フランスの東部、シャンパーニュ、ブルゴーニュ、アルザス・ロレーヌは個人では歩きにくいので、ツアーに乗ることにしました。

日程は次。

5/20 パリ(泊)
5/21 ランス(泊)
5/22 トロワ、ヴェズレ-、ディジョン(泊)
5/23 フォントネー、スミュール・アン・オーソワ、
      オータン、ディジョン(泊)

5/24 ディジョン、ボーヌ、ディジョン(泊)
5/25 ロンシャン礼拝堂、コルマール、リクヴィール、
      ストラスブール(泊)

5/26 ストラスブール(泊)
5/27 バカラ、ナンシー、ストラスブール(泊)
5/28 コペンハーゲン、機中泊
5/29 上海経由成田着

Google Map, 2015、一部改変

受難のキリスト像。キリストを激痛で苦しめられた死骸として表現する。この種の十字架像は多難な疫病に襲われた14世紀に出現する。
製作時期は1350年頃、十字架はそれよりちょっと古い。
デンマーク南部メン島出自。
(以上館内説明板の翻訳)
デンマーク国立博物館、アムステルダム

ヴェズレー、サント・マドレーヌ聖堂。
ナルテクス、中央扉口タンパン
『聖霊降臨』1150年頃
“Vézelay” Éditions La Pierre d’Angle = Magasin monastique
ISBN: 978-2-9538318-1-8 Juillet 2011, P21より転載

疑いもなく、このキリスト像がロマネスクの最高傑作。
衣文の流線と渦巻きを見よ。

魚のソテー

ストラスブール・ノートルダム大聖堂西正門タンパン、13世紀後半-14世紀。レヨナン様式。

マティアス・グリューネヴァルトMatthias Grünewald
『イーゼンハイム祭壇画』、制作は15111515年頃。
元はコルマールの南方20kmほどに位置するイーゼンハイムにあった。

首都がブラッセルに移る前、ブルゴーニュ公国最盛期を築いたブルゴーニュ公フィリップ豪胆公(奥)とジャン無畏公、バヴァリアのマーガレット公妃(手前)の墓。彫像の下に服喪者群像。
ディジョン美術館(Musée des Beaux-Arts, Dijon

元々はディジョン郊外のカルトジオ会シャンモル修道院に建設されたヴァロワ=ブルゴーニュ公爵家の墓所にあった。
彫刻家クラウス・スリューテル1410年に完成。
ジャン無畏公夫妻の墓は、1456年スペイン人ジャン・デ・ラ・フエルタによる。

ランス、サン・レミ・バシリカ聖堂。右手聖壇の奥に見えるのがサン・レミの墓

サント・マドレーヌ教会(Église Sainte-Madeleine
トロワ(Troyes)最古の教会、12世紀。
内陣入口上部 きわめて精緻な彫刻。繊細で素敵。16世紀

フ ラ ン ス 東 部 の 旅

                          2015/05/20~29

オータン、サン・ラザール大聖堂
正面入口、タンパン彫刻
12世紀半ば
聖ミカエル(左)と悪魔(右)が死者の魂を秤量している。
西洋版「閻魔の評定」か?

オータン、サン・ラザール大聖堂
柱頭彫刻、音楽教育
12世紀半ば
参考

フォントネー修道院

注:旅行社は初めての「旅デ」だったが、内容は最悪。食事は「豚の餌」並み、ホテルはボロボロのチビ・ホテル。世界遺産観光はそっちのけのワイン・セラー巡り。旅行代は高く、ぼったくり旅行の感があった。私はあまりのひどさに音をあげて、上海で一律5万円のキャッシュ・バックを「旅デ」社に要求した。今後はこの会社は使わない。

ロンシャン礼拝堂内部

では皆様、ご機嫌よう。

アスパラガスとフィレ肉

サン・レミ寺院、大燭台の脚部断片
青銅製、12世紀
ランス博物館

ロンシャンの礼拝堂
ル・コルビュジエの設計によるカトリック ドミニコ会の礼拝堂(聖堂)

Restaurant Umami, Strasbourg

ミシュラン一つ星(2015)
フランス人シェフ二人による日本料理屋だが、器、味ともに素晴らしい。お勧めする。