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以前の「ひとこと」 : 2018年5月前半



5月1日(火) Ten of diamonds decahedron:空間を充填する凸十面体(その1)

 1種類の凸多面体で空間を隙間なく充填するものを調べていたら、Ten of diamonds decahedronというWikipediaのページにたどり着きました。面白そうなかたちだったので、CGを作ったり模型を作ったりしてみましたのでご紹介します。

 この十面体はこんなかたちをしています(図1)。

図 1

 上下の面(この2面だけ面を張っています)は菱形で、対角線の長さの比が2対1です。上の面と下の面はちょうど長軸が直交する向きになっています。側面はすべて合同な二等辺三角形で、全体は四角反柱の構造になっています。

 今度は菱形の面だけを抜いて、この多面体が3方向にどのように空間を充填するか、1つずつ追加してゆくCGを作ってみました。

図 2 図 3
図 4 図 5
図 6 図 7

 いかがでしょうか、わかりますか? 

 これをずっと続けると、こんな風になります(図8)。今度は菱形の面も張っています。

図 8

 いかがでしょうか。上記のWikipediaのページを見ると、「内容がマニアックで一般読者にはわかりにくい」と冒頭に書かれています。確かにわかりにくいかなあと思いますが、読み甲斐があって面白いです。

(つづく)



 昨日は世間も私もお休みだったのですが、会社は出勤日だったのです。夕方、会社の内線携帯に電話がかかってきました。内線電話といいつつ、国内ならどこにいても繋がるので出張の時とかは便利なのですが、お休みの日にもかかってきます。電源を切っておいてもいいのですが、なんとなくいつも電源はonにしています。

<おまけのひとこと>
 4月30日の夕方に、5/1、5/2の2日分の更新の準備をしています。
 2日間だけ仕事に行って、また4連休です。嬉しい…






5月2日(水) Ten of diamonds decahedron:空間を充填する凸十面体(その2)

 空間座標がわかっているので、面のかたちを作図して展開図を作ってみました。組み立てたときに安定するように、2個をつないだかたちの模型にすることにしました。展開図はこんな風になりました。

図 1

 今度は、3軸方向それぞれにずらっと多面体を並べたCGを作って、さらにそれを2方向ずつ描いてみました。

図 2 図 3
図 4 図 5
図 6 図 7

 これを全部重ねたのが、昨日の図8です。

再掲図

 この模型を作ってみることにします。

(つづく)



 NHK-FMの「きらクラ!」のイントロクイズに応募してみました。日曜日の午後に本放送、翌日の月曜日の朝に再放送があって、その週の水曜日が応募締め切りなのですが、今回は五月連休ということで、締め切りが翌週の月曜日(4/30)でした。それをさきほど思い出して、締め切り直前の23時半くらいにメッセージを送りました。今回はたぶん取り上げられないと思いますが、番組の応援になるかなあと思って応募することにしました。

<おまけのひとこと>
 大型連休前半の3日間は、久々に更新したり、庭仕事をしたり、家に入ってくるアリを退治したり、本棚の整理をしたり、ゴミを出したり、いろいろと家の仕事をしました。






5月3日(木) Ten of diamonds decahedron:空間を充填する凸十面体(その3)

 昨日掲載したこの展開図

再掲図

 を組み立てました。これが3方向にどのように組み合わさるのか、意外とわかりにくいのです。CGをお手本に、向きを合わせてみました(図1)。

図 1

 こんな風になります。

図 2

図 3

 このかたち、積み木にしても面白そうです。

図 4

<おまけのひとこと>
 連休後半が始まりました。天気が悪いようなので、家の中の片づけとかをしようと思っています。お休みの日に天気が悪くて家の中にいるのも好きです。






5月4日(金) Tents

 先日から何度かご紹介しているSimon Tatham's Portable Puzzle Collectionですが、Tents(テント)というパズルをご紹介します。

 出題直後の状態です(図1)。このパズルは名前の通り、盤面に条件に従ってテントを配置するのが目的です。

図 1

 8×8の盤面に、木が配置されています。盤面の右側と下側に数字が書かれていますが、この数字はそれぞれの行と列にテントがいくつ置かれるかを示しています。

 テントは必ず木に隣接して置かなければいけません。斜めはダメです。また、2つのテントは斜めも含めて隣接してはいけません。さらに、最終的にテントと木は1対1に対応していなければいけません。最後の条件がややわかりにくいかもしれませんので、実例で説明します。

 まず、テントは必ず木のタテヨコにありますので、隣に木がないマスは「テントが張れないマス」です。そのマスにマークをつけます(緑色)。また、数字がゼロの行と列もテントはありませんから、これもマークします(図2)。

図 2

 次に、一番下の行に注目します。この行にはテントが4つ置かれます。テントは隣り合うことはできませんから、左から2つのマスと一番右のマスには自動的にテントが置かれます。問題は4つめ、2つの空欄のうちのどちらにテントが入るか、です。

 ここで図3のように4つ目テントを置いてみましょう。

図 3

 テントが赤くなりました。これは、1本の木に2つのテントが紐づけられていることを表していて、「テントと木が1対1対応でない」というルール違反の状態だということを教えてくれています。

 逆に、周囲に1つもテントがない木が出来てしまったら、それもルール違反です。最終的に盤面の木とテントの数は同じになります。

 最後まで解くとこうなります(図4)。

図 4

 このパズルもしばらくやっているとサイズが小さいものは物足りなくなって、こんなサイズのものを解いてみたりしています(図5)。

図 5

 ちなみにこれは20×20マスです。数字の大きな行や列が入り口になります。



 Signpostのほうもサイズを大きくして遊んでみました。最近やったのは16×16=256マスのものです。

図 6

図 7

 これ(図5,図6)を解いた後は、もっぱら10×10=100マスの問題をやっています。20〜30分くらい、他のことを考えずに集中できて楽しいです。

<おまけのひとこと>
 ほかにもいろいろやることがあるのですが…






5月5日(土) タングル

 この連休にベイシアあずみ野堀金店というお店に行ったときに入り口のカプセルトイのコーナーをなんとなく眺めていたら、「タングル」があったのでつい2つ買ってしまいました。

 「タングル」は、10年ほど前の2008年10月6日のひとことで簡単にご紹介しています。90度に曲がっているパイプを18個連結した輪の構造になっていて、自由にかたちを変えることができます。私はミュージアムショップの輸入雑貨を購入したのですが、半年ほど前、2017年10月にバンダイナムコグループのシー・シー・ピーからいろいろなデザインで発売されたようです。(知りませんでした。)

 もっとも、カプセルトイで買ったのはくねくねループパズルという名前で、こちらは200円でした。

 1つは初期状態のまま、もう1つはできるだけ大きく広げてみました(図1)。

図 1

 以前ご紹介したときには、対称性が高いかたちにはしていませんでしたが、まずはこれかな、と思って作ったのが円です。パーツが18個で、3色×6個の構成になっています。パーツは交互に下に凸(床に接する)、上に凸(床に接しない)になっています。きれいにかたちを整えるがちょっと大変で、整うと気持ちがいいです。

 パーツは全部ばらばらに外すことができます。同色6個の輪を作ってみました(図2)。

図 2

 1ピースがほぼ90度なので、4つできれいな輪になります。5つだと輪になりません。6つは、シクロヘキサンの椅子型のようなかたちになります。

 なぜ4つではなく6つで輪を作ったかというと、パーツが余らないように、ということもあるのですが、「ボロメオの輪」を作りたかったからです。

図 3

 いかがでしょうか。

(つづく)



 ボロメオの輪(ボロメアンリング)は好きな構造で、過去にも何度も話題にしています。

 カーペンターブロックで作ったり、

2005年4月4日

 アーテックブロックで作ったり、

2014年9月11日

 雑貨屋さんで見かけたら買ってきたり

2014年6月15日

しています。

<おまけのひとこと>
 安曇野市の「きまぐれ八兵衛」という有名なラーメン屋さんに行きました。「きま八郎」の並(2玉)を頼みました。最初は大盛(3玉)にしようと思ったのですが、店員さんが「かなり多いですよ」と忠告してくれたので、並にしました。味玉とチャーシューのトッピングをしました。玉子、おいしかったのですが、食べようと思ってレンゲにすくって口元に持っていったら、手元がくるって玉子をスープの中に取り落としてしまい、スープをはね散らかしてしまいました。被害が合ったのは私の上着だけで済みましたが、恥ずかしいことをしてしまいました。
 味は美味しかったですが、塩分濃度が高くてスープはほとんど残してしまいました。白いご飯が欲しくなりましたが、おなかがいっぱいでとても追加でオーダーする余裕はありませんでした。
 人気店なので、開店時間の11時半に行ったのですが、名前を書いたのは8組目でした。食べ終わった後も10組くらいは待っていて、比較的広い駐車場もいっぱいでした。
 おいしいラーメン屋さんだと思いましたが、個人的には諏訪のハルピンラーメンや茅野の蔵人のほうが好みかなあと思いました。






5月6日(日) タングルで対称性が高いかたちをつくる

 昨日、カプセルトイで買った「タングルもどき」でしばらく遊んでいたら、こんなかたちができました。

図 1

 対称性が高くて美しいかたちだと思います。気に入りました。パーツの色が3色×6個になっているので、このかたちにすると映えます。そこもポイントが高いです。

 10年ほど前に買った、オリジナルのタングルをひっぱり出してきて(探すのに時間がかかりました)、昨日のボロメオの輪といっしょに並べてみました。

図 2

 改めてオリジナルを見返してみると、4色で構成されています。5個使っている色が2色、4個づかいが2色です。

 オリジナルを買ったときになぜ図1のかたちを作らなかったのだろう?と思って、オリジナルで図1のかたちを作ってみようとしたのですが、うまく作れないことがわかりました。

 オリジナルのタングルはジョイントが柔らかくて、簡単にくるくる回転するのです。さらに、パーツは外れない設計になっているようです。その結果、オリジナルで図1のかたちにしようとしても、安定しないのです。

 オリジナルのタングルには、タングルロックチャレンジという遊び方があるようです。片手でロゴの入った部分を持って、片手だけで出荷時の折り畳まれた状態にするまでの時間を競うようです。

 カプセルトイで買った「くねくれループ」のほうは、ジョイントが硬めで、とても片手ではロック状態には変形できなさそうです。でもその分、いろいろな姿勢で安定させることができます。

 オリジナルタングルで、できるだけパーツが床に接するような規則的な置き方をいくつか試してみました。

図 3

図 4

 パーツが16個ならばきれいに机の上に四角く並べられるのですが、18個なので2個余ります。

図 5 図 6

 パーツが4の倍数なら、全部が机に接する長方形のパターンが作れるはずです。(向かい合う辺のパーツの数が等しくて、タテヨコどちらも奇数である必要があります。)

 図5の左下と右下を内側に折り込むと図6になります。右下の代わりに右上を折り込むこともできます。

 こういうふうに自然に机の上に並べたりするのは、オリジナルの柔らかいジョイントのほうが簡単です。

(つづく)



 このサイトのhtmlファイルは、テキストエディタでタグを手打ちで書いて作成しています。テキストエディタは以前からフリーソフトのTerapadを愛用していたのですが、最近、windows10の環境で頻繁に異常終了するようになってしまいました。

 windows10の標準の日本語入力システムが新しくなった時以降のような気がします。最近はやむなくサクラエディタを使っています。サクラエディタもよいエディタだと思うのですが、単に慣れの問題で、まだ違和感があります。

<おまけのひとこと>
 連休も最終日です。今日は我が家の2台の車の冬タイヤをようやく夏タイヤに交換する予定です。






5月7日(月) タングルで対称性が高いかたちをつくる(その2)

 タングルで対称性が高いかたちを作ってみています。まずは図1のように、大きな三角形をイメージした配置にしてみます。

図 1

 図1の三角形の3つの頂点を同じ方向にひねってみます(図2)。

図 2

 こうすると、3つの輪ができます。この3つの輪を、縦に起こすようにします。ちょうど、正四面体の展開図から正四面体を作るようなイメージです(図3)。

図 3

 上から見るとこんな感じです(図4)。

図 4

 斜めから見るとこんな感じです(図5)。

図 5

 もともと持っていたジョイントが柔らかいタングルでも、こんな対称性を持ったかたちができるんだ、と思いました。これを見ていたら、作りたいもののアイディアがひらめきました。

(つづく)



 庭のかりんの木に、よく小鳥が来ています。長々とさえずっているところを写真に撮ってみました。

図 6 図 7

 図6のほうには二羽写っています。庭に小鳥が来てくれるのは嬉しいです。

<おまけのひとこと>
 連休が終わりました。連休後半は、ほったらかしにしていた「洗面所にコルクボードを貼る作業」を仕上げたのと、部屋の模様替えを大々的にやったのと、車2台のタイヤ交換をしたのと、という「家の環境をよくする」ことに費やしました。成果があったお休みだったと思います。






5月8日(火) タングルで結び目をつくる

 昨日、タングルで作った正四面体骨格を丸くしたような三回回転対称のかたちを見ていたら、「三葉結び目みたいだな」と思ったのです。今回、カプセルトイで買ったモデルはパーツを外したりはめたりできるので、いろいろな結び目の模型が作れるのではないか、と思い付きました。

 きれいに組めたかたちを崩すのは忍びないのですが、新しいかたちを作ってみたい気持ちのほうが強かったので、ばらして組み直してみました。200円という破格の安さだったのに、2つしか買わなかったことが大変悔やまれます。

図 1

 図1の左上のピンクのモデルが三葉結び目です。同じ色のパーツを12個組み合わせています。右上は六員環です。(今使っている日本語入力システムでは、六員環という言葉を変換してくれません。悲しい…) 一昨日のボロメオの輪で使ったのとは形が異なるタイプです。

 そして、図1の下のものが「八の字結び目」です。よくある八の字結び目の図(再掲図)の左側のパターンを作ってみました。

再掲図

 これは、通常のパーツ18個の1セットをそのまま使っています。意外と作るのが大変でした。とても楽しく作りました。

 さらに楽しいのは、再掲図の右側のかたちに変形することです(図2)。かたちを整えるのがちょっと大変ですが、とても楽しい作業です。

図 2

 この結び目が作れて嬉しくて、もったいなくて分解できません。別の結び目も作ってみたいので、新たに買い足したいです。

(つづく)



 5月5日(土)の夕方、近所でカプセルトイを置いていそうなお店を巡って、この「タングル」を探してみたのです。2時間近くかけて5か所を回ったのですが、結局見つかりませんでした。カプセルトイマシーンは少なくとも100台以上は見たのですが。

 図2の八の字結び目もぜひ単色で作りたい、もっと他の結び目も作ってみたい、と思っているので、できればあと10セットくらい買いたいなあと思っています。



 検索してみたら、手遊びトイ「ハンドスピナー」VS.「タングル」、ストレスを解消できるのはどっち!?というページがありました。個人的にはハンドスピナーよりもタングルのほうがずっと面白いです。(ハンドスピナーも持っていますが。)滑らかな結び目の模型が作れるブロック、という観点で、本当にすばらしいです。しかも結び目を作った後で、それをいろいろと変形できるところが素晴らしいです。適度に硬く、適度に柔らかいのです。「ひも」で結び目の模型を作っても、かたちが定まらなくて構造が分かりやすいとは言えないですし、先日のように紙やブロックなどでかっちりした模型を作ると、今度は変形できないです。

 タングルで作る結び目の模型、大変お勧めです。手に取って様々な方向から眺められる、ちょっと(かなり)変形してみることができる、本当に面白いです。

<おまけのひとこと>
 カプセルトイの探索に付き合ってくれた妻に、「もう孫がいてもおかしくない年齢なのに、こんなカプセルトイに夢中になってごめんね」と謝ったら、「慣れてるから驚かないよ」と言われました。






5月9日(水) タングルの8の字結び目の変化

 「タングル」というおもちゃで、数学の結び目理論の結び目の模型を作ってみよう、という試みの話のつづきです。

 昨日の8の字結び目のかたちをちょっと変形してみて、こんなかたちにしてみました。

図 1

図 2

 図1と図2は同じものを表側と裏側から見たところです。これは対称性がちょっと下がっています。こんな風にいろいろ変形してみるのが楽しいです。



 月曜日の夜、仕事が終わった後でカプセルトイの「くねくねループパズル」の大人買いに行ってきました。手元の100円玉は20枚あったので、それ以上両替することは控えて、10個買いました。

図 3

 これからいろいろな結び目の模型を作ってみようと思うと、わくわくして頬が緩みます。

 まずは単色で8の字結び目を作るところから始めてみようと思って、今まで持っていなかった系統の色である黄色-オレンジ色の3つを全部分解して、オレンジ色で8の字結び目を作ってみました。今まで作ったのとは違ったパーツ配置のものができました。(結び目としては同じです。)

図 4

 単色だと、対称性をもつかたちに整えるのがけっこう大変だということがわかりました。色分けされていれば、対称性を持つかたちの同じ部位に同じ色がくるようにすることができる(場合がある)ので考えやすいのですが、単色だとその手掛かりがないので、最初はいちいちパーツの数を数えたりして確かめる必要がありました。

 この図4のかたちも作れてとても満足です。

(つづく)



 先日買ったパソコン用のマウスが、1ドット単位の位置決めが難しくて困っていました。連休に家の中をいろいろ整理したときに、ほとんど使ったことのなかった昔のボール式のマウスが出てきたので、試しにパソコンに繋いで使ってみたら、このほうが細かいマウスポインタの位置制御がはるかに簡単にできることがわかったので、そちらを主に使っています。昔の、マウスもずっしりと重く、大きなクリック音がするタイプのものですが、悪くないなあと思っています。

<おまけのひとこと>
 今週は珍しく週の途中にも更新しています。






5月10日(木) タングルで三葉結び目

 「タングル」というおもちゃで数学の結び目理論の結び目の模型を作ってみよう、という試みの話のつづきです。

 基本の3色×6個の1セットの構成そのもので三葉結び目を作ったらどうなるかな、と思ってやってみました(図1)。

図 1

 右のようにパーツに色がついていると、結び目の3つの「葉っぱ」の部分が同じ構造になるように揃えやすいのですが、左のように単色だと、かたちを整えるのが大変なのです。

 もう少しパーツを減らして、「締まった」かたちにしてみようと思って作ってみたのが図2、図3です。

図 2

図 3

 図2と図3は同じものを表側と裏側から見たところです。全体として平面的なかたちになっています。このほうが直感的に対称性がわかりやすいかなあと思います。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 5月10日(木)の早朝に、5/10,5/11の2日分の更新をしています。毎週木曜日は、朝8時から一週間の仕事の報告をしているのですが、資料の印刷等の準備のため朝7時には会社に到着していたいので、家は朝6時には出たいのです。あと1時間…






5月11日(金) タングルでボロメオの輪(その2)、結び目51

 先日、「タングル」でボロメオの輪を作ったものをご紹介しましたが、基本となる六員環は「舟型」を使っていました。

 「六員環」「椅子型」「舟型」というのは有機化学の用語です。図1の左が「椅子型」、右が「舟型」です。

図 1

 椅子型のほうは、真上から見るとほぼ真円に見えます(図2)。

図 2

 これを3つで「ボロメオの輪」を作ると、きれいなかたちができます(図3)。

図 3

 これ、すごく気に入りましたが、ジョイントに若干負荷がかかっているので、写真を撮ったらばらしてしまいました。負荷がかかったまま放置すると、ジョイントがゆるくなってしまうのです。「せっかくパーツをたくさん買ったんだから、組み替えないで飾っておく」という選択肢もあったのですが、これは難しくなくてすぐに組めるので、まあいいかなと思いました。(組んでかたちを整えるのがものすごく大変な結び目がたくさんあるのです。そういうのはばらしたくないです。)



 もう1つ、結び目 51 というかたちも作ってみました。この結び目はこんな五芒星のかたちをしています。

図 4

 これは5の倍数がいいだろうということで、1つのセットから3個パーツを減らして、パーツを15個使っています。

図 5

 図5左が単色で作ってみたもの、右が3色で作ってみたものです。3色のほうがパターンや対称性が直感的に把握しやすいかなあと思って右のものだけを保存してあります。

 こちらのA Knot Zoo(結び目動物園)というページを眺めながら、次は何を作ってみようかな、どんな風に対称性を示したらきれいかな、とわくわくしています。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 12セット買った、カプセルトイの「くねくねループパズル」ですが、すでにほとんど使い切ってしまいました。もう10セットくらい買うか…






5月12日(土) タングルで結び目 71

 タングルの結び目のモデルのつづきです。昨日は結び目 51 をご紹介しました。これは1セット18パーツから3パーツを引いて作ったのですが、その余った3パーツを、別の1セットに加えると、21ピースになります。これを使って結び目 71 を作ってみました。

図 1

 ほぼ真上から見下ろしてみました。規則的で美しいパターンだと思います。

図 2

 視点を少し下げて、斜めから見てみました。この構造の対称性を把握するのに、色分けが効果的なのがわかります。おそらく単色だと、こうして斜めから見るとこのかたちの対称性が理解しにくいのではないかと思います。

 このパターンを見ていると、なんとなくミスタードーナツのフレンチクルーラーというドーナツを連想します。

図 3

 このパターン、5の次は7を作ってご紹介しました。同じパターンで6回回転対称のパターンを標準の1セット18ピースで作ろうとしたらどうなるでしょう?

(つづく)



 「くねくねループパズル」、もう6セット買いました。これでトータルで18セット(3,600円)買ったことになります。それでもパーツを使い切りました。「これは保存しておかなくてもいいかな」という、「お気に入り度」が低いものから分解して別なかたちを組み立てて…ということを繰り返しているのですが、殿堂入りが増えてくると作れるものが限られてくるので、また新たに欲しくなります。そういうおもしろい素材に出会えて幸せです。

<おまけのひとこと>
 結び目だけでなく、絡み目にも手を出し始めました。






5月13日(日) タングルで結び目 818

 A Knot Zooを眺めながら、タングルのパーツを使っていろいろな結び目の模型を作ってみようというのを続けています。昨日は結び目 51結び目 71 をご紹介しました。ちなみに、この大きいほうの数字の5とか7とかは、その結び目の射影図の交点の数を表しています。

 ところで、どんな結び目でも、射影図の交点の数は好きなだけ増やすことができます。いちばん単純な「自明な結び目」(単なる輪っか)の場合でも、どんどんひねってゆけば、射影図の交点はいくらでも増やすことができます(図1)。

図 1

 今回作ってみたいと思ったのは、結び目 818 というものです(図2)。

図 2

 きれいな4回回転対称のかたちなので、こんな風に4つのパーツを用意して(図3)

図 3

組んでみたのです(図4右)。図4の左は、参考までに最初に2色で適当に作ってみた 818 です。

図 4

 それぞれ裏返してみました(図5)。

図 5

 最初に作った左側のモデルは、パーツ22個で構成されています。そのせいで180度の2回回転対称になってしまっているのかなあと思って、図3のように4の倍数になるようにパーツを準備して組んでみたのですが、きれいな対称性をもつかたちにできませんでした。

(つづく)



 来月のリスーピアのワークショップの準備をしています。今回は、最終的にはこんなかたちや

2018年1月24日の図1

 こんなかたち

2018年2月14日の図2

を作るのが目標です。今回はたぶんそんなに難しくないです(パーツの出来次第かな…)。

<おまけのひとこと>
 今後の週末は法事やら車検やらいろいろ予定があるので、この週末(5/12,5/13)に当日配布資料とかを用意しようとしています。(でも、結び目に気を取られています。) 本業の仕事のほうでも宿題もあるし、忙しいです。






5月14日(月) タングルで二成分の絡み目を作る(その1)

 だいぶタングルのパーツが心細くなってきたので、少ないパーツ数で作れる面白いかたちはないかなと思ってA Knot Zooを眺めているのですが、今度は絡み目に挑戦してみようと思いました。

図 1

 左から、絡み目 221、2番目と3番目はかたちが全然違って見えますが、絡み目 421、いちばん右が絡み目 521、です。

 右側の2つ、ちょっと向きを変えた写真も撮ってみました。

図 2

 だんだんこんなかたちが面白いと思うようになってきました。

(つづく)



 先日、とあるお寺さんに行ったときに、猫がいました(図3)。この写真だとわからないと思いますが…

図 3

 この写真を撮りたくて、人がいなくなる瞬間をずっと待ちました。

 猫はここにいます。





















ちょっと間をあけて…





















図 4

 人が近づいても怖がらず、悠然と寝ていました。でも驚かせたら可哀想なので、私は近づきませんでした。この写真もかなり遠くから撮りました。

<おまけのひとこと>
 5月14日(月)の早朝に、5/14と5/15の2日分の更新をしています。今週も途中で更新できる予定ですが、毎日はちょっと厳しいです。






5月15日(火) リスーピアワークショップの準備

 先週末(5/12,5/13)は、来月のリスーピアワークショップの当日配布資料などを用意していました。今回はCGで半透明の設定を多用してみました。

図 1

 図1は、シルバー菱形による三角柱をベースにしたリングに、ぴったりはまる菱形十二面体を描画したところです。半透明の設定にすると、見えていない部分がなんとなくわかって嬉しいです。

 透明度(透過率)を変えると、こんな風に印象が変わります(図2〜図4)。

図 2
図 3
図 4

 図2が透過率0.1、図3が0.4、図4が0.7です。適切な透過率を選ぶと、だいぶわかりやすくなると思います。欠点は画像の圧縮の効率が下がることです。でも、気に入ったので今後多用しようと思いました。



 ワークショップの工作の型紙を今回変えたのですが、微妙な寸法調整をしているので、試作をしてみたりしています。

図 5

 シルバー菱形の六面体は、鋭角型と鈍角型が比較的「おだやか」な気がします。(黄金菱形と比べて、ですが。)



 週末に近所の家具屋さんに寄ったのですが、雑貨のコーナーに木製のパズルがあって、1つ買いました。またご紹介します。

 お店の上のほうのフロアで「もってけ市」というのをやっていて、中古の家具などが安くなっていました。一部は「ご自由にお持ちください」と書かれたものまでありました。錆が出ている椅子が無料だったりしていました。

 家具以外のものもあって、本棚に3段くらい雑誌や本が置いてあって、これが無料でした。パズルを買うついでに、北海道の鉄道の本と信州の寺社の本の2冊をいただいてきました。いずれもほとんどのページがカラーの比較的新しい本で、それほど傷んでもいませんでした。ありがたく読ませていただきます。

<おまけのひとこと>
 今週は忙しいです。






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