スピードスケートのすべりかた   
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 はじめに

 超初心者向けに、スピードスケートの滑り方を書いてみました。

 だいぶ前にスピードスケートの本を探しましたが、どこにもありませんでした。子供が「教えて」って言うのに答えるだけの知識も経験もなく困ってしまいました。

 もっとも地域に経験者がいらっしゃったので、あっちこっちでたくさんの方に聞けましたし、誰かが習っていると聞き耳を立てることができましたから、恵まれていたと思います。

 地域とつながりがない人や、大人がはじめる時はやはり、なかなか教えてもらえないものです。
 そんな時読んでください。
 専門書ではありません。子供たちを見ていての経験と、自分で滑ってみての感想です。

 少しでもお役に立てば幸いです。

 初めて滑ろうとする人、教えてって言われて困ってる人、体育でスケートをする小学校に転任された先生に贈ります。
 残念ながらフィギュア、ホッケーの滑り方は少し違うので参考にならないと思います。ご了承ください。

 一人でも多くの方が、ウインタースポーツを楽しんで欲しいと思います。そのなかで、スピードスケートにチャレンジしてくださる方が増えればいいなと思います。


     ☆お年はいくつ? (送信されません(^^;)
        A 3歳未満
        B 5歳未満(参考までに)
        C 5歳以上(大人も含む)


 
 氷の上を歩いてみよう。

 あなたは歩けますよね。
 それでは氷の上は歩けますか?
 普段の靴でいいです。
 
 すべって、コロリン!
 あれ、なかなか前に進めない。
 また、すってんころりん・・・

 氷の上はすべるんです。

 転んであたりまえ、だから、必ず帽子と手袋をしましょう。
 頭を打ったとき帽子をかぶってると、けがを防げます。それから手袋はスケートの刃ってとっても切れるんです。包丁のように。手袋をはめないで転ぶのは危険ですよ。

 さあ、準備ができたら思い切り転びましょう(^^)

    A、靴で歩けるよ。転んでも平気・・☆
    B、スケートはいても歩けるよ・・・・☆
           ・・・・・好きなところを読んでね。
    C、氷の上はこわい・・・・・・・・・・・・☆
    
 
  スケート靴

あなたはスケート靴をもってますか?
それともリンクで借りるのですか?
買うとき、借りる時の注意点を書いてみます。

    スケート靴の選び方

 スケート靴には3つの種類があります。スピードフィギュアホッケーがあります。地域によっては室内リンク用にハーフの靴があります。
 また、スピードスケート靴には、長野オリンピックで有名になったスラップと従来の形のノーマルの2種類があります。初心者はノーマルを選べばいいと思いますが、もしスラップをはくのであれば最低氷の上を無事に歩けるようになってからがいいと思います。
(参考までに)下駄スケート、2枚刃のスケートもあります。もしかしたらありました・・・かもしれません。

 ハーフスケートの靴が置いてあるところでは普通(ノーマル)のスピードのスケート靴を「ロング」と言って購入あるいは借りてください。
 「ロング」のスピードスケート靴を許可してないところもあります。また、刃の先にカバーのようなものを付けると許可してくれるリンクもあります。確認してください。

      1、靴をあわせる
 まず、サイズの合う靴を試して見ましょう。
 サイズがよくても、はいてみるとゆるかったりどこかあたって痛かったりします。
 縦のサイズだけでなく横幅もぴったりの靴を探しましょう。
紐をきつめに縛って内側と外側がびったり合わさるものはゆるい靴です。
しっかり縛ってもまだ指1,2本分間があいている靴を選びましょう。
(くつにカーソルを持っていくと指一本分の幅の絵がでます。^^)

      2、かかとがしっかりしているもの
 せっかく買ってもかかとのところがゆるいと足が動いてしまいます。注意してください。

      3、靴ひも
 靴ひもは靴のひも通しの穴より太いものを選びましょう。ついているひもが細かったらひもだけ購入しましょう。
スケートクラブの場合は予備もほしいです。
 靴をしめるとき戻らないひもを購入することにより、靴を縛りやすいとともに、滑っていてゆるみにくいので、靴ひもは必ず確認してください。

      2、買うとき
 まれに刃の付けぐわいの悪いものが店頭にでていることがあります。できれば経験のある人に同伴してもらうことをお勧めします。
 もし、ムリな時は、すくなくとも両方の靴の刃が同じ位置についているか、前後左右に靴の付け位置だけでも確認してみてください。変な位置についていると、とても滑りにくいです。参考

 また、スケート靴はスケートの刃を研いでない状態で売っています。必ず研いでもらいましょう。
 お店によっては研ぎをサービスでしてくれるところもありますが、聞いてみたほうがいいと思います。

    スケート靴のはき方

       1、ひもをかける
 靴をはく前に靴ひもをかけないといけない。
 靴ひものかけかたが違うとゆるみやすいので、かけまちがえないようにしましょう。
 上から通して下から引き抜きます。
        絵を上から順番に見てください

       2、靴をはく
@かかとが浮いていたり、すきまがないように、かかとに合わせてはきます。
Aつま先が少しゆるくても大丈夫、ひもをしっかり締めるとぴったりします。
 もし、お下がりでちょっとゆるい場合は先のほうに綿を詰める方法もあります。できるだけぴったりのものを用意しましょう。
Bスポーツ店にスケートを縛る時に使う道具が売っていますので、購入しておくといいです。縛ってからゆるんだときなどは特に使い勝手がいいです。
子供たちのあいだでは「ぞうさん」と呼ばれていました。(笑)うちの周りだけかな??

         ☆あなたは小学校3年生以上?
               A.2年生以下です。
               B.3年生以上です。
  スケート靴で歩く

 あなたが小学校の低学年か、保育園、幼稚園くらいだったら、スケート靴にカバーをして、家の中で歩いてみてください。

@靴がすぐにはけますか?
 できるだけ短い時間ではけるように練習しましょう。氷の上でゆっくりはいているとすべる前に足が冷たくなってしまって、すべれません。
 できれば5分以内ではけるのが理想です(^^)

A靴をはいて歩けますか?
 引きずって歩いてはだめです。ちゃんと足を上げて歩けますか?
 歩けたら姿勢のところを読んで、その姿勢で歩いてみてください。
 これができれば、きっと氷の上でもうまくいいきます。
 がんばって!!

 注意!!ちゃんとおかあさんに、おはなししましょう。そうでないとおかあさんは靴を部屋の中ではいてはいけません!ってしかるかもしれません。
 ちゃんとおはなしすれば、もしかしたら、歩くのにいい場所をつくってくれるかもしれません。
 もし、どうしてもだめだったら、
 スケートリンクの周りにスケート靴をはくところがあります。そこで少し歩いてみてください。
 うまく歩けますか?
  スピードスケートの姿勢

 姿勢をつくらなくてもすべれます。
 でもでも、早くなりたいなら、やっぱり姿勢は大事です。

 大人になって、初めてスケート大会ですべったときのことです。子供の時はスケート大会があることさえしりませんでした。本当に初めてのスケート大会です。

 とても強い風が吹いてました。
 なんと、風に押されてカーブは曲がれないで端っこまで押しやられてしまいました。
 やっと向きを変えて風に向かってすべっているつもりなのですが・・・・・前に進みません。・・・
 応援の声は聞こえるけれど、前に進めない。
 もしかしたら押し戻されてる・・・・(−−;
 なんとか反対側にきて風に押されてゴールしたんです。
 小学校の6年生が声援。
「体をちいさくしないと、風におされるよ!」
 それがどういうことかさえわからずに風と戦っていたのです。(笑)

  順番にやってみてくださいね。

@前へならえ
A直角に曲げます。
B曲げたひじがひざにつくまで体を丸めます。
  その時足も曲げていきます。自然に。
C手をぶらんと力を抜いて左右の腕を振ってみてください
  これが一番いい姿勢です。(^^)

  基本姿勢の練習する
  氷の上をスケート靴で歩く
  足の動かし方(1)

 氷はすべりますが、氷を何かが押してあげないとと前に進めません。
 左の足がすべりたいときは右の足が押して、右の足がすべりたいときは左の足がおしてあげればいいのです。そう、歩くのと同じですね(笑)

 ただ違うのは、歩く時はかかとからつま先に押していきますが、スケート刃は幅が狭いので歩くように押すと押す力がちょっとしかなくてなかなか前に進めません。
 そこで進む方向に斜めに押すことで前に進むことができます。
 フィギュアの選手が滑り始める時にすべる刃と押す方の刃を直角にしているのを見たことがありますか?
 スピードの選手のスタートの時も両方の刃をすべる方向に向けている人はいないはずです。もし向けているとはじめの一歩が踏み出せないからです。
 
 足の動かし方(2)

 初めて氷に乗る時は姿勢のところの絵のようにひざを曲げて前屈をして、歩きますが、歩く時に刃先を広げて歩いて見ましょう。
 ハの字を逆にしたようになりますよね。
 それから氷を押さないと前に進めないので、ずり足だと氷を押せません。氷を押すためには足を上げて歩きましょう。
 きっと1周するうちに、滑ってますよ。
 どんな小さな子供でも1週間でスイスイです(^^)
 足を上げて、足の真中で氷をおします。

 気おつけることは、なるべく刃を立てること。
 外に倒れたり中に倒れたりしてないか気をつけてね。 
 もしも、外に倒れたら、足の親指に力を入れるとたちます。中に倒れたら、小指の方に力をいれましょう。
 倒れたら、とまってもう一度立ててからあるきましょう。

     楽しくなってきたら、足の動かし方(3)に
     進んでくださいね。
     歩けないうちから(3)へいっても
     面白くありませんよ。
 足の動かし方(3)

歩けるようになったということは、スーッとすべってるでしょ。もしまだすぺっていないなら、もうちょっと歩いて片足に乗った時すべってるって分かるまで歩いてみましょうね。

足の動かし方  刃の動き
         横から見た動き
ポイント
@押してけってきた足は必ず足の半分くらい先に出す。その時ひざをぐっと前に出すようにする。足先を出すと重心を後ろに残してしまうので、ひざから前に出そうとすることで重心も前に動く。
A氷をたくさん押すために
  A、なるべく状態が低いほうがよい。
    足の角度は100度程度がベスト
  B、後ろから足をひきつけてくる時
    片足にしっかり乗れていること
    おへそと頭の線上が乗ってる刃と平行して
    真上にあること
が大事です。
  C、Bができると自然とひきつける足が
    乗ってる足の横にひきつけられて
    より多くの時間(距離)を押すことができます。
    
    片足に乗る

片方の足でどれくらい、すべってられますか。
1、2、3、4、5・・・さて何秒くらいのっていられたかな?
できるだけふらつかずにゆっくり5を数えるくらいまで乗れるようにしよう。

 しっかり乗ってるコツは足の動かし方(3)のポイントA
A、なるべく低い姿勢で。Bおへそと頭の中心の線上が刃と平行して真上にあること、C、刃がしっかり立っていること
足首がまがって外側内側に刃がたおれていないことです。
どうしても倒れる場合
 @足首がよわい。   時期をまつしかないです。
 A靴をはく時にかかとがしっかりはいっていない。
  親指と人差し指あいだからかかとの中心に
  刃がついた状態になってない。
                A、はきなおす
                B、刃のつけ方が悪い
 B刃をまっすぐに立てる意味がわからない。
                氷の外で歩いてみる。
 Cどうやったら刃が立つのかわからない。
                氷の外で歩いてみる。

 はきなおして、氷のの上でなく、うちの中や、テントハウスの中などで歩く練習をした方が理解しやすいと思います。

いかに片方の足に乗っていられるだけが早さの秘訣ではないけれど、片足に乗れることは、クロス(千鳥)の練習につながります。
 走りつづけている人はいいけれどスケートですべろうとする人は刃を立てないとブレーキになります。
 結局早くなるためには刃が立てられたほうがいいです。

    練習する

    あそぶ1片足乗り競争
    あそぶ2反転する
    クロス(千鳥)

クロス(千鳥)・・・ちどりといったほうが分かりやすいでしょうか?
ちどりは、千鳥が斜めに歩くそんなところから呼ばれている言葉です。
カーブがうまく回れると直線のスピードを落とすこともなく、さらにスピードに加速することができます。
むずかしい、転ぶから嫌だと言わずにチャレンジしてみてください。きっとできます。

できればスピードの出ないうちに練習をはじめたほうがこわくありません。年齢が上がるとどんなにうまく滑れない人でも蹴りが強いので速くなります。余計にこわさが倍増するのでスピードが遅いうちにマスターすることをお勧めします。
 カーブの回り方を考えよう。

どうやったらカーブをうまくまわれるでしょうか。
いろいろな方法があります。

@車の回り方 
カーブの前でスピードを落とし、タイヤ(スケートの刃)の方向を徐々に変えることにより回ることができます。

A円を書くように
運動会の時など4人並んで歩く時カーブにくると中の人が歩く幅を小さくして外の人が歩く幅を広くします。
スケートでも左足を動かさないで、またはちょっとだけ動かして、右足で氷をたくさん押しているとカーブを回ることができます。

B自転車やバイクの回り方。
ある程度スピードが出ている自転車やバイクでカーブを回る時、回ろうとする円の内側に体と自転車やバイクを一緒に倒します。
倒した方向にと速さのバランスで進路がきまります。

@はスピードを落として入るのでもちろん遅くなります。
Aは直線で右と左で押していたのが片足だけになるので、スピードも半減してしまいます。
Bは足は同じように動かすことができますし、スピードを落とさなくても倒れる角度によって前にすべる力の方向だけ変えることできるので、スピードが加速することがあっても落ちることはありません。
ただし、こわいと思っているとスピードは落ちます(^^;

左側に倒れる。


片方の足にのりそのまま左に倒れると、左に曲がれます。ただそれだけなのです。
そのときに左足に乗るときも右足に乗るときも足首は曲げないでのります。 ←イメージ画像へとびます。画像のスクロールバーを動かしてください。

カーブをまがる

小さなカーブなら左に倒れた状態で足をクロスさせます。左足の上を通って右足が左足の前にでます。大きなカーブなら左足の前に右足を持っていき前に走ると言った表現のほうがいいと思います。
 自分がどういう形ですべるかのイメージをビデオや写真、実際の選手の姿をみて覚えましょう。

 もし、うまく写真が取れたらアップします
 カーブを回る選手の真後ろから見れるとイメージが作りやすいです。上手な人がいたら後ろからついていっていいか聞いて回ってみるとイメージができます。

 前からの画像とかビデオはテレビなどで見ることができますが、後ろからは直接リンクに足を運ばないと難しいと思います。

    練習へ

    ひきつけるひきはなす

押した足を後ろから持ってくる(ひきつける)。すばやくすることで足の回転を速くすることができます。
ひきつける足は乗っている足のすぐ横にひきつけられるようにしましょう。

ひきつけた足を乗っている足の少し前にひざら出していきます。重心を反対の乗る足に動かし今まで乗っていた足で、氷をしっかり捉えて重心を乗せた足を引き離します。引き離し方が強いほどスピードがでます。
引き離しを強くするために手の振りも大事になります。
前に振る手を強く前に振ることで足の押しの強さ(ひきななし)がより強く押すことができます。

カーブの時もしっかり手を振ることで強く氷を押すことができます。
    氷を押す

氷をける、氷を押す、氷をおさえるなどいろいろないい方がありますが、氷をしっかり刃に食いつかせて前に進もうとする力をくわえればいいわけです。

ただ、けってもいいのですが、蹴り上げると最後まで氷をおせないので、最後までしっかり押しすイメージのほうがいいと思います。

氷を押す力の練習には、すべる格好で片足ずつジャンプする練習をとりいれるといいです。