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パターンあやとりの世界というサイトを作っています
2024.05.22 公開
「数学セミナー」連載の「あやとりの楽しみ」のサポートページはこちら
2025.03.06 更新 new
SUWAプレミアム認定製品のアクリルパズル パズル マスマティカのページを作りました
2024.12.31 公開ひとこと
5月16日(金) 数学セミナー6月号
5月連休明け、体調を崩してしまって更新を1週間ほどお休みしてしまいました。再開したいと思います。
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5月12日に発売になった 「数学セミナー」2025年6月号
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に書かせていただいた「あやとりの楽しみ第15回」は多面体構造(その3)と題してシシドユキオさんの正四面体や立方体を掲載しました。
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編集後記に「あやとりの正十二面体」の話を書いていただいて感激しています。
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正八面体のあやとり作品の写真と、視点をだいたい合わせてみたCGを並べてみました。
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オリジナルのシシドさんの「八面体の結晶」は4本の稜がないので、それを追加する工夫をしてみたものです。
たった1本のあやとり紐で、自分の両手の中に正八面体の構造が作れるというのは感動的です。自分の目の前で、自分の手で向きを変えて様々な方向から見てみることができます。この作品はぜひ取ってみて欲しいと思います。
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あやとり協会の吉田さんから、「八面体の結晶」を取ってみましたというメールをいただきました。ありがとうございます。完成形は対称に見えるのに、手順が左右非対称なのが面白いというコメントをいただきました。結晶は石野さんのサイトに手順が掲載されていますが、私はこの手順を見るとサンフィッシュを連想します。サンフィッシュも、完成形は一見左右対称に見えますが手順が非対称なのです。サンフィッシュは平面的ですが、左右に4本の糸が集まるところとかが似ている気がするのです。
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国際あやとり協会(日本)のあやとりの新聞雑誌記事のページに、「あやとりの楽しみ」の各号のタイトルをご紹介いただいています。毎月更新していただいて、管理して下さっている加藤直樹さんには大変感謝しています。ありがとうございます。
しばらくサポートページの更新が滞っているので、これもなんとかしたいと思っています。
<おまけのひとこと>
アトピー性皮膚炎で全身が痒いのが酷くなったり少し改善したりを繰り返しながらもう何十年も生活しています。先週は症状がきつくなって、抗ヒスタミン薬を飲んでしのいでいたのですが、副作用で妙に眠くなって頭がぼんやりしていました。(もともとぼんやりしているのに輪を掛けてぼんやりしてしまって仕事の生産性が著しく下がってしまいました。)
5月17日(土) 伝承あやとり作品「二本の木」
あやとりの話です。
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最近、2本の木とその派生作品について調べてみています。国際あやとり教会の1991年の年報に、 Rationally-designed String Figures: Variations of the Kwakiutl figures "Two Trees" (M. Sherman (BSFA 17) 1991 p.29) というすばらしい論文が発表されていて、それを少しずつ読み解いています。
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2本の木
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2本の叉木 リンクは石野さんのサイト「あやとりしてみよう」のそれぞれの作品のページです。石野さんの難易度表記では☆☆☆☆(星4つ)、かなり難しいほうだと思います。
いつもは長い紐で取ることが多いのですが、思い立って短い紐で取ってみました。可愛らしい感じがします。木というよりは双葉とか三葉結び目みたいにも見えるような気がします。
いずれこのShermanさんの論文も「あやとりの楽しみ」でご紹介したいと思っているのですが、内容があまりにも膨大で、どの部分に注目してどうやってご紹介したらいいのかちょっと途方に暮れています。
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上記の論文の冒頭は、こんな素敵な文章で始まっています。
Trees, trees, and more trees; North America's mountainous, rain-drenched Pacific Northwest coast is densely forested with towering cedar, spruce, and hemlock trees. It is therefore not surprising to find trees represented in the local string figure repartoire. (木、木、そしてさらに木。北米の山岳地帯で雨の多い太平洋岸北西部は、高くそびえる杉、トウヒ、ツガの木々が密集した森林です。そのため、この地域に伝わる伝承あやとり作品のレパートリーに木を表現したものが見受けられるのも不思議ではありません。) しばらくはこの論文を研究してみたいと思っています。
<おまけのひとこと>
上記の英文をgoogle翻訳にかけると、“String Figure” を「弦楽器」と訳されました。まあこの文だけを取り出して読めば、Native Speakerでもそのように解釈するのだろうと想像しました。逆に日本語のほうを英訳させてみたら、「伝承あやとり作品」は “traditional cat's cradle art” となりました。「あやとり」は英語だと「猫のゆりかご」なのですね。
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