第1部分 第2部分 第3部分 第4部分 Contrapunctus11
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Contrapunctus 11 a 4
第5部分(158〜184小節)


第1部分では正置形、第3部分では反行形にて、
それぞれ単独で示されていた第1主題ですが、
ここで正置形・反行形の双方が並行して示されます。



同様の主題呈示はContrapunctus5の最後にも見られます。

164小節にも第1主題の正置形・反行形並行呈示が見られます。
ただし、こちらは反行形が正置形に対して3度下にずれています。
言わばContrapunctus10同様の10度の2重対位法です。



164小節〜のソプラノ、アルトには第3主題(の断片)も見られ、
ゼクエンツ風に連続呈示されています。

これに続いて168小節〜に第3主題の単独呈示がありますが、
170小節では正置形・反行形を交え、4声部に重複します。



同様に131小節においても第3主題が4声部に重複しています。

174小節〜、179小節〜において、再び3主題が結合されます。
145小節〜の3主題結合がホ短調であったのに対し、
この2回の結合はどちらも主調(ニ短調)です。
下の楽譜は179小節〜、すなわち最後の主題呈示です。



183小節で、ソプラノに1声部追加され、
第1部分で頻繁に用いられていたモチーフAが
アルトも含め3つ重ねられます。同様に21小節においても
モチーフAが3つ重複しており、その再現を感じさせます。

曲の末尾における声部数の増加は、
Contrapunctus567の各曲にも見られます。

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