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今日の発見

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おすすめ記事  1月20日  1月19日  1月18日 1月12日  1月5日  12月12日


1月29日 ASEANの新規加盟国

 昨日の禁断ジオゴロをもって、本年度の「今日の発見」コーナーはお終いとし、新年度、このコーナーを再開する秋頃までは、たびたびの更新をさしひかえて、それまでは、新規ジオゴロを入荷したときだけ、まれに更新することにします。と、いうことにした途端に、本日も新規入荷がありました。
 おなじみ、かわいいちかちゃんが教えてくれたASEAN加盟国の覚え方です。

・ ASEAN加盟国
   イマシタイフィリピン    ・・・・・・原加盟国(これは従来からある覚え方です)
   ブルーベトナム、ミラいはカンボ  
   ブルネイ ベトナム ャンマー オス カンボジア ・・・・・新規加盟国

 新規加盟国が加盟した順番に並んでいます。将来、東チモールが加盟しても、「陥没しチモール」などと続けることができそうですね。ただ、この地域は、ベトナムも含め、経済的に「離陸」(W.W.Rostowのいうところの“Take Off”)の真最中ですから、未来は陥没どころか、急成長ですね。だから、「ASEAN加盟で未来は陥没せず」とした方がいいかもしれません。なお、ベトナムは市場経済化を進めていますが一応社会主義国なのでブルーではなくレッドです。


1月28日 アジアNIEsと準NIEs(GNP/人の順)の超度肝を抜く禁断ジオゴロ

 今日は、このコーナーを廃止しなければならないほど困ったジオゴロを仕入れました。1月12日に、アジアNIEsと準NIEsのどぎもをぬく覚え方を公開しました。その覚え方がGNP/人の順番になっていないため、これを不満とするM氏考案のジオゴロで、「チン(シンガポール)ポ(ホンコン)入れたいわ(台湾)、看護婦(韓国)のマ(マレーシア)タ(タイ)」というものです。このジオゴロは、公開をずいぶんためらいました。なんでもありの本コーナーですが、お下劣度が高すぎます。神聖なるわがオナページが汚れますね。このコーナーをご愛顧下さっている純情青少年読者のみなさまには、たいへん申し訳ないと思いながら書いています。「看護婦=ナース→ニーズと連想する。さらに、これは、GNP/人の順番どおりだけでなく、GDP/人の順番にもなっており、GDPは“Great Developing Penis”または“Great デカい Penis”で・・・」というような解説もあるようですが、もうやめましょう。どう考えても、これは青少年のジオゴロではなく、看護婦とか制服と聞くだけでいやらしいことを連想する類のお先真っ暗中年のジオゴロです。たとえ、GNP/人の順番どおりになっていなくても、T君のジオゴロの方が健全だと私は思います。私は、本日公開の禁断ジオゴロを仕入れたとたん、更新意欲が急激に減退してしまいました。


1月25日 タンザニアとパキスタンの共通点は?

 今日はややマニア・ネタです。個人的にお気に入りの某掲示板をのぞいたら、「アメリカ合衆国のチェサピーク湾とデラウェア湾に挟まれた半島の名前は何というのだろう」と書いてあった。私も知らないので、さっそく詳しい地図帳で調べた。「デルマーバ半島」というらしい。念には念を入れて地名辞典を調べると、「デラウェア・メリーランド・バージニア州にまたがる半島」で、「地名は半島にまたがる3州の合成名」とあった。このように、複数の地名の頭を合成してあらたな地名がつくられた例は、世界各地に、そして日本にも、けっこうある。
 一般には、このような地名を、合成地名とか何とか呼ぶのかもしれないが、私は、たった今、これをもって「ジオゴロ地名」と呼ぶことに決めた。日本では、「常磐線」など鉄道の路線名や「房総半島」といった広域地名にはよくあるパターンであり、町村合併によってけっこうたくさん生まれていると思うが、二次私大入試で話題になる程度の有名地名となると、そんなに多くない。
 「ブダ」と「ペスト」が合併して「ブダペスト」なんてのは、地名をそのままくっつけただけで、分解すればもとの意味をもつので、「ジオゴロ地名」とは呼ばないことにしよう。「『ジオゴロ地名』とは、『地名などの一部(頭の文字やケツの文字など)を(意味もなく)バッサリ切り取って合成した地名』」と定義したい。はっちゃきになって厳密に定義しても何の意味もないのですが。
 入試用に覚えておいてもよい有名どころとして、日本では、東京都大田区(大森区と蒲田区の合併時に合成)などがあり、世界の国名としては、タンザニアとパキスタンがあげられよう。タンザニアは「タンガニーカ」と「ザンジバル」という2つの国が合併したときにできた合成国名である。パキスタンという国名は、主要領域にしたい地方名を組み合わせてつくりだされた国名だといわれており、Pがパンジャーブ州、Aはアフガン(ノース・ウェスト・フロンティア州)、Kはカシミール、Sはシンド州の頭文字をとったもので、TANはバルーチスターン州の語尾にあたるらしい。
 また、中国の都市名では、ウーハン(武漢)が有名で、ウーチャン(武昌)・ハンヤン(漢陽)・ハンコウ(漢口)の3都市合併によってできた。中国には、「ジオゴロ地名」が定着しなかった例もある。東北地方のターリエン(大連)がそれで、近くのリュイシュン(旅順)などと合併し、一旦、リュイター(旅大)という地名になったが、今はもとのターリエン(大連)に戻っている。
 こういった「ジオゴロ地名」の存在を考慮すれば、このコーナーの諸発見を「ばかばかしい!」と一蹴するわけにはいかないのであ〜る。およそジオゴロとは無関係と思われる国家群の略称(ASEANなど)やさまざまな略称用語(WASPなど)だって、それらができあがる過程は、ジオゴロをつくりだす手順と、そう変わらないのであ〜る。

(附記)パキスタンの国名は「ウルドゥー語でPak(清らかな)istan(国、子音に続く場合istan)」(蟻川明男『世界歴史地名事典』)。上記「P+A+K+S+TAN」のどちらが本当かという詮索は無意味でしょうね。恐らく両方とも正しいんだと思います。人工的な国名なので、命名の際、ジオゴロ感覚でいろんな意味をもたせたのでしょう。(2000年2月27日記)


1月24日 金・銀・ダイヤ

 本日は、どうしてもこの話題です。本日の一面記事は、吉野川可動堰の住民投票結果ときんさん大往生でした。前者は環境問題絡み、後者は高齢化社会絡みで、地理の話題といえないこともないですね。吉野川可動堰の話題は環境派(私の造語、悪意はありません)や市民派の皆さんにとっての関心事であり、追悼きんさんの話題は、青春中期に、女性といえば、幼稚園児と老婆にしか人気のなかった私にとっての一大関心事であります。私事になりますが、青春初期まで(まあ、中学生ぐらいまで)は、周りはおんなばかりで、小うるさく世話をやかれて育ってきたのに、青春中期(私の場合は超晩婚ですので、つい先頃まで)には周囲におんなの影がぱたっと消え(一人暮らしということです)、青春晩期(現在のこと)は、再び周りじゅうおんなだらけで、日々世話をやかれて暮らしています。つい先頃までは「うるさいなあ」と思っていましたが、最近、「おんなの言うことを『はいはい』と聞いて世話をやかれていれば死ぬまで気楽に暮らせるわい」、ということに気づいて、今は、おのれの極楽人生に感謝しています。なお、以上は、家族構成のお話であり、他の意味はありませんので、変に気をまわされませんように。青春中期には、野菜の曳き売りやら幼稚園のプール遊びなどいろいろアルバイトをしましたが、そのとき、なぜかしらないが、老人(爺ではなく婆)と幼児(男女問わず)にはけっこう人気があったのであります。以上、ウソもまじえて語る私版『青春の門』はこのくらいでやめにし、本日は、老婆好きの私がきんさん大往生を追悼してつくった金のジオゴロなどを紹介します。ただし、金のジオゴロは、急遽つくったため、駄作です。

・ 金の生産上位国(1995年) 南アの金は、あ〜、豪華
             南アフリカ共和国 アメリカ オーストラリア カナダ

 「金は南アが1位」は常識です。作る必要がないのに強引につくったので、読むのが痛々しいほど悲しいジオゴロですね。銀の方は、「銀メッキのメキシコ」という傑作がすでにあり、金は南ア、銀はメキシコ、という具合に、それぞれ第1位の生産国を覚えておくだけで十分です。また、南アの金鉱のある都市としては、ヨハネスバーグを覚えておきます。南アにはキンバリーという町がありますが、「キンバリーは金じゃない、とれるのはダイヤです」という要注意ジオゴロを頭に入れて、混乱しないようにしましょう。さらに、「金がとれればダイヤモンドもとれるだろう」と安易に考え、南アはダイヤも1位としないで下さいダイヤモンド(1995年)は、「オーストラリア、ロシア、コンゴ民主、ボツワナ、南ア」の順で、南アでもとれるけれど、同じアフリカの中〜南部に位置するコンゴ民主やボツワナの方がたくさんとれますので注意。コンゴ民主では、南部のシャバ州およびその付近で銅・コバルト・ダイヤモンドなどいろいろな地下資源がとれます。ただし、コンゴ民主のダイヤモンドは多くが工業用で、質のいい大きな装飾用ダイヤモンドは南アの方がとれるようです。


1月23日 中国の三大鉄鋼基地

 大寒過ぎたら、今日は雨。私の気持ちでは、もう春は近いので、気持ちに合わせて、トップページを明るくしてみました。バサラ(婆娑羅)的色合いなので、さ〜ら(私)はやはり狂っていたか、と思われそうです。つい先日発見したのだが、私の頭の中が「いつも春」であることは、実は、すでに、ご近所の奥様方にはばれているようだ。ご近所(と言ってもスラムみたいなところですが)を歩くときはいつもまじめくさった顔をしているのに、どうして見破られてしまうのだろう? 不思議だ。
 さて、今日は、じっと家にとじこもっており、刺激がなかったので、傑作は発見できませんでした。仕方がないので、公開するのをためらっていたU野T郎君発見の駄作を披露することにします。朝起きてシャンプーをした後、パンとパイばかり食べて、お米のご飯を食べなかったので、お父さんにビンタをもらったかわいそうな子どものお話です。皆さまのお知恵を拝借して、この駄作をもっといいジオゴロに改作したいものですね。

・ 中国の三大鉄鋼基地
  さからシャンプー         アシャン(鉄山でもある) フーシュン炭田
  パとパイた〜んと食らい     オトウ パイユンオーポー鉄山 タートン炭田
  ごべずにピンタを食らう  ウーハン ターイエ鉄山  ピンシャン炭田

 このジオゴロを聞いて地名が思う浮かぶ人は、まずいないと思います。これをもって、20世紀最後の駄作にしたいものですが、20世紀が終わるまではけっこう何日もあるので、これを上回る駄作がまだまだ発見されるでしょうね。したがって、このジオゴロには、「二千年紀最初の駄作賞」をさしあげることにします。駄作の積み重ねが傑作を生むのであります。                      


1月20日 暖海魚と寒海魚

 お寒うございます。寒いときに海の話をするのは、我慢大会のような気もしますが、海にも寒い海と暖かい海がございまして・・・。というわけで、本日は、暖流性の魚と寒流性の魚のお話を一席。
 えぇ〜、なんですな、ジオゴロというのは罪なものでして、こいつを連発すると、喜んで聞いてくれる人もいますが、いやがる人も少なからずいましてね。私なんぞ、こいつを連発したばっかりに大事な友人を失い、知遇を得てお近づきになりたいと思ったジンに嫌われた、なんて経験がざらにあるんでございます。したがって、ジオゴロを使うときは、相手の人柄をしっかり観察し、この人なら大丈夫だろうと見きわめたうえで使わないと、とんだしくじりをするってぇことがありますわな。ところが、実際は、そううまくいかないものでして、いっぺん、ジオゴロ菌に犯されちまうと、場所柄をわきまえて使うなんてぇ器用なことがなかなかできないんでございます。このお方の前では言っちゃあまずいんじゃないかって頭ではわかっていても、つい口走ってしまい、気がついたときにはもう手遅れ、なんてことがざらですな。まぁ、麻薬みたいなもので、いっぺんジオゴロ菌に犯されると、もう後戻りはできねぇのであります。そして、この菌は他人にうつりやすくて、流行り病みたいなところもあって、いや、流行り病はしばらくすると治まるが、こいつに犯されちまうと立ち上がれねえから、もっと始末に負えねぇんでございます。今日は、知り合いの乙女、こいつがめっぽうかわいい娘さんなんですがね、その乙女が来て、何を言うかと思えば、「魚の覚え方を考えたから、これを上手に改良して、いいジオゴロを作って下さい」って言うんでさあ。私はもうびっくりしましたね。「しまった! しくじった! こんな娘さんにまでジオゴロ菌をうつしてしまった。」と、心のなかで悔し涙を流したんだ。が、おそかりし、由良之助、もう、あとのまつりでさあ。ジオゴロ菌、恐るべし! ですよ。

・ 暖流性の魚の覚え方(未完成)  真っ黒かつおが海でブイブイいわした。
                  まぐろ かつお    ぶり  まいわし

 日本近海で獲れる暖流性の魚を並べてみたそうです。「真っ黒」で「黒潮」を連想できるから、暖流性の魚ってことになりますね。隣の席でこれを聞いていた某田じんとく氏が、「そう言えば、小学校の頃、社会の先生に習った魚の覚え方に、『にしんさけますいかたらこんぶ』ってやつがありましたなぁ。ゴロがいいのでまだ覚えていますよ。」って教えてくれました。こちらは、どちらかと言えば、ニシン・サケ・タラ・昆布など寒流性の海産物が多いですね。じんとく先生は今50歳ぐらいなので、40年ほど前に習ったことが自然と口をついて出てきたってことになります。昔の先生はうまいこと教え込んだものですね。 


1月19日 2つの古期造山帯

 地理で受験する人の数は、センター試験の選択者数では日本史にはかなわないものの世界史を上回っており、たいへん多いが、二次・私大となると、ぐっと少なくなる。センター試験が終わって地理学習者が急減したためもあって、京の朝取り、もしくは、江戸前の新ネタが枯渇気味です。古いネタは山ほどあるが、それらは新鮮さを売り物とする「今日の発見」コーナーでは披露できません。そこで今日も、困ったときの神頼みで、ジオゴロの神様であらせられるもっくん氏のもちネタを公開させていただきます。

・ 2つの古期造山帯の覚え方 の腰は ヘルニア
             カレドニア造山帯 ヘルシニア(バリスカン)造山帯 

 新期造山帯に、環太平洋造山帯とアルプス・ヒマラヤ造山帯とがあるように、古期造山帯にも、カレドニア造山帯とバリスカン(ヘルシニア)造山帯があり、二次・私大入試では、ヨーロッパの地形に関する問題で問われることがある。カレドニア造山帯は、アイルランド、スコットランドからスカンジナビア半島西部にかけての古期造山帯で、スカンディナヴィア山脈などがこれに属する。バリスカン造山帯は、ヘルシニア造山帯とも呼ばれ、イングランド南部、北ドイツ、フランス・スペインの大部分などに広がる古期造山帯で、ドイツのハルツ山脈、シュヴァルツヴァルト、ベーマー(ボヘミア)ヴァルト、ポーランドのスデーティ(ズデーテン)山脈などがこれに属する。
 古期造山帯だから、その多くは老年期山地で、緩やかな丘陵状の山地・高原である。老年期の「老年」から、または、古期造山帯の「古期」を「古希」と読み替えれば、そこから、おのずと、老人が連想され、「老年期の彼の腰はヘルニア」、または、「古希を迎えた彼の腰はヘルニア」となりますね。老人ならば、腰がヘルニアでガタガタでも非難されないでしょう。問題は若い人のヘルニアであります。今時は、野良仕事や土方仕事など肉体を使う仕事に従事する人が少なくなり、事務系の仕事に就く人が多いですね。そういう人は、腰の鍛え方が足りないので、ぎっくり腰すなわち椎間板ヘルニアになりやすいんです。机にばかり向かっていると腰に変な負担がかかることもあって、椎間板ヘルニアになり、若くして、腰が使いモノにならなくなって、異性から馬鹿にされるので注意しましょう。もっくん氏のもちネタに「猿がフェラ○オ、フェノサルマチア」というのがあり、これにも解説が必要ですが、ここで文章化するのをためらうほどお下劣でくだらないので、それは控えさせていただきます。フェノサルマチアは安定陸塊だから、古期造山帯より古いのに、まだまだ欲望衰えず、元気なんですね。古期造山帯の方も、バリスカン造山帯の方をおもてにして、「彼の腰はバリバリ」というくらい元気でいきたいものです。と、書きながら、かなり赤面しています。白昼堂々と世界に向けて発信する内容ではないですね。カウンターをつけてわかったが、このページは夜中の0時以後の「夜の訪問者」が多いので、救われます。書いているのは朝なんですが、読んで下さるみなさま方は、このコーナーを、夜の密かな読みモノ、閑居小人の不善、とお考え下さい。


1月18日 米の生産上位国

 カワイック・ワールドからリンクしてもらったとたんに、ヒット数が急増した。えらいこってす、「スリジャヤワルダナプラコッテ」す。ちなみに、この長い地名(スリランカのコロンボ郊外の計画首都)は、「スリじゃ! やっ、ワルだな! ちゅうコッテス」、と覚えたことがあります。スリランカの「スリ」はシンハリ語で「よい」というような意味、したがって、スリランカは「うまし国」「まほろば」というような意味らしく、スリジャヤワルダナプラコッテの「スリ」も同じなので、それを悪者のスリにしてはけないんですけどね。脱線ついでに、同じく長い地名のアルゼンチン南部の油田に近い町「コモドロリバダビア」は、「子ども(コモド)→ロリコン」から連想して覚えます。
 さて? 何の話でしたっけ? あっ、そうそう。 ヒット数急増ですね。秘密ページでごく少ない人だけが見てくれていたときは、「自分のオナ○ーを他人にのぞき見られる快感」に酔いしれ、シコシコと楽しんで更新していたが、欲が出て、みんなに見てもらおうと思って画策した結果、見物人が増えると、今度は、「ストリップ小屋でオナ○ーを演じるダンサー」の心境になり、「更新しないとお客に逃げられる」という気持ちが出てきて、更新を義務と感じるようになった。自分が楽しむためのオナ○ーが、みんなに見てもらうための滅私奉公的オナ○ーになるので、自然と手に力が入り、シコシコがゴシゴシになり、やがて苦痛を伴うことになりそうである。これでは真のプロと言えませんね。真のプロなら、「のぞかれる快感」→「見せなければならない苦痛」を、さらにアウフヘーベンさせて、「見せる快感」「見ていただく快感」に酔いしれているでしょうからね。
 日記はこのくらいにして、今日は、知り合いのK茂君が教えてくれたジオゴロを紹介します。

・ 米の生産上位国(1997年) チャイは いいから、 晩に 弁当を みます。
             中国(チャイナ) ンド ンドネシア バングラデシュ ベトナム 

私のコメント 弁当で米を連想できますから、なかなかいいですね。まっ、米については、1999年12月20日の記事でも言いましたが、「モンスーンアジアの人口大国で生産が多い」と考えて、中国・インド・インドネシアの3位まで覚え、人口順で次に来るパキスタンは乾燥地域でモンスーンアジアとはいいがたいから除き、次に来る日本は減反政策でやや少なくなっているからこれも除き、4位がバングラデシュ、とすれば、4位までは年次による順位の変動がないので、ほぼ十分ではありますが、立命館や早稲田のように、特定の年次について5位・6位まで聞いてくる大学対策としては、この程度まで厳密に覚えておくといいかもしれません。


1月17日 アジアNIEsの比較

 今日は、ジオゴロの神様をご紹介します。私の友人で、もっくん氏といいます。昨日と一昨日、久々にお会いして、ご高説を伺うことができ、いろいろお教えいただきました。そのときに仕入れたもっくん氏のもちネタの一つを公開します。

・ アジアNIEsの面積・人口は北から。GNP/人は南から。
 
アジアNIEs4か国・地域の面積と人口規模は、北から南へ順番に、韓国、台湾、ホンコン、シンガポールの順。なるほど。GNP/人は、その逆で、面積・人口規模の小さい順、すなわち、南から北へ順番に、シンガポール、ホンコン、台湾、韓国の順。なるほど、なるほど。人口密度も・・・と続けたかったが、これは、ホンコンとシンガポールが同じくらいで、残る台湾、韓国は、北へ行くほど低くなっています。

アジアNIEs  面積  人 口  人口密度 GNP/人
(国・地域) (千km  (万人)  (人/km  (ドル/人)
韓国  99  4599     463    10550
台湾  36  2168    602   13122
ホンコン   1.1   650   6048   25200
シンガポール   0.6   374   6047   32810

 すばらしい発見ですね。と、書き終わって、表をながめていたら、私も大発見をしてしまった。発見ほやほやです。ジオゴロはみんなで使わないと意味がないので、発見と同時にすかさず、ご披露しちゃいます。
・ マレー鉄道沿いに、シンガポール、準NIEsの面積・人口は北から。GNP/人は南から。
 シンガポールを起点にして、マレー鉄道沿いに北へ行くと、準NIEsのマレーシアとタイがありますが、この3か国の面積と人口規模は、北から南へ順番に、タイ、マレーシア、シンガポールの順です。GNP/人は、その逆で、面積・人口規模の小さい順、すなわち、南から北へ順番に、シンガポール、マレーシア、タイの順です。人口密度も・・・と続けたかったが、マレーシアは、ボルネオ(カリマンタン)島にも領土が広がっているためか、だいぶ低いので、そこまでうまくはいきません。この点でも、もっくん氏のネタに似ていますね。もっくん氏のネタともどもよろしく使ってやって下さい。参考までに、上の表と同じような表を次に掲げておきます。単位は上と同じです。

 面 積  人 口   人口密度   GNP/人
タイ  513  6060    118    2740
マレーシア  330  2167     66    4530
シンガポール    0.6   374    6647    32810

1月13日 EU15か国を加盟順に覚えるジオゴロ

 昨日の下ネタジオゴロはあまりにも強烈でした。口直しが必要ですね。そこで、今日は、おなじみのかわいいチカちゃんが教えてくれたEU加盟国のすごい覚え方を披露します。

・ EU15か国(加盟順)
   フイニベルオならした井出愛さんがギリギリでスポーツ会社のオフィスレディになりました。

 スポーツ用品会社の就職試験を受けた井出愛さん。面接試験中にポケベルを鳴らしてしまったそうです。「あっ、まずい! 落とされるかな」 と思ったが、ギリギリで合格! 晴れてオフィスレディになれました。 というお話です。15か国全部を、加盟国順に、きれいに盛り込んでくれました。Y君など他の人もチャレンジして、別案を教えてくれましたが、何度聞いても忘れるような意味不明の覚え方でした。意味のある文章にして、こんなにきれいに盛り込むことができたのは、チカちゃんがはじめてです。

  6か国=原加盟国6か国  ランス・タリア・しドイツ・ルギー・クセンブルク・ランダ
              (鳴らした)
  9か国←1973年3か国加盟 ギリス・ンマーク・ルランド(さんが)
 10か国←1981年1か国加盟 ギリシャ(ギリで)
 12か国←1986年2か国加盟 ペイン・ルトガル(ーツ会社の)
 15か国←1995年3か国加盟 ーストリア・フィンランド・ウェーデン(レディになりました)

チカちゃん発見の「お得なおまけ」もあります。最後の加盟国は全部6文字の国なんです。チカちゃんお得意の文字数ジオゴロですね。
・ EUの最新加盟国は、6文字のオフィス
 
ヨーロッパで、オのつく国で6文字の国は「オ・−・ス・ト・リ・ア」だけ、のつく国で6文字の国は「ス・ウ・ェ・ー・デ・ン」だけです。フィのつく国はフィンランドだけなので問題ないが、オのつく国やスのつく国は他にもあるので、上記のジオゴロに加えて、この文字数ジオゴロを覚えておけば、ほぼ完璧ですね。


1月12日 アジアNIEsと準NIEs、および、中国の油田関連地名のどぎもを抜く覚え方

 今日は、強烈なジオゴロを仕入れました。発見者は、知り合いの若者T君です。
・ アジアNIEsと準NIEs  チンポかたいわ兄ちゃん。準君もまた。
   チンガポール(シンガポール)、ンコン(ホンコン)、んこく(韓国)、たいわん(台湾)。以上が、NIEsなので兄ちゃん。準君の兄ちゃんだそうです。準君も、すなわち、これが、準NIEsのことで、レーシア、イ。準君のも硬いんだそうです。 GNP/人も、ほぼこの順番(台湾と韓国の順番が入れ替わるだけ)らしいです。そして、このジオゴロには、もう一つ伏線があります。NIEsと準NIEsは経済が急速に伸びている国(地域)で、「伸びる」と言えば、「チンポが伸びる」。だから、「伸びるチンポ硬いわ・・・」となるんだそうです。

 T君に負けじと、別のT君が、もう一つの強烈なジオゴロを教えてくれました。
・ 中国の油田関連地名  チンポがきく起してたまらん
   ターチンの油田、そこからパイプラインの伸びる港町ターリエン(連)、海海底およびその周辺の油田(ションリー・ターカンなど)、ユイメン(門)、そこからパイプラインが伸びる石油化学工業都市ランチョウ。以上の地名をつなげて作ったそうです。「渤海」の「渤」については、石油は液体なので、勃起の「勃」にさんずいをつけ忘れないようにという注意つきです。

私のコメント
 うっ、う〜っ。 ぐうの音(ね)も出ません。下ネタジオゴロの得意なはずの私も、ここまで柔軟な発想はできませなんだ。若者たちは、もうなんでもかんでもそちら方面に関連させて覚えようとしてますね。私なんぞ、老体にむち打ってなんとか性欲を維持しているふりをしているだけで、彼らの話についていくのが精一杯です。もはや太刀打ちできませんね。ジオゴロフィー下ネタ編は、もうすべて彼らにおまかせするしかありません。


1月11日 ASEANのNIEsと準NIEs

 ASEANは、1999年にカンボジアが加盟して、東南アジア10か国すべてが加盟する組織になった。今までは加盟している国としていない国を覚えておけばよかったが、全部加盟してしまったので、入試対策としては、古くからの加盟国と新しい加盟国を区別しておく必要性が高まった。原加盟国(もともとの加盟国)については、「イ・マ・シ・タイ・フィリピン(=インドネシア・マレーシア・シンガポール・タイ・フィリピン)というジオゴロがあるので、これを使って下さい。この原加盟国5か国に、ブルネイが加わって6か国時代が長く続いたが、冷戦終結後、社会主義国のベトナムが入って7か国、続いてミャンマー・ラオスが入って9か国、最後にカンボジアが入って10か国という具合に、加盟国が増加していく過程についてはうまいジオゴロがない。面倒だが、「5→6→7→9→10」の順に国を覚えて下さい。と、書きながら大きな発見をした。最後のカンボジアを除いて、中間の加盟国「ブルネイ→ベトナム→ミャンマー・ラオス」の最初の文字を並べると、「ブ→ベ→ミ・ラ」だから、なんと、五十音順になっているのだ。ただし、そのうちに東チモールが入れば、この大発見も役に立たなる。大発見というのはおおげさでした。
 ところで、ASEANといえば、先進国並みの経済水準を誇るようになったシンガポール、それを追いかけるように成長を続けるマレーシア・タイ、という具合に、発展著しい地域だ。シンガポールは韓国・台湾・ホンコンとともにアジアNIEsの一つ。GNP/人はもはや約3万ドルで、西ヨーロッパの多くの先進国より高いのだ。マレーシアとタイは準NIEsと呼ばれ、GNP/人はそれぞれ、4000ドル強、3000ドル弱で、ラテンアメリカNIEsのブラジル・メキシコ並みになっている。産油国のブルネイを除いて、ASEANでGNP/人の高い国は、工業化の急速なこの3か国であり、このことは入試頻出の超重要事項だ。
 そこで、新作ジオゴロだが、シンガポール・マレーシア・タイの順に最初の文字を並べてみると、「シ・マ・タ」になる。「シマタ」、「シマタ」、「シマタ」・・・「シマッタ」となりました。だから、「急速に工業化してシマッタ」としたらどうでしょうか?
   東南アジアの急速に工業化してシマッタ国=ンガポール・レーシア・
「しまった」ってのは失敗したときによく使いますが、成功したときに使ったっていいじゃない。「しまった! センター地理で100点とっちゃった! そんなにとるつもりはなかったのに! みなの者、すまんのう〜」と言ってみたいじゃありませんか。なお、「シマッタ」は、「マイッタ」・「マインナイ」と何となく語感が似ていますね。天然ゴムの生産上位国「マイッタちゅういんガム」(マレーシア・インドネシア・タイ・中国・インドの順だったが上位の順位が逆転してタイ・インドネシア・マレーシアの順になってマイッタ、マイッタ)と、パーム油の生産上位国「マインナイパーム油」(マレーシア・インドネシア・ナイジェリア)を知っている人は、それらといっしょに使って下さい。
 蛇足ながら、マレーシアは、2020年に先進国の仲間入りをすることを国家目標に掲げている。今日、毎日新聞連載中のマハティール首相の主張を読んでいたら、その中で、「なぜ2020年なのか」という質問に対し、首相は、「視力が最もよい状態が20で、両方の目がそろってよい状態が2020だからだ」という風に答えていた。視力20が日本のでいう視力2.0に当たるらしい。どこまで本気で言っているのか知らないが、世の中の人はみな語呂合わせが好きなんだなあと再認識し、ちょっと安心した。


1月9日 EFTA加盟国

 おなじみチカちゃんの新発見第2弾。
EFTAの現在の加盟国を覚えておけば、EU非加盟の国を覚えたことにもなるので、試験でけっこう役に立ちますよね。
 EFTAはアリノス (アイスランド,リヒテンシュタイン,ノルウェー,スイス)
アリノスは蟻の巣です。蟻の巣は地下にあります。EUが表舞台で注目されているのに比べ、今のEFTAは日陰者って感じです。極端に言えば忘れられそうな地下組織って感じだよね。だから、EFTAは蟻の巣なんです。
 チカちゃんだから地下に注目したんだね。アのつく国はアイスランド以外にもたくさんあり、スのつく国もスイス以外にたくさんあるから、「こんなの役に立つの?」って言う人もいるかもしれないけど、EU非加盟国としてはノルウェーがよく問われ、ヨーロッパで「ノ」のつく国は他にないから、いけてるジオゴロだと僕は思いますよ。 


1月8日 アルゼンチンのエスタンシア

 今日は、某クラスのアイドル、かわいいチカちゃんが教えてくれたかわいい発見を紹介します。南アメリカの大土地所有制に基づく大農園は国によって呼称が異なり、ブラジルはファゼンダ、アルゼンチンはエスタンシア、その他の国はアシェンダって言いますが、混乱しやすいですよね。そこで、彼女は考えた。「エ・ス・タ・ン・シ・ア」と指を折って数えたら6文字です。そして、「ア・ル・ゼ・ン・チ・ン」も6文字です。南アメリカでカタカナ6文字の国は他にないから、「南米の大農園は、6文字なら6文字の国」って覚えておけばもう大丈夫。
  文字数に注目した覚え方ってのは新機軸ですね。某先生の口癖「ブラジルはフがつくからファゼンダなんです。エスタンシアはアで終わるからアルゼンチンなんです。その他のアンデス諸国はアンデスのアだからアシェンダなんです。」ってのよりも覚えるのが簡単で、問題を解くときも間違いなく答えることができそうですね。 


2000年1月5日 漫湖雑感

 すでにお気づきと思うが、このコーナーの「発見」とは名ばかりで、単なる地理の語呂合わせにすぎない。地理の語呂合わせのことを、私は10年ほど前から、ジオゴロフィーと呼んできた。ジオグラフィーとゴロをくっつけただけの造語だが、ゴロがいいからか、周囲のマニア仲間には好評であった。私もずに乗り、あちこちで集め自分でも考案したジオゴロを100こ以上掲載した小冊子、『これだけが地理と思うなGeogorophy19XX年版』と題する堂々8ページにも及ぶ裏本を毎年作成し、秋頃から冬にかけて各方面にばらまいてきた。地理をまともに学習したことのある人には、ジオゴロフィーなど余技にすぎず、とりわけセンター試験に語呂合わせなど全くと言っていいほど不要、と理解されているのであるが、そういうことがわかっている人でも、めでたく合格し大学生になって以後は、私に関する記憶はジオゴロに尽きるらしい。ときどきたずねてきてくれるOBがジオゴロの思い出を語ってくれるたびに、私はこころの中で、「地理講師、せんじつめれば語呂合わせ、やがて悲しき地理講師かな」という駄歌を詠んで泣いているのである。
 さて、つつがなく年も明け2000年になった。ここのところ1週間ばかり休日で、若者と接する機会なく自宅に蟄居して隠遁生活をしている。刺激がないためか、当然、新発見がない。そこで、気弱になり、隠遁生活の中でつらつら考えた。「ジオゴロは、百害なけれど一利だけ、という程度のシロモノだ。試験の点数をちょいとあげるぐらいの効用しかない。若者たちの未来を豊かにしてくれるはずの地理の学習において、たとえ余技とはいえ、こんなものに頼ってマニアを増やしていいものだろうか? このまま行けばわしゃ死ぬまでジオゴロづくりに励まなければいけないことになるかもしれんぞ。」と。
 旧聞に属するが、昨年5月、コスタリカの首都サンホセで開かれたラムサール条約の第7回締約国会議で、沖縄県那覇市と豊見城村(とみぐすくそん)の境界にある漫湖が、同条約の登録湿地に決定された。日本国内では北海道の釧路湿原、琵琶湖、伊豆沼・内沼(宮城県)などに続いて11番目、干潟としては谷津干潟(千葉県)に次いで2番目の登録になるらしい。センター試験が終わってから始まる二次私大入試で、選択肢のダミーなどのかたちで漫湖をとりあげる大学があるかどうか興味津々である。過去の入試問題を見ると、出たらお笑いだぜ、という地名はあまり出ていない。フローニンゲンは出てもスケベニンゲンは出ないし、ビキニ環礁は出てもエロマンガ島は出ないし、チンボラソ山は出ても鏡泊(チンポー)湖は出ないのだ。阿蘇国際なんたらとかオマーン国際なんたらなんてのが出ないのも理の当然である。これら珍地名が出ないのは、出題者が威厳を保ちたいからではなくて、出す意義がほとんどないからである。出題に足る意義があれば、かつての中ソ国境係争地で軍事衝突もあった珍宝(ダマンスキー)島が往時はよく出たように、下ネタ地名でも堂々と出る。沖縄県恩納村(おんなそん)のいんぶビーチや万座毛だって、バリ島のキンタマーニ高原だって、ごくごくまれにたま〜には出る。 「ということは・・・」、と期待する自分が悲しい。
 ジオゴロなんてものは、こうした下ネタ地名の延長みたいなものだ。例の小冊子は、「モンテビデオは裏ビデオ(東京の対蹠点に一番近い首都の覚え方)」なんてのを載せている恥ずかしいシロモノだ。「そろそろ潮時かな? 『Geogorophy2000』を発刊するはめに陥る前に、邪道から足を洗おう。新しい1000年紀の始まりだ! 真正地理道に邁進すべき時は来たれり!」 と思うのである。