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以前の「ひとこと」 : 2007年6月前半



6月1日(金) 四段ばしご(その1)

 最近、またあやとりをやっています。あやとりは、どちらかというと具象物よりも幾何学的なパターンが好きです。

図 1

図 2

 上の図1と図2、どう違うかわかりますか?

(つづく)

<おまけのひとこと>
 6月になってしまいました。忙しいです。






















6月10日(日) たくさんの星

 忙しくてほとんど更新ができない日々が続いています。といいつつ、あやとりを少しずつ研究しています。

図 1

図 2

 前回の更新で、「四段ばしご」の写真を2種類ごらんいただきましたが、今回は4つのダイヤが2列に並んでいる「たくさんの星」というあやとりの写真です。今回の図1と図2の違いは、前回の図1と図2の違いとよく似ています。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 先日、上の子が使っている電子チューナの電源が入らなくなった、と言って持ってきました。「電池がないんじゃないの?」と尋ねると、新品に交換したばかりだとのこと。地下室の工具入れからテスタを持ってきて、まず電池の電圧を確かめるとちゃんと1.5V近く出ています。電源はメカニカルスイッチではなくて、長押しで電源が入るタイプです。
 とりあえず開けてみることにしました。電池カバーを外して、ドライバでねじを2本外して、あとは筐体が爪でかみ合っている場所が2箇所あったので、爪を折らないようにそっと外しました。基板を止めているねじを4箇所ほど外して、コンデンサマイク、スピーカ、セグメント式の液晶表示パネル、それから押しボタンのコンタクト部分などを調べてみたのですが、特にこれといって異常は見当たりません。とりあえず元通り組みなおしてみたら、なぜか電源が入るようになっていました。






6月11日(月) あやとり表記法

 昨日の「たくさんの星」の2つのバージョンの取り方を、最近勉強中のあやとり表記法(String Figure Notation) で記述してみることにしました。

1) OA
2) T mo S pu nLS
3) M mo FN pu bfTS:re T
4) T mo-th FN pu-pt fLS:re L
5) T mo FN pu MN
6) F mo-pu tTN: Tpu tnFS
7) NE

1) OA
2) T mo S pu fFS
3) M mo FN pu bfTS:re T
4) T mo-th FN pu-pt fLS:re L
5) T mo FN pu MN
6) F mo-pu tTN: Tpu tnFS
7) NE

 この2つのあやとりは、手順2)のところで示した青字のところだけが違います。あと、手順5),6)のところの表記が若干不正確な気がします。

 あやとり表記法は、少なくとも定型的な取り方であれば簡単に記述できますし、表記されている文字の分量が少ないので、慣れてしまえば実際に取りながら目で追うのがとてもやりやすいです。これが、英文で細かく書かれていたりすると、手元の糸に目をやってテキストから目を離してしまうと、元の場所に戻るのが大変です。この表記法については自分の備忘録としても、ぜひちゃんと解説を書いておきたいと思っています。が、時間が取れるかどうか…

(つづく)

<おまけのひとこと>
 “String Figure Notation”で検索すると、最初にhitするページに詳しく解説が出ています。








6月13日(水) あやとり表記法(その2)

 私は過去のページの02年3月26日に「あやとりを簡単に記述できる言語が欲しい」と書いていますが、そのイメージにかなり近いのが、String Figure Notationというページです。

 このページの先頭には、表記法の威力をこんな例で説明しています。

数字の四に数字の三を足して、その結果を二倍しましょう。次にその結果から五を引いてください。答えは九になります。と文章で書かれるよりも、 (4+3)×2−5=9 と記号で書けばずっと短くできるでしょう?

 これは本当にその通りです。上記のページから、あやとり表記法の基本となる「単語」の意味の表を引用させていただきます。

String Figure Notation

T
F
M
R
L
N
S
P

H
W
0
DS
SS
XS
CS

Thumb(s)
Forefinger(s)
Middle finger(s)
Ring finger(s)
Little finger(s)
Noose (loop)
String(s)
Palm(s)

Hand(s)
Wrist(s)
Mouth (teeth)
Diagonal String(s)
Straight String(s)
Crossed String(s)
Center String

pu
gr
re
pt
tw
ht
kl
ls
ex
na

tr
th
fl
bt
de

pick up
grasp
remove/release
pull through
twist
hold tight/pinch
keep loose
let slip
extend
navaho

transfer (to)
(go) through
flip (over)
(go) between
depress

mr
ml
ma
mt
mo
mu

md
up
qu
ar

move right
move left
move away from you
move toward you
move over
move under

move down
move up
quickly
around

r
n
t
c

right
near
top
center

l
f
b

d

left
far
bottom

dorsal

 太字の部分がよく使われる表記、だそうです。表の左側の列(背景が の色の部分)が名詞を表していて、T,F,M,R,L がそれぞれ親指、人差し指、中指、薬指、小指です。Nが輪、Sが糸(紐)、Pが掌、Hが手、を表しています。表の中央と右側の列(背景が の色の部分)は動作を表しています。最後に右下の背景が の色の部分は接頭語です。 例えば、「人差し指の手前の糸」は near Forefinger String なので、nFSとなります。

 この中で英語の辞書を引いても載っていない、説明が必要なのはna(navaho) だと思います。これはあやとり用語の「ナバホ取り」というテクニックで、ある指に2本の糸が懸かっている場合、指の上方の糸はそのまま保持して、下方の糸を、上方の糸を越えて外すことを言います。あと、ここに出てこない表記として、「構え」(opening)と「展開」(extention)というのがありますが、これもあやとり用語です。

 この表記法に慣れるには、自分が取り方をよく知っているあやとりがどのように表記されるかを知るのがよい方法です。そうすることで、この記述を読み取れるようになります。 有名な「さかずき」(私は「箱枕」と教わりましたが)というあやとりでこの表記を説明してみたいと思います。

1) OA
2) T mo nFS pu fFS (ex)
3) na T
4) re L (ex)
5) T up

 (図は手順4の段階のもので、「さかずき」としては下向きになってしまっています。)これを説明すると、以下のようになります。

1) Aの構え。(Opening A ⇒ OA)
2) 親指(T)を、人差し指の手前の糸(nFS)の上に曲げ(mo)、人差し指の向こうの糸(fFS)を取る(pu)。(両手を開く(ex))
3) 親指(T)をナバホ取り(na)。(今とってきた輪を越えて、もともと懸かっていた輪を外す)
4) 小指(L)を外す(re)。
5) 親指(T)を上げる

 この手の多くの記述同様、これも英語を省略した記載になっていますので、この表記をまず英語として読み下せるようになると、上達します。

 ちなみに、このあやとりの取り方については、02年2月4日にご紹介しています。「Aの構え」の説明はそちらを見て…と思ったら前回も説明していませんでした。すみません。こちらをご覧ください。

(つづく)

<おまけのひとこと>
 この表記だけを見ながら、未知のあやとりを取ってみて成功するととても達成感があってうれしいです。










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