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令和7月5月25日 | 立川談四楼 |
「パット開いてさせそな素振り、さすにさせない破れ傘」 下ネタと思わせといて、実はそうではないという典型の都々逸ですが、大手電機メーカーの〇×社のOBから面白い唄を聞きました。「〇×ソング」と称して、社歌として唄っていたそうです。トンコ節のメロディーでどうぞ。 1.前を開いてさあお乗り 乗ったところがチョイトいい気持ち 上へ下へと上下する これが〇×のエレベーター ねえ、トンコトンコ 2.叢かき分け押し進む 土手の周りをチョイト撫で回し 奥へ奥へと突き進む これが〇×のブルドーザー ねえ トンコトンコ 3.君のリンゴは大きいね 僕のバナナは小さいけれど 入れて回せば汁が出る これが〇×のミキサー ねえ トンコトンコ どうです。いいでしょ、この思わせぶり。私ゃ大ウケでした。しかしOBは相当の年配でして、現在も唄い継がれているのかどうかを大変心配してましたよ。〇×社の皆さん、ぜひ継承を。 |
令和7月5月18日 | 関川夏央 |
年を重ねるうち、いやな気分にもなる。歯は抜ける、目は弱る。おまけに物忘れがひどくてなあ、とぼやいたら南伸坊がこういった。「物忘れといっちゃいけない。それはね、忘却力がついた、といおう。都合の悪いことを忘れる力、忘却力、なにごとも前向きに考えるものだよ」なるほど。 じゃあセックスの弱りは、色気に対する抵抗力か。一人夜半にテレビを見ながら、ニュースキャスターをののしってしまうのは独白力の増進か。そして、そのうちめでたく失禁力もついて、完璧な自由を手に入れるというわけか。 ひとりものでいることが生活上の癖なら、老いを毛嫌いするのも時代のクセにすぎない。そう見切ればいくらか心はなごむ。もっと忘却力を付けなくてはいかん、と自分を励ましつつ、中年シングルが微笑をたたえて初老シングルになりかわることも、まあ、できない話ではないと思いたいのである。 |
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毎年恒例の大きな作品作りが始まりました。 10湊11宮坂・野中・東城 17山田・萩原 18増沢・小口 6/7漆戸・伊籐 |
令和7月5月11日 | 菜の花 高橋治 |