が添えられていた。

そしてこう書いてあった。

さんきゅう 三十九年間
さんきゅう 明日から四十年目
たくさんの役 あなたは輝いていた
たくさんの作品 あなたには想いがあった 才能があった
一緒にやって来て 私 面白かった 堪能した
おいしい人生を ありがとう
これからも ずっと ずっと よろしく
 

平成17年10月23日
 人生百年時代到来  
記事より
日本人の長寿化の勢いが止まらない
今年の長寿番付では歳以上のいわゆる
百寿者は2万5千人を突破した。今、百寿者は猛烈な勢いで増えている。今世紀の終わりには、日本人の平均寿命は百歳に限りなく近づくという。
長寿研究で欠かせないのが遺伝子。線虫の遺伝子操作では寿命が2倍になっている。人間の場合は多くの遺伝子が組み合わさって長寿が実現するが、今、百寿者のDNAを解析しているという。
急速な長寿化はなぜ起きるのか。動物実験の結果では与える餌の量を減らすと寿命が延びることがわかってきた。食餌量を6割程度にするのが最も有効で、がんの発生率は低くなるという。
・・・昔から腹八分目というが、腹六分目がちょうど良いかも知れない。 

平成17年10月16日
 首相靖国参拝  
記事より
若者に中韓への嫌悪
「日本の神社に日本のために参るのは当然」「中国や韓国がガタガタいうことはない」
今、若者たちの間にナショナリズムの動きが目立ってきている。
戦後の日本人共通の感覚が風化し、学校での歴史の授業でも「先生の言うことは偏っている」と言う子供が増えているという。
中韓に優しいマスコミにも反発しているという。
「マンガ嫌韓流」が若者に人気で大ベストセラーになっている。
そして韓流ブームにのる「おばさん」
への反感は若者だけでなく、全男性共通の感覚だ。

平成17年10月10日
 
記事より
日本では製造中止になった殺虫剤のDDT。
マラリアに絶大な効果のあるDDTを途上国は使い続ける。
今、日本海や北極でとれるカツオに無視できない量のDDTが含まれているという。
これは、大気や海流ではるか離れた北極や日本まで運ばれる「バッタ効果」による。
「百年くらいたてば、途上国で発生した化学物質は北極海に集積するだろう。」
しかし、DDTの摂取許容量はないという。農薬が魚から検出されることは全く想定されていないためだ。

平成17年10月1日
 茶花
  「茶花」加藤淡斎 より
最近は茶花を見て楽しんでいるが、花の名前はいろいろですね。
  女郎花(おみなえし)に対して、男郎花(おとこえし)
  一人静(ひとりしずか)に対して、二人静(ふたりしずか)
  一輪草(いちりんそう)に対して、二輪草(にりんそう)
  父子草(ちちこぐさ)に対して、母子草(ははこぐさ)

  黒文字(くろもじ)は樹皮上の黒色斑点を文字になぞらえて名がついた。
            樹皮によい香りがあるので、茶道では爪楊枝に使用する。
  山茱臾(さんしゅゆ)は春に黄色い花をつけ、秋には赤く実を熟するがその
            様子から秋珊瑚ともいう。
            
昨年工房に植えました。来年は咲くと思います。
  読みの難しいもの。
  苧環(おだまき)、忍冬(すいかずら)、山櫨子(さんざし)、辛夷(こぶし)、
  猩々袴(しょうじょうばかま)、馬酔木(あせび)

平成17年9月25日
 遺言川柳 其の三
UFJ銀行の遺言川柳が今年も大発表
 遺産分け 取り残されて いる遺骨
 教養も 知識も知恵も 贈与ずみ
 書くたびに だんだん人が 見えてくる
 遺言を 書いて 十年日記買う・・・十年日記ってあるの?
 ありがとう そしてゴメンと 書くつもり

平成17年9月18日
 
初めて産廃施設を見学した。
管理型処分場は市内の住宅の近くにある。
市町村から出る焼却灰をセメントと共に廃棄している。
満杯になると公園になるそうだが、イメージとは違い清潔で臭いもない。
また、焼却炉は800度で運転し、廃棄物投入のタイミング・量・煙突の引き具合でダイオキシンの排出量が変わるそうである。
いくら近代化しても最後には職人のカンが頼りなのは、陶芸窯も同様である。

ゴミの5R
1.ゴミになる物を買わない。 Refuse(リフューズ)  トレー入りをバラ売りにするとトレーはいらない。
2.戻せる物は戻す。      Return(リターン)    牛乳の紙パックをお店に持っていく。
3.再使用する。         Reuse(リユース)    ポリ袋をゴミ袋に使う。
4.ゴミを減らす。        Reduce(リデュース) 台所から出るゴミを減らす
5.再資源化。          Recycle(リサイクル)  残飯から有機肥料を作る

平成17年9月4日
 
雑学
シェークスピアの 『ベニスの商人』 日本で初上演されたときの外題は
『何桜彼桜銭世中』(さくらどき ぜにのよのなか 凄すぎる題と言うべきか。

大笑い漢字試験
 漢字の穴埋めテスト           弱肉強食−−−−−
 ひらがなを漢字に  しろうと      素人 −−−−−−−白人
              ふしょうのこ   不肖の子−−−−−負傷の子
 珍読          花魁       おいらん−−−−−めしべ
              案山子      かかし−−−−−−あなご

平成17年8月20日
 
サラ
せん傑作選より
ポチ飼って畑もあるのに小判出ず
゛儲かる゛って信じる者と書くのにな

錯覚とムダが支える化粧品
脳ドック癌はないけど味噌もない
煩悩がたんとつまったパパの脳

陰口をたたくやつほどゴマをすり・・・(私一人知ってます)

平成17年8月15日
 敗戦
日本人の大嫌いな国と言えば一昔前まではソ連だった。
北方領土問題や漁船の拿捕、日本兵のシベリア抑留、また、ソ連の原爆・ミサイルは昔も今も日本に向いている。

今、中国、韓国国民の一番嫌いな国は日本で実に85%〜95%が嫌いと答えている。
韓国の子供は日本が沈没する絵を描き、駅構内に展示しているほどである。
サッカーの試合で、中国人が日本人を罵倒したのはつい最近のことである。

中国は、共産主義は崩壊したが共産党政権の正当性を訴えるため、歴史教科書に日本人兵士の残虐性を徹底して載せている。
中国には昔、欧米各国が香港を始め植民地として進出したが、欧米各国の残虐性は子供に教えていないようだ。その中で、唯一負けたのが日本だからだろうか。

北朝鮮のノドン・テポドンミサイルは日本向けだという。確かに中国、ロシアの軍事力は大きすぎ、韓国は同胞とすれば唯一ミサイルを打ち込めるのは日本となる。韓国はいずれ南北統一すると核保有国となり、日本に核を撃てるので北の核開発には内心喝采を贈っているようだ。韓国も中国同様、歴史教科書に日本人兵士の残虐性を徹底して載せている。

こうした状況の中
、極楽とんぼの日本人も大嫌いな国に中国・韓国をあげるようになった。
平和、平和と唱えていれば平和になるというような、お目出度い考えの日本人も少なくなった。
しかし、北朝鮮に拉致された人が助けを求めてきた手紙を、北朝鮮系の朝鮮総連に渡した国会議員がいたのには驚かされた。それで拉致された人は殺されたらしい。「国民あらずして国あらず」と言うが、国には国民をしっかりと守ってもらいたいものだ。

平成17年8月7日
 
記事から
「老いと私」   小沢昭一  
男は長年の連れ合いを失うと、モロイのだなァとつくづく思います。「長生きの秘訣は、女房、健やかにあれと」若い時にはこんなこと考えもしませんでしたな。
「朝顔が今朝も咲いたよ婆さんや」
これ、私の大好きな俳句です。連れ合いを亡くした爺さんが、婆さんに朝顔が咲いたよと告げている心が、切々と私の胸をかきむしります。爺さんの心の中では、まだ婆さんと、しっかり番(つがい)なんですな

  我が家の朝顔

平成17年8月4日
 
記事から
第2次大戦を勝利に導いたチャーチルと対峙した写真家カーシュは、チャーチルのトレードマークとして常に離すことのない葉巻をいきなり取り上げた。思わずレンズをにらみつけるチャーチル。これこそカーシュが表現したかった不屈の指導者の「顔」であった。この決定的チャンスの次の瞬間、温和な笑みを浮かべたチャーチルはカーシュに握手を求め「君は吠え立てるライオンも一枚の写真のために黙らせることができるだろう」と語ったという。

平成17年7月31日
 落款印
緋色窯の落款印です。
やげん彫りは、やきものに押す陶印です。
20×20 15×15 10×10
(やげん彫り)
12×12 10×10 おまけ(メール番号)

平成17年7月18日
 再び議員
1年前に「議員は村3人、町4人、市5人もいれば充分だと思う」と書いたが、昨日の新聞に近い数字が出てきた。
茅野市(人口5.7万人)が議員数18人に、諏訪市(人口5.5万人)が議員数15人に改正、岡谷市(人口5.5万人)では区長会が議員定数削減を申し入れ、その席で諏訪郡が合併されていれば岡谷の議員予定数は7人だからそれでと言う話が出たそうである。人口2.3万人の下諏訪町で議員数18人はいかにも多いと思うがどうだろう。諏訪市の3分の1と考えると5人が正解。
下諏訪町の人口は20年前は2.7万人でした。20年後は1.6万人という大変な人口減少予測が出ている。

続き
議会では13人が妥当であると結論づけたようだ。

平成17年7月3日
 比翼の鳥
楊貴妃と玄宗皇帝の悲恋をうたった白楽天の「長恨歌」。
「天に在りては願わくば比翼の鳥となり、地に在りては願わくば連理の枝とならん」
比翼の鳥とは翼がそれぞれ1つしかなく、雄雌が一体となって初めて飛ぶことが出来るという伝説の鳥。
連理の枝とは根や幹が別なのに枝が合わさって木目が続いているものをいう。
比翼連理は仲の良い夫婦にたとえられ、結婚式のスピーチに使うとなかなか格調高くなる。が、新郎新婦は意味がわからずポカンとしているかもしれない・・・・・。
一昨年故山田先生から頂いた紫式部が初めて咲いた 大瓢箪の花 紫陽花 ユリ

平成17年6月26日
 再び小道具
今年は未だ作品を作っていません。(いろいろ構想は有ります)
小道具(コテ・・・栗の木)を作り、釉薬掛の柄杓の柄を変えました。
ゆりが咲き出しました。紫陽花も色づきました。
コテ
釉掛柄杓(柄を変えました) ピンクのカサブランカ
クレマチス クレマチス ユリ ヘメロカリス

平成17年6月19日
 新潟に花を見る
クリンソウ(九輪草)  サクラソウ科  別名:シチジュウソウ(七重草)
 花期:春〜初夏 山間部のやや湿ったところに生えています。大きな根性葉から 30 センチくらいの花茎を出し,濃い赤紫の花を車輪状につけます。それが数段になるので,その様を五重塔などの先端部分(九輪)にたとえて名前を付けられました。
安塚町切越付近で撮影
シャガ
春、アヤメやハナショウブなどより早い時期にうす暗い林の下で群生する。ヒメシャガは、丈も花もシャガより小さく、自生は少ない。

安塚町切越付近で撮影 林間の湿地で群生していた。

平成17年6月12日
 第6回 下諏訪陶友会展報告
今年は下諏訪町文化センターで展示、ギャラリーと違い、通りがかりの大勢の人に見ていただけた。

「字通」には「形」について「内にあるものが、外にあらわれることをいう」と書いてある。陶芸家の造形の苦心も、まさに胸中にあるものを、土とともにいかに外にひねり出すかにかかっている。
私の作品 全員 会場風景
浜博人会長  平川てる子先生 会場風景 阿部信一郎先生
増沢ふみ子先生 会場風景 石井宏子先生 飯島孝子先生
会場風景    平尾政行先生 私のブース 宮坂邦子先生

平成17年6月4日
 商標登録
商標法が改正されれば、来年から今まで認められなかった地域ブランドが認められるようになる。
博多も人形も一般的に使われる名詞で商標登録はできないが、一緒にした「博多人形」もこれからは登録される。今まで登録されているのは「西陣織」、「三輪そうめん」「夕張メロン」などほんの一部だ。
ソニーのウォークマンは海外では一般名詞として、もはや商標とはならない。日本でも一般的な名称と思われがちな商標をみると
デジカメ     三洋電機
ウォシュレット TOTO
固形肥料    日本肥糧
宅急便      ヤマト運輸
万歩計      山佐時計計器
等々は商標登録されている。

平成17年5月29日
 
記事から
チベットの夢雲海に消ゆ
インドで生まれた仏教はチベット、中国を経て日本に伝わった。本国インドでは仏教が廃れたが、鎖国状態にあったチベットでは釈迦直伝に近い教典が残っている。能海寛は1898年日本人として初めてチベットに足を踏み入れた。ラサを目指し3たび挑むが雲南省からの手紙を最後に消息を絶った。1度目の失敗の思いを「のぞめども 深山の奥の 金沙江 つばさなければ わたりえもせず」と詠んでいる

平成17年5月22日
 ガーデニング
今年は、今まで親任せだった少しばかりの畑を作り、庭を手入れしている。
には、
トマト6,ミニトマト3,なす6,きゅうり6、ピーマン3、カラーピーマン2,ししとう2,にがうり1,じゃがいも40、オクラ3,枝豆10,ブロッコリー2、サニーレタス5,その他ネギ、パセリ、赤かぶ、小松菜、春菊、赤ちそ等を植える。
毎年出てくる
アスパラ、にら、茗荷、三つ葉、行者にんにく、こごみ、いちご、ハーブ類
木では
梅、いちじく、プルーン、ブルーベリー、あんず、すぐり、キィーウイ、山椒。
花は
ぼたん、花桃、椿、山茶花、紫陽花、南天、サツキ、紫式部、ノーゼンカズラ、サンシュユ。
草花は、
菖蒲、水仙、百合、菊、クレマチス、芍薬、クリスマスローズ、二輪草、一人静、チューリップ、曼珠沙華、万年青、ひなげし、イカリソウ、シャガ、都忘れ、 その他名前の分からない花多数

狭いところによくぞこれほどまでに沢山植えたものと感心する。

じゃがいも 赤ちそ きゅうり パセリ パブリカ(セニョリータ)
いちじく(葉が出てきた) ブルーベリー いちご キィウイ(黄色)
ルピナス もっこうバラ 菖蒲 撫子 鈴蘭
シャガ(新潟で採取) 芍薬 オダマキ 二輪草 すみれ

平成17年5月15日
 第52回
日府展 (東京都立美術館)
第52回日府展は、三澤博先生、山田剛敏先生のいない、私には寂しい展覧会になってしまった。
また、ここ数年の傾向ですが、他部門の方や評論家の方々に訃報が相次ぐ。
授賞式では一年ぶりに会う人達と近況を話し合う。
会場風景 山田剛敏先生 三澤博先生 私の作品
児玉陶欧先生 阿部信一郎先生 会場風景 平尾政行先生 青木九仁博先生

平成17年5月8日
 
美術館巡り

菊池寛実記念 智美術館
第1回 菊池ビエンナーレ展を見る。
菊池寛実記念 智美術館は、現代陶芸の公開のため2003年4月に開館。東京都港区虎ノ門に新しく建てられたライムストーンの外壁を持つ西久保ビルの地下一階にある。神谷町駅を出てホテル オオクラを目指すと約5分で到着。
一階の玄関ホールと地下の展示室は螺旋階段で結ばれている。この階段にはガラスの手摺がついていて、光りを受けて宝石のように輝き美しい。
菊池ビエンナーレ展は若手作家に絞った募集ですが、平岡朋美の貫入水色鉢の形が気になった。
   

大倉集古館
ホテルオークラ創始者大倉喜七郎の父で、明治の実業家大倉喜八郎が1917年に創立した日本初の私立美術館。ホテルオークラの正面玄関前にある、まるで寺院のような建物。入口に仁王像があり、今回の展示はチベット仏教美術。


平成17年5月1日
 くりの木工房
山梨県小淵沢町上笹尾 
友人の奥様の草木染めの工房「くりの木工房」で、古田 文(ふるた あや)  創作人形展を見る。古布をまとった雛の静寂と雅の世界。
我が工房に幸福が来るように福ちゃんを買う。
春色の草木染め。展示会で器の下に敷く布を頂く。

八ヶ岳薬用植物園。ギャラリー土間。「うつわ 中」 で粉引き、灰釉をみる。
サントリー白州工場は見学者で一杯。ガイドツアーでウイスキーの蒸溜所、貯蔵所を見学後、待望の試飲が始まる。白州12年と北杜12年が飲み放題。私は運転があるので香りを楽しみ、「南アルプスの天然水」を頂く。外のベンチには酔いつぶれた人がずいぶんと寝ている。
サントリーのすぐ近くに「シャトレーゼ白州工場」がある。ここはケーキやアイスクリームを製造していて、アイスクリームが食べ放題。ここも見学者で一杯。無料は強いですね。
帰り道で園芸店に寄り道。年を取ったのか、花、野菜、果樹の苗を見るのが楽しみになっている。


サントリー白州工場の西洋シャクナゲと蒸留釜

平成17年4月16日
 
今年もの季節になりました。
諏訪湖畔はすでに満開です。
そして、たゆたいながら散る桜の花びらを見ながら。

というと 『年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず』という劉希夷(りゅうきい)の「白頭を悲しむ翁に代る」を思い出します。人の一生を花に譬えて「人は変わり続ける。どんなに望んでも、同じところにはとどまることはできない」ならば、短い人生をもっと優しく、こころ豊かに生きていきたい。この花は、そんな思いをいつまでも忘れないでいさせてくれる特別な花なのだ。

家庭菜園の「アスパラガス」が出てきました。今年は豊作の予感がします。


「続き」
 
白頭を悲しむ翁に代る            劉希夷
   古人
(こじん) 復(ま)た洛城の東に無(な)
   今人
(こんじん) 還(ま)落花の風に対す
   年年歳歳 花 相似たり
   歳歳年年 人 同じからず
       むかし、洛陽の東で散る花を見た人も、もう二度と帰らない。
           今ここにいる人もまた、古人と同じ、花を散らす風に吹かれているだけだ。
           年ごとに春はめぐり、花は同じように咲くけれど、
           年ごとにその花を見る人は、同じではない・・・・・・・。 

「続き」
  劉希夷は高名な詩人に、「年年歳歳」を含む2句を譲って欲しいと頼まれた。
   が、これを断ったため殺されたという。
      

平成17年4月2日
 もう4月
正月が過ぎてからの早いこと。
娘の結婚準備で忙しくしていると、陶芸の師匠 山田剛敏先生が入院。
日赤にお見舞いに行くと、先月お逢いしたときとは様変わりで、結局これがお別れになった。
娘の結婚式から10日後、
人間は旅人だと言っていた師匠は終の棲家から旅立たれた。
今年は、時の立つのが恐ろしく早い。

「夢のよう」と言うけれど、今はそんな心境。
「夢みたい」って、素晴らしい景色や、感動を言うのだろうが、私はそんなハッピーな夢は見たことがない。
追っかけられたり、落っこちたり、恐怖や、悲しい夢しか思い出せない。
人間は、そんな素晴らしい夢を見ることが出来るのだろうか?

「続き」
夢と言うと、私の大好きな映画
「ブレードランナー」
「ブレードランナー」の原作は、フィリップ・K・ディックの小説
 『アンドロイドは電気羊のを見るか?』。
まさかロボットは夢を見ないでしょうが、ディックの物語で繰り返し登場するテーマは、『現実とは何か』である。

ブレードランナーは、ハリソン・フォード出演、リドリー・スコット監督のSF映画。あらすじ --- 21世紀の始め、ロボットは人間に等しい存在 -- それはレプリカン トと呼ばれる。 ネクサス6型レプリカントは、彼らを創造した遺伝子技術者に対して、体力や機敏性においては勝り、さらに知能においては少なくとも同等であった。 ネクサス6型の戦闘チームが宇宙植民地で流血を伴う反乱を起こした後、レプリカントは地球上では非合法な存在と宣言された -- その罰は死刑であり、それは廃棄と呼ばれた。ロサンジェルス2019年11月数人のレプリカントが地球侵入に成功し、元ブレードランナーのリック・デッカード(ハリソン・フォード)は、そのレプリカントの追跡を強要される。 そして最後に証されるロボットとしての宿命。

平成17年3月20日
 記事から
「生活」と「創造」のはざまで     小倉千加子
 画家で三十代の女性。何とかして作品づくりに没頭したいと、生活費を蓄えるためバイトに専念。自分より若く無名の画家が寝食を忘れて (比喩でなく、本当に水だけで何日も徹夜をして) 作品を作っていた。深く恥じた彼女は時給の高いバイトを辞め制作体制に入ったが、鬼気迫る創造感覚が雲散霧消していることに気づく。
女性は結婚という逃避場所があるが、それが桎梏(しっこく)にもなる。妻の創造行為の多くが、プロとアマの中間になるのはそれが理由だ。が、結婚しないで、成功も出来なければ、無そのものだ。

平成17年3月6日
 記事から
人間国宝
  「人間国宝」という通称は「重要無形文化財」制度の初めから世に出て、工芸関係者の名誉と栄光の代名詞となった。「重要無形文化財」はなじみにくく、「人間国宝」は響きも蠱惑的である。但し、「重要無形文化財」は「人」に対する指定ではない。その人が持つ無形の
「わざ」という抽象的なものが対象なのである。

五年目の「空海の旅」
 
空海が修行した四国霊場八十八カ所。シンセサイザー奏者の喜多郎は手ずから突いた鐘の音を録音し、これをモチーフに八十八曲の音楽を作る。米グラミー賞候補になったCD「空海の旅」の二作目も完成。鐘の音の録音にあと七年、音楽完成まであと十年かかるという。鐘の音の録音は音の響きがよい真冬の、しかも雑音の入らない深夜にマイクを七本セットして、スタッフが車が来ないことを携帯で確認しながら行うという。

PS
緋色窯では喜多郎の「シルクロード」をかけています。
ちなみに、テーマ曲(「シルクロード」と呼ばれている曲)の正式名称は「絲綢之路(しちゅうのみち)」。

平成17年2月26日
 小道具
冬は陶芸がお休み。そこで陶芸の小道具を作ってみた。
簡単に安く作れる。
春が来るまでにコテなども作るつもりで材料を買ってしまった。
(全部曲がっています) 切り糸 棒付きピアノ線 小梅の花が咲き出しました

平成17年2月19日
 川柳
百歳の 遺産受け継ぐ 八十歳
相続を 待ってる人が 惚けはじめ
来年は 会えないかもと 二十年
遺言を 孫に書いてる 長寿国
遺影には この写真でねと 早十年
娘より 嫁にあげたい 形見分け
                       泣いて笑って遺言川柳」幻冬舎 より

日本は平均寿命81・9歳、平均健康寿命は75歳でいずれも世界192カ国中のトップ。
「命長ければ辱(はじ)多し。長くとも四十に足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ」と「徒然草」はいうが、今なら何歳になることでしょうか?寿命の長さがそのまま幸せかどうかは人それぞれの死生観次第である。

「追記」
 総務省が3月14日に発表した年齢別・都道府県別人口推計(2004年10月1日現在)によると、90歳以上の人口が101万6千人となり、初めて100万人を突破した。
 都道府県別では、大阪、広島など7府県の人口が前年同期比でマイナスに転じ、人口減少県は、過去最多の35道府県に増えた。

続「追記」
人口の25%が65歳以上で、病院は植物状態の患者が大勢。老人ホームは痴呆症の老人が大勢。これが日本の長生きの実態。
 「福祉より薬が生んだ長寿国」

続続「追記」
スウィフトの「ガリバー旅行記」が描くラグナグ国の不死の人々は、悲惨な境遇だった。不死ではあっても老いは容赦なく体と心をむしばみ、人間としての権利まで奪われてしまっていたのだ。ガリバーの日本への航海は、不死の夢の破れた失意を胸にしてのことだった。 ガリバーの来日は1709年ということになっているが、その約300年後に日本が世界一の長寿国になっているとはスウィフトも想像がつかなかったろう

平成17年2月11日
 白楽天

NHK「漢詩紀行」のビデオを図書館から借りてきた。白居易の「売炭翁」(ばいたんおう)。 江守徹さんが朗読されていて、放送された当時とても切なくなった事を思い出しました。「売炭翁」には「宮市に苦しむるなり」という注記があります。役人(公務員)が商品を強制的に買い上げ、まともな代価を支払いません。今も昔もお代官様のやる事は悪ですね

じいさんが一生懸命焼いた炭は千斤ほどもあったのに、天子さまのお使いが炭の車を引っ張って牛まで連れて行ってしまうのを、じいさん、何も言えず黙って見ているしかなかった。「じじい、炭の代金だ、受け取れッ!」そういって馬上から使者が投げてよこしたのは、たった半匹の紅のうすぎぬと、綾が一丈。ああ、それも引かれていく牛の角に引っかかって、じいさんの手には届かない。

市井の人々が世の中の理不尽、逆境に絶えながら必死に生活をする姿、その中で生まれ出るやりきれない悲しみ、それらの感情を切々と素朴に歌い上げる。そうした「売炭翁」の風景。

でも、今日はこれぞ酒好き白楽天という漢詩を紹介します。題がすごい
「酒に対す」です。(事実酒を飲みながら作ったものと思われます。)
白楽天は、白居易(はっきょい)と言い字(あざな)が楽天です。
楽天とは、「易経」の言葉で、「楽天知命」−−−天を楽しみ命(めい)を知る、故に憂(うれ)えず。
つまり人知の遠く及ばない天の定めた運命に、ありのままに順応していく態度をいい、単なるのんきな態度を言うのではありません。
対   酒 酒に対す
蝸 牛 角 上 争 何 事
石 火 光 中 寄 此 身
随 富 随 貧 且 歓 楽
不 開 口 笑 是 痴 人
蝸牛(かぎゅう)角上(かくじょう)何事をか争う
石火(せっか)光中(こうちゅう)此の身を寄す
富に随(したが)い貧に随いて且(しば)らく歓楽せん
口を開いて笑わざるは 是れ痴人(ちじん)
世の中のはかたつむりの角(つの)の上の小さく狭い所で、いったい何を 争うのか。火打ち石の火がぱっと火花を散らす、その一瞬の間に人はこの世に生きているようなものだ。だから、金持ちは金持ちらしく、貧乏人 は貧乏人なりに、分に応じて、ま〜しばらく楽しもう。大きな口を開いて 笑わないやつはバカ者だ!!。

白居易58才ころの作。 人間の一生は短い、なんでそんな小っさな事で角を出して争うんだ。 貧富の差もあるけれどもそれなりに面白おかしく過ごそうではないか、という、楽天の字を持つ作者の人生哲学。
耳の痛い人もいるのではないでしょうか?−−−しかし、そういう人はそれすらも分からないから、耳は痛くならないのかもしれない。
【白居易】(772〜846) 中唐の詩人。「白楽天」の名でも知られている。 44才の時、直言がたたって讒言され田舎に左遷。 55才のとき病気のため洛陽へ帰る。晩年は仏教に帰依し75才で没。 白居易は、詩を作るたびに文盲の老婆にその詩を聞かせ、 それが理解できるまで作り直したというエピソードがあるほどで、 その詩は平易通俗、温厚和平と称された。

平成17年1月29日
 四字熟語

漢字はたった一文字でも、意味が表現できる言語です。四字熟語は四つの漢字で構成され、人間の心理、普遍的なことわり等が簡潔にあらわされています。

偕老同穴 (かいろうどうけつ) 
夫婦が共に老い、同じ墓に葬られること。夫婦の契りが固く、仲むつまじいこと。転じて幸福な結婚生活をいう。「偕」は共にという意味。
一期一会 (いちごいちえ)
「一期」は、人が生まれてから死ぬまでの間を意味する仏教語。
諸行無常
「諸」は宇宙のありとあらゆるもの、「行」は変転流動するという意味。
白河夜舟 
昔、京都を見物してきたと嘘をいったところ、名所の白河について聞かれた。てっきり川のことだと思い、夜中に船で通ったので分からないと答えたという話に基づいている。知ったかぶりをすること。
海千山千 
さまざまな経験を積んで、世の中の表も裏も知り尽くし、したたかであること。海に千年、山に千年棲んだ蛇は竜になるという伝説がある。
内股膏薬 (うちまたこうやく) 
相手により自分の主張を変えること。無節操で態度が一貫しない人。股の内側に付けた膏薬は、歩くにつれて右足に付いたり、左足に付いたりする事からきている。信用できない人物。 結構身近にいますね。

平成17年1月22日
 備前焼の

備前は瀬戸、常滑、丹波、信楽、越前とともに六古窯の一つに数えられています。
備前焼の魅力は飾り気のない素朴さで、釉薬を用いない渋い焼き上がりはひたすら土を焼き締めただけです。
焼き上がりには以前紹介した、桟切り(さんぎり)、胡麻(ごま)、牡丹餅(ぼたんもち)、緋襷(ひだすき)、緋(ひ)がある。

緋(ひ)  
作品の1部が赤く発色している景色を「緋がでている」という。
緋の発色方法は二通りあります。
1.作品に炎を強烈に当てる。これは焼成中に空気穴から冷気を流し込んで発色させますが、技術的に難しく、また緋が出るのはまれですが、炎が当たって出来た緋は、表面に光沢のある濃い紅色です。
2.1とは逆に直接炎が当たらず、焼けが甘いがゆえに発色した緋です。朱色か橙色が主で、表面に輝きが無くやわらかな暖かみを感じさせてくれます。土味がまともに出て、使えば使うほど赤みが濃くなります。

備前焼の本・図録は沢山ありますが、少し紹介します。
「土のぬくもり」 藤原啓 日本経済新聞社
「藤原啓の世界」 藤原啓記念館
「とことん備前」 黒田草臣 光芸出版
「備前焼の技法」 山本雄一 星雲社


平成17年1月8日
 家紋



沢瀉おもだか)  初めて見ました
家紋が必要になり初めて我が家の家紋が丸に立ち沢瀉(まるにたちおもだかと知った。沢瀉をおもだかと読むことも出来なかった!恥。そこで、家紋について調べてみた。

家紋の数およそ2万点(沢瀉紋として217種辞典に載っている)。家紋の成り立ちは平安時代中期頃とされている。当時は家紋(家の紋=シンボル)というよりも、身印(みしるし)と呼ばれ、高貴な人を象徴する目印として用いられた。

沢瀉は日本十大紋(鷹の羽、橘、柏、藤、おもだか、茗荷、桐、蔦、木瓜、かたばみ)の一つ。オモダカは池や沢、田んぼなどに自生するクワイに似た水草で、可憐な花を咲かせます。里芋の葉のごく小さいものと思っていただくと良いといわれる。古くは王朝時代に貴族の車や武具の文様として用いられ、やがて家紋に転じたものと云われています。沢瀉は面高「面目が立つ」に通じるとか、葉の形が矢じりに似ている、別名「勝ち草」とも呼ばれるなどのことから、武人の家紋として普及しました。

沢瀉紋の多い県は、静岡、埼玉、長野、愛知、岐阜、京都。
神紋は、京都御霊神社。

平成17年元旦
 迎春
新年あけましておめでとうございます。
今年も緋色窯をよろしくお願いします。

ホームページを開設して5年目、今年は酉年です。酉年は昔から「夜明けの年」、「希望の年」です。大きく青空に羽ばたきたいものです。
そこで一句。

 
 「山一つ 越えて灯りが 見え始め」

この春娘が結婚する。彼氏は気のいい若者であり、溌剌とした若さがまぶしい。「娘よ。よくぞ捕まえた。」この歳になれば誰にでも訪れることであるが、これをきっかけにして我が家の春が急に動き始めた。
2005年が皆様にとって、明るい年でありますよう祈念いたします。