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葡萄畑


[葡萄畑 目次]



'98/06/17 カベルネ・ソーヴィニョンの成育状況

● 98/06/17 はじめての農薬散布

 ここのところ週に1回以上のペースで畑を見に来ているので、以前のような「伸びたなー」というような感動が無い、それどころか気づかなくてもいい事に気づいてしまう。その一つが葉っぱの色が濃い緑にならず黄緑色のやつや、葉っぱの中の方と周辺の色が違うやつが、出てきた。最初は育ちが早いメルローで気づいた現象だが、今日よくよくみるとリースリングやピノ・ノワールにも見られる。
 「これは病気か?」と心配し、本屋で果樹病害虫百科を立ち読みしたり(^^;、奥野田ワインの中村さんに紹介してもらった北海道ワインの中澤さんに相談に乗ってもらったりした。その結果、どうやら苦土(Mg)やカルシウム欠乏でよく出る現象らしい。この現象はほっておいても問題はないらしいが、それでも「"苦土石灰"でも撒いたら」というアドバイスをもらったので早速やることにする。「葡萄は肥料なんかやらなくてもちゃんと育つ」と勝手に思っていたのだが、葡萄はカルシウムや苦土が他の作物より必要らしい、ヨーロッパではこういった問題はどうしているのだろうか?日本は基本的に火山灰土なのでカリ過多なんだそうだが、ヨーロッパの大地にはそもそもカルシウムや苦土といったの成分が多いのだろうか?
リースリング
ピノ・ノワール

 病気に関しても「近所に葡萄園がなければ病気はそんなに心配する事無いけど、まだ幼木でやられてしまうとどうしようもないから、これから梅雨で雨が多くなって病気が発生しやすくなるから、予防で"ジマンダイセン"でも散布しておいたら」というアドバイスを頂いたので梅雨の晴れ間を狙ってさっそくやることにする。散布する薬剤は推薦してもらった"ジマンダイセン"の一般向け分包のものがなかったので、"マンネブダイセン"というものにとりあえずした。"ジマンダイセン"と"マンネブダイセン"はほとんど同じで"ジマンダイセン"は"マンネブダイセン"に亜鉛を入れたものらしい(パッケージの立ち読みによる判断、武田薬品のパンフレットを読むと用途範囲は同じだが、"マンネブダイセン"のほうが"ジマンダイセン"より効き目が弱いらしい)
 まず最初にそれぞれの木の様子をつぶさに観察しながら誘引できる奴は誘引する。少々、食害が見られる葉もあるが大したことはなく、毛虫等も見当たらない。富士見の工場の裏に植えた奴はよく葉っぱを食べる全身真っ黒な黄金虫を一回り小さくした虫がよく見られるがここにはその虫の発生(飛来か?)はない。
 成育の具合はカベルネ・ソーヴィニョンが以前好調で、リースリング、ピノ・ノワールが立ち上がりの遅さを回復しつつあり、リースリング、ピノ・ノワールに付いていた小さな房の原形は驚くことにどれも開花していた!これで今年から申し訳程度だとは思うが房が付くか?それに比べ立ち上がりは早かったものの伸び悩んでいるのがメルローだ。メルローが一番土壌などの順応性が高く、主要品種にしようと思いいちばん本数が植えられているのだから、もう少し頑張ってもらわないと困るのである。6時15分頃に畑に登ってきて一本一本様子を見ながら誘引やちょっとした剪定をしていたら7時30分近くになってしまった。時間がない早く農薬散布をしなければ!
 今日散布する農薬はマンネブダイセン500倍、スミチオン1000倍。これを手動圧力式の噴霧器に4L作る。作るといっても粉と液体を所定量、水に溶かすだけだ。だがスミチオンを溶かすと「農薬だー」という匂いがする。これをそれぞれに葉の裏など万遍なくかかるように丹念に掛ける。もちろんゴム手袋、眼鏡カバー、マスクなどの装備は忘れない。35本の木に現状だと2Lで足りた。散布はたいして手間は掛からないあっという間だ。
 散布に使用したものを川でよく洗って、次の作業、"苦土石灰"撒きをする。軍手でつかんで振り撒く。以前撒いて余っている"消石灰"も撒いてしまうことにする。軍手が思いっきり白く粉っぽくなる。8時になってしまったので今日はこれでタイムアップ。
カベルネ・ソーヴィニョン
メルロー

(98/06/17 はじめての農薬散布編 文、写真:Takumi Nagasaki)


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