最近もの忘れが多い。 だから大事なことは手帳に書くようにしている。 これからは、陶芸に関するその時々のことを、ここに書くことにする。 忘れなければ次のものが入らないのだろうか? |
平成14年12月15日 |
「最近の新聞から」 |
「会社人間から、社会人間になる」 定年を間近に...。 「ものから文化へ」と習い事や趣味に勤しんでも、知性や品格は簡単に手に入らない。 「人の期待や金のためではなくて、自分が何のために生きて死んでいくのか意思をはっきりと持つことが大切だ」「遺言書を書いてみると、自分にとってだれが一番大切な人なのか見えてくる」 生老病死を考える 私の友達は「夫が定年になり、三食うちで食べるようになったからうっとうしい」と言うんです。私は「でも、お宅のご主人は自分で何でもできるでしょ。うちは全部介助が必要なのよ」と言ってしまう。それでも私は大島がいてくれてうれしい。一番辛いのは自分のことが自分でできない大島自身なんですね。 愛があって十年、努力の二十年、忍耐の三十年、あきらめの四十年といいますよね、でもあと十年で感謝の五十年です。私はここであきらめず、感謝の四十年にして五十年を目指そうと思っています。 小山明子 |
平成14年12月01日 |
「焼締めの取り扱い」 |
以前お話ししたように、磁器は毎日使う食器としては一番楽な素材と言えます。 2.使うときの知識。 3.使った後は。 |
平成14年11月23日 |
「散歩」 |
諏訪湖の湖周道路にはジョギングロードがあります。 昼も夜も大勢の人が歩いている。(夜はソーラーシステムの街灯があります) 楽しそうな人、真剣な人、マラソンをする人、ベンチで休む人、釣りを見学する人など様々である。 私は、平日の夜は30分〜50分、休日には1時間を早足で歩いている。 紅葉も終わりつつある諏訪湖畔を、寒さ対策に完全防備で歩くと、家につく頃には汗びっしょりとなる。
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平成14年11月17日 |
「陶芸6」 |
陶芸に関する事を、ごく簡単に説明してみよう。 6.景色(けしき) やきものを観るには形、色、用途、の他に景色があります。 景色は陶器の見どころとなる変化をいい、成型時の土の変化、焼成時の土や釉の焼き上がりの変化など、偶然が作り出す表面の様子を言います。 景色が作品の価値を決めることもあります。
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平成14年11月04日 |
「窯元」 |
塙先生の「神王窯」で焼いていただいた作品を頂きに行く。 濫觴庵では「秋の窯だし展」が開かれていた。 犀川の畔にある「道の駅大岡村」でりんごを買う。 帰路に北安曇郡池田町の「相道寺焼き」を見学。 陶芸教室の生徒さんが作陶中。 雪の降りそうな天気で寒い。 今年は雪が早そう。
信州で備前を焼いている「ちひろ美術館」近くの「昇窯」(のぼるがま)を見学。 備前の山本出先生の弟子をして、5年前に独立。 穴窯は北安曇郡松川村のリンゴ園の中にある。一人で3カ月懸かって築窯。 年2回、8日間で千束の松薪を焚く。
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平成14年10月26日 |
「お休み」 |
私の陶芸は、 夏の暑いときには窯を焚かない。 (7月初〜9月初) 粘土が凍る寒い冬には作陶しない。(11月初〜3月中) ※出来ないと言う方が正しいが。 もちろん、私の周りの方で、1年中窯を焚き、作陶している人は多い。 しかし、私には夏の40℃を越える窯焚きや、真冬に冷たい土で作品を作り、完全に乾燥するまで何日も凍らせないように暖房をすることは出来ない。 そこで、窯焚きをお休みしている夏は冬の分まで作品を作る。 作品作りをお休みしている冬は「ガンガン」窯を焚く。 |
平成14年10月20日 |
「第49回日本伝統工芸展を観る」 |
今年の「陶芸」の応募数1269点のうち入選は262点20%と陶芸はかなり難関。 それだけに素晴らしい作品が並ぶ。 毎回、大皿(50pp〜60p)が多い。 加藤肇の「炎色壺」は本当に明るい火色だ。 |
平成14年10月14日 |
「土」 |
備前などの伝統ある窯場に行くと「土」が1番大事だと実感する。 良い作品は、良い土が無ければ出来ない。 諏訪にも土はあります。 ただし素焼き(750℃)までは良いのですが、本焼き(1250℃)では溶けてしまう耐火度のない土です。 私が地元で採取した土は、青色で鉄分が多く、焼くと真っ黒になり溶岩のような物が吹き出てきます。その使い物にならない土を、水樋して不純物を取り除き、信楽の土を5割加えて使います。 山の中で掘り出し、袋に詰め車まで運ぶのは坊ちゃん育ちの優男にはきつい。そのうえ何度も水を換えて、使える土にするのは本当に大変ですが、地元の土を使っているという満足感は有ります。 |
平成14年9月29日 |
「陶芸5」 |
陶芸に関する事を、ごく簡単に説明してみよう。 5.窯
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平成14年9月22日 |
「陶芸4」 |
陶芸に関する事を、ごく簡単に説明してみよう。 4.釉薬
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平成14年9月15日 |
「陶芸3」 |
陶芸に関する事を、ごく簡単に説明してみよう。 3.酸化と還元
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平成14年9月8日 |
「陶芸2」 |
陶芸に関する事を、ごく簡単に説明してみよう。 2.工芸の分野 工芸と一言で言いますが、その種類は以下の通りです。
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平成14年8月31日 |
「陶芸」 |
友人と話していて気づいた。 焼き物に関する知識で、私には常識だと思うことが、友人には凄い知識と映っているようなのだ。 私は素人でたいした知識もないのだが。 そこで、陶芸に関する事を思いつくまま、ごく簡単に説明してみよう。 1.陶器と磁器 焼き物は大きく分けて、"いしもの" と "つちもの" に分けられます。これは、その原料の違いで分類されるものです。狭義で"石もの"を"磁器"、"土もの"を"陶器"と言う場合もあります。 陶磁器と一言で言うことがありますが、陶器と磁器ではその性質が少し違います。 磁器は一般に『瀬戸物』とも呼ばれる白い焼き物です。原料は「カオリン(kaolin)」と呼ばれる白い石の粉で、その色がそのまま、焼き上がりの白さになっています。
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平成14年8月11日 |
「はつび」 |
展示期間中の第一日目を「はつび」、最終日を「しまいび」その間を「なかび」と言います。 良い品物を手に入れようと思えば「はつび」の午前中に行くことをおすすめします。 良い品物で、品物に似合わず安値のついているものが、展示されていることがあるんです。 陶芸展で午前中に駆けつける人は、焼き物の目利きの人が極めて多いのです。 |
平成14年7月20日 |
「日本新工芸展」 |
第24回 日本新工芸展を、名古屋松坂屋美術館で見る。 主催は、社団法人 日本新工芸家連盟 「趣意」には、生活造形を確立するとして。 美術の枠内にある工芸が、表現上の造形美を追求することは大切です。しかし、その追求に走りすぎると一般造形美術と変わらぬ自己主張に陥り、生活から離れた表現のための表現に終わってしまうのではないでしょうか。 工芸美術は多岐にわたり、生活との接点も多い。美と生活の調和をテーマとして、生活の中に求められるもの、生活を豊かにするための造形美を問いなおす。 とある。 |
平成14年6月29日 |
「下諏訪陶友会作陶展の報告」 |
第3回下諏訪陶友会作陶展は、原村の別荘地に隣接する彫刻の森「グリーンプラザホテル」で行いました。 会期中の3日間で来館者は300名を超えました。 下諏訪から車で30分、八ヶ岳の麓、新緑の中央高原は鶯が鳴き、空気の美味しい素晴らしい環境でした。 観覧後は、ベランダや林の中の広い庭で陶芸談義に花が咲き、大いに親交を深めることが出来ました。 前回同様友人知人と、「グリーンプラザホテル」様に助けられ、無事終了致しました。
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平成14年5月15日 |
「再び 色」 |
赤色には沢山の色があります。
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平成14年4月14日 |
「作陶展」 |
山田剛敏先生の「夢門窯展」と、仲間の「下諏訪陶友会展」に参加してきた。 私の場合、参加したと言っても、所謂「にぎやかし」ですが。 第3回「下諏訪陶友会作陶展」を、下記のように開催します。 ●会期 平成14年6月14日(金)〜16日(日) 午前10時〜午後6時 (14日は午後1時より。16日は午後3時まで。) ●会場 グリーンプラザホテル(原村中央高原彫刻の森) 諏訪郡原村17217-2821 電話 0266-74-2041 ●入場無料 会員7名が個性的な作品を展示即売致しますので、是非お出かけ下さい。 |
平成14年4月6日 |
「緋」 |
緋色は赤い色と知っていますが、はっきりと思い浮かばない色です。 真紅(crimson)よりやや鮮やかな黄みの赤を、緋色(scarlet)といいます。 元は緋(あけ)といい、明るさを意味する「あか」と同じ意味をもっていました。 火色とも書き、「火」を「思ひ」の「ひ」にかけて、“思ひの色”とも呼ばれ、熱い情熱をたとえた色です。 緋の付いた植物を探しました。
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平成14年4月1日 |
火石? |
中国語で 焼き締めは 火石(器) タタラ造りは 打身筒 手捻りは 陶輪 この漢字、何となく納得できます。 |
平成14年3月30日 |
ひだりうま |
【左馬の飯茶碗】とは、新しく作られた窯に火を入れる時、右向きの馬の絵(頭が右で、尻尾が左)、又は漢字の「馬」を逆字でかいた飯茶碗を、窯焚きの成功のため焼いたものです。 *「うま」を逆から読むと「まう(舞う)」であり、古来より、舞はおめでたい席で催される事から、福を招く縁起の良いものとして。 * 「左馬」の姿が「右に出るものなし」とか「左団扇」に通じる大吉兆の形として。 *古来より、馬は神の乗り物として神格化され、生き馬、又は、馬の絵の扁額が神社に奉納され、それが転じて絵馬を奉納する。 これらから、福を招く、めでたい商売繁盛の守り駒として、初窯で【左馬の飯茶碗】を焼いて配るという習慣になりました。 (参照:山内厚可氏のHP) 緋色窯の初窯で焼いた【左馬の食器】が少し残っています。 今見ると、焼きが甘く、稚拙で汗顔の至りですが、初めて自分の窯を焚く不安と喜びが思い起こされます。 |
平成14年3月12日 |
緋色茸 |
緋色でサーチしていて「緋色茸」をみつけました。![]() |
平成14年2月23日 |
色 |
緋色窯の緋色は、英語で言うと・・・ ? 辞典で調べると、答えはスカーレットscarlet でした。 知らなかった。 ![]() では緋色窯は【スカーレット キルン】となる。 和色図鑑には250種くらいの色があり、緋色は 緋(あけ)f55f25 とある。
琥珀色 (こはくいろ) 瑠璃色 (るりいろ) 韓紅花 (からくれない) 臙脂色 (えんじいろ) 名前は現実に有る物の色を付けていることが分かる。では、現代の色で400種の中から 土器色 (かわらけいろ) 躑躅色 (つつじいろ) 鴇色 (ときいろ) 鳶色 (とびいろ) 鶸色 (ひわいろ) 鶯色 (うぐいすいろ) 蒲公英色 (たんぽぽいろ) 向日葵色 (ひまわりいろ) 勿忘草色 (わすれなぐさいろ) 漢字って難しいですね。 かなり読めたけれど、ほとんど書けない。 |
平成14年1月1日 |
初詣 |
諏訪大社秋宮へ初詣に行く。 昨年の窯焚きは素焼き6回、本焼き29回と、前年と同じくらい。 初窯以来、1250度 24時間で焼成した作品に満足出来ず、同じ作品を何回も焼き直している。 未然窯の高山先生から、窯焚きは1250度を超えてからが勝負と教えていただいた。 そこで、昨年後半は1250度にこだわらず、1270度以上で30時間焚いてみた。 少し表情が出てきたような気がする? 焼物は、1焼き、2土(つち)、3細工(形)と言う。(伝統の窯場では1土と言う) 陶芸では、焼くことが一番大切、そして難しい。 思うように焼けたか、緊張の窯出し。 一目見て、落胆のあまり、そのまま扉を閉めてしまうことが多かった昨年。 しかし、何度失敗しようと、今年も窯をガンガン焚くつもり。 |