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くりはら田園鉄道 第1回 第2回 第3回 第4回
惜別!くりでんに乗る 第2回
一般乗客皆無?
車内は思いのほか混んでいたが、ほぼ全員が観光もしくはレジャー客かマニア。夏休みの日曜日とあって親子連れの姿もかなり目立った。ただ、筋金入りの鉄道マニアという感じの人は見受けられなかったので、こういうファミリーの多い時は敬遠しているのかもしれない。私も針金?くらいのマニアではあるが(苦笑)。
それはさておき、沢辺から細倉マインパーク前までの30分間は、自分でも思いも寄らないくらいあわただしく過ごすことになる。まずは車内や車外の写真撮影である。「OH!バンデス号」車内には、くりでん応援グッズがいろいろあり、仙台の七夕にちなんだミニ七夕や津川雅彦氏の持ち寄った列車の玩具といったものもあった。また、車内のようすであるが、列車の床はフローリングがされており、シートもなかなか整っていた。あと半年で車両が使われなくなるのは惜しい気もする。あるいは、どこかの私鉄に転用されるかもしれない。
一般乗客がほとんど乗っていない観光列車風の「OH!バンデス号」は、栗駒駅、鴬沢駅などと一駅ずつ淡々と過ぎていく。さとう宗幸氏の元気のいい観光案内付き車内放送のおかげで、沿線のようすなどもそれなりに楽しみながら乗車できた。とはいっても、ほとんどはごく平凡な田園地帯を走っており、目を見張るような車窓はお目見えしない。時折線路脇に立つ「汽笛」という看板に「おやっ」と思うくらいである。
鴬沢工業高校前駅を過ぎると、少し山間に入ってきたかなという感じがする。小さな渓谷沿いを走り、短いトンネルも過ぎる。このままどんどん山に近づくのかなと思っていると、間もなく終点の細倉マインパーク前駅に到着する。もともとは200メートルほど手前にある細倉駅が終点だったそうだが、マインパークがオープンしたことで駅が少し先に延びたとのことである。この終着駅、ホームのすぐ目の前に集落の真ん中に突っ込むような形で車止めがあり、線路が途絶えていた。無理やり延伸させたとも思えなくないような一列のホームであった。
(つづく)
細倉マインパーク駅からの復路です