第1部分 第3部分 第4部分
Ricercare a 3 Musicalisches opfer

Ricercare a 3
第2部分(46-94小節)


46小節からバスに主題が示されます。この主題には対主題2が伴います。
対主題2は、間奏3の直後という限定された場所にのみ示されます。
すなわち、第1部分の最後の間奏3の直後になります。
下の楽譜のソプラノ・アルトに示されたのが対主題2で、
2声部が一組になっています。



対主題2は、このあと第3部分の冒頭(95小節〜)にもみられます。
この対主題2の末尾に見られるモチーフは、そのまま54小節〜の
間奏4に引き継がれています。下の楽譜に青い音符で示しました。
それにあわせて54小節〜のバスは同じ音形を繰り返しています



対主題2の末尾のモチーフは、このあと曲中で頻繁に用いられます。
また59小節〜のアルト主題に伴って示され、
新たなモチーフと共に対主題3を成します。
対主題3は、最初の2小節は自由に扱われますが、
下の楽譜に青い音符で示した部分は厳格に維持されます。



対主題3は、第4部分のすべての主題に伴います。

67小節〜には間奏5が示されます。間奏5は
72-79小節のソプラノの主題を挟んで、82小節〜に再び現れます。
67小節〜と82小節〜ではソプラノとアルトが入れ替わっています。
下の楽譜にはその一方を青い音符で示しました。



72小節〜のソプラノの主題は、末尾の2小節が繰り返されています。
繰り返しの2回目のほうは半音階的に変形されています。
その2回目を、下の楽譜に青い音符で示しました。



これとまったく同じ形の繰り返しが、第3部分において
95小節〜のバスの主題の末尾にも見られます。

82小節〜の間奏5に続いて、87小節〜には
第1部分(38小節〜)にも見られた間奏3が示されます。
ほぼ同じ形で繰り返され、バスには主題冒頭の断片が見られます。



これで、第1・第2部分は間奏3に終わり、第2・第3部分は
対主題2を伴う主題に始まっている事になります。

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