第1部分 第2部分 第4部分 第5部分 第6部分
Ricercare a 6 Musicalisches opfer

Ricercare a 6
第3部分(52-61小節)


52小節〜のソプラノ、アルト1、テノール1にモチーフdが示されます。
一見すると三者は別のモチーフのようですが、52-55小節の4小節に
わたってテノール1に示されているのがモチーフdの全体像で、
ソプラノはモチーフdの二小節目から、アルト1はモチーフdの3小節目から
それぞれ開始しています。下の楽譜にモチーフdを青い音符で
示しましたが、若干の変形はあれ、一音残らずモチーフdのみで
埋め尽くされているのは驚異的です。



4小節からなるこのモチーフdは、53小節を見ると
4つの各小節全てを同時に重ねることができるものとわかります。
すなわち、アルト2が1小節目、テノール1が2小節目、
ソプラノが3小節目、アルト1が4小節目となっているのです。
このあとモチーフdは、54小節〜のテノール2、
55小節〜のソプラノへと隙間なく模倣されていきます。

折り重なるモチーフdに続いて、58小節〜のアルト2に王の主題が
示されます。下の楽譜にモチーフdともども青い音符で示しました。



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