以前の「ひとこと」 : 2026年10月前半
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10月1日(木) 片手の三本指の構え(その1)
10月になりました。引き続き研究中のあやとりの話です。
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先日からこんなあやとり作品の研究をしているのです。
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hh261001-1:6つのダイヤモンド これは「7つのダイヤモンド」ならぬ「6つのダイヤモンド」と呼んでみました。
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参考:「7つのダイヤモンド」 さきほど「こんなあやとり作品を研究している」と書きましたが、「こんな」というのがどんなあやとりのことを指しているのか説明します。
- 外周が両手の親指・小指の四角形(長方形)になっている平面的なあやとりである
- 射影図が左右非対称になっている
- 外周の四角形の4辺のうち、左手側の親指・小指を結ぶ縦の外周だけが二重になっており、それ以外の3つの外周は1本になっている
先日来ご紹介してきた下の作例は、いずれも上記の条件を満たすものです。
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hh260926-1 hh260927-1 hh260928-1a これをどうやって取っているかというと、こんな構えから始めるのです。
平面的な図で表すと、こうなります。
この作り方、従来のあやとりの手順の記述ではちょっと書きにくいのです。どう表現するのが簡単なのか考え中です。なお、この構えですが、右手側の人差し指、中指に掛かっている輪を外しても、それは右手の掌の糸(右手の親指と小指を結ぶ糸)に引っ掛かります。この縦の糸に掛かるために、上の図では右人差し指と右中指の手前の糸が外周の糸より上にありますが、これは逆にすることもできます。作品によってはどちらが上なのかが重要になる場合があります。
改めてこの「左手の3本指の構え」から、「6つのダイヤモンド」を取る手順を記載しておきたいと思います。
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6つのダイヤモンド
- 左手の3本指の構え
- 左手だけ「ダンスの舞台」
- 右手の親指小指以外の指を外す
これ、3本指の構えから始める様々な作品で試すことができます。上に挙げた、先月ご紹介した対称性が高くない作品や五芒星を含む作品は、いずれもこの「片手の3本指の構え」から始めて、左手だけで(これも昨日までご紹介していた)様々な「7つのダイヤモンド」型の伝承作品の手順を試みているうちにできたものだったのでした。
(つづく) ○
長短2本のあやとり紐による作品です。昨日は外側の長い紐を3本指の構えの状態にしましたが、もっとシンプルに2本指の状態にすることももちろんできます。2本指の状態から仕上げるとすると、簡単なのが「二段ばしご」です。
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hh261001-2
内側:ガイアナの星、外側:二段ばしごシンプルできれいだと思います。
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東京大学公開講座:縺れ 第2回 | 結び目と絡み目:縺れからたどる数学の世界 という2018年の公開講座の動画を視聴しました。
一般の方向けに、結び目理論の「結び目」を説明しているのですが、素材もストーリーもよく考えられていて感心しました。日本語が母国語ではない方のご講演なのですが、ここまで日本語で話せるということがすごいと思いました。説明の途中で(多分動画の16分くらいのところです)、結び目は三次元空間の中の閉曲線で、「切断」さえしなければ自由に変形して良い、変形したものも同じ「結び目」とみなす、という説明の中で、「仮に結び目に魂(たましい)が宿っていたとしたら、きっと子供のように飛び跳ねたり動き回ったりして、じっとしていないんじゃないかと思うんですよね。」という説明があって、下図のように人が様々なポーズを取っているシルエットが示されました。
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このシルエット、いずれも図形としてみるとまったく違うかたちですけれども、人間というものを知っている人が見れば、それぞれが人間が自分で作ることができる様々なポーズ(姿勢)のうちのひとつであることが容易に理解できます。いずれも人間という3次元のかたちが、無理なく連続的に変形可能な状態の1つを表しているのです。結び目の連続変形というのもこれと同じです、という説明なのです。とても素敵な説明だなあと感心しました。
<おまけのひとこと>
あやとりの話、これまで以上にマニアックになってきていて、もはや興味を持って下さる方はほとんどいらっしゃらないかなあと懸念しています。でもまあ自分の記録のためにしっかり書いておこうと思います。
10月2日(金) 創作あやとり「ビリヤード軌道N」(その1)
今日も研究中のあやとりの話です。
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昨日、こんなあやとりをご紹介しました。
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6つのダイヤモンド
- 左手の3本指の構え
- 左手だけ「ダンスの舞台」
- 右手の親指小指以外の指を外す
これは左手だけで斜め格子のパターンを作るので、内側の斜めのパターンは一筆書きできるのです。
(こういった斜め格子の話は2005年5月にも書いたことがありました。そのときは紙の輪(自明な結び目)から斜め格子を作る、ということに注目していました。)
つまりこのあやとり作品は、四角形の外周がビリヤード台だとして、左下隅の頂点から斜めにビリヤードの球を打ち出して、ビリヤード台の4辺で完全弾性衝突して左上隅の頂点に至る軌道を表しているのだ、と解釈することができるのです。面白いと思いました。
昨日のものは「左手の3本指の構え」から始めましたが、これを「片手のN本指の構え」に一般化して、同様なあやとりを取ってみました。いずれも左下から出発して、上・右・下の辺にN回はね返って左上に到達します。左の辺にはN-1回はね返ります。この創作あやとり作品をビリヤード軌道-Nと名付けることにしました。
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hh261002-1
ビリヤード軌道-1
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ビリヤード軌道-2
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hh261002-3
ビリヤード軌道-3
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ビリヤード軌道-4
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ビリヤード軌道-5取り方を考えると「一筆書き」になっているのは当然なのですが、でも面白いと思っています。
(つづく)
<おまけのひとこと>
今日はこの話題だけです。最近、業界団体活動で社外の複数の方と提案資料などの準備のやりとりをすることが多いのですが、皆さん優秀なAIを上手に活用されているようで、質の高いドキュメントの更新頻度がすごいのです。生産性が高くてありがたいのですが、必然的に自分の仕事量も増えています。便利になると仕事が減るのではなく、その分だけ仕事がさらに増える、といういつもの法則が発動しています。