トップページに戻る ちゃっかり宣伝コーナー 詳細目次へ

 

2000年8-11月の発見 

☆記載内容に関する議論などは掲示板にお書き込み下さい。


おすすめ記事  1月20日  1月19日  1月18日 1月12日  1月5日  12月12日


11月27日 EUの加盟国

 このところ、下ネタジオゴロやら、ネタから脱線した話やらが続いて重かったので、読む方も疲れたと思います。そこで、今日は軽く行きます。

 何ヶ月も前に入荷していたのに、公開し忘れていたもので、Y少年発見のジオゴロです。

   ドイツふべん、イギリスで会い、義理でするオフェンス

   イツ、タリア、フランス、ネルクス

   イギリスンマーク、あいルランド

   義理シャ、ペイン、ポトガル、

   ーストリア、フェン(フィン)ランド、ウェーデン

 どうでしょうか? ちかちゃん発見の「不意にベルを鳴らした・・・」と比べて、どっちが優れているかな? 評価は、人によって違ってくるでしょうね。Y少年は、ちかちゃん発見のジオゴロに妥協して、「オフェンス」を「オフィス」に変えるから、裏本『ジオゴロフィー』2001年版に載せてくれと言っていました。どうしましょうかねえ。


11月26日 ニューな発見

 窯元さんの講義ネタらしい。

「アメリカでニューの名のつく州は、北東部のニューイングランドに集中しています。

例外はメキシコ国境のニューメキシコだけ。

この北東部は、昔、氷河が乗っていた地域で、現在は痩せ地。農業では 酪農くらいにしか使えない。だから乳牛飼ってます。

『ニュー』と『乳』が関係あるのかはわかりませんが…」

 アメリカ合衆国でニューのつく州は、ニューイングランド地方にニューハンプシャー州が、中部大西洋岸地方にニュージャージー州とニューヨーク州があり、なるほど、例外は、メキシコ国境のニューメキシコ州だけで、他の3つは、ニューイングランド地方を含む北東部にありますね。

 そして、「この地方にニューのつく州名が多いのは、この地方が酪農地帯で乳牛が多いためであ〜る」という説は、ジオゴロ道を追求する身には興味深く、「とんでも本の読み過ぎじゃないの?」と一蹴するわけにもまいりませんな。何しろ、ニュージャージーのジャージーといえば、ホルスタインと並ぶ乳牛(乳用品種の牛)ですからね。「ニューは乳に通ず」という日本語・英語関連あり説を主張するほど元気ではありませんがね。

 ちなみに、乳牛の頭数が全米第1位の州は、五大湖地方のウィスコンシン州で、従来からあるジオゴロでは、「うしコンシン州だから乳牛多し」と覚え、ついでに、肉牛の頭数全米第1位の州はテキサス州なので、こちらは、「ステーキのテキサス」と覚えます。

 さて、もとに戻って、窯元さんのコメントについてですが、「4つのうち3つをもって、集中と言うのはおかしい。」と、いちゃもんをつける人がいると思います。でも、これはやはり集中であると私は考えます。

 単にニューがつくかつかないかではなく、「ニュー+イギリス地名」で構成される州名に限定して考えれば、3つすべてがこの地方にあるから100%で、これはもう集中というほかありません。ニューメキシコのメキシコはヨーロッパ地名ではなく、ニューハンプシャーのハンプシャー、ニュージャージーのジャージー、ニューヨークのヨークはいずれもイギリスにある地名です。

 アメリカ合衆国北東部の州は、入植拠点であった独立13州がある東部の州のうち、気候的にイギリスに似たところだから、「ニュー+イギリス地名」多くても不思議じゃないですね。入植一世は、まだまだ自分たちがイギリス人だと思っているが、合衆国が独立して二世、三世になると、イギリスのくびきから逃れてアメリカ人として振る舞うようになるでしょう。だから、一世によって命名された地名が多い東部にはイギリス地名が多く、他の地方に、アメリカインディアンの地名やアメリカの有名人名に由来する地名が多くなるのは当然といえば当然です。その辺については、アメリカ合衆国の地名についてまとめた本があったので、それを見るといいと思って、捜したが、何しろ、私の部屋はぐちゃぐちゃで、昔買った本はどこにあるのかさっぱりわからなくなっていて、見つかりませんでした。

 地図帳からイギリス地名由来の都市名を拾ってみると東部に山ほどあります。とりわけ、ニューハンプシャー州には、マンチェスター、ポーツマスなどのイギリス地名があって、このうちポーツマスは本家のイギリスのハンプシャー州にもあった!

 なお、アメリカ合衆国で試験に出るニューな都市は、せいぜい、ニューヨークとニューオーリンズぐらいなもので、このうち、ニューオーリンズはフランス領時代に命名されたフランス人名由来地名で、もともとはヌーベルオルレアンなので、イギリス地名とは関係ありません。

 それからそれから、ニューな州名といえば、オーストラリアのニューサウスウェールズ州で、シドニーが位置する州。アメリカ合衆国のニューな州名の多い北東部と同様に、東部で、イギリス人の入植拠点。そして、そこには、ニューカッスルというイギリス地名の町もあります。そして今、地図帳を見てびっくり、ニューイングランド山脈とリヴァプール山脈というイギリス地名由来の山脈まであるじゃござんせんか! グレートディヴァイディング山脈の一部で、さすがにここまで細かい山脈名は試験に出ませんがね。


11月25日 北アメリカの小麦地帯とトウモロコシ地帯(付録:サンベルトという語のはじまり)

 窯元さん経由で頂戴した窯元大先生の教え子さま発見の文字型ジオゴロです。

ただいま穫れたての発見?@教え子さんです。

「コーンベルトは、プレーリーに沿う小麦地帯からネブラスカ州あたりで東に分岐しています。
小麦地帯+コーンベルトは、「ト」の字の形をしています。トウモロコシの「ト」にはこんな秘密があったんですねぇ〜。」

とのこと。

窯元的には、「はぁ〜」といった感じですが…(ははぁ〜ではありません←温泉マーク出ないです)

さ〜らの最初のコメント

面積の広い国を「ろ」の字で覚えるという伝統的ジオゴロとともに、これは、「文字型ジオゴロ」の部門に属する発見です。

むかし、小麦の生産上位国を、渦巻き式に覚える方法を発見したことがあります。すぐ使えなくなったのでお蔵入りしていましたが、今、世界国勢図会で調べたら、1998年は成立しそうだ。うひょひょ。

   →→→→→(5)ロシア→→→→→(6)カナダ →→→→
  ↑                       ↓
(4)フランス    (1)中国→→→→→(2)アメリカ  ↓
  ↑                  ↓    ↓
   ←←←←(3)インド←←←←←←←←←←     ↓
                          ↓
             (7)オーストラリア←←←←←

ほかに、みなさんもよく使っていると思うものに、「ヨーロッパの1月の0℃の等温線は『Z』の形というやつがあります。

文字型ジオゴロは、ほかにもいろいろあるよね。

 さらによく検討してみたら、今回頂戴した「ト」の字のジオゴロは、単なる文字型ジオゴロではなくて、「トウモロコシ」の「ト」にも掛けているから、芸が細かいね。「うんにゃ。小麦地帯は春小麦地帯と冬小麦地帯に分かれているから、『ト』ではなくて、『:−』であ〜る。」なんていうと、せっかく「トウモロコシ」と「ト」を掛けてくれた意味が失われてしまうから、そういう無粋なことは言わないことにしましょう。

 それにしても、アメリカ人は「ベルト」が好きだね。このことは、前、どこかで書いたと思うが、おなじみの北アメリカの農業地域図を作ったベーカーさんによれば、農業地帯の「コーンベルト」「コットンベルト」はもちろん、酪農地帯も「the hay and daily belt」だし、春小麦地帯も春小麦地帯も、「地帯」と訳されているものはみんな、もともとは「○○ベルト」なのだ。

 それから、工業でよく出てくる「サンベルト」「フロストベルト」もベルトだ。この用語の使いはじめについては、マイケル・ブラッドショー著(平井康夫/澤田裕之訳)『アメリカの風土と地域計画』(玉川大学出版部)という本の中に、説明があるので、以下、抜粋・引用する。

 1970年代中葉以来、サンベルト」という語が広く用いられるようになった。この語を最初に用いたのは、保守的な政治アナリストであるK.フィリップスである。彼は、『共和党多数派の出現』(1969年)という著書のなかで、1960年代末における民主党と共和党とのバランスの大きな変化を明らかにした。南部と西部にあった民主党のかつての地盤は、長年の歴史のなかではじめて共和党のものになった。 
 フィリップスによって指摘された政治的変化は、合衆国内の地域バランスに影響を与えるその他の変化と結びついたものである。政治的変化は、ワシントンの下院に選ばれる議員数と、彼らの党派という二つの面の変動に認められる。

 へえ〜、もともとは政治評論の語だったのか。受験地理の余技の授業で扱うテーマに、サンベルトの隆盛とアメリカ合衆国大統領出身地の変動を関連づけ、さらに、大リーグフランチャイズの移動も関連させておもしろがるというヤツがあるが、大統領選と絡めるのは、正統派中の正統派的視点から行われてきたわけだったのだ。

 一方、「サンベルト」にはその反対概念が必要と考えられ、明らかに発展的で成長しつつある合衆国南部の部分と、北東部や北中央部の古くからの工業地帯の部分との対照を強調するために「フロストベルト〔霜地帯〕」「スノーベルト〔雪地帯〕」「ラストベルト〔錆びついた地帯〕」などの用語がつくり出された。その対照ぶりは、1976年5月の『ビジネス・ウィーク』誌の「諸州間の第二次大戦」と題する記事で、両地域の変化に衝撃を受けた経済界および政界の反応と、地域計画の問題として取り上げられた。

 「諸州間の第二次大戦」? はは〜ん、第一次大戦は南北戦争なんだな。日本で戦争と言えば普通は第二次世界大戦を指すのに対し、アメリカ合衆国で戦争と言えば、ベトナム戦争かと思っていたが、南北戦争かもね。それはさておき、1976年5月の『ビジネス・ウィーク』誌を、是非、どこかで見つけて読みたいですね。

 コーンベルトの話が、サンベルトの話になっちゃいました。ジオゴロ道は、それを究めようとすると、時間がなんぼあっても不足するほど、奥が深いのだ。

付記(11月26日)

 サンベルトの言葉のはじまりについては、川島浩平・小塩和人・島田法子・谷中寿子編『地図で読むアメリカ−歴史と現在−』雄山閣出版にもありました。著書名の訳し方がちょっと違うだけです。

・・・「サンベルト」という言葉がはじめて登場したのは1969年でニクソン大統領の側近ケヴィン・P・フィリップスが著書『多数化する共和党』の中で用いたのが最初であったが、1970年代からジャーナリズムで盛んに使われるようになった。

11月22日 東欧のOECDとNATOの新規加盟国

 本当のことを言うと、私は下ネタが好きではない。にもかかわらず、集まってくるジオゴロには、きわどいものが多い。

 G-SALANDに対しては、最近、ジオゴロ総本山、ジオゴロのメッカ、ジオゴロのカーバ神殿、ジオゴロのポタラ宮などという定評を、各方面から頂戴している(かもしれない)。だから、私は、集まってくるジオゴロについては、それらをすべて公開しなければならないと思っている。私の趣味に合わないものでも、滅私奉公的に、仕方なく公開するしかないのだ、これは、こんなページを持ってしまった者の宿命なんだ、とあきらめている。

 今回ご紹介するのは、2週間ほど前に仕入れたものであるが、あまりに下品なので、公開をためらっていたジオゴロである。

さ〜ら:最近、ジオゴロがネタ切れですが、何か、ありますかねえ。

某氏 : 東欧諸国のうち、1996年にOECDに、1999年にNATOに加盟した国は、ポーランド・チェコ・ハンガリーの3か国ですよね。

さ〜ら: OECDってのは、先進国のクラブとも言われるように、これに加盟できれば先進国の仲間入り!みたいな組織ですよね。そういえば、政経の達人のN氏が、「OECDはおいしいで! 先進国になっておいしいで!」みたいなことを言っていました。

某氏 : OECDを「おいしいで」と掛けて覚えるのは、政経だけでなく、地理でもやっていますよ。そこで、私は、東欧のポーランド・チェコ・ハンガリーがOECDに加盟したのを記念して、「ポチハ入った、おいしいで!」というジオゴロを考えついたんです。それをある人に話したら、それではおもしろくないので、「チンポハ入った、おいしいで!」にしたらどうかと提案されました。

さ〜ら: すごい覚え方ですね。ぐ〜の音も出ません。

某氏 : そんなことで、驚いているようでは、まだまだ修行が足りませんね。その人は、さらに続けて、この3か国は最近NATOにも入ったから、「納豆、ネチョネチョ糸を引く!」という一句を入れて、「ちんぽは入った、おいしいで! 納豆ネチョネチョ糸を引く!」とまで言っていましたよ。私はおおいに感激しましたね。

さ〜ら: 絶句。

某氏 : これは、東欧のカトリック教国の覚え方に似ているんですよ。東欧のカトリック教国はポーランド、チェコ・スロバキア、ハンガリーなので、「ぽちはカトリック」って覚えますでしょ。あれですよ。

さ〜ら: あぁ、あの有名なジオゴロですか。公の場では「ぽちはカトリック」と言うが、友人との私的な会話では「ちんぽはカトリック」って言うやつですね。

某氏 : それです。それです。バルト3国のうちのリトアニアを含ませて「りぽちはカトリック」と覚えてもいいヤツです。

さ〜ら: 旧ユーゴスラビアが解体したから、他にも、スロベニアとクロアチアがカトリックで、これらを全て入れると、「りぽちはすろくろカトリック」となるが、ちっともおもしろくないので、未だに「ぽちはカトリック」あるいは「ちんぽはカトリック」って言っています。

某氏 : こんな会話を、ポーランド出身のローマ法王、ヨハネ・パウロ二世が聞いたら、きっと悲しむでしょうね。

さ〜ら: 今、思いついたんですが、ポーランド・チェコ・ハンガリーと同じ頃、OECDに入ったのは、韓国とメキシコですね。こちらの方も「カメは入ったおいしいで!」とすれば、「ちんぽは入った、おいしいで!」に何となく似ていて覚えやすいですよ。

某氏 :さ〜らさんもなかなかやりますね。その調子で修行を積めば一皮むけて羞恥心がなくなり、すばらしいジオゴロがどんどん生まれますよ。頑張って下さい。


11月1日 赤道付近の主要国(語尾伸ばしクラブ会員番号1番さま提供)

 昨晩遅くに、すばらしいメールを頂戴した。ここに紹介する(一部改変)。

さかぴょん大先生!(さ〜らのことらしい)

 めっきり寒くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。風邪などひきませぬようご注意ください。
 ではまた

といったら会員番号1番の名がすたりますので、ここでひとネタ行かせて頂きます。

  赤道付近の主要国
   赤道ゥー  コンゴ民主共和国ゥー  シンガポールゥー
         エクアドルゥー  ブラジルゥー

いかがでしょうか。これから、語尾伸ばしの評価は、
   ホームラン(すげえ!脱帽!)
   ヒット(まずまずやね!)
   アウト(顔洗って出直しておいで!)
の3段階評価でいきましょう。もちろん採点者はサ〜ラ大先生! ア・ナ・タ!

ということで「語尾伸ばしリーグ」を盛り上げましょう。

 

さかぴょんからのお返事メール(一部改変)

語尾伸ばし新発見に対するお返事
  ホームラン(すげえ!脱帽!)

主要国ではないけれど、キリバスゥー、を加えてもいいですね。さっそく拙オナページに代筆公開しておきます。悪しからず。

 貴兄の柔軟なる脳みそに脱帽! 語尾伸ばしジオゴロに関しては、かつてY少年に対し、「俊秀なる若者の脳みそを腐らせる危険も大なり」とコメントしてメールを打ったことがあります。並みの脳みそには危険が大きすぎます。貴兄やY少年のような、きわめて優秀柔軟なぐにゃぐにゃの脳みその持ち主のみに許される特権的遊びです。並みの脳みその持ち主であるさ〜らのごとき老兵はこの恐ろしき技から撤退した方がよさそうです。

さかじいより

という、返事を出したが、「ホームラン!」というのは社交辞令でありまして、甘めに採点しても、まあヒットがせいぜいだね。

 ホームランではなく、ヒットがせいぜいである理由。

(1)  「コンゴ民主共和国ゥー」というのは無理があります。「ザイールゥー」時代
  だったらよかったが。
(2)  「イラクゥー」「キルギスゥー」イギリスゥー」「ルクセンブルクゥー」「フ
  ランスゥー」「スイスゥー」「ポルトガルゥー」は赤道から遠いじゃないか!
どうしてくれるんだ! えっ? そんな国が赤道に近いなんて勘違いする人なん
かいないって? じゃあ、「ニジェールゥー」「マダガスカルゥー」「ベトナム
ゥー」なんかはどうなるんだ! 間違う人がいるかもしれないじゃないか!
(3)  「北緯50ゥー、イギリスゥーの南方ゥー、フランスゥーの北部ゥー、ルクセ
  ンブルクゥー、ドイツゥー、モンゴルゥーの北部ゥー」とか、「北緯40ゥー、
ポルトガルゥー、キルギスゥー、中国ゥー、朝鮮民主主義人民共和国ゥー」「ア
メリカ合衆国ゥー」とか、なんでもできちゃいます。

 今回はいちゃもんをつけさせてもらいましたが、これにめげずに、さらに精進して、次回はホームランを飛ばすように、希望(↑)、します(↓)。


10月23日 トロイデ型の火山の例

 窯元さん経由で、三重の黒ねじさん・受験生・17歳の方よりいただいたジオゴロ。

トロイデ型の火山の覚え方:
箱根駒ケ岳
二子山(箱根)
大山
焼岳(上高地)
上から一文字目をとって「箱にたいやき」

さ〜らのコメント

 地理マニアのジオゴロですね。これらの日本の火山が、トロイデ型の溶岩円頂丘なのか、火山岩尖なのか、はたまた、火山砕屑丘なのかを問う問題は、ごく一部の私大を除き、まず出題されないからです。でも、差別はいけません。入試にあまり出ないジオゴロも、差別しないで大事にしたいものです。

 粘性が大きく流動性の小さい便秘状の溶岩が噴出する場合、出方が、トロイで、トロイで。これは、ジオゴロの神様もっくん氏の口癖です。

 たいやきから餡がにょろにょろと出るところを連想して、箱にたいやき、出方がトロイデトロイデ。

 なかなかいいですねえ。たいやきを食うたびに、このジオゴロを思い出せば、箱根の駒ヶ岳・二子山と大山と焼岳がトロイデ型の火山であることを覚えてしまいます。でも、そのとき、間違っても、便秘を連想しないで下さい。黒いあんこが硬いうんこに見えて来ちゃいますから。

 なお、火山に関する疑問は、火山学者に聞いて下さい


10月12日 東南アジアの旧宗主国(語尾伸ばしクラブ会員番号1番さま提供) 

 たびたびすばらしいネタを頂戴しています。このお方も、隠れG-SALANDERのお一人です。いまやすっかりお馴染みになった語尾伸ばしジオゴロです。白昼、一席ぶっている最中にひらめいてしまったのだそうです。危ないですねえ。語尾伸ばしジオゴロを人前で口走るときは、よほど上手にやらないと、馬鹿にされる恐れがありますので、注意しましょう。でも、ネットを見るときは、たいてい一人だから大丈夫です。度胸を据えて、はい、みなさん、次の白い文字を、大きな声で読んでみましょう!!

ひとネタいかせていただきます。

 東南アジアの旧宗主国編(イギリス領とフランス領以外)
  フィリピンんー、スペインんー
(*)
  インドネシアあァー、オランダあァー
  東チモールうゥー、ポルトガルうゥー
               (*)後にアメリカ合衆国

 おまけで、
  タイぃ−、(旧宗主国は)ないぃー

さ〜らのコメント
 すんばらしい!! 大、大、だ〜いヒット、いや、ホームラン級の大発見なり。これからは、会員番号1番さまのことは、「名ジオゴロファー」とか「ジオゴロフィーの巨匠どん」とお呼びさせていただきます。東チモールは、母音だけじゃなく、語尾を伸ばさなくても「ル」が一致していますね。
 このすばらしい大発見に刺激されて、たった今、私もささやかな発見をしました。なんと、フランス領についても、「ベトナムうゥー、フランスうゥー」、「ラオスうゥー、フランスうゥー」じゃないか! えっ? カンボジアがうまくいかないって? そうです、残念ですね。でも、カンボジア人はクメール人ともいいますから、「クメールうゥー、フランスうゥー」とすれば、語尾の母音が揃いますよ。ちょっと苦しいかな? じゃあ、国王の名前を持ち出して、「シアヌークうゥー、フランスうゥー」ならどうだ! こいつはもっと苦しいかな?


10月11日 中国の民族と自治区

 まず、一発目は、中国の民族(センター試験レベル)。10月6日のSaland掲示板に、窯元さん経由で頂戴したジオゴロです。

中国の民族(センター試験レベル) もう痴漢!
     反時計回りに、モンゴル族、ウイグル族、チベット族、漢族。 

 さ〜らのコメント
 中国にも痴漢が出没するようになりましたか。最近の中国では金欲の亡者だけでなく色欲の亡者も横行しているのか!!
かつては、「社会主義国に乞食なし、泥棒なし、痴漢なし」と言われていたものですがねえ(痴漢なし、は私が勝手に言ってみただけですが)。資本主義のまねをして市場経済を導入したとたんに乞食・泥棒・痴漢がわいてきたんですかねぇ。
ああ、昭和は遠くなりにけり。

 次は、自治区(二次私大レベル)。10月7日に、隠れG-SALANDERの○○どんさまから、Eメールで頂戴したジオゴロです。

 掲示板に中国の民族のジオゴロがありましたが、こんなんはどうですか? 実は、隠していましたが、現役のとき考えついたものです。
中国の自治区   ウチ、妊娠、痴漢 (ウチ、ニンシン、チカン)
     半時計回りに、モンゴル自治区       (ウチ)
            ニンシャホイ族自治区     (ニン)
            シンチャンウイグル自治区   (シン)
            ベット自治区        (チ)
            コワンシーチョワン族自治区  (カン)

さ〜らのコメント
 やっぱり、中国には痴漢がいたんですね。センター試験では、内モンゴル、シンチャンウイグル、チベットだけでも十分でしょうが、二次私大では5つとも覚えておかねばなりません。痴漢の漢が漢民族の漢ではなく、広西の広なので、注意。


9月30日 大鑽井の羊とマーレーダーリングの穀物(語尾伸ばしクラブ会員番号1番さま提供)

 昨晩、以下のようなメールを頂戴したので紹介する。差出人のお名前はご本人が恐らく恥ずかしがり屋さんでたいへんに慎み深いお方なので、伏字にさせていただきます。

 語尾伸ばしクラブ主宰のさ〜らさま、最近はいかがお過ごしでしょうか。会員番号1番の
○○どんより早速ふたネタ、行かしていただきます。 Yどんには負けてられません。

スリランカの民族対立  シンハラァー、多数派ァー  タミルゥー、移住ゥー、少数ゥー

オーストラリアの盆地  大鑽井ィー、羊ィー  マーレーダーリングゥー、穀物ゥー

 語尾伸ばしチームは、さ〜らとYどん(Yクン)と○○どんの計3人を原会員として結成されたクラブです。

 スリランカの方ですが、「シンハラあー、多数うー」としないで、「多数派あー」とした点、こころにくいですねえ。「タミルうー、移住うー」ですが、スリランカのタミル人は、シンハリ族の移住より少し遅れてはいるだろが紀元前の早くからぼちぼちと移住しているセイロンタミルと、イギリスの植民地時代に来島したインドタミルとがおり、シンハリ族と対立しているのは、むしろ前者のセイロンタミルの方が中心なので、「シンハリ人が先住で、タミル人が後住だ」とあんまり強調しない方がいいような気もします。

 オーストラリアの盆地の方ですが、これはなかなかいいですね。ホイットルーシーによる農業地域区分では、大鑽井盆地の方が企業的牧畜地域、マーレーダーリング盆地の方が企業的穀物農業地域になっていますが、初学の受験生はオーストラリアの盆地といえば大鑽井盆地しかしらないので、「大鑽井盆地では掘り抜き井戸で得た水を利用して小麦を作っている」という風に間違った理解をしがちです。この語尾伸ばしジオゴロを使えば、大鑽井盆地では小麦栽培ではなくて牧羊が行われていることをバッチリ覚えることができます。掘り抜き井戸で得られる井戸水は塩分濃度が高いから小麦栽培はできません。「井戸水うー、塩水うー、小麦できずうー」と続けようかと思ったが、これらは語尾を伸ばせば「う」が抽出されてしまいますから続きませんね。がっかり。

 なお、マーレーダーリング盆地の方で牧羊がないかといえばそんなことはなく、小麦の刈り跡で羊を放牧し、飼育頭数は大鑽井盆地よりも多いことには注意しておかねばなりません。まっ、そういう細かな点はさておき、これ、いいですねえ。「マーレーダーリングうー、小麦いー」としなかった点はこころにくいですねえ。小麦にすると、せっかくのこの語尾伸ばしジオゴロが完全崩壊してしまいますからね。

 p.s 上記文章中、「こころにくいですえ」と書いた部分は「難がありますねえ」と読み替えて下さると、さ〜らの真意がご理解いただけるかと存じます。


9月28日 タミル人はヒンドゥー教徒 (地理科語尾伸ばしチーム提供)

 最近、私の周辺で、語尾を伸ばして母音を抽出する手法が流行している。先日は、「フランスう〜→シュうーマンプラン」と「アメリカあ〜→マーあシャルプラン」、そして、「メキシコお〜に近いコロラドお〜」と「カナダあ〜に近いコロンビアあ〜」を、この手法で区別した。かつて、わたくしは、カラクーム運河とアムダリア川の関係を、「『カあ〜ラクーム』だから『アあ〜ムダリア』川から伸びているんです。シルダリア川からではありません。」という具合に、この手法で覚えたことがある。この場合は語頭の母音の一致に着目したわけだ。

 今日、若き友人から連絡があって、この手法でスリランカの民族問題を克服したという報告を受けました。曰く、

  タミールう〜 ヒンドゥーう〜 

はい、みなさん! 大きな声で読んでみましょう! タミル人はヒンドゥー教徒で、シンハラ人はヒンドゥー教徒ではないことが、これでわかりますね。

 さらに、Yクンは、「スリランカの多数派民族は? そして彼らの宗教は? そしてその聖地として有名な印度の町は?」という問いに答えるのにも、この手法を使ってくれました。予備校からの帰りの電車の中で発見したそうです。

 スリランカあ〜 シンハラあ〜 ブッダガヤあ〜

 このすばらしい手法をいろんな場面で使うことに打ち込んでいるYクンは、「地理科語尾伸ばしチームを結成しましょう!」と提案しています。でも、わたくしとしては、この手法の拡散は、多くの若き俊秀たちの脳みそを腐らしてしまうことにつながるのではないかと恐れています。


9月27日 サンメンシャダムは三面シャ

 若き友人Yクンは、サンシャダムとサンメンシャダムを間違わないために、次のように覚えたそうです。

 黄河の流路を地図で見ると、ランチョウ(蘭州)からパオトウ(包頭)を経てルオヤン(洛陽)に至る中流部が屈曲して、「几」のような形になっている。「口」という字が四面を囲まれているとすれば、「几」という字は、三面を囲まれている。黄河は三面を囲まれている「几」のように流れている川なので、黄河にはサンメンシャダムがあるのだ!

 これは、地理の王道をゆく発見と言ってよいでしょう。なぜならば、地表の形に着目するのは地理の基本!だからです。ただし、地理の王道をゆく人なら、黄河の流路が「几」のような形をしていることに気づいた後で、なぜそのような形になったんだろうか?と考え、その理由を求めようとします。Yクンの場合は、悲しいかな! この発見を「サンメンシャダム」と強引に関連づけてしまいました。受験生の限界! 受験勉強の限界なり! 黄河にサンメンシャダムがあることは試験に出るが、黄河の流路が「几」の形になっている理由は試験に出ないから、仕方がないといえば仕方のないことです。


9月13日 サンメンシャダムとサンシャダム

 今日、中国の地域開発について一席ぶっている最中に、すばらしい発見があった。

 中国のダムといえば、黄河のサンメンシャダムとリウチヤシヤダム、そして現在建設中の長江のサンシャダムだ。このうち、サンメンシャダムとサンシャダムは、カタカナで書くとよく似ているのでまぎららしい。いや、漢字で書いても、三門峡と三峡だから、まぎらわしいこと限りなしだ。なんとか間違えない方法はないものかと思っていたら、いいことに気がついた。

 サンメンシャダムにはメンが入っているが、サンシャダムには入っていないのだ!

 当たり前じゃないか! と言われるだろうが、そんなことでくじけるさ〜らではないのだ。ジオゴロでは、「メン」は「綿」に通じ、「メン」は「麺」に通じる。たとえば、昔考えたジオゴロに「麺類の中国は綿類の中国」という自称傑作がある。中国は、綿花・綿糸・綿織物の3つとも生産世界第1位で、麺の原料の小麦の生産も1位、チャーシューメンに入っているチャーシューの原料の豚肉の生産も豚の飼育頭数もすべて第1位なのだ。

 ところで、中国における綿花の主産地はどこでしょう? そして、麺の原料の小麦の主産地はどこでしょう? いずれも黄河が流れる華北平原であって、長江流域ではない。

 だから、「メン」が入っている「サンメンシャダム」は綿花や小麦の主産地に近い黄河にあり、「メン」の入っていない「サンシャダム」は綿花や小麦の産地とはいえない長江にあるわけです。

 どうです? これって、すばらしい発見! ですよね?


9月10日 コロコロ間違わないために

 先日、アメリカ合衆国の地域開発について一席ぶっている最中に、すばらしい発見があった。

 アメリカ合衆国の地域開発といえば、テネシー川流域で行われたTVAが有名で、これをモデルにした河川開発が、ガーナのボルタ川開発計画など、世界各地にある。そして、アメリカ合衆国国内でも、コロンビア川下流域のCVAとミズーリ川上流のMVAは、TVAと似たような大規模な河川開発である。そして、コロラド川の開発もその仲間に入れてよい。これらは、いずれも多目的ダムの建設を中心とする地域開発で、コロンビア川のグランドクーリーダムや、コロラド川のフーバーダムパーカーダムインピリアルダムなどは是非覚えておきたいダム名だ。

 ところが、このうちの、コロラド川とコロンビア川は、ともに最初にコロが付くので、まぎらわしい。コロコロ間違っちゃいそうだ。そこで、次のように区別するといいかも。

(1) カナダの太平洋岸の州はブリティッシュコロンビア州といい、この州をも流域にもつのがコロンビア川なのだ。

(2) コロンブスなくしてワシントンなし。ワシントンのあるところにコロンビアあり。

 上の(2)で言いたいことはこうだ。コロンビア川の流れるコロンビア盆地はワシントン州にある。ワシントンといえば、首都のワシントンD.C.で、その正式名称はワシントン・コロンビア特別地区だ。すなわち、ワシントンという地名とコロンビアという地名は仲良しで共存する例が2つもあるのだ。だから、ワシントン州の方がコロンビア川なのだ。ちなみに、これらの地名の由来となった2人の人物、ワシントンとコロンブスは、(今は知らないが)むかしは、リンカーンとともに、アメリカ合衆国で最も尊敬されていた人らしい。

 というような区別の方法をかつて考えたことがあったが、ちょっと高級すぎる。(1)はカナダのブリティッシュコロンビア州という地名を知っていることが前提だし、(2)はワシントンD.C.のCがコロンビアだということなどを知っていることが前提なのだ。ほかに方法はないかと考えていたら、いいことに気がついた。メキシコに近い方にあるのがコロラド川で、カナダに近い方にあるのがコロンビア川なのだ。

 コロラドぉ、メキシコぉ  コロンビアぁ、カナダぁ!

 何のことかって? 大きな声で言ってみましょう!  気がつきませんか? コロラドもメキシコも母音の「オ(o)」で終わっています。コロンビアもカナダも母音の「ア(a)」で終わっています。

 以上です。ご粗末さまでした。


9月3日 人口密度の高い国

 本日入荷。窯元さん経由で窯元さん(どうやらお名前は某之さまとおっしゃるようです)の教え子さまより頂戴しました。Saland掲示板より抜粋(一部勝手に加筆改変)します。

窯元さん曰く「募集中でしょうか?」
そういえば、裏本とも裏マニュアルとも言われる、ゴロちゃんですが、
ミレニアムversion、教え子達は楽しみにしています。
さて、教え子の一人から、新作が届きました。

真のバカおらんじゃん!

 人口密度の高い国のゴロちゃんだそうです。
  真:シンガポール(6256人/平方キロ1997年 ※某之先生ではありません…) 
  バ:バングラデシュ(866人)
  カ:韓国(468人)
  おらん:オランダ(378人)  
  じゃん:日本(338人)

 窯元的には、まぁまぁと言ったところです。

さ〜らまん応えて曰く「ジオゴロも飽きたなあ」
なかなかいいじゃん。
くだらんジオゴロなんぞにうつつを抜かさず、真正地理道に邁進しなければとも思う今日この頃。
だが、
ジオゴロ編集などという恥ずかしい仕事を余人にお願いするわけにはいかないし、
そして、
ジオゴロのほかにさ〜らが自慢できるものもないし、ジオゴロを待ち望む若者も多いし。。。

ミレニアムジオゴロですか!
やらんわけにはいかんでしょうなあ。悩み多き年頃のわたくし、さ〜らです。

 今年は、とれとれ発見の江戸前ジオゴロ(またの名を京の朝取りジオゴロ)をこのコーナーで公開するほうに楽しみを得たので、今までの蓄積を集大成した裏本「ジオゴロフィー2000」を編む気がおこりません。

 さて、「真のバカおらんじゃん!」ですが、難点その1。ジオゴロに「バカ」は禁句(のはずだがバカ入りジオオロもけっこう多い)です。でも、「バカおらん」と否定形なので、この点は、よしとします。

 難点その2。淡路島ぐらいのちっちゃな島に400万人近く住んでいるシンガポールの人口密度が高いのは当たり前なので、「真の」はなくてもよいでしょう。こういうミニステートの人口密度を言い出したら、モルディブ909人、バチカン2273人、マルタ1193人、モナコ22148人、バルバドス619人、ツバル423人、ナウル524人、マーシャル諸島共和国348人・・・まで入れたくなります。

 難点その3。これだけだと、何のジオゴロかわからないですね。「オラン」と聞くと「オランウータン」を連想しますね。「オラン」はマレー語で「人」の意味、「オランウータン」は「森の人」という意味、ってことを知っているむきは、「オラン」に「オランダ」と「人」の両方の意味をもたせて、そいでもって、人口密度を連想するってことになるかもしれませんが、ややこしい。いっそのこと、人口密度が高い国であることを、ジオゴロの中にあらかじめ織り込んでおくと、ぐっと使いやすくなります。

 以上を踏まえて、改良案(改悪かな?)。 

日本より人口密度の高い国 日本より 人は多いが バカおらん

五七五の川柳にしてみました。えっ? 「人が多い」とすると「人口が多い」と勘違いするって? そんなバカおらんでしょ。心配なら次のように変えてもいいででしょー。
 日本より 密度は高いが バカおらん

 なお、バングラデシュ・韓国・オランダの3か国は、この3か国で比較すると、人口もこの順番(バングラデシュ1.2億、韓国4600万、オランダ1500万)で、ということは当然、面積もこの順番(バングラデシュ14.4万平方キロ、韓国9.9万、オランダ4.2万)でしゅー。


8月13日 マーシャルプランとシューマンプラン

 先日、とんだしくじりをしちまいました。若人たちと話をしていたとき、EUの話が出たので、ついつい、ECSCの話までもっていって、やめときゃいいのに物知りなところを見せようなんていう色気が出たものですから、シューマンプランにまで言及しちまったんですよ。

 「第二次世界大戦までのフランスとドイツは戦争ばっかりだった。こいつはいかん! 戦争しないためには経済的に切っても切れないほどの相互依存関係になってしまえばいい。敵が苦境に立てばこちらも苦しいってことになりやすから、戦争しにくくなります。」みたいないいかげんな解説を交えながら、「そこで、フランスの外相のマーシャルさんが提案したマーシャルプランによって・・・」と言っちまったんですよ。このまま、話は調子よく延々と続いて、とうとう間違いに気づかないまま、マーストリヒト条約やユーロまで行ってしまいました。

 頭の中では「シューマンさんが提唱したシューマンプランによって・・・」と言っているつもりでいるから、口の間違いに頭が気がつかないんですね。EUの話がすんで別の話も終わった頃、ようやく若人に指摘されて、初めて間違いに気づいたという情けないお話です。歳はとりたくないものよのぉ〜!であります。 お迎えが近づいているせいか、体の部分部分は動いても、それらをつなぐ部分がいかれてきているんです。

 そこで、ずいぶんと反省し、今後、こんなつまらん間違げえをしねえためにはどうしたらいいかって、ない智恵を絞ってみました。考えてみれば、マーシャルさんにもシューマンさんにもお会いしたことは、もちろん、ないし、写真をじっくり眺めたことすらありゃしません。ご本尊には申し訳ないが、その人となりまで知ろうとしたことはいまだかつてなかったわけで、単に、文字面で名前をうろ覚えしているだけでありんした。これじゃあ、言い間違えるのは当然たい!

 間違えないためには、その顔、声、生い立ち、性格、何をなさんとして生きた人物か、っちゅーことまで知るといいんだが、その余裕は・・・、ないですね。仕方がありません。ここは一発、お馴染みの「ジオゴロ逃げ」の手を使うしかございません。

 アメリカ合衆国の国務長官だったマーシャルさんは第二次世界大戦後の欧州復興計画であるところーのマーシャルプランを提唱した人で、フランス外相のシューマンさんはフランス・ドイツの経済協力第一弾のECSCの設立を提案した人だ、という点に注目して、

  欧州をず復興ーシャルプラン、独仏の関係シューマンプラン

なんてのはどうでしょうか。

 また別に、こんなんも考えました。マーシャルさんはアメリカ人、シューマンさんはフランス人なんで、

  マーシャルのマーはアメリカのア、シューマンのシューはフランシュのシュ

なんのこっちゃ? って言われそうですが、マーシャルの「マ」もアメリカの「ア」も母音は「a」、シューマンの「シュ」もフランスの「フ」も「ス」も母音は「u」、という点に注目して区別するわけです。

 あぁ、情けない! でも、「ジオゴロ逃げ」ってやつのレベルは、この程度の低次元でないといけないのであります。レベルを高くするには、マーシャル諸島の地名の由来となったマーシャル将軍とここでのマーシャルさんの血族関係とか、ドイツの作曲家シューマンさんとここでのシューマンさんとの関係まで調べて、蘊蓄を展開するべきでしょうが、それは、いずこかに必ずいるであろう人名マニアにおまかせることにしましょう。  


8月7日 3割の暮らし 

え〜っ、若い時分には、精一杯とか、全力投球ってぇことも大事なんですが、大人になると、もてる力の3割ぐらいを出して、残りの7割は、もしもの時のために温存しておくという心がけが必要です。先日、地球に関する統計を見ていたら、人間の暮らしも、3割とか1/3、または3%とか狭い範囲で営まれていることがわかっておもしろかったですよ。以下はちょっとこじつけですがね。

1.ご存じ。地表のうち、陸地:海洋=3:7
2.地球上の水は、海水がほとんど(96.5%)、塩水がほとんど(97.5%)なので、
 おおざっぱにいえば、陸水あるいは淡水はたった3%
3.淡水のうち、氷雪:その他=7:3
4.だから、地球全部の水に対して、地下水・河川水・湖沼水など、氷雪以外の淡水
 は、約3%×0.3の0.9% (本当は約0.8%=0.25%×0.3)

2.〜4.は水の話だが、1.の陸地に注目すれば、

5.陸地のうちで200m以下の低地は25.3%、海底のうち200m未満の大陸棚の部分は
 7.6%なので、これらを合わせると、32.9%になり、これまた3割。

土地利用率や地形の統計を見れば、

6.南極を除く世界のうち、耕地は11.3%、牧場・牧草地は25.4%なので、これらの
 合計、すなわち農用地は36.7%だ。3割ではないが、ほぼ1/3。
7.日本では森林が66.2%なので、残り(農用地や都市的土地利用)は1/3。地形
 的には、山地が約60%、丘陵地、台地、低地がそれぞれ10%強ずつだから、日本で
 は、人間の常時の活動域は多めに見積もっても3割ぐらい。

 そして、私さ〜らが、今年の4月から今日までに、主に日常的なお仕事で行った、または、通過した都府県は、長野・岐阜・愛知・京都・大阪・滋賀・奈良・三重・静岡・神奈川・東京・千葉・埼玉・山梨の、合計14都府県なので、14/47は、約30%だ。かなり移動したつもりでも、日本の3割の都府県しか通過していなかったのだ。3割の暮らしだね。


トップページに戻る  今日の疑問へ  1999年12月の発見へ 2000年1月の発見へ 2000年今日の出来事へ