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以前の「ひとこと」 : 2024年5月前半


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5月1日(水) マッチ箱パズルの組み方2

 5月になりました。パズルの話、あやとりの話、他です。



 マッチ箱パズル、ペーパーモデルで作ってみて

 こんな風に組み合わせた、という話を書きました。

 ちょっと考えたら、こんな組み方もできることに気が付きました。

 さらに、他の組み方も思いつきました。でも、この構造だと弱いので、いろいろ試すにはやっぱりマッチ箱だよね、ということで、過去の冬のシーズンに使ったマッチの空き箱を探し出してきて、同じセットを作りました。

 ちょっとだけ工夫したのは、マッチを擦る「やすり」の部分を未使用な箱を3つ、酷使して摩滅した箱を3つ用意して、右手型と左手型を簡単に見分けられるようにしたことです。これでいろいろ試してみることにしました。

(つづく)



 アルゼンチンの「鳥の巣」の終了処理です。今日はQの構えからです。

hh240501-1
  1. Qの構え
  2.   
  3. Qの左右の縦の糸を近い側の人差し指で取る
     (図のL,R)
  4. 中指で、逆の掌の糸を人差し指の輪の中から取り合う 
  5. 全ての指を外側に1回転ひねる
  6. アルゼンチンの「鳥の巣」の終了処理

 絡み(横)が中央に4つ並ぶのが面白いです。



 あやとり協会の吉田さんが、「アルゼンチンの鳥の巣のカロリン展開仕上げ」の写真を送ってくださいました。

吉田さんの作品:「巣の中の4つの卵」

 ありがとうございます。中指の三重の輪を絞って中央に寄せて、親指・小指の2本指の状態にしてカロリン展開なのですね。いいですね。



 今年はショパンのマズルカにはまっていて、ピアノを弾く機会があるときにはマズルカの楽譜を曲を選ばず最初から1曲ずつ全部弾く、ということをやっています。もちろん1回で全部は無理なので、何回かに分けて全曲を弾くということになるのですが、今年になってから4周くらいはしたかなあと思います。もちろん弾けないところはテンポが遅くなったりつっかえたりするのですが、そういうところを取り出して練習することは一切せずに、とにかく先に進みます。必然的に他人に聴いてもらえるレベルにはなりません。自分のためだけの楽しみです。それでも何周もしていると、そこそこ弾ける曲(あくまでも相対的にです)と歯が立たない曲、好みの曲とそうでもない曲がわかってきて、曲を飛ばしながら弾くようになってきます。昔は気にも留めなかった曲が妙に面白いなと感じたりします。

 たとえばマズルカ作品24-2のハ長調、転調するまでの最初の2ページは一度も黒鍵を弾かないのです。

 この部分だけで三部形式になっているのですが、最初と最後は自然なハ長調ですが、Bの部分、最初の4小節は下属調のヘ長調に転調しているように聞こえるのですが、次の4小節の3小節目の最後の音符が、ヘ長調ならフラットが付くはずなのに付いていないのです。いわゆるリディア旋法と呼ばれるものです。極めて印象的です。

 楽譜によってはこの音符にわざわざナチュラルを付けて、「フラットを付け忘れたわけではないですよ」と注意を促しているものもあります。

 マズルカの和声、非常に面白い曲がいくつもあって、改めてショパンというのは本当に非凡な天才だったのだなと思います。


<おまけのひとこと>
 マッチ箱の空き箱、いつかパズルや工作に使いたいと思ってストックしていたのが日の目を見ることができて良かったです。でも、自分の年齢を考えると、モノを減らしていかないといけないよな、と思っています。






5月2日(木) マッチ箱パズルの組み方3

 パズルの話、あやとりの話、他です。



 マッチ箱でいろいろなかたちを組んでみているのですが、その前にペーパーモデルで作ったパズルをディスプレイするためにもう一度組み立ててみたのです。意図としては昨日ご紹介したこのかたちにしようと思ったのです。

再掲図

 ところが出来上がったのはこのかたちでした。

 まず、上の写真のようにこの組み方だと1つの箱の一番広い面が床に接する姿勢で安定します。これがこの姿勢で自立するのは面白いです。箱が6つあるので、この姿勢は6通りの向きがありますが、組み立て誤差などもあって、下にする箱によってはかなりバランスが危ういものもあれば、どっしりと安定しているものもあります。

 違う姿勢にしてみました。

 これ以外の安定姿勢はなさそうです。

(つづく)



 アルゼンチンの「鳥の巣」の終了処理、今日は「エガラウィナゴ」です。

hh240502-1
  1. エガラウィナゴ
  2. 全ての指を1回転ひねる
  3. アルゼンチンの「鳥の巣」の終了処理 

 これはなかなかバランスが良いのではないかと思いました。



 庭に面した掃き出し窓の外に廃材を使った踏み台というかベンチを作ってあります。ここが猫に人気がある場所のようで、時々猫がやってきてお昼寝をしています。昨日も妻が「猫が来ている」と教えてくれたので見に行ってみました。

 シルエットのかたちがかわいいです。思わずトレースしてみてしまいました。

 トレースしたらいろいろ気になって修正したくなってしまいましたが、手を入れれば入れるほどもともとの猫の姿勢から離れてゆきます。絵は難しいです。(忙しいのに、こんな意味のないことをついやってしまいます。)


<おまけのひとこと>
 このところ暑い日が続いたので、妻がこたつを片付けてくれたようで、こたつ布団や上掛けがなくなっていました。昨日から雨が降って肌寒いです。






5月3日(金) 素数ノート

 頂き物の文房具です。すみません、2日分まとめての更新です。



 「こんなノートを見かけてつい買ってしまったので、あなたにあげる」と実家の姉からこんなノートをもらったのです。

 「素数ノート」です。どのあたりが「素数」なのかというと、ページを開いてみるとこんな風に罫線が淡い小さな数字になっているのです。(画像をクリックすると拡大します。)

 拡大しても数字を読むのは難しいと思うので、マクロ撮影してみました。ページの左上と右下です。

 どのページも同じデザインで、2 から始まって 5017 で終わっています。直前の 5099 と 5101 の双子素数が良いです。

 このノート、もったいなくて使えないのですが、素数表として眺めて楽しんでいます。



 立体的なあやとりの写真を撮る練習をしているのですが、ちっともうまくいかないのです。スーダンの伝承あやとり鳥の巣です。

スーダンの「鳥の巣」:伝承作品

 六角錐の美しい構造なのですが、なかなか満足できる写真が撮れません。


<おまけのひとこと>
 昨日、5月2日(木)の夕方、母が入院している病院から連絡があって、来てほしいということでした。1時間ほど車を運転して20時頃に病院に到着しました。緊急で検査をするので承諾書に署名を、ということでした。病状の説明を初めて詳しくきくことができました。自宅に帰ったのは22時半過ぎでした。






5月4日(土) マッチ箱パズル

 マッチ箱パズルの話です。



 先日作ってみたこの6つのピースでいろいろ組んでみています。

 まずはこのかたちです。上の図の左側、やすりがきれいなほうが見える向きから見ると(下左図)、箱のデザインの鳥が6つとも中心に向いています。逆側(下右図)から見ると、箱のデザインの鳥はすべて中心から外側を向いています。

 なお、このかたちを組んだり分解したりするとき、一方向にまっすぐ抜くことができず、いったん1単位分だけ離れた状態にする必要があります。下の図は3方向とも1単位分だけ引き出した状態です。(この状態を経由する必要はありません。)

(つづく)



 立体的なあやとりの写真の試み、今日はジンバブエの伝承作品の鷲の巣です。

 四段ばしごのアレンジ作品です。これも面白い出来上がりなのですが、写真を撮るのが難しいです。


<おまけのひとこと>
 更新を2日まとめてしまいました。






5月5日(日) マッチ箱パズルなど

 マッチ箱パズルの話です。



 この6つのピースを組んでみる試みの続きです。

 今日はこの組み方をしてみました。

 昨日の組み方だと、箱のデザインの鳥の頭が中央に集まるか外側になるかでしたが、今日の組み方だと鳥の向きは円周を周回するような方向になっています。光学レンズ設計でサジタル(saggital)とメリディオナル(meridional)という用語が出てきますが、昨日の鳥の向きはメリディオナル、今日の鳥の向きはサジタルです。これらの用語を日常用語で言うと、メリディオナルは「放射方向」、サジタルは「周回方向」、でしょうか。



 今回試しているマッチ箱パズルはマッチ箱の寸法が1×2×3であると近似しています。今回試作したピースは、下の左の図のように内箱と外箱が接しているのは1×1のサイズです。接している部分を 1×2 にしてみたらどうだろう? と思いました。

 上の右の図のものを、左手型と右手型を3つずつ作って組んだら、また別のかたちができそうです。

(つづく)



 アルゼンチンの「鳥の巣」の終了処理です。今日はビヤトエイディオウィナゴです。(リンク先の手順に無駄な処理が入っていたので修正しました。)

hh240505-1
  1. ビヤトエイディオウィナゴ
  2. 全ての指を外側に1回転ひねる
  3. アルゼンチンの「鳥の巣」の終了処理

 この終了処理、中央のパターンを飾るのに向いていると思いました。



 前川淳さんが、ご自身のblogに「数学セミナー」の「あやとりの楽しみ」についてコメントしてくださいました。こちらです。ありがとうございます。コメントを書かせていただきました。


<おまけのひとこと>
 光学レンズに関係する仕事をしていたのは20年くらい前です。レンズ歪みによる像をソフトウェア的に補正する、といったことに関わっていました。今回「サジタル」「メリディオナル」(もしくはタンジェンシャル)という用語が思い出せなくて検索しました。中年になってから初めて知った専門用語というのは使わなくなとあっというまに記憶から失われます。その点、義務教育を受けるような世代のころに興味を持って覚えたことというのはそれに比べるとずっと忘れにくい気がします。でも、それすらも徐々に忘れている気もします。






5月6日(月) マッチ箱パズルなど

 マッチ箱パズルの話です。連休も今日でおわりです。



 マッチ箱パズル、3回回転対称性のあるかたちの3つ目です。ここまではペーパーモデルで作ったパーツで紹介済みのものです。

 マッチ箱は少なくともそこに入っているマッチの本数の回数は開閉を繰り返す前提で作られています。持ち上げたとたんに内箱が飛び出して中身をぶちまけてしまったら困りますし、といって開閉がきつすぎるのも使いにくいです。紙の厚みや摩擦や強度、耐久性など、絶妙な寸法で設計されています。自作のペーパーモデルではなくマッチ箱を材料にこのパズルを作ることで、様々な組み換えに耐え、組みやすくはずれにくい絶妙な遊び心地になっています。



 ここまでご紹介したかたちはすべて、左手型と右手型を交互に組んでいます。たとえば左手型だけを3つ集めると、こんな位置関係の配置が存在することがわかります。

 上記の3つは位置と姿勢が異なりますが、同じピースです。

 2つずつを描画してみます。

 3つ全部を描画してみます。残念ながらこれは組めません。ピースの内箱を小さく折り畳んで無理やり組むことはできるかもしれませんが、そんなことをしたら台無しです。

 実物でやってみても、こんな風に組めないことがわかります。箱を傷つけてむりやりねじ込んでも仕方がないので無理はしません。

(つづく)



 アルゼンチンの「鳥の巣」の終了処理シリーズ、いったん最終回です。今日は上下に絡んだ2つの小さな太陽です。

hh240506-1
  1. 上下に絡んだ2つの小さな太陽
  2. 全ての指を外側に1回転ひねる
  3. アルゼンチンの「鳥の巣」の終了処理

 この終了処理、なかなか面白かったです。



 妻が図書館で益田ミリさんのかわいい見聞録という本を借りてきたのですが、そこに「あやとりのかわいいうつむき」という章があるのを教えてもらって読んでみました。

益田ミリ「かわいい見聞録」より

 益田ミリさんが、身の回りのものだったり意外なものだったり様々な「かわいい」ものに注目し、ものによってはその背景や歴史を調べたりしながらエッセイを書かれているという本で、30あまりのものをテーマに書かれています。「あやとり」についても、ドラえもんののび太の話から始まって、『世界あやとり紀行』(シシドユキオ、野口廣、マーク・A・シャーマン:INAX出版 2006) を読み込んで、その内容を紹介されています。

 このエッセイの最後のページのイラストを引用させていただきました。

 このエッセイに限らず、本全体が良かったです。「駅弁のお茶のかわいさ」の章を読んで、昔のお茶の容器を懐かしく思い出しました。検索してみたら歴史も紹介!昭和の列車旅を彩った「ポリ茶瓶」コレクション14選というページがありました。



 この連休は急な呼び出しに備えていつでも車で動けるように準備をしていました。実際に5月2日(木)の夜には呼び出しがありました。この連休の目標として自宅にエアコンを入れる(契約をする)というイベントを計画していたのですが、それは無事達成しました。10年ほど前に妻がピアノ教室をやっている部屋だけにエアコンを導入したのですが、それ以降は週の半分以上は在宅勤務をしているというのにエアコンなしで凌いできたのです。今年は史上最高の暑さを更新しそうだという予報もあり、さすがに限界だろうということで、早めに工事をしてもらえるようにこの五月連休でエアコンを購入して工事の予約もしてしまおうと思ったのでした。

 5月3日(金)の朝10時に電気屋さんに行って、1時間ほど説明を受けながら機種を仮決めし、5月4日(土)の10時半くらいに工事の下見に来てもらい、室内機・室外機の設置場所や外壁の配管、ブレーカからの配線をどうするかなど、40分くらいかけて事細かに打ち合わせをして見積してもらい、5月5日(日)の午後に再度電気屋さんに行って機種と工事日程を確定しました。5月中には工事をしてもらえそうです。

 高額な購入になったので、電気屋さんの抽選会でくじを3回、ショッピングモール全体の抽選会でくじを5回、引くチャンスをもらったのですが、いずれも参加賞でした。「うまい棒」を5本もらいました。エアコン契約者にもらえる乾麺のセットをもらったのですが、そば320g、うどん120g、そうめん120gのセットでした。もらえたのはうれしいのですが、120gだとちょっと少ないかなと思いました。

 連休中、いわゆる「観光」っぽいイベントは皆無だったので、近場で観光気分を味わうため、昨夜は近所の高速道路のパーキングエリアにわざわざ高速道路に乗って行って、フードコートで食事をしてきました。

 行ったのは中央道原パーキングエリア(下り)です。ここのフードコートは大滝グループが運営しているのですが、大滝グループはおいしいお店が多いので、期待できるのではないかと思ったのです。

 パーキングエリアですから長野県らしいメニューが多く、敢えてこんな山の中で海鮮メニューを選ぶ人は少ないのだろうと思いますが、大滝グループなので漬け丼と海鮮丼を選んでみました。どちらも税込み1,100円でした。

 立地条件を考えると素晴らしい内容だと思います。感心しました。(ここの海鮮付け丼を紹介しているこんなblogがありました。)

 観光気分および地元貢献ということで、ショップのお土産品コーナーにあった松本市の会社が作っている「ピリ辛ごぼうのスープ」(14食で700円くらい)というのを買いました。(最初は購入を見送ろうかと思って車に戻ったのですが、今日のイベントの趣旨を思い出して、考え直してお店に戻って買いました。)お土産物や飲み物などを置いている売店も、都内の狭い小さなコンビニよりもずっとささやかなスペースなのですが、品ぞろえも良く考えられていて感心しました。

 わずか2時間弱のささやかなイベントでしたが、良い気分転換になりました。


<おまけのひとこと>
 連休最終日ということで、連休を惜しみつつたくさん書いてしまいました。5月は仕事の予定が詰まっていて、明日以降更新が難しい日がのべ2〜3日くらい週の中頃くらいにあるかもしれません。






5月7日(火) マッチ箱パズルなど

 連休が終わりましたが、継続した話題です。



 マッチ箱のパズル、昨日は同じ左手型3つはこんな配置が可能だけれど、3次元空間内では組み立ても分解もできない、という話を書きました。

 ただ、このかたちを2つつないだものは左手型(L)と右手型(R)3つずつで組めるのです。

 これまでご紹介したきれいな三回回転対称体になる構造はすべて

L-R-L-R-L-R

 というように、左手型と右手型を必ず交互に組んでいました。今日のものは

L-L-L-R-R-R

 です。この組み方、他にも6ピースが円環状に閉じる組み方がありそうです。

(つづく)



 アルゼンチンの「鳥の巣」の終了処理、昨日で終わりと書きましたが、1つご紹介し忘れていました(と思います)。6本指の構えからアルゼンチンの「鳥の巣」の終了処理、です。

hh240507-1
  1. 6本指の構え
  2. 全ての指を外側に1回転ひねる
  3. アルゼンチンの「鳥の巣」の終了処理

 「3本指の構え(人差し指の構え)」から「4本指の構え」を取るときの手順を思い出してみると、人差し指の構えからいったん小指を外して親指と人差し指の2本指の構えにして、小指で人差し指向こうの糸を取って中指で掌の糸を取り合うと4本指の構えになります。同様な操作を繰り返すことでN本指の構えを作ることができます。もちろん片手には指は5本しかありませんから、6本以上になったら、どこかの指の輪を重ねる必要があります。私は人差し指の輪を親指に移して上の輪にして、あとは順繰りに手前の指に輪を移す、という操作をしています。

 6本指の構え(親指だけ二重)ができたところで、小指側から人差し指まで順に輪を1回転ひねって、中指の輪→薬指、人差し指の輪→薬指に重ねます。親指の上の輪を人差し指に移して親指、人差し指の輪も1回転ひねって人差し指の輪を薬指に移します。これで薬指が四重になりました。

 これを取るには紐の長さが3mでは短いかもしれません。マグネットボードに固定するよりも、両手でしっかり強く引いてピンと張ったほうがきれいです。


<おまけのひとこと>
 今日から連休明けです。雨が降っています。朝5時半前なのに外では草刈り機の音がしています。






5月8日(水) マッチ箱パズル、「あやとり進化体系」

 2日分まとめて更新します。



 左手型(L)3つと右手型(R)3つで組むマッチ箱のパズルですが、

 L-L-L-R-R-R で組む組み方で、今日はこんなかたちを作ってみました。

 少し前に撮った写真なのですが、上記の2枚の画像、本当に同じかたちの組み方なのか自信がなくなって、同じものを今つくって確かめました。お手本があると簡単に組めます。

 以前ご紹介した L-R-L-R-L-R だとこんなかたちでした。

 今日の組み方は対称性が下がって細長くなりますが、これもまたいいなと思います。



 あやとりについてNetで検索していたら、あやとり進化体系(水藤 琴乃)というページがありました。2021年の武蔵野美術大学の卒業研究・卒業制作展示だそうです。

 こういう、手の模型にあやとりを取らせた立体ディスプレイをやってみたいなあと思っていたので、これは見てみたかったです。

 この展示について調べてみたら、学芸員、ムサビへ行くの巻(中編)というnoteの記事に写真や感想が書かれていました。

 いいですね。


<おまけのひとこと>
 「あやとりの楽しみ」の連載、6月12日発売の7月号(第4回)の原稿を書いています。毎回、大枠の内容の確認からページデザインの詳細まで何度も改版を重ねていただいていて、とてもお手間をかけてしまっています。今週の土曜日に発売される6月号(第3回)は最後は第6校までかかりました。辛抱強くお付き合いくださる編集やページデザインの皆様に本当に感謝しています。






5月9日(木) マッチ箱パズル、「アフリカのことわざ」

 5/9(木)の朝は更新が難しいので前日にフライングで書いておきます。



 昨日と同じく、L-L-L-R-R-R のちょっとだけ違う組み方です。

 そもそも上の2枚の画像が同じかたちなのか、昨日の2枚と本当に違うかたちなのか、心配になって組みなおして確認したりしました。

 下の画像はL-R-L-R-L-Rの対称性が高い組み方でした。上の図と下の図で、左側の写真が類似の視点からの写真になっています。

 左側の上下の写真を見比べていただくと、6つのピースのうち、画像内の左と右の、マッチ箱の外箱が縦向きになっている2つだけが入れ替わっていることがわかります。

(つづく)



 図書館で、『アフリカのことわざ』(アフリカのことわざ研究会:東邦出版 2018)という本を借りてきました。

 引用をはじめたらきりがないですが、図書館で手に取ってぱっと開いたページが下のことわざでした。これを見てこの本を借りることを即決しました。

【ニジェール・ナイジェリア】この腕輪が合うなら、はめなさい。痛いなら、捨てなさい。それがどれほど輝いていても。

 倒置法の最後の「それがどれほど輝いていても」が味わい深いです。今の自分にとっての「輝いているけれども痛い腕輪」は何だろう? と思いました。

 【マリ】おしゃべりでみっともないことが3つある ― 。ここぞというときの前に言う、言うべきときに言わない、あとになってから言う

 「ここぞというときの前に言う」、私はありがちです。自省して自制したいです。

 【マリ】ライオンの住み処(すみか)に子羊を見たら、子羊のほうを恐れよ

 これもいろいろ考えさせられます。こういう知恵が時代も民族も地域も社会も異なる文化でも共通なのだ、という点に驚きます。


<おまけのひとこと>
 本は救いです。






5月10日(金) マッチ箱パズル、「数学の楽園」

 パズルの話と本の話です。



 マッチ箱パズル、こんな組み方もしてみました。

 この6ピースを円環状に組む方法はいくつもあるのだな、ということがわかりました。まだほかの組み方もありますが、それをご紹介してもおそらく退屈なので、この組み方について改めて考察してみることにしました。最初にこのピースの構成を考えたとき、アーテックブロックでこんな模型を作りました。

 この組み方で、直方体の連結にかかわっている最小限の部分はどこだろう、と考えてみると、単位立方体2つ分が関わっていることがわかります。上の画像で、外側に飛び出している1×2×2の4ピース分を取り除くと、下の図のようになります。これがこの構造の連結に関係する部分です。

 改めてこのジョイントを実現するブロックを設計してみると、たとえばこんな構造を思いつきます。

 これを6つ組み合わせるとこんな風に組めるはずです。

 これはこれで面白そうだなと思いました。そのうちペーパーモデルで作ってみるかもしれません。



 先月、別冊日経サイエンスの『数学の楽園』を店頭で見かけて購入しました。

 面白いトピックがたくさんあって読んでいて楽しいです。娯楽数学的には「ハッピー数とアンハッピー数、そしてナルシストな数」が面白かったです。ハッピー数というのは自然数の各桁の数字を2乗してその和を取り、新しくできた下図について同じ処理を繰り返して、最終的に1になる数、と定義されています。ハッピー数にならない数をアンハッピー数と定義するのですが、アンハッピー数は必ず 4→16→37→58→89→145→42→20→4 … のサイクルに収束するそうです。ハッピー数は無限に存在するか(答:Yes)、ハッピー数の出現密度、連続ハッピー数はいくらでも連続する区間があるが、それは極めて大きな数になる、という研究(最初の2連続は31と32、最初の3連続は 1880,1881,1882、最初の4連続は 7839から、最初の5連続は44488から、最初の6連続は25桁の自然数…)、最終的に1に収束するまでの演算回数はいくらでも長いものが存在する、など、とても面白いです。

 ハッピー数に関しては何回かに分けてご紹介しても良いかなと思ったのですが、ネタを温存しようと思ってそのまま忘れ去る、ということが最近増えてきているので、ご紹介してしまうことにしました。


<おまけのひとこと>
 一昨日の「おまけのひとこと」、手直ししている途中でアップしてしまって、意味不明の内容になっていました。修正しました。










5月13日(月) マッチ箱パズル、他

 週末は更新をお休みしてしまいました。見に来てくださった方、申し訳ありませんでした。



 マッチ箱パズル、先日ご紹介したこのかたちのものを紙で作ることにしました。

 こんな展開図を設計しました。内箱が少し小さくなるようにしています。

 今回はA4サイズの用紙に3ピースを配置し、右手型と左手型を違う色の用紙で印刷しました。

 これを組んでみます。

(つづく)



 数学セミナー6月号が発売になりました。今回はあやとりの「交差」と「絡み」をテーマにしました。「二段ばしご」の中央を、オリジナルの交差バージョン、絡み(縦)バージョン、絡み(横)バージョンをご紹介しています。

「二段ばしご」オリジナル:交差

「二段ばしご」アレンジ:絡み(縦)

「二段ばしご」アレンジ:絡み(横)

 絡み(横)はちょっとむつかしいです。よろしければお試しください。


<おまけのひとこと>
 今朝、JR東日本の「えきねっと」で特急列車の指定席乗車券を予約しようとして四苦八苦していました。カード会社の認証システムが、5/14(火)と5/15(水)は 午前2:00-6:00 にメンテナンスでサービスを停止するかもしれないということだったのですが、本日5/13(月)も午前5:00〜6:00くらいにクレジットカード決済の認証サービスが停止していたようでした。かなり時間を取られてしまいました。






5月14日(火) マッチ箱パズル、他

 昨日のつづきです。



 昨日は、このかたちの左手型・右手型を色違いで3つずつ紙で作ったところまでをご紹介しました。

 これはこんな風に組めるだろうと思ったのです。アーテックブロックで外形だけ真似てみました。

 このかたちを昨日の3つずつのピースで組んでみました。

 ちょっと内箱の寸法を小さくしすぎたかもしれません。もうちょっときつめでも良かったかもしれません。

 これも同様にほかの組み方も試みます。

(つづく)



 雑誌「数学セミナー」で連載している「あやとりの楽しみ」に、読者モニターの方から感想をいただいたという内容を教えていただきました。残念ながら失望されてしまったそうです。大変申し訳なく思っています。

 そのまま引用はしませんが、私なりに趣旨をざっとまとめると以下のような内容でした(と理解しました。)

 あやとりの連載を楽しみにしていたが、期待とは方向性が異なるようだと感じた。日本語の自然言語で記述された手順で「さかずき」「四段ばしご」を取ろうとしたができなかった。(YouTubeを見てようやく取れた。)できなかった理由は、「糸を取る」が定義されておらず、理解できなかったからだと思う。

 あやとりというのは、手の動きと対象物(あやとり紐)の動きを同時に記述しなければならず、自然言語による記述はかなりむつかしいのはその通りです。楽しみにして下さった方に「期待外れだった」と思わせてしまったというのは返す返すも残念です。先週末に出た6月号で第3回まで掲載され、第4回(6/12発売予定)の内容も現時点でほぼ確定しています。その次あたり、そろそろ結び目理論的な視点での回をはさんだほうが良いのかなと思いました。


<おまけのひとこと>
 最近、自分の判断が裏目に出ることがいくつもあって、苦しいなあと思うことがやや多い気がしています。まあでもそういうこともあるよね、それでめげていてもはじまらないよね、その場その場で最善を尽くすしかないよね、と思っています。






5月15日(水) マッチ箱パズル、カーペットの模様

 昨日のつづきです。



 左手型と右手型を3つずつ作ったこのピースで、別な組み方をしてみます。

 本来はまずこれをご紹介すべきだったかもしれません。

 反対側です。それぞれの側で、右手型・左手型の外箱が集まっているのがわかります。

 こうして組んでみると、全部同色(たとえば白)でピースを作るほうが仕上がりは美しいかもしれないと思いました。色分けされていると構成はわかりやすいのですが。

(つづく)



 パシフィコ横浜の国立大ホールのロビーの部分のカーペットの模様が面白かったので写真を撮ってみました。

 どんな周期性なのかわかりますか? 右の画像をクリックして拡大して、注意して見るとわかると思います。


<おまけのひとこと>
 今乗っている車が6月の頭に車検になります。結局そのときに冬タイヤを交換してもらうことにしました。本当は連休明けくらいにと思っていたのですが、予約が取れませんでした。最近いろいろなことが後手になってしまっています。






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