上社は、
本宮に建御名方命
前宮に八坂刀賣命 と別々に祭り、下社は秋宮・春宮共に両神様
が一緒に祀られている。 爾来、数々の信仰の対象であるこの神は、中でも武勇の神、
軍(イクサ)神・勝利の神として崇められ、勝負師・スポーツ選手等も戦勝祈願に多く訪れる。
その故か? 上社の行事は何となく荒々しい神事が多く執り行われる。
元旦の「蛙狩(カワズガリ)の神事」 や「御頭祭」の 鹿の生首七十五頭
等は典型的なものである。
伝記によると、大神は 龍神・蛇 として畏敬され、武勇の神・狩猟・風神・農耕・漁業・養蚕等
多岐にわたる信仰を得てきた。
大祝(オオホウリ) や 神長官 (神様に一番近い人または神の生まれ変わり)とされる方をを中心に
配下の先住民?モレヤ族と呼ばれる人達は団結が強く、騎馬戦・狩猟に長けていたと言う。
長い間、人影の少ない辺地であったが故に乱開発を免れ、神体山に続く大きな社叢に囲まれ、
荘厳な雰囲気を保有している。 近年中央自動車道が開通しインターチェンジが近くに設けられ
交通が便利となり観光客が急増し、下社秋宮の数倍の賑わいを呈し、観光収入の重要な
立場を担っている