Contrapunctus 8 a 3
3主題によるフーガ、3声部、2/2拍子、188小節
Contrapunctus11と明確に対を成している曲です。
両者は同じ3つの主題を用いており、多部分で構成されています。
また小節数もContrapunctus8が188、11が184とほぼ同じです。
(主題)
この曲はいわゆる3重フーガで、3つの主題が順次示されます。
曲の冒頭に示される第1主題は、基本主題とは違う新しい主題です。

39小節以降、第1主題に伴って第2主題が示されます。
これも基本主題とは違う、新しい主題です。

上の楽譜のソプラノが第1主題、アルトが第2主題です。
さらに94小節から第3主題が示されますが、
これは基本主題の反行形を装飾変形したものです。

上の楽譜の下段が、Contrapunctus8の第3主題です。
以上3つの主題が、147小節以降、様々な声部配置で結合されます。

アルトの第2主題は変形されています。
曲のタイトルなどには明記されていませんが、これらの主題の
様々な組み合わせは、8度の3重対位法によるものと言えます。
(曲の構造)
主題の呈示や和声的終止形などによって、
曲を以下の表に示す4つの部分に分けることができます。
|
内 容 |
小節
|
小節数
|
第1部分
|
第1主題の呈示 |
1-38
|
38
|
第2部分
|
第1主題と第2主題を結合して呈示 |
39-92
|
54
|
第3部分
|
第3主題の呈示 |
93-123
|
31
|
54
|
第1主題と第2主題を再度呈示 |
124-146
|
23
|
第4部分
|
3つの主題を結合して呈示 |
147-188
|
42
|
長大な曲ですので、曲の詳細は各部分ごとに説明します。
(上の表の赤字をクリックして下さい)
主題一覧 概要一覧 分析室1 分析室2 トップページ
|