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「マイケルオズ」 |
「 だれだ、そいつは?。へえー、俺のことを調べるために、わざわざ多摩や函館、京都にまで行ってきたっていうんか。なんともまあ、それはご苦労なことだ。まあ俺も、後世にいろいろ誤解されるようなところがあるみたいだが、お前さんのような人が俺の資料をいろいろ調べてくれることで、俺の本当の姿を知ってもらうことができるんだろうな。ありがたいことだよ」 |
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近藤勇、土方歳三ら新撰組が、なぜ今の時代にも若者たちに支持されているのか。それは、己の信念に基づいて終始一貫行動していたからであろう。とくに土方は、上昇志向の近藤と行動を一にしながらも、リアリストとして組織を守っていくことに力を注いだ。その結果、鬼の副長と呼ばれるような時には卑劣、残虐ともいえる行動をとったこともあった。彼が守ろうとした組織、その背景になに があったのか?。土方の真っ直ぐな生き方を象徴しているひとつの句がある。彼の辞世と言われているその句を紹介したい。 |
たとひ身は蝦夷の島根に朽ちるとも 魂は東の君をまもらん |