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[見学会・その他 目次]


98/05/17 奥野田ワイン 葡萄苗植え付け大会に参加

 8:55分、塩山駅で普通列車を降りる。階段を上って改札を出、ロータリーのタクシー乗り場に下ると登山姿の人々が大勢いる。ここ数年、登山&ハイキングブームだというがここら辺ではどこの山に登るのであろうか?タクシーに乗り込み、行き先を「牛奥の奥野田葡萄酒醸造」と告げる。がドライバーは「奥野田の牛奥葡萄酒?」と聞き返すので「いいえ、牛奥の奥野田葡萄酒」と念を押す。車はほどなくすると勝沼方向と矢印のある狭い道へ入っていき、初乗りから1回料金が上がって程なく、目的地に到着した。醸造所の前には既に一杯車が入れられており、今日は大勢のボランティアが来ているようだ。天気予報では雨が予想され、心配されるのは天候だがどんよりしているものの午前中程度は持ちそうな感じである。
 醸造所から歩いて社長自宅へ行くと、自宅斜め下に新しい支柱が何本も整然と立てられている畑があり、一角には昼食&休憩コーナーも設営されている。それにしても新しい支柱に3本のワイヤー掛けられている畑は壮観であり、「本格的じゃん」という感じである(当たり前か(^^;)。集まった植え付けボランティアは社長に苗の扱い方、植え付け方を講習してもらい、畑に散らばっていく。葡萄の苗は私がこの春植えたものとは違い、いかにも脆弱な感じ。今年になってから継いであり、私の苗は2年ものの苗だそうだ。継ぎ口が蝋付けされていて台木の部分は20cm位、その上に若い葉の付いた茎が継いである。根の部分は3cm角位のポットだ。根がポットなので植えるには楽だ!現在この形がもっとも省力化の進んだ最先端の苗だそうだ。この苗はマンズが配給しているもので、マンズは苗屋さんをやりたいらしいという話。

幼子もパパと一緒に作業
この子が成人するころには今日植えた
カベルネ・ソーヴィニョンから
見事なワインが出来る?
ビニールマルチの穴に苗を次々と植える

 畑には既に支柱が立てられ、畝を作ってビニールマルチを轢き、マルチに10cm弱の穴が開けらいているので、後は苗を植え付けるだけの状態だ。ボランティアは片手に移植ごて、もう片手に水の入ったペットボトルを持ち、マルチの穴のところの土を15cm程度穴を掘って、苗を入れ埋め戻して水を掛けてやれば一丁上がりという寸法だ。前日、雨が降ったということもあり、表面的にはぬかるんでいる畑ではあるが、穴を掘ってみると中が乾いていることもありその場合は掘りにくいので、ペットボトルの水をかけて若干湿らせてから掘る。
 このカベルネ・ソーヴィニョンを植え付けている畑の広さは約13アール。苗は800本弱。ちなみに垣根の方向は南北で畝間1.5m、株間75cm。1ヘクタールに換算すると6,153本ということになり、ヨーロッパ並の密植度。この畑は今年の大雪の雪害で葡萄棚が倒壊してしまい、そこを奥野田葡萄酒で借りてワイン用品種を栽培するという計画。この地区ではこのようにヨーロッパスタイルでワイン用品種を栽培するのは珍しいらしく注目の的らしい。また、農作業に都会の人たちがボランティアで大勢集まるというのも長年農業に携わってきた人には信じられない話だろう。
 植え付け予定本数800本余りとかなりの本数に思われましたが、この日の参加者は公式発表でスタッフを含めると50人(子供、宴会要員含む(^^)、人海戦術というのはすごいパワーで9時に始めた植え付けは10時半を過ぎたころには残すところももう僅かという状態。11時にはこの勢いをかって、桜沢のシャルドネ植え付けに向かいました。

作業風景 作業風景

 桜沢の畑はワイナリーから山の方へ登り、中央線を潜ってからちょっと登ったところの斜面にあり、見晴らしのよいところ。ここには去年まではデラウエアが植わっていたが、それをすべて抜き全面的にシャルドネ畑にするということ。ここもカベルネを植え付けた畑同様、支柱、ワイヤー、畝、ビニールマルチとすべて準備が整っており、後は苗を植え付けるだけ。だがここは石が多く、ここまで畑を準備するのに相当苦労したようだ。テーラー(素人はマメトラを想像しましょう)で畝を作ろうとすると石に弾かれてしまそうだ(え、マメトラも知らないって(*_*)。マメトラは豆トラクターの略で小さな家庭菜園用のトラクターのことだ)。
 約12アールの桜沢シャルドネ畑には既に去年、150本のシャルドネが植えられており、今年の植え付けはさらに600本弱。我々が桜沢に移動した頃には天気予報はどうなったのという感じでお天道様が顔を覗かせ、額に汗が浮かんでくる様な陽気に。  桜沢に上がってきたボランティアはカベルネ畑の半数程度でしたが、周囲の爆音機のけたたましい爆音と穴を掘ると出てくる石にもにもめげず、額に汗かき作業をしたところ、お昼の連絡を受けた12時半には後数畝で終了するというところまで作業が進んでいました。お昼をしてからまた登ってくるのはいやだ!ということでなんと予定本数のすべてを植えて一時過ぎにお昼に下ったのでした。これにはさすがの社長も当初はカベルネの植え付けが今日中に終わるのだろうか?と心配していただけあって驚いたようです。

桜沢シャルドネ畑全景 桜沢は石が多く、穴掘りがたいへん

昨年植えられたシャルドネ
植えられたばかりのシャルドネ

 本日の植え付け予定がすべて終了してしまったので、後は飲んで食べるだけです(^^。食べるほうでのこの日の目玉は何と言っても"タコス"。出張タコス屋さんがいます。味は鶏、豚、牛の3種類。手作りソーセージ屋さんの作ったソーセージ各種や、絶品のスモークラムチョップ、その他鍋、チーズ各種、パン各種、なにしろすべてをとても食べきれません。この日の参加者は子供連れ家族参加が多かったので、ほとんどピクニックランチ状態です。飲み物の方も当然豊富です。この日の人気は"メルロー&甲斐ノワール・WOOD"と"メルロー&甲斐ノワール・UNWOOD"。意外な後味が好印象だった"'92 カベルネ・フラン"でしょうか。

本日のメインディッシュはタコス
昼食風景

植え付け終了後の葡萄畑 整然と植えられた葡萄苗

カベルネ畑の向かいにあった
レインカット葡萄棚
葡萄房の原形

(98/05/17 奥野田ワイン 葡萄苗植え付け大会に参加編 文、写真:Takumi Nagasaki)


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