09「珈琲が美味しいカップ」

珈琲カップは何百種類もの形状のものを試したでしょうか。陶器、磁器、ガラス、木製、プラスチック。汎用品、作家物。家に置ききれなくなって、随分の数のカップが友人の所に旅立っていきました。

A量販のブレンディング豆と。Bスペシャリティー珈琲豆では、カップの形状で味が変わってきます。Aの場合は円柱系の底が広いカップが良いと思われます。(底面積の広い物)

Bスペシャリティー珈琲は、個性が強いので、その特性を引き出す、香りを逃がさない、カップ内の流動を高める。薄手の軽いカップ。口径の狭い高いカップ。が比較的美味しい珈琲が飲めますね。

※性質でも液体特性によって味わいが変わってきますね
●陶器〜お茶・珈琲・抹茶・ココア・ラテ・ミルク
●磁器〜お茶・珈琲・紅茶
●ガラス〜低温の飲み物

※スタンダードカップの殆どが130cc〜150cc位です。スッキリしたスペシャリティー珈琲を飲む事が多くなった現在は、150〜200位がベストマッチング。スターバックスのSが250cc、コンビニのSが180ccです。




@Primobianco Aヤマカ陶器 B中田一於 C金城次郎
口径  90mm   70mm   75mm   75mm
高さ  110mm   73mm   73mm   68mm
重さ    226g   144g   132g   241g
容量  250cc   190cc   160cc   160cc


B数あるコレクションの中で「珈琲が美味しいカップ」のベストセレクション。スペシャリティー珈琲・ドリッピングで飲んで味わう中で、「美味しい!」と思った4客です。

@Primobianco
高さが11cmあって、カップ内で流動する距離が長い為に、微粉・香りの交じりが起きるのか、最後の1滴まで風味豊かな珈琲が飲めます。胴部分は70mm程で、香りの拡散を鼻で受け止め逃げも少ないです。天渕は唇形にカーブしていて、少量〜250ccまで対応し、3フィンガーハンドルなので楽に飲めます。(あと2cm低かったらパーフェクトです)

Aヤマカ陶器C金城次郎
カップの胴、下部が膨らむ形状。上部、天渕は狭まっています。香りが逃げにくく、液体がカーブに沿って流れるので、風味が高まり、美味しい珈琲が飲めます。玉の形に近づいていますね。

B中田一於
上記の中間的なカップ。全てで計算し尽くしされ、優雅な品のあるカップ。天渕のカーブが唇に優しくフィット。容器が軽く、飲み易く風味も最後まで逃しません。

インスタントコーヒー・サイフォン・豆の油分まで抽出・ステンレスフィルター・エスプレッソ・比較的濃いめの場合は、逆に、カップ内の流動性は軽減した方が良いのかも知れません。スタンダードなCUPがいいですね。




「珈琲が?のカップ」

@豪華すぎる AデミタスCUP B兼用CUP

@豪華すぎる
ティーカップ、あまりにも豪華絢爛なカップは緊張が先に来て、ちょっと…。口径が10cm以上あるのも香り・熱が飛んでいきます。口径70mm,表面積38uと、口径10mm表面積79uでは。口径3cmの差で2倍も上部熱蒸発が違ってきます。エッジが効きすぎたエグイ酸味が強調されてしまいます。

AデミタスCUP
イタリアンカプチーノを飲むのか、アメリカンでマグカップで飲むのか、アジアンな150ml前後を飲むのかで、全く違う珈琲になりますね。温度と濃度はとても重要ですね。

B兼用CUP
どっちつかずで、口径の広い、底が狭いカップの場合は、ボヤっとした印象になります。冷めると風味が逃げ切った苦い味わいになってしまいますね。