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2024.12.31 公開ひとこと
7月26日(日) 「ヒトとAI」
本の話です。
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「ヒトとAI」(岡野原大輔:2026, 岩波新書) が7月24日(金)から発売になりました。珍しく初日に入手したのですが、これがものすごく面白くて、約200ページを夢中で読みました。
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第1部では「ヒト以外の知能」ということで、現在のAIの特徴をヒトと比較しながら論じています。第7章の自然言語に関する議論で、「言語がなぜ強力なのか」に対する3つの理由、(リンク先の本書の目次に書かれているので書いてしまいますが)1. 曖昧さの強さ、2. 離散化とコピー可能性、3. 無限の表現力、というのが、もともとNLP(自然言語処理)の専門家である岡野原さんの言語に関する立ち位置がよくわかって感心しました。第8章の「理解」に関する議論も納得できました。「相手が理解しているのか」は、相手が人間であってもAIであっても、結局外から観測するしかなくて、それはどんな入力(問いかけや投げかけ)に対してどんな出力(応答)が返ってきたか、対話の中で判断するしかありません。「理解」を構成する5つの観点を挙げ、現在のAIはいずれの観点もかなり高い水準で実現できていることが述べられています。
では人間(の知能)とAIとでは本質的に何が違うのか、を論じているのが第2部です。なぜ人は死ぬのか、人間という種は生物としてなぜ死が必然であるように進化してきたのか。感情とはどんな意味があるのか、AIは感情を持つようになるのか。文化とは何か。意識とは、自己とは何か。AIは意識を持つのか。AIをどのように設計するかによって、こういった観点でももっと人間に寄せる余地があることが語られつつ、社会的な位置づけや社会構造をどうしてゆくのか、という観点が重要であることが説明されます。
第3部では、このような前提を踏まえてこれからの社会がどう変わってゆくのか、私たち人間の仕事や役割はどうなってゆくのか、人間に求められる能力はどう変化してゆくのか、またその時代においてどんな教育がなされるべきなのか、といったことが論じられます。大変示唆に富んだ、納得感のある議論です。
本当に面白い本なので、ご一読をお勧めしたいです。自分の本業にとっても、とても価値のある本でした。仕事の関係者にも推薦しようと思いました。
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この本もさっそく仕事机の「今読んでいる本」に並べました。
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自分が持っている本のうち、児童書やマンガ、音楽関係の書籍などをのぞいた主だった本はこちらの書斎に並べています。
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書斎の写真(7月5日(日)) 3週間前に整理したばかりなのですが、すでに乱れ始めています…
今読んでいる途中の本とか、頻繁に参照したい本を書斎から持ってきて仕事部屋の机に置いています。ここの本は数日から数週間でどんどん入れ替わっています。
<おまけのひとこと>
実は昨日は「数学セミナー」の「エレガントな解答をもとむ」にはまっていました。一応解答にはたどり着いたのですが、おおよそ「エレガント」とは言えないものです。それでも、たとえ凡庸な答案であっても出題者としては応募が多いほうが嬉しいと思うので解のレポートを作ろうと思っているのですが、なにせエレガントではないものですから場合分けが多くてレポートをつくるのが面倒なのです。(最終的な解はシンプルなのですけれども、それ以外には存在しないことを示すのが下手くそなのだと思います。)まあでも枯れ木も山の賑わいで、締め切りまでには答案を送ろうと思っています。
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